「幸せでありたければ、ただ愛すること。愛、愛、愛、いつでも愛!」
― サティシュ・クマール
Screening Information
- 2025/06/28
- [ 群馬県 ] 6月のSO.ラボde cinemo!ラディカル・ラブ ~サティシュ・クマール 巡礼の旅~
- 2025/07/19
- [ 埼玉県 ] まちのTHEATER - 石蔵座 -
- 2025/07/21 ~ 2025/07/21
- [ 東京都 ] ラディカル・ラブ ~サティシュ・クマール 巡礼の旅~上映会
News

©SUPER A FILMS and CAFE ROYAL 2024
About the film
かつて核兵器廃絶を求め1万3,000キロの平和巡礼の旅を成し遂げた
現代を代表する思想家・平和活動家サティシュ・クマールの信念とは ――
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<ガンジーの非暴力思想で平和のメッセージを届ける>
サティシュ・クマールは9歳の時にジャイナ教の修行僧となり、18歳の時に還俗。ガンジーの非暴力と自立の思想に共鳴し、現代の代表的な思想家、平和活動家、教育者、エコロジストとして70年近くにわたって世界中に影響を与え続けている。冷戦の最中には、核兵器廃絶を訴え平和のためにインドからアメリカのワシントンまで2年半をかけ8,000マイル(約1万2,872km)の平和巡礼を行ったことで知られる。その際、師と仰ぐマハトマ・ガンジーの弟子のビノーバ・バーベから「お金を持たない」という“非暴力の武器”を授かる。「お金を持っていれば食事にも宿にも困らず一人で事足りるが、お金がなければ他人と自分を信頼し、必要とせざるを得ない」という師の教え通り、一銭も持たずに長い道のりを踏破した。このことは、その後の彼の人生にも絶大な影響を与えた。
<人生は巡礼の旅、私たちはみな巡礼者>
本作では、これまでのサティシュの”巡礼の旅”を振り返り、サティシュが先人や母、妻との暮らしから学んだ自身の根底にあるものを再確認する。1973年からイギリスに定住。1991年に設立した、自然から学びホリスティックな教育を目指す先駆的な教育機関シューマッハ・カレッジでは自らも料理し世界各国から集う人々と食事を共にし語り合う。故郷のインドでは、著名な環境活動家であり盟友のヴァンダナ・シヴァと共同設立した生物多様性や種子の保全、有機農業を推進するナヴダーニャの哲学講義で平和を説く。愛のエネルギーに満ち溢れ、力強い言葉とあたたかいまなざしで、現在も愛と平和のメッセージを伝え続けている。
Data
原題 | Radical Love | 製作年 | 2024年 |
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製作国 | ブラジル | 制作 | Super A Filmes 共同制作:Café Royal |
配給 | ユナイテッドピープル | 時間 | 81分 |
Cast & Staff
監督 | ジュリオ・ヘイ | 製作総指揮 | アドリアナ・タヴァレス 、ルーカス・ダンタス、マリオ・パトロシーニオ |
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プロデューサー | ジュリオ・ヘイ | 原作 | |
脚本 | ジュリオ・ヘイ | 音楽 | ゼ・ゴドイ |
撮影 | ペドロ・パトロシーニオ | 編集 | グスタボ・ヴァスコンセロス |
キャスト | サティシュ・クマール、ヴァンダナ・シヴァ、ソーヤー海 |
Review(1)
上映会主催者の声

このたび、京都・パタゴニア京都店様の会場をお借りして、サティシュ・クマールさんのドキュメンタリー映画『ラディカル・ラブ』の上映会を開催いたしました。
サティシュさんの存在をはじめて知った方も多かったのですが、上映後のシェア会では、みなさんがそれぞれの経験や日々の暮らしと重ね合わせながら、熱い想いを言葉にされていたのが印象的でした。
「とてもよかった」「心が洗われた」といった声が多く寄せられ、サティシュさんの静かで力強い語りが、観る人一人ひとりの内面に深く届いたようです。
88年の人生を通してサティシュさんが語る「愛」のメッセージは、今この時代にこそ必要なものだと、あらためて感じました。「ラディカル(根源的な)な愛」がもつ静かな力は、社会を変える前にまず自分自身のあり方を見つめ直す大きなヒントを与えてくれます。
映画の中でたびたび登場するサティシュさんのお母様の生き方にも心を打たれました。名もなき人々の献身的な暮らしが、世界に平和の根を張っているのだということに気づかされました。
忙しい日々の中で、ほんの90分という時間が、こんなにも豊かで深い気づきの時間になるのだと、主催した私たち自身も驚いています。参加者のみなさんと共に、静かに、でも確かに、心が動いた一日となりました。
このような機会を与えてくださったcinemo様に、心より感謝申し上げます。
学生からの質問(シューマッハ・カレッジを卒業後、こことは違い、自分の場所で体現することが難しいです)に対してサティシュからの回答です。
「物質主義で還元主義的な世界を少しでも変えたい。貪欲で破壊的で汚染と無駄ばかりの経済と政治の構造をだ。
だが、自分がまず実践せねば何も変えられない。世界を変えたいなら自分からだ。
目指す価値と理想があるなら、まず自分がそれに近づく努力をする。
困難に陥っても決して諦めない。問題は大歓迎だ。困難は私を強くたくましくしてれる。
諦めて普通の職に就いたりなどしない。給料をもらい持続不可能な仕事をするなど楽しさも感動もないし、想像力がなくていやだ。そう言える勇気と決意でできるんだ。
いいかな?準備はいい?」
引き続きこのメッセージを大切にしていきたいと思いました。
初めてサティッシュ・クマールさんに出会う人が多く、ひとりの人のストーリーを知る内容で興味深かったという声がありました。
映画を観た感想共有の時間も、一人ひとりが湧いているものを言葉にしていきました。そして会が終了した後も対話の時間が続いていました。
他にも「今のわたしにぴったりだった」「心に響く言葉がたくさんあった」「家で畑をやりたくなった」などの感想がありました。