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ザ・ウォーク ~少女アマル、8000キロの旅~

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ザ・ウォーク ~少女アマル、8000キロの旅~

ジャンル 教育 平和 人権 多様性 社会変革 問題解決
時間 80分 製作年2023年  監督 タマラ・コテフスカ

私は希望。新たな居場所を求めて、あなたと歩む。
戦争によって家や家族、日常生活のすべてを失った子どもたちの声を
伝えるため、3.5メートルの人形アマルがヨーロッパ横断の旅に出る──

戦争、暴力、迫害に苦しむ子どもたちに対する国際社会の意識を高め、子どもたちへ希望のメッセージを届けるために、9歳のシリア難民の少女をかたどった3.5メートルの人形 “アマル” が世界中を旅するアートプロジェクト「The Walk」を映画化
https://unitedpeople.jp/walk/project

【文部科学省選定作品】
社会教育(教材)
青年・成人向き 国際性(国際理解・平和)
2025年6月11日認定

Screening Information

上映会 開催者募集

©JEAN DAKAR

About the film

現在、世界で1億人以上の人々が国内外に避難し、難民状態にある。そして、その内の約4割が18歳未満の子どもである。戦争により子どもたちは住み慣れた家や大切な人、教育を受ける権利をも奪われ、貴重な子ども時代を失っている。そうした子どもたちの悲しみや願いを伝えるため、2021年、身長約3.5メートルの人形アマルの旅プロジェクトThe Walkが始まる。アマルはアラビア語で「希望」を意味し、9歳のシリア難民の少女をかたどっている。本作はアマルがシリア国境からヨーロッパを横断する旅路を追いながら、アマルの眼差しから世界の実情を伝え、アマルとともに難民の人たちの声を聴いていく。

タマラ・コテフスカ監督(アカデミー賞ノミネート『ハニーランド 永遠の谷』2019年)

More info

1億人以上の難民のうち40%は18歳以下の子ども。彼らの存在を伝える3.5メートルの人形アマルの旅。

現在、世界で1億人以上の人々が国内外に避難し、難民状態にある。そして、その内の約4割が18歳未満の子どもである。戦争により子どもたちは住み慣れた家や大切な人、教育を受ける権利をも奪われ、貴重な子ども時代を失っている。そうした子どもたちの悲しみや願いを伝えるため、2021年、身長約3.5メートルの人形アマルの旅プロジェクトThe Walkが始まる。アマルはアラビア語で「希望」を意味し、9歳のシリア難民の少女をかたどっている。本作はアマルがシリア国境からヨーロッパを横断する旅路を追いながら、アマルの眼差しから世界の実情を伝え、アマルとともに難民の人たちの声を聴いていく。

難民・移民をめぐる政策論争が激しさを増す世界。新たな居場所は見つかるのか?

訪れた国々でアマルは世界のリアルと向き合うことに。トルコの難民キャンプでは、先行きが不透明なまま留まらざるをえない子どもたちや女性たちの想いに触れ、ギリシャでは難民受け入れに抗議する市民デモに遭遇し、憎悪がこもった言葉を浴びせられる。さらに、ローマ教皇やフランスの欧州議会なども訪ねていきながら、アマルは安心できる新たな居場所を探し続ける。アマルの旅に同行する人形遣いのムアイアド(シリア出身の難民)とフィダ(パレスチナ人)や、アマルの声を表現している実在のシリア難民の少女アシルも、それぞれの戦争で多くのものを喪い、家族とも離れ離れだが、アマルとの旅の中で希望を見つけようとしていく。思いやりと人権の国際的なシンボルとなったアマルが旅の終わりにたどりつく居場所とは── 。

【文部科学省選定作品】
社会教育(教材)
青年・成人向き 国際性(国際理解・平和)
2025年6月11日認定

Data

原題 The Walk 製作年 2023年
製作国 イギリス 制作 Grain Media
配給 ユナイテッドピープル 時間 80分

Cast & Staff

監督 タマラ・コテフスカ 製作総指揮 アミール・ニザール・ズアビ、スティーブン・ダルドリー、ジェフ・スコール、デイヴィッド・リンディ他
プロデューサー ハーリー・グレース、オーランド・ボン・アインシーデル、デイヴィッド・ラン、トレイシー・シーウォード 共同プロデューサー:ハッサン・アッカド、エリー・ブレイン 原作
脚本 音楽 デューク・ボジャジエフ
撮影 ジャン・ダカール、サミル・リュマ 編集 マルティン・イワノフ
キャスト アシル・エルセプティ、ムアイアド・ルーミエ、フィダ・ジダン、マリア・アブドゥルカリム、ラナ・タハ、ローマ教皇フランシスコ

Review(1)

26/07/30 13:54

ユナイテッドピープル さんのレビュー
【ユナイテッドピープル代理投稿】

3.5メートルの少女アマルは、声を奪われた子どもたちの『祈り』を、風にのせて歩いてゆく。戦火の地から逃れ、たったひとりで世界を歩くその姿は、あまりに静かで、あまりに強い。手を差し出せば届きそうなその手は、たくさんの『助けて』と『忘れないで』を抱えていた。彼女が歩いた8000キロの道のりは、きっと涙の川を越えてきたのだろう。観る私たちの心に、問いを残す。いま、この世界に生きる者として、何ができるのか。これは、ただの旅ではない。アマルの歩みは、希望と尊厳を取り戻すための『いのちの行進』。どうか、耳をすませて。その一歩一歩に、子どもたちの未来が息づいているから。

――サヘル・ローズ(俳優・タレント)

ドキュメンタリー映画「ザ・ウォーク ~少女アマル、8000キロの旅~」は、シリア難民を象徴する巨大な少女の人形がシリアからヨーロッパを横断していく旅を捉えた作品。マケドニアやシリアにルーツを持つ監督、撮影監督も来日し、登場した難民の子どもたちが新しい生活を始めている後日談を紹介しながら「描かれた希望ではなく、希望は確かにそこに存在している」ことを強調されていたことが胸に迫りました。ぜひご覧ください。

――関根光才(映画監督)

アマル(希望)と名付けられた3.5メートルの人形が、難民の苦境を知ってもらう為シリアからヨーロッパを横断するシアタープロジェクトを芸術的に追ったドキュメンタリー作品。
難民の子供たちの目、「恥を知れ、来た場所に帰れ」と難民に理解のないヨーロッパ人たちの声、「帰れないのよ」というアマルの切ない声が、とても印象的な映画でした。

上映には監督と撮影監督も来日しており、日本の人々にメッセージを聞かれ、「もっとドキュメンタリー映画を見てください、難民問題は私たちが成長できるきっかけでもある」と話してくれたことが胸に響いています。

*Instagramより抜粋

――岡本多緒(俳優/モデル/映画監督)

「ザ・ウオーク~少女アマル8000キロの旅」は必見!その試みにまず度肝を抜かれ、主人公の少女だけではなく、観ている私たちもアマルに乗りうつったかのように、経験したことのない視点で世界を旅することになります。映画作品としても芸術性に優れているうえに、観ているひとの視点や心をここまで動かす「ザ・ウオーク」の挑戦をこの機会にぜひご覧いただきたいです。

――長野智子(キャスター・ジャーナリスト / 国連UNHCR協会理事)

https://unitedpeople.jp/walk/cmt

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上映者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
鳥と旅する、希望と歩く 〜南山城村のPEACE DAY 映画上映会
京都府唯一の人口2300人の村で、シリア難民に関するドキュメンタリー映画を上映することは、一つのチャレンジでした。それでも、いま考えたいテーマとして取り上げてみて、規模は小さいけれど、深い手応えを感じる上映会になりました。

受付では、今回のために制作したミニ冊子「Peace Books Library ZINE」を配布。「平和について」書いてもらったところ、多様で個性的な解釈がとても好評でした。会場には、世界地図を貼り、スタッフのおすすめ書籍を、ぬいぐるみや人形たちと一緒に展示しました。参加者の方に書き込んでもらう質問式のポスターも制作。「あなたが小さな平和活動をやるとしたら?」「故郷を離れるとしたら、何を持っていく?」参加者の方々は、本を手に取ったり、回答に悩みながら書き込んだり。それをきっかけに対話も生まれました。

映画の前に、シリア難民を扱った絵本の読み聞かせをしてもらいました。説明を聞くより、感情に伝わってきた、と新鮮に感じてもらえたようです。本編をじっくり鑑賞したあとには感想シェア会を実施。タンザニアから日本へやってきた男性が、自分のお爺さんが移民として苦労した話をシェアしてくれたり、最近テレビに取り上げられた村の土葬や宗教の話題が出たり。1時間があっという間でみんな話し足りないようでした。シェア会の最後に、羽をつけたレターに各自のメッセージや思いを書き込んでもらいました。ハトの形をしたボードに羽をくっつけて、アマルの元へ届きますように!と願いを込めたワークで締めくくり。
アンケートに長文を書いてくださる方も多く、映画の内容に感動した様子や、シェア会や会場での新しい発見を丁寧に振り返ってくれていました。

今回の上映を通じて、ご縁のある方と出会えたことに感謝すると共に、世界中の難民や紛争に巻き込まれ傷ついている人たちにこれからも心を寄せていきたいと思います。

今も歩き続けている
Mind Seeds Cinema 2026年09月18日
少ない人数での上映会になりましたが、その分シェアの時間は活発な意見が飛び交いました。
難民のニュースは海の彼方の出来事ではなく、今の日本にも身近に感じられる問題。一人一人には手を差し伸べたいと思いつつ、その人数が膨れ上がった時にどう自分は感じるのか…など話が尽きませんでした。
人形のはずのアマルが、こんなにも表情豊かに感情を表現する事に驚き、このWalkプロジェクトそのものの壮大さにも感銘受けました。

「少女アマル」が問いかけたもの―難民を『数字』『問題』としてではなく、一人の人として見る社会へ」
広田まゆみ事務所 2026年06月26日
「少女アマル」が問いかけたもの―難民を『数字』『問題』としてではなく、一人の人として見る社会へ」

映画「ザ・ウォーク 少女アマル」を観ました。

主人公は、戦争によって故郷を追われたシリア難民の少女を象徴する高さ3.5メートルの人形「アマル」。

ヨーロッパ各地を歩く彼女を迎える人々の姿には希望がありました。一方で、難民を拒絶するデモや、憎しみをあおるヘイトスピーチ、石を投げるなどの暴力行為の場面には、胸が締め付けられました。

アマルは、一部のキリスト教信者にとっては、異教徒の象徴であり、テロの要因として標的にされていました。ある意味、人形アマルの視点を通して、まるで自分がそう扱われているかのように感じることができました。

難民は、決して「問題」や「数字」ではありません。

戦争や迫害、暴力によって、故郷を追われ、それぞれに異なる背景を持つ一人ひとりの人間です。

世界では今なお多くの人々が紛争や迫害によって避難を余儀なくされ、子どもも大きな割合を占めています。ヨーロッパでは、難民は豊かな国ばかりではなく、逆風はありつつも、多くの国で受け入れられています。

一方、日本の難民受け入れは依然として限定的です。

2024、2025年とも、日本で難民認定された人は190人程度。過去最高だった前年より減少し、世界全体から見ると決して多い人数とは言えません。

もちろん、難民認にはルールが必要です。安全保障や制度の信頼性も大切です。

しかし、それとヘイトスピーチはまったく別の問題です。

異なる意見を持つことと、人の尊厳を傷つける言葉を浴びせることは違います。日本にはヘイトスピーチ解消法ができましたが、法律だけで、差別や偏見がなくなるわけではありません。昨今の状況は悪化しているように感じます。

だからこそ、こうしたドキュメンタリー映画を見ることも含めて、地域で出会い、知り、学ぶ機会をつくることが重要なのだと思います。

今回の上映会でも、鑑賞後にアンケートを書く時間が設けました。

みなさんからのご感想は以下のとおり

○子どもたちが大好きな人形、そのアマルを通して平和と幸福の象徴としたのが印象的
○戦争のない平和な世界に向かっての歩みは決して平坦ではないが努力し続けたい など

誰かと討論するのではなく、自分自身と対話する時間。私は、その時間こそが、この映画の大切な一部だったように感じています。

北海道にも外国にルーツを持つ人が増えています。

人口減少が進む地域だからこそ、多様な人々が安心して暮らせる地域づくりは、福祉や地域づくりとも深くつながっています。
「違い」を恐れる社会ではなく、「違い」を理解し、力にしようとする北海道へ。

アマルが歩いた道は、そのための一歩を私たちにも促しているようでした。

ヘイトスピーチを止めること。そして、一人ひとりの尊厳を守る社会をつくること。

それは難民だけの問題ではなく、私たち自身の社会の成熟度が問われているのだと思います。
宗教や文化の違いへの不安、あるいは先が見えないことに不安を抱く人がいることも理解しながら、それでもヘイトスピーチによって人の尊厳を傷つけることは決して許されない。民主主義社会では、意見の違いは対話で表現されるべきであり、憎悪の言葉であってはならないと改めて感じた映画でもありました。

次回は、「バーバラ・リーの闘い」9・11の後、たった1人戦争反対を訴えたアメリカの国会議員のドキュメンタリーです。

アマルの旅を通して考えた“受け入れる”ということ
上映前は「難民問題」をテーマにした作品という印象を持っていましたが、実際に観てみると、社会問題を説明するというより、“ひとりの少女の孤独や希望”を体感する映画でした。言葉を多く使わなくても、アマルが周囲を見つめる姿や、人々と出会っていく様子から感情が伝わってきて、参加者からも「ニュースの中の出来事ではなく、自分たちと地続きの話として感じた」「“難民”ではなく、“家族を探している子ども”として見えてきた」という感想が挙がりました。また、各地で歓迎される場面がある一方で、壁や境界、警戒感を感じさせるシーンもあり、「自分だったらどう受け止めるだろう」「“受け入れる”とは何だろう」と考えさせられたという声も多くありました。特に印象的だったのは、実在の少女ではなく“巨大な人形”で表現されていることで、国籍や立場を超えて、多くの人がそれぞれの感情を重ねられる点です。「セリフが少ないのに気持ちが伝わる」「アートだからこそ届くものがある」といった意見もあり、社会課題に対してアートが持つ力を改めて感じる機会になりました。上映後のディスカッションでは、同じ作品を観ていても心に残る場面や感じ方が一人ひとり違い、自分にはなかった視点に触れられたことも印象的でした。この映画は、何か明確な答えを提示するのではなく、「私たちは知らない誰かとどう向き合うのか」を静かに問いかけてくる作品だったように思います。

想像力が掻き立てられる映画
上映会Anjo 2026年02月11日
旅する大きな人形が、少女アマルの思いと重なり、想像力が掻き立てられました。世界で起きていることや、他者に対して自分事として、想像する力が、今こそ、求めてられていると思います。故郷を離れなければならなくなった人々の悲しみや、やりきれなさに、思いを馳せることができました。どんな困難が起きようと、アマル=希望を手放してはならない。日本語吹替版を作製して、学校で小学生の子供達にも、鑑賞してもらいたい映画だと思いました。