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渡部建具店

所属:渡部建具店
はじめまして、渡部建具店です。
名前の由来は先代まで営んでいた建具屋からきています。
私たちは、人が集い対話する場づくりを中心に活動しています。
2015年春から、環境と生産者に配慮した食べると体が喜ぶ食品の販売を取り扱う「小さな暮らしのお店」を、
同年秋から「小さな映画館」を始めました。

web site: http://watanabetateguten.wix.com/tateguya
facebook page: http://www.facebook.com/watanabetategu10
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    主催した上映会(62)

    Review(8)

    07/26 11:03

    料理人ガストン・アクリオ 美食を超えたおいしい革命 のレビュー

    この映画を上映できることがとても嬉しいです。
    今年の2月、オランダからの帰りの飛行機の中でたまたま観たこの映画。
    一料理人である「私ができること」と真摯に向き合うことで産まれたコトを大切に育んだ結果生じた、
沢山の人を巻き込む素敵な動きが描かれています。

    幸せの経済学が提示したローカリゼーションとも通じ、
ザトゥルーコストが示した見方のディティールをつぶさにみるような感じでもあります。
    色々と刺激をうけ長時間のフライトによる疲れを癒してくれた作品です。
観終わった後に「上映会したい!」とそう思って数ヶ月、
こうやって届けられるのが嬉しいです。

    本当に大切なものは何か?という問いを経て、
料理で国を変えたとまで言われるようになったガストン。
    本人の言葉、ガストンのことを語る人々の言葉から得られるものは多いです。
    私はこの映画を観て改めて思いました。
いついかなる時においても「私ができることはなにか」と思索し、その時「私」とはどのような関係性の中に存在するのか?と俯瞰することを怠らないようにしたいと。

    国をつくるのは政治家ではない、と思います。政治家にこの国を良くしてもらおうなどとこれっぽっちも思っていません。託す気もない。
ただ、邪魔はするな。
    
あらゆる関係性の中にある私を意識しながら暮らしを育んでいきたいです。

    ガストンは映画の中で、食材のことを「いのち」と呼んでいます。
料理人はいのちを扱っていると。
いま調理をしようとしている魚を獲ってくれた漁師のことを思えと言い、
その漁師は自然に敬意をはらえと言います。
今度は、食べる側、お金を払う側が、そういった関係性を想像しなければと思います。
そんなことを、美味しく、楽しく思える映画です。

    8月に「至福の時間 ガストン×ヴィータ×よもぎ×オーガニックファーム」という名前の上映会を開きます。
    それに至ったいきさつは、小さな映画館で「料理人ガストン・アクリオ」を上映した際に、
「山のごはん よもぎ http://yomogi-gohan.jimdo.com 」のかなさんが来てくださったところから始まります。

    上映後にこんな感じのことをおっしゃっていました。

    「料理がもつ力は、あらためてすごいと思った。
ガストンと同じ気持ちで料理を作っている日本人がいることを知ってもらいたい。
映画を観た後に食事をいただいてもらって、想いを伝える機会をつくりたい。」

    ただ、数あるグルメジャンルの中から自然食を選んで作っているわけではなく、
同様に、オーガニック野菜を育てているわけでもない。
なぜ今このような料理を作り、野菜を育てているのか。
そういったところに想いを馳せていただけたらと思います。

    形は違えど、毎月上映会をおこなっている動機ともつながっています。
ただ映画を上映したいから、上映会をおこなっているわけではありません。
なぜ自宅を開放して上映会をおこなっているのか。
    なにがウケるか、どうすればウケるか、そして人数や金額といった数字が増えるか、
よりも、
私は今の世の中においてどう在りたいのか、なにを大切に生きたいのか、
それに向かって自分は今なにができるのかを大切にしたいです。

    答えは誰かに提示してもらえるものでも、どこかに売っているわけでもありません。
自分なりの答えを自分なりに試行錯誤して見つけていく、
その過程で想いを共有できる他者と時=刻を作っていけることは幸せです。

    一夜限りの至福の時間
美味しく、楽しく、大切にしたい想いを一緒に育みます。
    この映画によって、また新しく、深く、関係性が育まれ、豊かな時=刻を過ごせます。

    05/03 22:14

    台北カフェ・ストーリー のレビュー

    台北カフェストーリーという邦題では全く興味が沸かなかったのですが、原題をみるとEXCHANGESという単語が使われており、よくよく映画紹介をみると「物々交換」をテーマにした映画であることがわかって見たい意欲が生まれました。
    年頭に一家でオランダに短期滞在している最中、物々交換のシステムに触れてその魅力を知ったからです。
    お金を介せずとも、モノが必要な人のところへいくというシステムは、グローバリズムに対するオルタナティブだと思い、その可能性にワクワクしています。

    なので、一体どういった風にexchangeが描かれているか楽しみだったのですが、少々期待はずれでした。
    すでにヒトが集まる場を作り、物々交換もおこない、カウチサーフィンも日常的に使用している者にとっては内容が薄かったです。

    なにを大切にして生きていくか、行動の動機についてどれだけ真摯に自分自身と向き合っているか、
    自分の頭で考え始めようとしている人、例えば中学生くらいの人には、
    哲学的な問いを親しみやすいドラマ調で作られている本作品は適しているのではないかと思います。

    05/03 21:51

    抱く{HUG} のレビュー

    「新たな「いのち」と出会う瞬間、
    それはなんと美しく素晴らしいことでしょう。
    映画で映し出された出産シーンを見て感じたその尊さは、
    自分の子どもだけでなく、自分自身の今ある「いのち」の尊さを再確認させてくれました。
    鑑賞後、素直に「生まれてきてくれてありがとう」と娘を抱きしめたくなりました。
    赤ちゃん、すごい。」
    これは嘘ではなく、本当に思ったことです。
    この映画はユナイテッドピープルが扱う作品の中でもずば抜けてレビューが多く評価も良いです。
    人それぞれ感じ方や捉え方が違っていろんな意見があるのだなとつくづく思います。
    なぜなら私の感想は、映画作品として言えば「これでお金をとると言うのか?」と思わざるをえない内容だったからです。
    映画の冒頭に「私の記録」というようなテロップが入り、おや?と思ったままついにその印象は拭えませんでした。
    自己満足とナルシシズムが席巻しナレーションや場面場面が間延びしており、作品が冗長していると感じました。
    震災、高齢での妊娠、それゆえの不安と放射能からくる不安、帝王切開、元気に一歳を迎えた赤ちゃん、
    とキーワードが継接ぎされたようなわかりやすい作りは、テレビドラマを楽しめる人には共感を呼ぶのでしょうか。
    深刻そうなナレーションと不穏な音楽が流れる中しんどそうな顔をして横たわる重いつわりのシーンも、出産の直前まで田んぼ仕事をしたり、毎日100回のスクワットと数時間の散歩を続け、薬に頼らず鉄分をとるために野草の蘩蔞を一生懸命摘む妻の姿を見ていた私には自己愛にしか見えませんでした。
    もし、出産に向けての体作りを含めた日々の暮らしのあり方は、作品には使っていないだけであるとしたら、余計にテレビドラマ的作法で嫌らしいです。
    作品の最後の方に収められている赤ちゃんの誕生シーンはそれまでの辛気臭さを一蹴する普遍的な力強さを持っており、それがゆえの「赤ちゃん、すごい」でもあります。
    改めて震災の映像をみれたことで、つい先日の出来事だったはずのものが「昔のこと」になってしまっているのに気付きました。東京で大きな揺れを体験し、震災後の一ヶ月後には福島や宮城、岩手、避難所に行きこの目で被災地を見てきたにもかかわらずです。それに気付けたことは良かったです。
    しかし、この映画の内容なら1時間半の作品にする必要はなく、15分にまとめられるのではないか、と思いました。
    出産、子供を授かる、いのち、をテーマにした作品なら、河瀬直美監督の「玄牝」の方がはるかに素晴らしいと思います。
    しかし、感想は人それぞれで、
    この映画を気に入っている方も大勢おられます。
    私としては、限られた人生の時間の貴重な1時間半と鑑賞料、そして会場に行くまでの移動時間等々を使って来ていただくのがなんだか申し訳ない、というのが本音です。