サッカーボールを銃に持ち替えた青年
非暴力を貫きカメラで記録し続ける青年
戦争のなかに生きるシリアの若者たちを追った命懸けのドキュメンタリー
数字では決して伝えられない、人の痛み、悲しみ。誰が最も傷ついているのか見逃さないように。そんなメッ セージが、映画いっぱいに込められている。(安田菜津紀 フォトジャーナリスト )
怖いのは、一度人を撃ったら、二度目はためらわなくなっていること。次第に目の輝きも表情も失われていき ます。漢字で表せばたった 2 文字の「戦争」ですが、それが植え付けるものは計り知れません。(サヘル・ローズ 女優)
私たちが目撃すべきは、戦場と化したシリアじゃない。そこに至るまでの過程なのだ。世界は殺戮を止めるた めに全力を尽くしたか?そう問い詰められる強烈な映像の連続に息をのむ。(高遠菜穂子 イラク支援ボランティア)
News
- 2019/07/10
- 映画『それでも僕は帰る』バセット 追憶 一斉上映企画(2019年8月)
- 2018/01/30
- 映画『それでも僕は帰る』映画売上からNGO3団体に合計56,466円を寄付しました。
- 2017/05/08
- 『それでも僕は帰る ~シリア 若者たちが求め続けたふるさと~』東京劇場上映
- 2016/03/01
- ワールドカップキャンペーン!上映最低保障料金1万円引き!!
- 2015/08/02
- 昨日劇場公開が始まった『それでも僕は帰る ~シリア 若者たちが求め続けたふるさと~』。シリア内戦衝撃ドキュメンタリー。Yahoo!ニュース(オルタナ)に映画評が出ました。
About the film
内戦が続くシリア。「シリア革命の首都」と呼ばれる街ホムスで、2011年8月から2013年4月にかけて、2人の青年を中心に追ったドキュメンタリー。1人は当時19歳で、サッカーのユー ス代表チーム、ゴールキーパーをしていたバセット。もう1人は24歳の有名市民カメラマン、オサマ。当初、平和的な民主化運動を展開していた2人だが、終わりのない暴力の連続に、ついに武器を手に取る…。
More info
2011 年に始まった「アラブの春」と呼ばれる民主化運動の波。その 影響を受け、シリアでも 2 人の青年が立ち上がった。サッカーのユー ス代表チームでゴールキーパーとして活躍していた当時 19 歳の青年 バセットは、そのカリスマ性から若者を惹きつけ、平和を訴えるシン ガーとして民主化運動のリーダーになっていく。彼の友人で、有名な 市民カメラマンである 24 歳のオサマは、デモの様子を撮影し、イン ターネットで公開することで、民主化運動を広げようとする。バセッ トは歌で、オサマは映像で、それぞれ非暴力の抵抗運動を先導してい たものの、2012 年 2 月、政府軍の容赦ない攻撃によってホムスで 170
人もの市民が殺害されたのを機に、バセットと仲間たちは武器を 持って戦い始める。彼らはなぜ戦い続けるのか、生きることとは、 戦争とは、ふるさととは......。シリアの民主化運動の中で生きて いる人々の“リアル”を映し出した作品。
Data
原題 | Return to Homs | 製作年 | 2013年 |
---|---|---|---|
製作国 | シリア、ドイツ | 制作 | |
配給 | ユナイテッドピープル | 時間 | 89分,53分 |
Cast & Staff
監督 | タラール・デルキ | 製作総指揮 | |
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プロデューサー | オルワ・ニーラビーア、ハンス・ロバート・アイゼンハウアー | 原作 | |
脚本 | 音楽 | ||
撮影 | 編集 | ||
キャスト |
上映会主催者の声
映画上映ののち、今回の映画の後援となっているAAR japan(難民を助ける会)より佐賀事務所長、大室和也氏(ウズベキスタンOB)にお越し頂き、中東シリアの現状に関しご講演頂きました。シリアの文化的背景や宗教等に関しお話頂いた後、シリア紛争に至るまでの経緯・概略の説明、団体として行われているシリア難民の方々への支援活動について、分かりやすくお話頂きました。
戦争って本当に怖いということを
映画を観た全員があらためて実感しました。
1人でも多くの方にぜひ観てもらいたい作品です。
それはなぜか。。。実際の映像とは素直に受け入れなれないほどの衝撃だからだ。
これは、映画?シナリオ?いや、緊迫感が違うな。
平和といわれている日本で暮らしている私にとっては、どうしても受け入れがたい状況で終始、内容を理解するのに苦しみました。
この映像を見てからもう数年が経っている。僕たちはこれでいいのか、でも何もできていない。そんなもどかしさを感じさせる映画であると言える。
これを見終え、自分がどのように今後人生を歩んでいくのか興味深いです。