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ハッピー・リトル・アイランド ―長寿で豊かなギリシャの島で―

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監督:フィリップ・グナート、ミッキー・ヤミネ
監督:堀 潤
監督:瀬沢正人

ハッピー・リトル・アイランド ―長寿で豊かなギリシャの島で―

ジャンル 環境 政治経済 伝統文化 生活医療
時間 52分 製作年2013年  監督 ニコス・ダヤンダス

お金も物も僅かなこの島には 老いることを忘れた老人たちが 活き活きと暮らしているらしい。

長寿で有名なギリシャの離島、イカリア島へ経済危機で希望を失った若者たちが移住した。 大都会から離島に移住し、人生を再出発した若者たちのドキュメンタリー。

「新しい時代の懐かしいキーワードを発見できる映画だ。」
枝廣淳子(幸せ経済社会研究所所長、環境ジャーナリスト)

「島の人々の一言一言には計り知れない学びと発見がある。」
食環境ジャーナリスト 金丸弘美

Screening Information

2025/07/26 ~ 2025/07/26
[ 神奈川県 ] Coco de シネマ 〜 Earath Chat 〜 vol.2

上映会 開催者募集

(c)ANEMON

About the film

ギリシャの離島、イカリア島。この島の住人は世界のどこよりも長生きで幸せと言われている。
都会から移住した若者たちが島の老人たちから人生を楽しむコツを学んでいく。

ギリシャは2010年頃からの経済危機で3人に1人は貧しく、若者の半分は無職となった。職を失い、希望を失った「ロストジェネレーション」と呼ばれる若者たちの多くはギリシャを離れ、海外に逃れたいと思うようになる。そして一部は僅かな希望を抱き、田舎を目指して移住した。

IT関連の仕事をしていた35歳のトドリスも彼女のアナとギリシャの離島でどこかミステリアスな島、イカリア島に移住した。自給自足的で経済危機とは無縁なイカリア島で彼らは飛び切り元気で長寿な老人たちと出会い、人生を楽しむコツを学んでいくが・・・

More info

ギリシャは2010年頃からの経済危機で3人に1人は貧しく、若者の半分は無職となった。職を失い、希望を失った「ロストジェネレーション」と呼ばれる若者たちの多くはギリシャを離れ、海外に逃れたいと思うようになる。そして一部は僅かな希望を抱き、田舎を目指して移住。人生を再出発させようと行動を始めていた。

IT関連の仕事をしていた35歳のトドリスも、不況で治安も悪化した大都市アテネが故郷とは思えなくなり彼女のアナと、どこかミステリアスなギリシャの離島、イカリア島に移住することになる。イカリア島は長寿で有名な島で、人々は幸せに暮らしているという。イカリア島の暮らしは都市生活とは全くことなり自給自足的。トドリスは畑付きの家を買い、畑を始め、島の生活に馴染もうとするが…

監督のニコス・ダヤンダスも自らイカリア島に暮らしながら、新たな生活を始めたばかりのトドリスやアナの悩みや学びを追いかけ、どんな社会状況であろうと長寿で幸せに生きるイカリア島の老人たちの幸せの秘密迫っていく。

Data

原題 LITTLE LAND 製作年 2013年
製作国 ギリシャ 制作 ANEMON
配給 ユナイテッドピープル 時間 52分

Cast & Staff

監督 ニコス・ダヤンダス 製作総指揮
プロデューサー レア・アポストリデス、ユーリ・アヴェロフ 原作
脚本 音楽
撮影 編集
キャスト

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上映者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
「生き方・環境のシフトによって得るもの」
ハッピーという邦題から楽観的な話かと思いきや、「幸せとは何か」について、慎ましく生きる島の人々(特に高齢者)から学びを拾い集めるような内容で、対話の中で印象に残る言葉が多くありました。
移住者として、頷ける部分も多く、順風満帆とはいかないところや葛藤もリアルで良かった。田舎に移住して「ハッピー」になれるのは、誰しもではないこと、何もないのか、全てがあると思えるのか、その人に問われている、ということを再確認する作品でした。

またこの作品は10年以上前なので、その後イカリア島の彼らが今どうなっているのかとても興味が湧き、上映後もそういった話が盛り上がりました。
背景の音楽もとても良かったです。

二階シネマ 2025年05月18日
二階シネマでは住み開きシアターとして自宅で作品を上映しています。今月テーマは「less is more」

参加者の感想
ギリシャ危機は知っていたけど都市での暴動があったの知らなかった
・ハッピーリトルアイランドだけど、ハッピーな(豊かな)土地ではなかった。
・昔の時代を知る人たちは働き者で手仕事上手
・私もなんでもできるおばあちゃんのような人になりたい(中学生)
・助け合いについて、相手に貸しを作ることに抵抗があってお礼で精算してしまう

タイトルから安穏とした老後の暮らしを想像しましたが、全然違いました。働き者で楽観的(苦労を経験して達観している)な人生の先輩たちがいました。

「こうあるべき」ではなく「これがだめならあれでいこう」精神、周りと苦楽を分かち合う、けれど依存とは違う。

田舎暮らしをしたい人、がんばりすぎている人にぜひ見てもらいたいです。

良い作品をありがとうございました!

本当の豊かさとは?を考えるきっかけになりました!
株式会社里山生活 2025年04月18日
来場者の年齢層は30~40代で、ほとんどが地元の方でした。シェア会が盛り上がり、こういう生き方をしたいね、と思いを共有できた時間になりました。

⚫︎助け合いや繋がることが長生きや幸せの秘訣だとおもった。
⚫︎見方を変えると人はいくらでも豊かになれると思った。私たちは物で溢れた暮らしをしているけど、実はそんなに物はいらないんじゃないか。もっとシンプルに物を大切に生きたくなった。
⚫︎雨を恵みと感じたり小さなことに幸せを感じながら生きている姿がとても豊かに見えた。
⚫︎便利でない生活をしている人たちは知識が豊か。学校の勉強で私たちが習ってこなかったようなことを当たり前に知っている。ここに移住して驚いたのは、車が溝にハマったりトラブルがあっても、JAFFを呼ばずに自分たちで解決してしまうこと。

(山間部で畑や猟師をしている方も多く、)
⚫︎うちの父親の生き方みたいだなと思った。春は山菜を採り夏秋は畑、冬は猟をしたりする。季節に合わせてその時にできることをする。山水を使っているが貯水タンクは時々修理が必要。便利な暮らしをしてきた人がこの暮らしをするのは大変かもしれない。私にとっては当たり前だったけど、これは実は豊かで幸せなことだったと気づいた。


「ハッピー」のリアル
映画の冒頭に映された原題は「Little Land」でした。しかし邦題では、「ハッピー・リトル・アイランド」。

移住した若い人たちが直面する現実はなかなかに厳しく、鑑賞後の会話でも、みなさん割と、そちら側の意見が多く、ハッピー感がないとも言われたりしてました。生き延びるって大変なことだし、その力は若い人にはなかなかむずかしいよね〜、自分だったら大丈夫だけどね〜(笑)と。ある年長の方曰く。

小さな島で暮らすことに伴う困難さは、大きく2つあったように思います。ひとつは、自然との対峙。もうひとつは、コミュニティへの参加。前者は人間がどうにかできるものではないので、受け入れて対処していくほかなく、後者は自分が受け入れると同時に、相手にも受け入れてもらわなければならない。

どちらもシンプルであるが故に、逃れることのできない悩みともなる。そうであったとしても、そこに向き合い続けていくことが、「ハッピー」へと繋がっていく、、、そんな思いを、邦題をつけた方は、持ったのではないかしら、、、などと想像してみました。(笑)

今、移住は日本でもひとつのトレンド、というか、住まいや暮らしの選択肢の一つとして、当たり前のようになってきていますが、きっと同じような葛藤は至るところで生まれていると思うので、移住を考え始めたときのちょっとしたケーススタディやシミュレーションにもなる映画だなー、とも思いました。

長寿の秘訣は結局なんだったの?
今回は一昨年発売された『The Blue Zones(ブルーゾーン)』という書籍に寄せて、世界でも指折りの長寿の島になったのはなぜかということを探りながら話し始めました。
具体的に、「こうやって長寿になった」という映像はなかったのですが、頼り頼られる暮らし方、仕事をすること、起伏のある土地を歩くこと、自由な暮らし方といった項目が上がりました。
参加者から、田舎の束縛がいやで東京にやってきたのだけれど、緊密な人間関係のイカリア島と日本の田舎となにが違うんだろうという声があり、それぞれの体験から「地域コミュニティと新規移住者」という話がもりあがりました。
同じ映画を見て視点の違う意見や感想、知見がシェアされるのがアフタートークのいいところ。最近は雑談を大事に考えています。