「無力」で「かわいそうな人たち」とイメージを植え付け、上から目線で「手をさしのべましょう」と寄付を集める。何十年と繰り広げられてきた営利目的の途上国開発は、今や数十億ドルに及ぶ巨大産業になっている。

しかし、多くの援助活動が失敗どころか、逆に、援助の受け手がもともと持っている能力やパワーを奪い、彼らの生活を成り立たなくさせている要因にすらなっている。

「寄付」の文化があまりない日本人も人ごとではない。我々の税金によって多くのムダな支援、さらには現地の人々に迷惑きわまりない援助がおこなわれています。

いったい誰のための支援なのか？　正しい支援のあり方とは？

「国際協力」や「支援」を通して、国際社会の矛盾に迫る。