僕自身も田舎に移住して7年目になりますが、 上映会の際の参加者も、偶然にもほとんどが移住者の方でした。 見終わった後の意見で多く出たのは、 「この映画の先が大事だよね。」という意見です。 それは、自分自身が移住者として、 まさに映画と同じような経験を経たからこそ出る言葉なのですが、 この映画で収められているのはまだ“通過点”であり、 「その先の暮らしをどうするか?」というところを、 日々移住者たちはそれぞれに答えを見い出そうとしています。 現在都会に住んでいて、いつか移住をしたいと思っている方がこの映画を見ると、 背中を押してくれる良い映画だと思います。 既に移住して田舎暮らしをされている方には、 少し物足りないと感じるかもしれません。 ただ、同じ移住者同士で何人か集まって鑑賞すると、 各々の歩んできた経験をなぞりながら、話に花が咲くでしょうし、 それぞれが悩んでいることへのヒントも見つかるかもしれません。 この映画の良さが最も引き出せる上映会のやり方は、 都会で移住を考えている方々に向けた上映会において、 現に移住して田舎暮らしをしている方を1~2組よんで、 上映後にトークセッションをするという上映会のやり方かなと思いました。
生々しい感情がぶつかり合うシーンも多く、 まさにリアルなドキュメンタリー映画でした。 よくこのプロジェクトを最初の段階から映像に記録しておいてくれたなと思います。 逆に言うと、 企画の初期段階から映像に残す判断をされるぐらいの知恵と実行力を持った方々だからこそ、 これだけ困難なプロジェクトを実現まで持って行くことが出来たのだとも思います。 プロジェクト企画する立場にある方には、 ぜひ一度見て頂けたら、勇気とやる気が沸き上がってくる映画だと思います。 もちろん、普通に映画として見ても感動的でした。
この映画の1つのキーワードは、 『消費者』であることから脱することだと感じた。 第三世界の生産者の劣悪な生活環境を見ると、 これほどまでに酷いのかと衝撃を受ける。 けれどもその一方で、 私たち自身もその現状を作り出している資本主義のピラミッドの中に、 しっかりと組み込まれている。 日々あくせく働いても幸福感を得られなかったり、 慢性的な生活の苦しさから抜け出せないと感じるのは、 第三世界の人々を苦しめているピラミッドのいくつか上の階層に、 自分たちもしっかり入ってしまっているからだろう。 その資本主義のピラミッドの中から飛び出すことが、 …つまり『消費者』であることを止めることが、 世界の現状を変える1つの大きな手段だと気付かされた。 この映画は非常に内容が充実していて、素晴らしい映画だった。 先進国で生きる私たちは、人生で一度は見ておくべきだと思う。
ハッピー・リトル・アイランド ―長寿で豊かなギリシャの島で― のレビュー
上映会の際の参加者も、偶然にもほとんどが移住者の方でした。
見終わった後の意見で多く出たのは、
「この映画の先が大事だよね。」という意見です。
それは、自分自身が移住者として、
まさに映画と同じような経験を経たからこそ出る言葉なのですが、
この映画で収められているのはまだ“通過点”であり、
「その先の暮らしをどうするか?」というところを、
日々移住者たちはそれぞれに答えを見い出そうとしています。
現在都会に住んでいて、いつか移住をしたいと思っている方がこの映画を見ると、
背中を押してくれる良い映画だと思います。
既に移住して田舎暮らしをされている方には、
少し物足りないと感じるかもしれません。
ただ、同じ移住者同士で何人か集まって鑑賞すると、
各々の歩んできた経験をなぞりながら、話に花が咲くでしょうし、
それぞれが悩んでいることへのヒントも見つかるかもしれません。
この映画の良さが最も引き出せる上映会のやり方は、
都会で移住を考えている方々に向けた上映会において、
現に移住して田舎暮らしをしている方を1~2組よんで、
上映後にトークセッションをするという上映会のやり方かなと思いました。