「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。ついて来い! フィロストラトス。」
自分のすべてをかけて走るグオル・マリアルの姿に、このメロスの言葉を思い出しました。
人の命すら超越した大きなもの。
それはいったい何なのでしょうか?
内戦のために住む場所を追われたグオル。
兄弟もみな命を奪われた故郷に、それでも帰りたいと願う彼の心は、私には理解しがたいものがあります。
国という存在はそこまでして守らなくてはいけないものなのでしょうか。
また、ランナーとして活動を始めた後も、様々な困難が彼を襲います。
人とはこんなにも醜く邪悪な面を持っているのかと、絶望的な気持ちにさせられます。
しかし、困難を一つずつ乗り越え、常に前に向かう彼の姿に、人への希望と勇気をもらいました。
人としての尊厳、その国の国民であることの誇り。
多くの犠牲の上で勝ち取ったものだからこそ、こうした思いが強いのかもしれません。
太平洋戦争では日本でも多くの若者が、国を守るために進んで命を捧げました。
現代に生きる私たちは、2度とこのような悲劇を繰り返さないことを誓っています。
しかし、同じようなことは世界の至るところで今も起きています。
2020年の時点で、世界の難民の数は8000万を超えています。
その後もおそらく増え続けていることでしょう。
日本の人口に匹敵するほどの数の人々が、今も故郷に帰ることができず、苦しい生活を送っているのです。
戦争を1日でも早くなくそう。
文字にするとありきたりのものになってしまいますが、あらためてその思いを強くしました。
地球上に生きるすべての人々が、心安らかに過ごせる日が来ることを切に願っています。
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