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女を修理する男

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監督:ティエリー・ミシェル
監督:ガヤトリー・ロシャン、エマニュエル・ボーン・リー
監督:ダーヴィド・グロス、ゲオルク・ミッシュ
監督:チアラ・アヴェザニ、マッテオ・デルボ
監督:オースティン・アンドリュース

女を修理する男

ジャンル 平和 政治経済 人権 生活医療 社会変革 問題解決
時間 112分 製作年2015年  監督 ティエリー・ミシェル

一人の医師の勇気ある行動が世界を動かし4万人以上の性暴力被害女性を治療した──
2018年ノーベル平和賞受賞!コンゴ人婦人科医のデニ・ムクウェゲ医師の命がけの治療を追ったドキュメンタリー。

本作は、暗殺未遂にあいながらも、医療、心理的、そして司法的な手段を通して、婦人科医のデニ・ムクウェゲ医師が性暴力の生存者を献身的に治療する姿を映している。それに加えて、生存者の衝撃的な証言、加害者の不処罰の問題、希望に向かって活動する女性団体、そしてこの悲劇の背景にある「紛争鉱物」の実態も描かれている。

参考リンク:
デニ・ムクウェゲ医師について(コンゴの性暴力と紛争を考える会)
http://congomm2016.wixsite.com/asvcc/dr-denis-mukwege

映画邦題について(コンゴの性暴力と紛争を考える会)
http://congomm2016.wixsite.com/asvcc/jp-title

「女を修理する男」(キャッチ!ワールドアイ) キャッチ!世界のトップニュース「特集・ワールドアイ」 NHK 解説委員室 解説アーカイブス
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/900/254409.html

Screening Information

2024/03/25
[ 岡山県 ] 「女を修理する男」上映会

上映会 開催者募集

About the film

コンゴ民主共和国で性的被害にあった女性達を治療するデニ・ムクウェゲ医師は、2012年に脅迫を受け一時は海外へ。しかし翌年には命の危険を冒して再びコンゴに戻る。そして命がけの治療を再開する───

More info

●「女性と少女にとって世界最悪の場所」とも描写されるコンゴ東部。

コンゴ戦争が勃発してから20年が経つ。その間、「紛争鉱物」の実態に関する認知は高まり、国際社会はその予防策に取り組んできた。しかしコンゴ東部の状況は改善されないまま、この地域に住む人々の苦しみは続き、大勢の女性、少女、そして男性が性暴力の被害にあっている。紛争鉱物、グローバル戦争経済と組織的な性暴力は相互関係にあるが、その事実はほとんど知られていない。

本作品は、暗殺未遂にあいながらも、医療、心理的、そして司法的な手段を通して、婦人科医のデニ・ムクウェゲ医師が性暴力の生存者を献身的に治療する姿を映している。それに加えて、生存者の衝撃的な証言、加害者の不処罰の問題、希望に向かって活動する女性団体、そしてこの悲劇の背景にある「紛争鉱物」の実態も描かれている。

●「ムクウェゲ医師は私にとって父親のような存在」とある患者は話す

ムクウェゲ医師は1998年、コンゴ東部のブカブにてパンジー病院を設立し、これまで4万人以上のレイプ被害者を治療し、精神的ケアを施し続けてきた。それ以外に、国連本部をはじめ世界各地でレイプ被害に関する演説を行い、女性の人権尊重を訴えてきた。その活動が国際社会で評価され、これまで国連人権賞(2008年)、ヒラリー・クリントン賞(2014年)、サハロフ賞(2014年)などを受賞した。ノーベル平和賞受賞者の有力候補にも数回挙がっており、2016年5月のタイム誌に、「最も影響力のある100人」に選ばれた。

2018年にはノーベル平和賞を受賞。

※一部刺激の強い描写もございます。12歳以下のお子様のご鑑賞は、
 保護者の方、主催者の方の自主的なご判断をお願いいたします 。

監督:ティエリー・ミシェル 作家:コレット・ブラックマン、ティエリー・ミシェル
脚本:ティエリー・ミシェル、コレット・ブラックマン、クリスティーン・ピロ
2015年/ベルギー/112分 配給:ユナイテッドピープル
字幕:八角幸雄/監修:米川正子
総括:コンゴの性暴力と紛争を考える会
協力:クラウドファンディングの支援者、日本映像翻訳アカデミー

Data

原題 La Colère d'Hippocrate 製作年 2015年
製作国 ベルギー 制作
配給 ユナイテッドピープル 時間 112分

Cast & Staff

監督 ティエリー・ミシェル 製作総指揮
プロデューサー 原作
脚本 ティエリー・ミシェル、コレット・ブラックマン、クリスティーン・ピロ 音楽
撮影 編集
キャスト ティエリー・ミシェル

Review(5)

18/03/09 22:32

佐藤明恵 さんのレビュー
学び 人生変わる
「全ては認識することから」

大学の講義の一環で鑑賞しました。机上で性暴力について学んではいましたが、実際の映像を目の当たりにすると、ただひたすら言葉を失いました。もし自分が被害者の一人だったら…

20年以上続くコンゴ紛争。その中で年齢や性別を問わず、老若男女が性暴力の被害に遭っており、コンゴは「女性にとって世界最悪の場所」とも言われています。今なお続いているコンゴ紛争を、私が今の今まで知らずにいたことにも衝撃を受けました。作品中で、被害にあった多くの少女たちが将来に希望を見出せずなき苦しんでいる姿を見ると、他人事としては到底受け取れませんでした。

作品中には実際の状況を「ありのまま」に伝えているため、所々に過激な映像もあります。しかしながら、問題をきちんと受け止めることができるという観点から、大変意義のある作品だと思います。

多くの情報がありふれている今日、まず重要なのはそこにある問題をきちんと「問題」として認識することだと思います。是非一度手に取っていただくことを強くお勧めします。

18/12/08 13:07

RYO さんのレビュー
役立ち 泣ける
女性に対する残虐な様をまざまざと見ることになり、法治国家の大切さを痛感する。法によっていいこと悪いことを外から規制されないとやらかしてしまうのが人間なのだと。動物から脱皮できないのだと。これは自分も含めての人間の弱さなのだと。

18/12/18 17:33

PETHICA さんのレビュー
感動 学び 泣ける
歴史ではなく、今、現在、この時代に起きている、ということで衝撃的な映画でした。

上映終了後、参加者がしーんと静まり返ったほどです。みなさん、言葉にできないような重いものを深く感じとりました。

◆まずは知ること。
◆知ったら、一次情報に頼るのでは、自らその先を調べてみる。
◆シェアする。意見する。
◆自分たちがこの最悪な問題に関わっているという自覚を持つこと=自分たちの使っている身近なモノ(携帯のレアメタル)が、コンゴの鉱山の労働やレイプなどの問題と関わっているということ。
◆消費者として、モノがどこで採取されどこで作られているのか、その背景を知って、大切にする。

アフリカへ直接行って何かをすることができなくても、上記のようなことを考えることが大切だと思いました。

23/10/17 15:21

宮崎ソーシャルシネマ さんのレビュー
学び 人生変わる 泣ける
宮崎県延岡市で先日上映会を開催しました。

女性や子ども、時には赤ん坊さえもレイプ被害に遭うという異常な状態をまず知り、
そして、それは性欲から生まれるものではなく、性的テロリズムであり、その問題と自分たちが実は地続きであることを知りました。

ユナイテッドピープルさんの映画は、見終わった後、その課題のあまりの大きさと入り組んだ関係性に絶望したくなるものも多い。でも、上映会はその絶望を抱えて、そこからどうして行けばいいのかを話し合えるのが本当にいいところだと思います。

映画の主人公のムクウェゲさんが2023年12月の大統領選挙に出馬されると報道で知りました。
どうか無事に選挙を迎え、大統領になって国や国際世論を動かして欲しい!
頑張ってムクウェゲさん!

18/05/21 13:32

「これは、かなり衝撃的な映画だった。
来てくれた方たちも、言葉もなく見入っていた。
また、助産師の女性が、上映後の感想を聞いているときに泣き出してしまったが、
彼女は一方で女性たちの強さや、自分の仕事への意欲がより高まったようだった。
また、高校生男子や女子大生も、とても真剣に見入ってくれ、いつになく充実した上映会となった。
とても重要な示唆をも含んだ映画であり、おおきな会場で独立した上映会を考えたいと思った。」

(上映会主催者より ユナイテッドピープル代理投稿)

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
上映直後は静まりかえりました
ぴーすシネマ 2024年02月18日
普段は子ども達を中心に学べる映画を上映していますが、今回はじめて大人だけで実施。
内容が身につまされるもので、エンディングロールの後しばらく静まりかえっていました。
上映後はいくつかのグループに分かれて意見交換。
戦時中の日本の話、性暴力の話など、重いテーマでしたが率直な意見交換となりました。

絶望を共有することで生まれる希望
コンゴにおける目を覆いたくなるような悲惨な現状を目の当たりにして、映画が終わった後は会場は静まり返りました。

しかし、その後、地元宮崎で児童への性暴力対策の活動をしている方とのトークセッションの中で「自分たちも子どもを守るひとつのピースだ」というお話があり、微力ながらも無力ではない自分たちの存在に気づきました。

最後のワークショップでは、自分の経験から、自分の言葉で想いを語ってくださる方がたくさんおられました。
延岡の地で開催してよかったなぁと思いました。

人間の獣性と理性
上映後の意見交換会で出た意見
・今の日本がいかに法の支配のもとで安全であるかを実感した。
・紛争地では古今東西どこでも起こり得ること。旧日本軍も80年前に大陸でやったことだろうし、現在のウクライナでも起きている。
・問題はそうした人間の習性をどう抑えられるかだが、獣性ばかりではなく、理性を持つのも人間だから、抑えられるはずだ。
・この問題は温暖化のような問題より簡単だ。人間が人間としての理性を取り戻せば、今すぐにでも解決できる(もちろん、経済や文化や歴史等の要素要因が複雑に絡み合っているのだろうから、容易ではないが)。
・映画のタイトル「修理」の印象が良くない。どうして、こんな言葉を使ったのか。
・あえてショッキングな言葉にしたのだろうが、それを用いることにした人の女性に対する見方が見え隠れしているように思える。

とても重くて考えさせられる内容でした
なかなか集客には苦労しました。
テーマが重く、コンゴという馴染みのない国の
ことを取り扱った方でしょうか。参加者は1名ですが、
深い議論はでき、満足して頂きました。

女を修理する男
この映画にある現実は、思った以上に難しい問題かつ衝撃的で、人権やジェンダー、貧困、教育など、語りつくせないものがありましたが、参加者で内容をシェアし有意義な開催となりました。今後も引き続き良い映画の提供をお願いいたします。