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ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~

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監督:チアラ・アヴェザニ、マッテオ・デルボ
監督:アレクサンドリア・ボンバッハ

ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~

ジャンル 環境 教育 人権 社会変革 問題解決
時間 93分 製作年2015  監督 アンドリュー・モーガン

ファッション業界でも大量生産・大量消費が問題化
誰かの犠牲の上に成り立つファッションに変化が起き始めた!
トレンドはエシカル&フェアトレード・ファッション
ファッション産業の今と、向かうべき未来を描き出すドキュメンタリー

華やかなファッション業界の裏側の知られざる真実とは?リヴィア・ファース、ヴァンダナ・シヴァフェアトレードブランド「ピープルツリー」創設者サフィア・ミニー等登場。

ファッションを取り巻く悲惨な状況には何度見ても涙が出る
― サフィア・ミニー(ピープルツリー代表)

なぜピープルツリーのコレクションのデザインをしたのか知ってほしい。ザ・トゥルー・コスト を見て!
― エマ・ワトソン(女優)

Screening Information

2024/05/06
[ 岐阜県 ] 『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』上映会(5/6)郡上・白鳥/第18回たねまきシアター
2024/06/07 ~ 2024/06/08
[ 滋賀県 ] 【ザ・トゥルー・コスト】宮前舎の上映会/(6/7-8)

上映会 開催者募集

(c)TRUECOSTMOVIE

About the film

これは衣服に関する物語で、私たちが着る服や衣服をつくる人々、そしてアパレル産業が世界に与える影響の物語だ。これは貪欲さと恐怖、そして権力と貧困の物語でもある。全世界へと広がっている複雑な問題だが、私たちが普段身に着けている服についてのシンプルな物語でもある。

More info

この数十年、服の価格が低下する一方で、人や環境が支払う代償は劇的に上昇してきた。本作は、服を巡る知られざるストーリーに光を当て、「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」という問題を提起する、ファッション業界の闇に焦点を当てたこれまでになかったドキュメンタリー映画だ。

この映画は、きらびやかなランウェイから鬱々としたスラムまで、世界中で撮影されたもので、ステラ・マッカートニー、リヴィア・ファースなどファッション界でもっとも影響のある人々や、環境活動家として世界的に著名なヴァンダナ・シヴァへのインタビューが含まれている。またまたフェアトレード専門ブランド「ピープルツリー」代表サフィア・ミニーの活動にも光を当てている。私たちは行き過ぎた物質主義の引き起こした問題に対して、まず身近な衣服から変革を起こせるのかもしれない。

Data

原題 THE TRUE COST 製作年 2015
製作国 アメリカ 制作
配給 ユナイテッドピープル 特別協力:ピープルツリー  協力:Dr.Franken 時間 93分

Cast & Staff

監督 アンドリュー・モーガン 製作総指揮 リヴィア・ファース、ルーシー・シーゲル
プロデューサー マイケル・ロス 原作
脚本 音楽
撮影 編集
キャスト サフィア・ミニー ヴァンダナ・シヴァ ステラ・マッカートニー ティム・キャッサー リック・リッジウェイ ほか

Review(23)

15/11/15 10:53

kyousei1977s@gmail.com さんのレビュー
感動 役立ち 学び 人生変わる 泣ける
この映画を観て
全ての人々が心を揺さぶられるだろう
自分の過去行動に対して
後ろめたさなどを感じるかもしれない
しかし暗くならないで少しづつでも行動を変えていこう
この映画を見て地球の裏側で起こっている
現状を家族、恋人、友達に伝えて知ってもらい
一人ひとりが自分で考え行動を変えていくことが大切だと思う
改善に関わっているピープルツリーやエシカル協会の
活動に微力でも関わっていって欲しい
映画を観て誰かに伝えるだけでもいいんだ!

映画の内容は
ファストファッションの縫製工場で起こった
8階建てのビルの倒壊事故
1100人以上が死亡し、負傷者は2500人を超えた
この事故ではない「事件」を
アンドリュー・モーガン監督が制作したドキュメンタリー

ファストファッションの製造はコストを極限まで下げるため
海外の工場でつくられている
作業環境は劣悪で、低賃金はもちろんのこと
何千人という女性がまるで監獄のような作業場所で
密集して作業させられている状況で起こった大惨事

語られることのなかったファストファッションの闇の部分を
・資本主義社会の異常さ
・不要なものを過剰なプロモーションで買わせるシステム
・コストを極限まで下げるために行われている搾取
・最低保障賃金を上げて欲しいという声をあげた従業員に対する理不尽な暴力
・服の製造過程で排出される廃液や大量の農薬散布による環境破壊
・汚染された地域で暮らす人々への健康被害
・ピープルツリーに代表される、環境にも人にも優しい雇用を生み出す活動
といったように様々な角度から取材し編集した映画である

映画の終わりの方で
ピープルツリーに関わってやりがいのある仕事を
賃金保障されて働いている女性たちの笑顔が印象的で
笑顔で居られる社会、日本は豊かなのだと改めて感じる
現地の人たちも笑顔になってもらいたいと
心から願う

もう一度繰り返すが、この映画は
ファストファッションに関わった自分に対する
罪悪感を抱かせるものではないし
行動が起こせるから偉いとか
何もできないからダメとか
それは知ってから自分自身で考えればいいことなんだから
まずは今の社会で起こっている現状を知ろう

15/11/11 10:32

シネマベリ二子玉川 さんのレビュー
役立ち 学び 人生変わる
自分自身を表現する手段の「ファッション」。
どこのブランドのどの服を選択するかは私たちの自由。しかしその何気ない、無意識な意思決定の背景で血が流れていることを、私はこの映画で初めて知った。

安い服を買い回してクロゼットを膨らますこと、着倒すまで着ないで廃棄することを見直そう、ではない。
低価格の服の企画、生産、流通の事業が、グローバル化した世界でどんな構造で成立しているか、華やかなファッション業界の裏側の知られざる真実についてドキュメンタリー映画を通して伝え、問題提起しているのがこの映画【ザ・トゥルーコスト ファストファッション~ 真の代償~】だ。

私の昨今のテーマで、過日のミニ講演でもお話しした【豊かさと幸せのものさしが変わった】ことに通じる主題であり、本当に深く染み入る映画だった。消費(しすぎる)社会への警鐘。

だからこれはファッション業界を題材にしてはいるが、そこだけの話ではないと言える。

是非、11/14から公開の渋谷のアップリンクへ

16/01/18 20:58

ミウラパン さんのレビュー
役立ち 学び 人生変わる
「私たちの血で出来た服なんて誰にも着て欲しくありません。」

劇中、バングラデシュの衣服工場で働く女性がインタビューの中で発した一言が胸に突き刺さり、特に印象に残っています。

ニュースでは報道されないであろう、ファストファッションの裏側。

そんな実情がある中、この映画ではフェアトレードブランド「ピープルツリー」のサファイア・ミニーさんの活動に密着していて、アウトドアブランド「パタゴニア」の副社長のリック・リッジウェイさんら、ファッション業界の著名な方々が環境への取り組みや企業の責任について語っています。

行き過ぎた消費社会の影響で、地球規模の環境破壊が起こり、過酷な労働環境が生まれてしまった現実。
それらに憤りを感じながらも、地道に現状を打破するべく取り組む人たちの姿に一筋の光を見ました。

また、衣類も食べ物と同じで、どこでどのように生産され、人間と自然にどのような影響を与えるかなど、それらを知り少しずつでも意識して行動し、人の健康と自然環境に良い方を選択して行くことが大切だと改めて痛感しました。

今からでもすぐできること。

・人や環境を傷つける大量生産の服は買わない。

・服を買う前に必要か不要かじっくり考えて買う。

・ファストファッションの逆、スローなファッション、質が良く長持ちする衣類を選ぶ。

・新品よりまず、リサイクル品をチェックしてみる。

など、一人ひとりのちょっとした心がけで世界は大きく変わるんじゃないかと、この映画に教えられました。



16/03/29 09:20

渡部建具店 さんのレビュー
学び
「ザ・トゥルー・コスト」は社会問題をテーマに取り上げていますが、純粋に映画として楽しめる作品です。
ドキュメンタリーにありがちなお勉強臭さがありません。
それでいて、臭いものには蓋をしろで見て見ぬ振りをし続けてきたものの蓋を開け、映画鑑賞者に現実を見せてくれます。
監督の気づきと提案、それを伝える方便としてのデザイン。
映像の見せ方とそれを補う音楽が、メッセージに柔軟さを与えています。

なにを買うか
どれを選ぶか
その時、大切にするものはなにか
それは言い換えると、どう生きたいかであり、
どう在りたいか、であると思います。
めまぐるしく過ぎる日常を
どう効率よく過ごすか、
そればかりにとらわれていると
指針となる数値、金額が行動決定の動機となり
手にとる服にまつわるものへの想像力が働かない。
それは服だけでなく、食もエネルギーも同様に。
想像力の欠如とは、バーチャル化を意味するのではないかと思います。
人間関係の希薄化ではなく、
情報を多く収集すれば的確な判断ができると勘違いしている、
養老孟司さんが言うところの脳化社会に陥ること。
身体感覚を失くし、バランスを欠いた状態。
土から離れ、
手間ひまかけることを忌み嫌い、
育みが内包する愛情を知らず知らずのうちに手放してきたのではないか。
フランスで起きた悲しみは、
手にした利便さの裏にある悲しみから生まれたのではないかとも思います。
グローバリズムの下に進むグローバリゼーションとどう向き合うか。
新機種が発売される毎に買い替えることは、
一般市民を爆撃することに加担しているのと同意であると思います。
なにを買うか、は
今すぐ始められる急がば回れの大きな一歩だと思います。

大き過ぎる課題が次々と現れる現代、
消極的ニヒリズムに
陥りそうにもなりますが、
この映画が撮られたこと、
日本に広めたいと思う配給会社があること、
上映をしたいと思う人がいて、
それを時間とお金を使って見にきてくれる人がいる。
そこに大きな希望を感じます。

追記
上映回数を重ね、観ればみるほどに考えるテーマを与えてくれる作品です。
自分が一体どういう社会構造の上にいるのか。
そこに疑問を持ったのなら、どんな選択肢があるのか。
経済、環境、人権、産業革命後に見てみぬふりをしてきたもの、
保身による個人主義が作り上げ維持している社会構造と、
それとともにある自分自身の姿を写し出されます。

15/11/15 14:31

中村茜 さんのレビュー
感動 元気 学び 人生変わる 泣ける
賢い消費者になりたいと思いました。
人間が生きるために必要不可欠なものであり、人々が楽しむものであるはず洋服を生産している裏側に、こんなにたくさんの人を犠牲にしていたのかと思うと、悔しさ、疑問がたくさんこみ上げてきました。どうして、自分の身に着けているものの裏側に気を配らなかったんだろう。どうして、多くの人が問題に気づいているのに見て見ぬ振りをしてしまったのだろう、と。

今や、グローバルなつながりなくしては洋服は作ることができなくなっています。しかし考え方を変えたら、洋服は世界と密接に関わっているものだからこそ、それに対する考えや行動をすこし変えたら、世界はより良い方向にむかうのではないかとおもいます。

おしゃれ=たくさんの服を持っている人ではなくて
おしゃれ=その洋服にあるストーリーを真剣に考えて、心から大切にできる、賢い人だと思い、そんな人にないりたいと思いました。

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
2024ウナギネマvol.1『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』
2015年制作と少し古い映画ですが、現在でも色あせることなく、私たちの生活にひそむ課題を洗い出してくれています。
映画の詳細については、こちらのサイトをご覧ください。
https://unitedpeople.jp/truecost/

上映終了後、一緒に映画を観た方々と感想を共有しました。
その中で「2ユーロのTシャツ」というyoutube動画に話が及びました。

街角に2ユーロという安い価格のTシャツの自動販売機を設置して、人々の行動を観察するというものです。
安さにひかれて立ち止まり、2ユーロを入れてボタンを押すと、ビデオが再生されます。
そこには、この安い服を作る貧しい労働者の姿が映し出されます。
ほとんどの人が、最後には「Buy(購入)」ではなく「Donate(寄付)」のボタンを選択します。
まだご覧でない方は、2分もかからない短い動画ですので、ぜひ一度ご覧ください。
・2ユーロのTシャツ https://youtu.be/KfANs2y_frk?si=t9cEYsyokk8hI66y

中には「2ユーロという安さでも買わなければ、こうした労働者の仕事を奪うことになるのではないか」という疑念を持つ方もいるかもしれません。
しかし、この状況は果たして「仕事」と呼ぶことができるのでしょうか。

時給は13セント(ユーロ)という表示がありました。
円に換算すると21.84円です。
労働時間は16時間となっていたので、1日必死に働いて約350円です。
もちろん日本とバングラデシュでは貨幣価値が異なるので単純な比較はできませんが、それでも豊かな収入とは言えません。

映画では、月収160ユーロの契約履行を求めてデモを起こし、権力側から暴力的に排除され大勢の命が失われるシーンも登場します。
これも円に換算すると約27000円の月収です。
それすらも守らずに企業と権力側が、貧しい労働者を搾取しているわけです。

確かに、仕事をつくっているという言い方も可能なのかもしれませんが、働いても働いても貧困から抜け出せず、生活が改善していかない形での労働力の提供は、仕事という言葉とは遠くかけ離れていると言えるでしょう。
あなたの家族や知人にこの仕事を胸を張って勧めることができないことが、それをはっきりと裏付けているはずです。

それでも「2ユーロのTシャツ」の動画は私たちに勇気を与えてくれます。
最後に、ほとんどの人が2ユーロを寄付するという選択をするのですが、もともとこの2ユーロはTシャツを買う代金として自動販売機に入れたお金です。

Tシャツを買おうとして2ユーロを入れた時、その人が知っているのは、この販売機で売っているTシャツは2ユーロだということだけ。
ところが、ビデオが再生されることで、Tシャツを作っている女性の名前や劣悪な労働環境について知ることになる。
知ることで自分の行動を見直し、より良い選択をするようになる。

People care when they know.
人は知ったら必ず気にかける

なんと人という存在は素晴らしいのでしょうか。
過ちを犯すのが人であれば、過ちを改めて未来に向けて歩み出すのも人なのです。
私はここに人の無限の可能性を見る思いです。

「知る」ことによって、よりよい選択をすることができる。
「知る」人が増えることで、社会全体がよりよい方向に向かっていく。

これからも「知る」を広げる活動を通して社会貢献していきます。
ぜひ一緒によりよい社会をつくっていきましょう。

次回の上映作品『サティシュの学校 みんな特別なアーティスト』も、まさに「知る」ことがいっぱいに詰められた作品です。
ぜひご覧ください。

2024ウナギネマvol.2『サティシュの学校 みんな特別なアーティスト』

「本来の教育とは、知識を詰め込むことではない。
すでに備えられている“アーティストとしての自分”に気づくこと。」
サティシュの教育思想から、私たちの内にある想像力、創造性を呼び起こし、素晴らしい人生を、社会を、未来をつくりだしましょう。
さあ、あなたも「サティシュの学校」へ。 

詳細はこちら
http://unaginema.com/2024/04/02/2024ウナギネマvol-2『サティシュの学校%e3%80%80みんな特別な/

#映画 #SDGs #ソーシャルシネマ #cinemo #unitedpeople #ウナギネマ #福岡 #柳川 #ドキュメンタリー

しまのぱんsouda! 2024年04月14日
ファッションを軸に資本主義社会、経済に全体について、環境や農業に至るまで感じることができる作品でした。
参加された皆さんも自分たちが着ている服のことも見つめなおしていらっしゃいました。
最近では直すよりも新しいものを買ったほうが安いからと直して使う人が減り、利用者が減るから、お直しする職人さんも減っているという裁縫業界のお話も参加者さんから聞けました。
昔は靴下に穴が開いても、祖母がきれいに繕ってくれて長く履いていたけれど、繕い方も教えてもらっておけばよかったなど修繕、手直ししながら長く使いたいという想いが共有されていました。お直しワークショップを同時開催しても楽しそうですね。
経済という渦の中で、コマーシャルに踊らされないようにしたいという意見もありました。

自分にできること
つながる図書館 2024年04月13日
つながる映画館10回目となる上映会は『トゥルーコスト 真実の代償』を鑑賞し、その後、日本リ・ファッション協会の鈴木純子さんをゲストに招き、お話し会も行いました。
お話し会では、最初に映画で知った衝撃のファッション業界の事実について、沸き起こる感情や疑問をグループで少しシェアする時間を設けてくださり、少し緊張がゆるんだ感じがしました。
映画から知ったことに加えて、鈴木さんから日本において古布がどうリユースされたりアップサイクルされているかとか、綿の生産量など、具体的で最新のデータを提供していただいたことで、問題の輪郭がより明確になりました。
参加者の中に、バングラディッシュ、タイ、カンボジアなど、綿製品の生産地での支援活動経験のある方がいらっしゃり、彼らが見てきたのは80年代のことですが、もしかしたらファストファッションの代償により、80年代よりも深刻になっているのではないかと感じました。
鈴木さんが投げかけてくれた4つの問いがあります。
「誰が得をしている?」「誰が代償を払っている?」「誰に決定権がある?」「誰が正しさを作れる?」
4つ目の「誰が正しさを作れる?」という問いに対して、参加者の多くが「わたし」を主語に、自分にできることを考えていたことがとても印象的でした。

衝撃的でした
食については日頃からアンテナを立てているメンバーでしたが、ファストファッションが成り立つ構造については完全に抜けていて、全てが衝撃的な内容でした。
世界中を巻き込むシステムの上に成り立つファストファッション。巨大な経済構造に呆然としてしまいますが、知ることから自分で考えて選択出来るようになりたい、という意見が続出しました。告知が直前になり、人数が少な目でしたが、もっと大勢で観るべき、アンコール上映会をやりたい、という声も上がりました。