種の美しさを知り、それを守る人々の熱い思いを知ることで、自然と自らが生きて行く未来の環境について考えるきっかけになった上映会でした。
種を集めてみよう、自分で育てることを始めようと決心される方、誰かにこの映画のことを知らせたい、上映会を開催してみたいと思われた方、様々な思いが話された感想会になりました。
以下、皆様の感想となります。
種がなくなっていく。頑張っているはずなのに環境を破壊しています。
遺伝子組み換えもすべてが悪いのだろうかと考えてしまう。何が正しいのだろうかと悩む。
種の多様性が大切というメッセージは、人間の多様性も大切であると思いながら見ていた。
ある野菜が、約500種類もあったのに、現在は数種類になってしまっているということに驚いた。
昔見たことがあって、今回2回目でした。自然食をテーマに活動をしているので、遺伝子組み換え食品を避けていると思うが、
今の日本にもたくさん使われているだろうから、本当のところはわからないことだらけなんじゃないかと思った。
普段自分が目にしている食べ物について改めて考えさせられた。スーパーなどで売られている野菜は、
きれいなものばかり選ばれて、不自然だ。映像の中にもあったように、どんな形であれ大切にしていきたい。
子どもたちに伝えたいと思った。
出演されているどの人も、とてもいい言葉をおっしゃっていて、感銘を受けた。
食の保全について考えていた。絶滅にひんしている動物を守ろうという動きはよくあるが、
種や植物ももっと保全しなければならないと感じた。
日本固有の種というのはあるのだろうかと疑問がわいた。あるとすれば、今残っている種の何%くらいにあたるのだろうか。
スーパーで食品を買うのは、大企業の言いなりになって、環境破壊を助長するのではないかと思った。
自分で育てていくという事に興味がわいた。
野菜を育てているコミュニティに最近所属し始めたが、見よう見まねで自分も苗を買ってきて植えてみているが、
「カゴメ」のトマトなど企業名がついているものを購入していて、労せず育ち食べれるが、なんとなく満足感が薄かった。
今度は種から育ててみようと思った。
- 辻 信一(文化人類学者)
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多国籍企業によるタネの支配が進むことについて、私が心配していた事をタネの歴史から詳しく紐解き、
現在の遺伝子組換え種子まで 丁寧に描いた良い映画です。
この映画を観ればタネは誰のものか考えさせられます。
私は等しく人類の遺産であって、それを金儲けの道具として囲い込みしてはならないと思います。
- 山田正彦(元農林水産大臣)
***
海の向こうの他人事が、
いつの間にか、
私達日本人の足元にも
火をつけているのが見えるだろうか?
国境を超えたマネーゲームが、
種子を農民から取りあげ、
多様性を壊し、
消費者から主権を奪い、
生命に値札をつけてゆく。
この映画は、私たちに気づかせ、呼びかける。
何を口にしているかを知ること
自然とのつながりを取り戻すこと。
「今だけカネだけ自分だけ」幻想から目を覚まし、
動き出した世界中の仲間とともに、
「おたがいさま」という名のタネを、
今すぐまき始めなさい、と。
- 堤 未果(国際ジャーナリスト)
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