京都府唯一の人口2300人の村で、シリア難民に関するドキュメンタリー映画を上映することは、一つのチャレンジでした。それでも、いま考えたいテーマとして取り上げてみて、規模は小さいけれど、深い手応えを感じる上映会になりました。受付では、今回のために制作したミニ冊子「Peace Books Library ZINE」を配布。「平和について」書いてもらったところ、多様で個性的な解釈がとても好評でした。会場には、世界地図を貼り、スタッフのおすすめ書籍を、ぬいぐるみや人形たちと一緒に展示しました。参加者の方に書き込んでもらう質問式のポスターも制作。「あなたが小さな平和活動をやるとしたら?」「故郷を離れるとしたら、何を持っていく?」参加者の方々は、本を手に取ったり、回答に悩みながら書き込んだり。それをきっかけに対話も生まれました。
映画の前に、シリア難民を扱った絵本の読み聞かせをしてもらいました。説明を聞くより、感情に伝わってきた、と新鮮に感じてもらえたようです。本編をじっくり鑑賞したあとには感想シェア会を実施。タンザニアから日本へやってきた男性が、自分のお爺さんが移民として苦労した話をシェアしてくれたり、最近テレビに取り上げられた村の土葬や宗教の話題が出たり。1時間があっという間でみんな話し足りないようでした。シェア会の最後に、羽をつけたレターに各自のメッセージや思いを書き込んでもらいました。ハトの形をしたボードに羽をくっつけて、アマルの元へ届きますように!と願いを込めたワークで締めくくり。
アンケートに長文を書いてくださる方も多く、映画の内容に感動した様子や、シェア会や会場での新しい発見を丁寧に振り返ってくれていました。
今回の上映を通じて、ご縁のある方と出会えたことに感謝すると共に、世界中の難民や紛争に巻き込まれ傷ついている人たちにこれからも心を寄せていきたいと思います。














3.5メートルの少女アマルは、声を奪われた子どもたちの『祈り』を、風にのせて歩いてゆく。戦火の地から逃れ、たったひとりで世界を歩くその姿は、あまりに静かで、あまりに強い。手を差し出せば届きそうなその手は、たくさんの『助けて』と『忘れないで』を抱えていた。彼女が歩いた8000キロの道のりは、きっと涙の川を越えてきたのだろう。観る私たちの心に、問いを残す。いま、この世界に生きる者として、何ができるのか。これは、ただの旅ではない。アマルの歩みは、希望と尊厳を取り戻すための『いのちの行進』。どうか、耳をすませて。その一歩一歩に、子どもたちの未来が息づいているから。
――サヘル・ローズ(俳優・タレント)
ドキュメンタリー映画「ザ・ウォーク ~少女アマル、8000キロの旅~」は、シリア難民を象徴する巨大な少女の人形がシリアからヨーロッパを横断していく旅を捉えた作品。マケドニアやシリアにルーツを持つ監督、撮影監督も来日し、登場した難民の子どもたちが新しい生活を始めている後日談を紹介しながら「描かれた希望ではなく、希望は確かにそこに存在している」ことを強調されていたことが胸に迫りました。ぜひご覧ください。
――関根光才(映画監督)
アマル(希望)と名付けられた3.5メートルの人形が、難民の苦境を知ってもらう為シリアからヨーロッパを横断するシアタープロジェクトを芸術的に追ったドキュメンタリー作品。
難民の子供たちの目、「恥を知れ、来た場所に帰れ」と難民に理解のないヨーロッパ人たちの声、「帰れないのよ」というアマルの切ない声が、とても印象的な映画でした。
上映には監督と撮影監督も来日しており、日本の人々にメッセージを聞かれ、「もっとドキュメンタリー映画を見てください、難民問題は私たちが成長できるきっかけでもある」と話してくれたことが胸に響いています。
*Instagramより抜粋
――岡本多緒(俳優/モデル/映画監督)
「ザ・ウオーク~少女アマル8000キロの旅」は必見!その試みにまず度肝を抜かれ、主人公の少女だけではなく、観ている私たちもアマルに乗りうつったかのように、経験したことのない視点で世界を旅することになります。映画作品としても芸術性に優れているうえに、観ているひとの視点や心をここまで動かす「ザ・ウオーク」の挑戦をこの機会にぜひご覧いただきたいです。
――長野智子(キャスター・ジャーナリスト / 国連UNHCR協会理事)
https://unitedpeople.jp/walk/cmt