
パナソニックセンター大阪の会場とオンライン、44名の方にご参加いただき、映画『最後の楽園コスタリカ ~オサ半島の守り人~』を上映しました。
コスタリカ南西部にあるオサ半島は、単位面積当たりの生物多様性が世界一、四国と九州を合わせた程度の範囲に、地球上の全動植物種の約5%が生息しています。
一時、乱開発で森林が激減していましたが、「守り人」たちの活躍により豊かな自然がみごとに復活していることを映画で学びました。
上映後は海外協力隊としてコスタリカで活動されていた、JICA関西のトランティ美佳さんにご出演いただき、楽しい資料とお話で、現地の様子をたくさん聞かせていただきました。
コスタリカでは軍隊を撤廃し、使わなくなった軍事費を教育や社会福祉や環境保護に充ているとのこと。
豊かな自然を守りつつ、人々が生活できる経済も維持していて、すばらしいバランスを保っていることを教わりました。
また、コスタリカの人々は自国の環境のすばらしさに誇りをもっているからこそ、自然を保護する意識が高いことも学びました。
参加された方からもたくさんの感想をいただきました。一部をご紹介します。
・環境保護というと誰しも大切だと思うことだが、日々の生活で意識することが少なくなりがちな問題で、映画というわかりやすいコンテンツで知る入り口としてよかった。
・希望の持てる話と課題がバランスよく表現されている内容だった。
・ネット記事では表面的な課題について知ることはできますが、より深い内容を、現地の当事者の方々の声で聞くことができる映画を見れてとても良い勉強になりました。
\私たちのカエテク宣言/~映画を映画を見て「変えていきたい」と思ったこと~
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●大きな目標を意識し、小さな活動を行う。
●手にするもの、買うものに気をつけたり、周りの人と環境に対する会話をすることから始めて行きます。
●大規模より小規模環境配慮型農業!
●住んでいる地域の魅力を探します。
●持続可能な社会を前提に、行動を選択していきます!
●情熱と信念を持って進みたい。
●経済だけでなく、環境保護の視点でも仕事を考えていきたい
●身近な自然の中で遊んだり、エコツーリズムに参加してみたい!その中で、貴重な自然の大切さ、面白さを体感したい。
●自然や動植物というより、「地球」について考えていきたい。
●自分のできることから始めていきたい。
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気候変動が進み環境が危ぶまれる今、オサ半島の成功例を知り、未来に希望が持てる上映会になりました。
確かに、コスタリカの自然保護は素晴らしいし、ここまで持続していることに驚嘆します。
しかし、やはり現地の人々の仕事、観光、企業、などから問題は生じてしまうのだなと、、、
「私は環境保護に反対ではない。それでも開発が必要なんだ。真の意味での持続可能な開発が。」
「反対するなら、ちゃんと代替案を示してほしい。それもいますぐに。」
という声が痛かったです、、、
でもそれが真実。
人間の生活が前提での自然保護という、現実を見せつけられました。
しかし同時に、可能性も感じました。
コスタリカの森は二年間で20倍にまでふくれたそうです。
完璧に自然を保護していくのは難しいかもしれませんが、できることはかなり大きいのだなとオサの人々をみていて思わされました。
少しずつでいいので、地球全体であのようなムーブメントが起きたらいいのに、と願っています。