一般社団法人SDGs未来ラボ 2021年11月20日
米国の公有地が危機にさらされている。そう聞かされても、最初はまったくピンと来ませんでした。
この映画を観て、その恐ろしさがひしひしと伝わってきました。
国民共有の財産であるはずの公有地。
それを恣意的に利用しようとする企業や政治家たち。
もちろん目的は巨額の利益を得ることです。
先住民の生活や文化の保護、あるいは美しい景観の保全。
そのために後世まで残しておきたいからこそ公有地として守る。
それなのにあれこれと理屈をつけて開発しようとする人が後を絶ちません。
巨大な企業や著名な政治家など、すでに多くの富を手にしているはずの彼らがその先棒を担いでいます。
いったいどこまで金儲けをすれば満足するのでしょうか。
オバマ氏からトランプ氏への政権が移行すると、すでに発布されている法律までが変えられてしまう。
奪い合えば足らぬ、分け合えば余る。
相田みつをさんの有名な言葉です。
「足るを知る」という言い方でもいいかもしれません。
私たちはいつから際限なく求めるようになってしまったのか。
お腹がいっぱいになってもまだ食べ続けるのは、人間だけです。
野生の動物たちは満腹すれば、それ以上は食べません。
わたしたちのもっともっとという欲が、これまで地球に大きな負荷を与えてきました。
そこに気づいた人類がなんとかしたいと願いを込めて取り組んでいるSDGs。
それでもまだ私たちは欲望を止められないのでしょうか。