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ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~

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ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~

ジャンル 環境 教育 人権 社会変革 問題解決
時間 93分 製作年2015  監督 アンドリュー・モーガン

ファッション業界でも大量生産・大量消費が問題化
誰かの犠牲の上に成り立つファッションに変化が起き始めた!
トレンドはエシカル&フェアトレード・ファッション
ファッション産業の今と、向かうべき未来を描き出すドキュメンタリー

華やかなファッション業界の裏側の知られざる真実とは?リヴィア・ファース、ヴァンダナ・シヴァフェアトレードブランド「ピープルツリー」創設者サフィア・ミニー等登場。

ファッションを取り巻く悲惨な状況には何度見ても涙が出る
― サフィア・ミニー(ピープルツリー代表)

なぜピープルツリーのコレクションのデザインをしたのか知ってほしい。ザ・トゥルー・コスト を見て!
― エマ・ワトソン(女優)

Screening Information

2024/06/07 ~ 2024/06/08
[ 滋賀県 ] 【ザ・トゥルー・コスト】宮前舎の上映会/(6/7-8)

上映会 開催者募集

(c)TRUECOSTMOVIE

About the film

これは衣服に関する物語で、私たちが着る服や衣服をつくる人々、そしてアパレル産業が世界に与える影響の物語だ。これは貪欲さと恐怖、そして権力と貧困の物語でもある。全世界へと広がっている複雑な問題だが、私たちが普段身に着けている服についてのシンプルな物語でもある。

More info

この数十年、服の価格が低下する一方で、人や環境が支払う代償は劇的に上昇してきた。本作は、服を巡る知られざるストーリーに光を当て、「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」という問題を提起する、ファッション業界の闇に焦点を当てたこれまでになかったドキュメンタリー映画だ。

この映画は、きらびやかなランウェイから鬱々としたスラムまで、世界中で撮影されたもので、ステラ・マッカートニー、リヴィア・ファースなどファッション界でもっとも影響のある人々や、環境活動家として世界的に著名なヴァンダナ・シヴァへのインタビューが含まれている。またまたフェアトレード専門ブランド「ピープルツリー」代表サフィア・ミニーの活動にも光を当てている。私たちは行き過ぎた物質主義の引き起こした問題に対して、まず身近な衣服から変革を起こせるのかもしれない。

Data

原題 THE TRUE COST 製作年 2015
製作国 アメリカ 制作
配給 ユナイテッドピープル 特別協力:ピープルツリー  協力:Dr.Franken 時間 93分

Cast & Staff

監督 アンドリュー・モーガン 製作総指揮 リヴィア・ファース、ルーシー・シーゲル
プロデューサー マイケル・ロス 原作
脚本 音楽
撮影 編集
キャスト サフィア・ミニー ヴァンダナ・シヴァ ステラ・マッカートニー ティム・キャッサー リック・リッジウェイ ほか

Review(23)

17/05/16 12:50

ファストファッション業界の裏(内部)事情を知ることができて本当に良かったです。着るものの先には、人がいて人々の生活があるということ。物質社会や消費社会が「豊かさ」や「幸福」でないということ、改めて感じることができました。ファッションを通して現代の経済システムの仕組みもよくわかり、これからは賢い消費者になるということ、世界中の劣悪な環境で働いている人々の人権や生活水準向上のために何かできることを見つけていきたいと思いました。

17/05/16 12:53

コンテンツの充実した映画で、考えることがたくさんありました。特に印象に残ったのは、「GDPにあらわれないinput output」水、土、空気への企業のコスト意識、理念や正義を問う姿勢を持ちたいと思いました。あとは、オーガニックの板チョコ350円は安いと思うけど、途上国の作った板チョコ350円は高いと思う潜在意識があるのかな・・・

17/09/01 17:30

kenshi さんのレビュー
感動 役立ち 学び 人生変わる 泣ける
私たちが何気無く購入して着ている「ファストファッションの裏側」を大胆に表現している作品。

「私たちの血で服ができている」。なんとも衝撃的で悲痛な叫びが耳から離れない。

日本も資本主義だ。だから、買って、捨てる。買って、捨てるという流れにあまり大きな疑問を持ったことはなかった。しかし、この作品を見て「消費」することへの意識が変わった気がする。

大量にある服は寄付することで循環する、という考えは偽善であった。実際には慈善団体に寄付された服のおよそ10%しか古着屋で売られないという。それ以外は単なるゴミである。

最低賃金額を月で160ドルにしていという小さな立ち上がりは死者を産み、労働者は企業の言われるまま悪環境で働かせられる。

これは私の憶測だが、もちろん大企業が途上国へ参入したことで、以前よりも途上国の雇用は増えたのではないかと思う。しかし、発展国として企業側は利益だけでなく、労働者の生活をもっと重んじる必要性は不可欠だ。

利益や発展は大事だ。しかし、よりよい社会を作るためにはバランスが大事だ。利益は上げつつも、その裏側に存在する闇に企業、そして私たち個人レベルも向き合っていかなければならない。

服を買うときは、この背景を思い出しつつ、本当に必要なものだけを買っていきたい。
この映画をみて、「この裏側を知る」というところでも大きく意味はあるが、個人レベルで私たちがするべき行動の具体例を何個か提示していたら、もっといいような気もした。
とはいえ、この映画に触れたことはとても衝撃的で考えさせられた。

企業側が動けないのなら、一人一人の「個人」の意識が変わればいい。
そんなきっかけになる映画だと思う。
たくさんの人の目に届いて欲しい。

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
2024ウナギネマvol.1『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』
2015年制作と少し古い映画ですが、現在でも色あせることなく、私たちの生活にひそむ課題を洗い出してくれています。
映画の詳細については、こちらのサイトをご覧ください。
https://unitedpeople.jp/truecost/

上映終了後、一緒に映画を観た方々と感想を共有しました。
その中で「2ユーロのTシャツ」というyoutube動画に話が及びました。

街角に2ユーロという安い価格のTシャツの自動販売機を設置して、人々の行動を観察するというものです。
安さにひかれて立ち止まり、2ユーロを入れてボタンを押すと、ビデオが再生されます。
そこには、この安い服を作る貧しい労働者の姿が映し出されます。
ほとんどの人が、最後には「Buy(購入)」ではなく「Donate(寄付)」のボタンを選択します。
まだご覧でない方は、2分もかからない短い動画ですので、ぜひ一度ご覧ください。
・2ユーロのTシャツ https://youtu.be/KfANs2y_frk?si=t9cEYsyokk8hI66y

中には「2ユーロという安さでも買わなければ、こうした労働者の仕事を奪うことになるのではないか」という疑念を持つ方もいるかもしれません。
しかし、この状況は果たして「仕事」と呼ぶことができるのでしょうか。

時給は13セント(ユーロ)という表示がありました。
円に換算すると21.84円です。
労働時間は16時間となっていたので、1日必死に働いて約350円です。
もちろん日本とバングラデシュでは貨幣価値が異なるので単純な比較はできませんが、それでも豊かな収入とは言えません。

映画では、月収160ユーロの契約履行を求めてデモを起こし、権力側から暴力的に排除され大勢の命が失われるシーンも登場します。
これも円に換算すると約27000円の月収です。
それすらも守らずに企業と権力側が、貧しい労働者を搾取しているわけです。

確かに、仕事をつくっているという言い方も可能なのかもしれませんが、働いても働いても貧困から抜け出せず、生活が改善していかない形での労働力の提供は、仕事という言葉とは遠くかけ離れていると言えるでしょう。
あなたの家族や知人にこの仕事を胸を張って勧めることができないことが、それをはっきりと裏付けているはずです。

それでも「2ユーロのTシャツ」の動画は私たちに勇気を与えてくれます。
最後に、ほとんどの人が2ユーロを寄付するという選択をするのですが、もともとこの2ユーロはTシャツを買う代金として自動販売機に入れたお金です。

Tシャツを買おうとして2ユーロを入れた時、その人が知っているのは、この販売機で売っているTシャツは2ユーロだということだけ。
ところが、ビデオが再生されることで、Tシャツを作っている女性の名前や劣悪な労働環境について知ることになる。
知ることで自分の行動を見直し、より良い選択をするようになる。

People care when they know.
人は知ったら必ず気にかける

なんと人という存在は素晴らしいのでしょうか。
過ちを犯すのが人であれば、過ちを改めて未来に向けて歩み出すのも人なのです。
私はここに人の無限の可能性を見る思いです。

「知る」ことによって、よりよい選択をすることができる。
「知る」人が増えることで、社会全体がよりよい方向に向かっていく。

これからも「知る」を広げる活動を通して社会貢献していきます。
ぜひ一緒によりよい社会をつくっていきましょう。

次回の上映作品『サティシュの学校 みんな特別なアーティスト』も、まさに「知る」ことがいっぱいに詰められた作品です。
ぜひご覧ください。

2024ウナギネマvol.2『サティシュの学校 みんな特別なアーティスト』

「本来の教育とは、知識を詰め込むことではない。
すでに備えられている“アーティストとしての自分”に気づくこと。」
サティシュの教育思想から、私たちの内にある想像力、創造性を呼び起こし、素晴らしい人生を、社会を、未来をつくりだしましょう。
さあ、あなたも「サティシュの学校」へ。 

詳細はこちら
http://unaginema.com/2024/04/02/2024ウナギネマvol-2『サティシュの学校%e3%80%80みんな特別な/

#映画 #SDGs #ソーシャルシネマ #cinemo #unitedpeople #ウナギネマ #福岡 #柳川 #ドキュメンタリー

しまのぱんsouda! 2024年04月14日
ファッションを軸に資本主義社会、経済に全体について、環境や農業に至るまで感じることができる作品でした。
参加された皆さんも自分たちが着ている服のことも見つめなおしていらっしゃいました。
最近では直すよりも新しいものを買ったほうが安いからと直して使う人が減り、利用者が減るから、お直しする職人さんも減っているという裁縫業界のお話も参加者さんから聞けました。
昔は靴下に穴が開いても、祖母がきれいに繕ってくれて長く履いていたけれど、繕い方も教えてもらっておけばよかったなど修繕、手直ししながら長く使いたいという想いが共有されていました。お直しワークショップを同時開催しても楽しそうですね。
経済という渦の中で、コマーシャルに踊らされないようにしたいという意見もありました。

自分にできること
つながる図書館 2024年04月13日
つながる映画館10回目となる上映会は『トゥルーコスト 真実の代償』を鑑賞し、その後、日本リ・ファッション協会の鈴木純子さんをゲストに招き、お話し会も行いました。
お話し会では、最初に映画で知った衝撃のファッション業界の事実について、沸き起こる感情や疑問をグループで少しシェアする時間を設けてくださり、少し緊張がゆるんだ感じがしました。
映画から知ったことに加えて、鈴木さんから日本において古布がどうリユースされたりアップサイクルされているかとか、綿の生産量など、具体的で最新のデータを提供していただいたことで、問題の輪郭がより明確になりました。
参加者の中に、バングラディッシュ、タイ、カンボジアなど、綿製品の生産地での支援活動経験のある方がいらっしゃり、彼らが見てきたのは80年代のことですが、もしかしたらファストファッションの代償により、80年代よりも深刻になっているのではないかと感じました。
鈴木さんが投げかけてくれた4つの問いがあります。
「誰が得をしている?」「誰が代償を払っている?」「誰に決定権がある?」「誰が正しさを作れる?」
4つ目の「誰が正しさを作れる?」という問いに対して、参加者の多くが「わたし」を主語に、自分にできることを考えていたことがとても印象的でした。

衝撃的でした
食については日頃からアンテナを立てているメンバーでしたが、ファストファッションが成り立つ構造については完全に抜けていて、全てが衝撃的な内容でした。
世界中を巻き込むシステムの上に成り立つファストファッション。巨大な経済構造に呆然としてしまいますが、知ることから自分で考えて選択出来るようになりたい、という意見が続出しました。告知が直前になり、人数が少な目でしたが、もっと大勢で観るべき、アンコール上映会をやりたい、という声も上がりました。