「修理したいのはモノだけじゃなかった。」
オランダ発祥リペアカフェに集う、人とモノを巡る物語。
Screening Information
- 2025/10/28
- [ 福岡県 ] ハコシネマ vol.36
- 2025/10/29 ~ 2025/10/29
- [ 神奈川県 ] みどりアートパーク上映会「リペアカフェ」
- 2025/11/08 ~ 2025/11/08
- [ 熊本県 ] 第6回ぐるリユースDAY *映画「リペアカフェ」上映会+シェア会 *お直し・リメイク実践会
- 2025/11/15 ~ 2025/11/15
- [ 兵庫県 ] 『リペアカフェ』映画会とお話し会
- 2025/12/07
- [ 埼玉県 ] お洋服のリペアワークショップと『リペアカフェ』映画映画上映会 Giraffe Communityコラボ!
News
About the film
お店では修理を受け付けてくれない壊れた家電や服、自転車など、
あらゆるものを地域のボランティアが無料で直してくれる、オランダ発祥のリペアカフェ。実は彼らの役目は、モノを修理するだけではない。
離れ離れになった家族の「思い出」、疎遠になりつつある地域の「コミュニティ」、捨てることを前提に成り立つ消費社会の「システム」…
リペアカフェにはどのような人とモノが集うのか?壊れかけた「モノ以上のもの」を直す人々の物語がここにある。
More info
あなたの周りに眠っている、壊れたままのものはありますか?
ほつれたニット服、ひび割れたタブレット、小さい頃に遊んだおもちゃ……それぞれに思い出やストーリーがあるでしょう。
しかし、大量生産・大量消費が前提となる社会では、私たちは、気付けばモノが壊れたら新しいものに買い替えるのが当たり前になっています。お店で修理を頼むよりも新品を買う方が安かったり、自分で修理するのが難しかったりすることもあります。
そんな壊れた家電や服、自転車など、あらゆるものを地域のボランティアが無料で直してくれる場所があります。その名もRepair Cafe(リペアカフェ)。
IDEAS FOR GOODが贈る、初のオリジナルショートドキュメンタリー『リペアカフェ』は、そんなリペアカフェ発祥の地であるオランダ・アムステルダムを舞台に、彼らの活動に密着。その中で生まれたコミュニケーションから、私たちの身の回りにあるモノと人との関係性や、真の豊かさを見つめ直します。
2024年7月、欧州では消費者が製品の修理を簡単にするために「製品の修理を促進する共通指令」が施行されました。これによって、テレビ、掃除機、携帯電話など11種類の家電について、購入から最大10年間、メーカーが修理サービスの提供を行うこと等が義務付けられました。
製品の設計段階からごみが出ることを防ぎ、資源を高い価値を保ったまま循環させ、自然を再生していくことを目指す、サーキュラーエコノミー。こうしたシステムを推進する上で、最小限のエネルギーで製品の寿命を伸ばす「リペア」は重要な鍵となります。
日本でも、2024年7月にサーキュラーエコノミーに関する関係閣僚会議が開かれ、リペアを通じた地域活性化やライフスタイル転換の必要性が議論されています。
地球の健康状態を示すプラネタリーバウンダリーが限界を迎えつつある現在。これからもこの地球で幸せに暮らし続けるために、「修復」や「再生」を通じて、どうすれば豊かな社会を築き、ともに生きていくことができるでしょうか。
今こそリペアを通して、モノと人の関係性や、真の豊かさについて見つめ直してみませんか?
Data
| 原題 | The Repair Cafe | 製作年 | 2024年 |
|---|---|---|---|
| 製作国 | オランダ、日本 | 制作 | IDEAS FOR GOOD 協力:Repair Café International |
| 配給 | ユナイテッドピープル | 時間 | 30分 |
Cast & Staff
| 監督 | 瀬沢正人 | 製作総指揮 | |
|---|---|---|---|
| プロデューサー | 原作 | ||
| 脚本 | 音楽 | ||
| 撮影 | 瀬沢正人 撮影応援:龍ノ口弘陽 | 編集 | 瀬沢正人 |
| キャスト | |||
Review(0)
上映者の声
そんな思いつきから始めた上映会でした。
観たこともない映画を紹介していいのかな…と不安になりながらも、
皆さんにちゃんと見えるように席を並べ、
音響や映像は詳しい方に助けてもらいながら調整して。
初めて皆さんの背中越しに観た『リペアカフェ』は、
想像通りにあたたかく、そして想像以上に気づきの多い時間でした。
気づけば、60人近くの方が映画を観に来てくださって。
各回の終わりには、自然と拍手が起こりました。
「感想を語り合いたかった」
「またやってほしい」
そんな声もたくさん届いています。
上映後の交流会では、堰を切ったように多くの方が、自身の価値観の変化や、国や地域による考え方の違いなどを語り合う姿が見られました。
それは決して意見のぶつかり合いではなく、ポジティブで前向きな対話。ひとつの映画を通じて、参加者の間に共通の認識や新たなつながりが生まれたことを感じました。
「リペアカフェ」という作品が、これからの暮らしや社会を考えるきっかけとなったように思います。
5日間の上映で21名の方に観てもらえ、対話が出来ました。8月の上映から合計すると累計61名になります。今後も上映して年内に100名の方に広めたいと思っています。ご参加の方には他県で上映とマルシェなどを企画中の方もおられ、各地にリペアの動きが広がっているのを感じます。今回は一日だけ、上映後に実際にリペアデーを開催し、家電製品の修理が得意な方と、ミシンカーで福岡市から来てくれたご夫婦のご協力で衣服のリペアも出来ました。参加された15名ほどの方は扇風機や草刈機、掃除機なども持参し、順番を待ちながら互いに新たなコミュニケーションを取っていました。
私自身もコーヒー豆のグラインダーの故障を参加者の方と分解しながら、6年ほどの使用でモーターが駄目になるのはどうなのか?とか、珈琲好き同士、色々とお話できた時間がとても楽しかったです。結局その方は直らずでしたが、参加して良かったと予備のヒューズを分けて下さいました。
扇風機が直ってまた動き出した時は拍手と歓声が上がり、リペアカフェの映画のあのシーンの再現のようでした。直してくれた方は「大したことはしていないのに喜んでもらえる」と嬉しそうにされていました。
普段生業としていることを無償でおこなうのは様々な葛藤や価値観の変革が必要とされ、すぐにスッキリと解答は出ませんが、今後も模索しながらやっていけたらと思います。
ノドカフェはリペアの場としても人つなぎになれるよう、今後も場の継続に尽力したいと思いました。











