案内役のソ-ヤ海さんの平和道場は、今年の6月に訪ねたことがあり、改めて映像を観ることができました。参加した3名のICUの学生さんが、大学の助成金でCINEMOの参加を考えているそうです。
パーマカルチャーの”希望の世界観”を広めたいと、コロナ禍に一才の息子を連れた
撮影の旅で訪れた日本各地とアメリカ西海岸で、楽しみながら地球を救うヒーロー達の物語。
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About the film
2021年、世界中がパンデミックで混乱の中、パーマカルチャーに魅了された夫婦が一歳の息子を連れて日本各地とアメリカ西海岸へ撮影の旅に出た。共生革命家のソーヤー海と一緒に、より良い世界をつくるために活動するパーマカルチャーの実践者(ヒーロー)達に会いに行こう。
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案内人 / ナレーション
ソーヤー海
実践者
◎臼井健二 / シャンティクティ (長野県池田町)
◎Marisha Auerbach (Portland, OR)
◎設楽清和 / NPO法人 パーマカルチャーセンタージャパン (神奈川県旧藤野町)
◎カイル・ホルツヒューター / パーマカルチャーセンター上籾 (岡山県久米南町)
◎たいら由以子 / 循環生活研究所(じゅんなま研) (福岡県福岡市)
◎Antonio Roman-Alcala / Alemany Farm (San Francisco, CA)
◎ソーヤー海 / パーマカルチャーと平和道場 (千葉県いすみ市)
◎酒匂徹 / 自然農園ウレシパモシリ (岩手県花巻市)
◎Doug, Joe, Sam, Maria Bullock / Bullocks (Orcas Island, WA)
◎川村若菜&大村淳 / フォレストガーデン (静岡県浜松市)
◎Glenn Hurlehy / Beacon Food Forest (Seattle, WA)
◎石田紀佳 / 自由大学 実践!アーバンパーマカルチャー (東京都表参道)
◎Ole Nelson / Kailash Ecovillage (Portland, OR)
Data
| 原題 | 製作年 | 2023年 | |
|---|---|---|---|
| 製作国 | 日本 | 制作 | TUP Media & くらしのね |
| 配給 | 時間 | 102 |
Cast & Staff
| 監督 | 木多伸明 | 製作総指揮 | |
|---|---|---|---|
| プロデューサー | 原作 | ||
| 脚本 | 音楽 | イノリノネSTUDIO | |
| 撮影 | 編集 | ||
| キャスト | ソーヤー海、臼井健二、Marisha Auerbach、設楽清和、カイル・ホルツヒューター、たいら由以子、Antonio Roman-Alcala、酒匂徹、 Dag Joe Sam Maria Bullock、川村若菜&大村淳、 本間フィル・キャッシュマン、Glenn Hurlehy、石田紀佳、Ole Nelson | ||
Review(1)
上映者の声
案内役のソ-ヤ海さんの平和道場は、今年の6月に訪ねたことがあり、改めて映像を観ることができました。参加した3名のICUの学生さんが、大学の助成金でCINEMOの参加を考えているそうです。 バークレーだったでしょうか、オーストラリアのどこかの都市だっでしょうか、失念してしまったのですが、駐車場だったところを住民の方々で開墾し、何年かかけて豊かな農園、そして一つのコミュニティにしてしまった様子には、感動を覚えました。ただし、トイレ問題には少し、抵抗を覚えましたが、、、日本人としても、江戸時代に学べ、ということなのでしょうか?(しかし、感染症など、新たな問題はあるともいますが)
この上映会当日は熱中症警戒アラートが連日発表される中で、来館者がぐっと減ってしまったのが残念でした。先の選挙でも、環境問題があまり取りざたされなくて(マスコミでも、暑さを言う前に、もっと環境問題を取りざたすべきなのに)失望を覚えました。個人や地方だけではなく、首都圏でも、というか都会こそ、このような取り組みを大々的に取り上げて国でもリリースすべきだと思います。
映画としては、取材して回っている夫婦の立ち位置がいまひとつわかりにくかったなと。小さな子どもさんを連れていましたが、その子どもさんの反応や取材先とのかかわり方などが少しでも描かれていればもっと、優れたドキュメンタリー作品になったのにな、と残念に感じました。
観る前は、「必要なことかもしれないけど、自分にはできるのか?」という気持ちがあり、少し距離を感じながらのスタートでした。でも、実際に作品を観てみて、これまでのいわゆる「エコ活動」とは少し違う印象を受けました。
特に新鮮だったのは、「円環(サイクル)」をイメージさせる考え方。自然の流れの中で、無駄なくすべてがつながっていくような仕組みが印象的で、単なる節約や我慢ではない、新しい視点だと感じました。
また、「脱炭素」という言葉も映画の中で初めてしっかり理解できました。これまでは何となく聞いたことがある程度だったのですが、環境への配慮がどんなふうに行動につながるのか、少しイメージが持てるようになった気がします。
パーマカルチャーは、田舎で広い土地がある場合しかできないのでは?と思ったが、そうとも限らないことも知れました。実際に都市の中でも実践している例が出てきて、「こんなやり方もあるんだ」と驚きました。多様なスタイルがあるのは、すごく魅力的です。
「とてもいい活動だな」と感じる一方で、理想だけでは進まない部分や、実際に運営していく上での問題点など、もう少し現実的な面も知ってみたいと思いました。そこまで含めて学べたら、自分にできることも見えてくるかもしれません。
以下、感想会ででた意見です。
まず、「自分も地域の菜園コミュニティに参加しているけど、そこでの活動を思い出した。パーマカルチャーという言葉は知らなかったが、菜園の代表者が良く言っている理念にとても近いと感じた」という声がありました。
「すごくいいことだとは思うけど、自分が実際にやるのはなかなか難しいかも」という正直な意見もありました。理想と現実の間にはギャップがあって、それをどう受け止めるか、という問いも投げかけられた気がします。
また、作品の中で「道(みち)」について触れている場面があり、それを聞いて、自分が続けてきた合気道の理念を思い出したという人もいました。合気道で学んだことが、作品のメッセージと重なる部分が多くて、改めて「道」という考え方の深さを感じたそうです。
みんなそれぞれの立場や経験から、いろんな感じ方をしていて、作品を通して豊かな対話が生まれました。
















社会変革を起こしている時は多少の不快や抵抗に合うことは必然であることや、お金やコネクションはさほど重要ではなく、友達を誘って、手元にあるもので、できることから始めればいい、という助言に勇気付けられる。また、大多数の人が暮らす都会のシステムが変わってこそ、社会が良い方向へと転換していく、と都市で活動する人びとの取り組みにもなるほどな、と。どの方もたくさん話し、情報量が多いように感じたけど、かといって、どの場所も削れないかも。