平和を願うサティシュの純粋な想いと行動、希望あふれる力強いメッセージの数々。とくにラストシーンはサティシュの生き方が凝縮されており、とても印象的でした。映像や挿絵、音楽も美しく、何度見ても飽きない 味わい深い映画です。
上映後の感想シェアタイムも、学び深まる豊かな時間となりました。これからの時代の生き方・在り方について、みんなで考えるのにぴったりな映画です。
すばらしい映画をありがとうございました!!
「幸せでありたければ、ただ愛すること。愛、愛、愛、いつでも愛!」
― サティシュ・クマール
©SUPER A FILMS and CAFE ROYAL 2024
かつて核兵器廃絶を求め1万3,000キロの平和巡礼の旅を成し遂げた
現代を代表する思想家・平和活動家サティシュ・クマールの信念とは ――
<ガンジーの非暴力思想で平和のメッセージを届ける>
サティシュ・クマールは9歳の時にジャイナ教の修行僧となり、18歳の時に還俗。ガンジーの非暴力と自立の思想に共鳴し、現代の代表的な思想家、平和活動家、教育者、エコロジストとして70年近くにわたって世界中に影響を与え続けている。冷戦の最中には、核兵器廃絶を訴え平和のためにインドからアメリカのワシントンまで2年半をかけ8,000マイル(約1万2,872km)の平和巡礼を行ったことで知られる。その際、師と仰ぐマハトマ・ガンジーの弟子のビノーバ・バーベから「お金を持たない」という“非暴力の武器”を授かる。「お金を持っていれば食事にも宿にも困らず一人で事足りるが、お金がなければ他人と自分を信頼し、必要とせざるを得ない」という師の教え通り、一銭も持たずに長い道のりを踏破した。このことは、その後の彼の人生にも絶大な影響を与えた。
<人生は巡礼の旅、私たちはみな巡礼者>
本作では、これまでのサティシュの”巡礼の旅”を振り返り、サティシュが先人や母、妻との暮らしから学んだ自身の根底にあるものを再確認する。1973年からイギリスに定住。1991年に設立した、自然から学びホリスティックな教育を目指す先駆的な教育機関シューマッハ・カレッジでは自らも料理し世界各国から集う人々と食事を共にし語り合う。故郷のインドでは、著名な環境活動家であり盟友のヴァンダナ・シヴァと共同設立した生物多様性や種子の保全、有機農業を推進するナヴダーニャの哲学講義で平和を説く。愛のエネルギーに満ち溢れ、力強い言葉とあたたかいまなざしで、現在も愛と平和のメッセージを伝え続けている。
| 原題 | Radical Love | 製作年 | 2024年 |
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| 製作国 | ブラジル | 制作 | Super A Filmes 共同制作:Café Royal |
| 配給 | ユナイテッドピープル | 時間 | 81分 |
| 監督 | ジュリオ・ヘイ | 製作総指揮 | アドリアナ・タヴァレス 、ルーカス・ダンタス、マリオ・パトロシーニオ |
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| プロデューサー | ジュリオ・ヘイ | 原作 | |
| 脚本 | ジュリオ・ヘイ | 音楽 | ゼ・ゴドイ |
| 撮影 | ペドロ・パトロシーニオ | 編集 | グスタボ・ヴァスコンセロス |
| キャスト | サティシュ・クマール、ヴァンダナ・シヴァ、ソーヤー海 | ||
映画終了と同時に拍手が起きました。