地球上で最も自然が豊かな場所の一つコスタリカの豊かな生態系を守った人々のドキュメンタリー
News
- 2018/12/26
- 『最後の楽園コスタリカ』横浜シネマリンでの劇場公開決定!『コスタリカの奇跡』再上映も!
- 2018/12/25
- 『最後の楽園コスタリカ ~オサ半島の守り人~』第七藝術劇場での公開決定!
- 2018/11/14
- 映画『最後の楽園コスタリカ』緊急公開

About the film
地球上の宝石のような自然豊かな国コスタリカ
コスタリカは、1948年に軍隊を撤廃した非武装永世中立国。平和で社会福祉が充実し、国民の幸福度も高い。しかし、世界的により知られているコスタリカの魅力は豊かな自然だ。コスタリカは世界的にエコツーリズムの発祥の地として知られ、人気のデスティネーションとなっている。広大なアメリカ大陸のど真ん中、中米に落とされた宝石のような存在で、四国と九州を合わせた程度の大きさに、地球上の全動植物種の約5%が生息しており、単位面積当たりの生物多様性世界一とされている。そして、国土の約4分の1を自然保護区または国立公園にしている。
More info
乱開発で一時は激減した森林を復活させた「守り人」たち
そんなコスタリカの南西に、地上で最も生態系が豊かな場所、オサ半島がある。まさに地球上の至宝であるこの豊かな自然も、無計画な伐採や採掘で消滅する危機があった。一時期、コスタリカでは森林面積が約2割まで激減。しかし、「守り人」たちの活躍で、半島の森では今もジャガーが歩き、コンゴウインコが羽ばたき、岸辺にはザトウクジラの姿も見られる。これは半島保護に人生を捧げた人々の物語で、「コスタリカ国立公園の父」と讃えられるアルバロ・ウガルデやエコロッジのオーナー等が登場する。気候変動への対策が急がれる今、オサ半島の成功は世界が学べるモデルを示している。
Data
原題 | OSA: The Jewel of Costa Rica | 製作年 | 2015年 |
---|---|---|---|
製作国 | アメリカ | 制作 | Inflection Studios |
配給 | ユナイテッドピープル | 時間 | 51分 |
Cast & Staff
監督 | オースティン・アンドリュース | 製作総指揮 | バリー・アンドリュース |
---|---|---|---|
プロデューサー | ドシー・アンドリュース | 原作 | |
脚本 | 音楽 | ||
撮影 | 編集 | ||
キャスト |
Review(2)
上映者の声
上映会を主催された方の声を紹介します
しまのぱんsouda! 2023年10月15日
映画上映の後、森林農法で作られるコーヒーをコスタリカから輸入している「ゆうの樹」さんと、青年海外協力隊でコスタリカに赴任していた方をゲストに迎え、コスタリカの今やコーヒー農場のトークセッションもしていただきました。作品で伝えられていた自然保護と、森林農法で有機で作られているコーヒー栽培がリンクするところも大きく、より深みを持って感じ取っていただけたように思います。
コスタリカのコーヒーとチョコ菓子などをいただきながら、お話を聞きました。森林農法のコーヒーを飲むことで自然保護を応援したいとも(笑)
地元の良さは、中にいると当たり前すぎて、分からなくなりがちなので、外からも視点で気付かされることが多いのかもしれませんね。
日本でも、里山や里海などの地域では、今あるものを大切に不変でいることと、発展することのバランスを取りながら、各地域の個性と魅力を伸ばしつつ、そこに暮らす人たちの幸福度も高めていけたら良いのだと感じました。
ママパパシネマ実行委員会 2023年06月16日

【参加者の感想】
・オサ半島の緑あふれる景色や生き物たちの映像が常に背景に流れていて、癒された
・コスタリカのことは、軍隊を持たない国として知っていたが、環境保護の分野に関して具体的に取り組みなど知るのは初めてだった
・保護派と開発派、どちらの立場も扱われていた
・軍隊の廃止を実現させた国としての背景が伝わってきた
・観る前は、国立公園ができるまでの歩みを取り上げた作品だと思っていたが、メインがその後の話だったのが意外だった
・環境保全のために国立公園にするというスタイルは、今は世界的には推奨されていない。国立公園であるがゆえに、かえって自然保護とは逆の方向に利用される事例もある
・森は、人の手で特別なことをしないと残せない
・生物多様性の大切さ
例えば「この木は食べられる実をつけるから価値がある」というのではなくて、存在すること自体に意味があることをわかっていないと失われていく。多くの種類の植物や生き物が存在するということ自体に価値がある
↑これが理解されてない現状なので…
多様性を守るためには、木の本数ではなくて、種類の数に応じて報酬があるとか、そのような制度があればいいかも
・観光客が海外から多く来ることが、本当に長期的にみても持続可能といえるのか
・映画は2015年のものなので、観光業を大きな収入源としたオサ半島がコロナ禍を経て現在どうなっているのか気になる
・観光業だけに頼るのは心配と感じた
・価値観は人によって様々。価値を見出す人と見出さない人がいる
・自然を守ることは、合理的を超えた人の想いだけで成り立ってると思う
・自然は力強いので、人に守られるようなものではないのでは
・汚染源となるものに課せられた税金を、自然保護のための資金にあてるという仕組みが良いと思った
大阪市下水道科学館 2023年05月27日

5月の上映作品は『最後の楽園コスタリカ ~オサ半島の守り人~』、今回は2回目の開催でした。
コスタリカは中国と四国を合わせたほどの大きさに、世界中の全動植物種の約5%が生息する、生物多様性世界一の国です。そんな豊かな自然も一時期乱開発され、崩壊の危機がありました。
その中でも情熱と信念を持って自然を守り続けた人々のおかげで、みごとに豊かな自然を取り戻していることを映し出したドキュメンタリー映画です。
スタッフがコスタリカで海外協力隊として活動されていた知人に事前にお話をお聞きしたところ、コスタリカは軍事を撤廃して、軍事費を教育と環境保護に充てているとのこと。
また、コスタリカの人々は自分の国を大変誇りに思っているとのことでした。
それは映画にも出てきた「エコツーリズム」に生かされ、観光客にも自然の美しさや生態系を理解してもらい、国民も外国の人も自然を守る意識が高まるというものです。それが経済と自然の両方を守ることにつながっているとてもバランスがとれている国でした。
そんなコスタリカの成功事例を見て、上映後の感想共有も盛り上がりました。
いただいた感想の一部をご紹介します。
---------------------------------------
・情熱と根気とビジョンの3つを忘れないでいたいと思いました。
・コスタリカのエコツーリズムに参加してみたくなった。年齢がいっても働けたらいいなぁと思う。
・自然に悪影響を与えないよう、水の汚染などについて考えていかなければいけないと思った。
・日本の誇りに思う文化などを大切にしていきたい。
・観光と自然との調和。
---------------------------------------
日本にも美しい自然がたくさんあります。観光客が戻りつつある今、まずは自国のことを誇りに思う気持ちを大切にして、コスタリカのエコツーリズムのようなことが実現できれば良いねという話もしました。
参加者さまと一緒に前向きな気持ちになれたような、とても良い上映会となりました。
大阪市下水道科学館 2023年05月23日
以前「もったいないキッチン」を上映した時に上映会を気に入ってくださったという方がご参加くださいました。生物多様性世界一のコスタリカにおいて、人々の意識の高さやエコツーリズムを取り入れながら経済と自然保護を両立させていることを映画を通じて知りました。
スタッフの知人でコスタリカで海外協力隊として活躍された経験がある方のお話を伝え、参加者様からも経験に基づくお話をいただきました。
気負わずたくさんの会話をしながら、私たちの生活でできることや意識していきたいことを共有しました。
「壊れかけた自然も復活させることができることを知った。自分の行動が未来にどのように影響するかを想像することが重要で、1つひとつ考えてから行動したいと思います」
というご感想をいただきました。
お一人のご参加でもとても有意義にお過ごしいただけたようです。その後Twitterで当上映会のことをツイートしてくださり、次回はご家族と一緒にご予約いただきました。
このように少しづつでも映画を通して一緒に考える人の輪が広がれば幸いです。
確かに、コスタリカの自然保護は素晴らしいし、ここまで持続していることに驚嘆します。
しかし、やはり現地の人々の仕事、観光、企業、などから問題は生じてしまうのだなと、、、
「私は環境保護に反対ではない。それでも開発が必要なんだ。真の意味での持続可能な開発が。」
「反対するなら、ちゃんと代替案を示してほしい。それもいますぐに。」
という声が痛かったです、、、
でもそれが真実。
人間の生活が前提での自然保護という、現実を見せつけられました。
しかし同時に、可能性も感じました。
コスタリカの森は二年間で20倍にまでふくれたそうです。
完璧に自然を保護していくのは難しいかもしれませんが、できることはかなり大きいのだなとオサの人々をみていて思わされました。
少しずつでいいので、地球全体であのようなムーブメントが起きたらいいのに、と願っています。