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アレッポ 最後の男たち

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監督:フィリップ・グナート、ミッキー・ヤミネ

アレッポ 最後の男たち

ジャンル 平和 人権 その他
時間 104分 製作年2017年  監督 フェラス・ファヤード

<第90回アカデミー賞ノミネート作品>長編ドキュメンタリー部門 ほか世界中の映画祭で合計23賞受賞!

UNHCR難民映画祭2018 満足度No.1映画!
シリア、瓦礫と化す街で一人でも多くの命を救うため、決死の救助活動を行うホワイト・ヘルメット(民間防衛隊)に迫る衝撃のドキュメンタリー。

「空爆」という漂白された言葉の向こうに広がる、あまりにも過酷、だが同時に、あまりにも人間的な真実。この映画を観るまで、僕はその想像力をまったく欠いていた。
ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ)

Screening Information

上映会 開催者募集

(c)Larm Film

About the film

そこに救える命がある限り――

瓦礫と化す街で一人でも多くの命を救うため、決死の救助活動を行うホワイト・ヘルメット(民間防衛隊)に迫る衝撃のドキュメンタリー。

More info

5年以上も内戦が続くシリアの都市アレッポは崩壊の危機に瀕している。取り残された市民35万人は築かれつつある包囲網に逃げ場を失い、間近に迫る死に恐怖を懐きながらも何とか命をつないでいる。前触れなく轟音と共に飛来するジェット戦闘機は、わずかな希望すら打ち砕くごとく昼夜問わず爆撃を続け、市民もろとも市街地を瓦礫へと変えていく。ここでは生よりも先に死が存在する。爆撃に次ぐ爆撃で、次から次へと命が失われていく極限の世界で、悲劇が延々と続いていく。
現場には自らの命を顧みず、生き埋めとなった生存者を救おうと駆けつける男たち「ホワイト・ヘルメット」の姿がある。家族と逃げ、異国で難民として生き延びるべきか、それとも仲間や家族のいる故郷に留まり、変わり果てたが心安らぐ場所で死を迎えるべきか。「ホワイト・ヘルメット」のメンバーの一人、ハレドは葛藤を抱えながらも救助活動を続けていく。絶望の淵で彼らが見せる勇敢さ、そして眼の前で進行する信じがたい不条理な紛争の現実に、私たちは何を見出すことができるのだろうか。

Data

原題 LAST MEN IN ALEPPO 製作年 2017年
製作国 デンマーク・シリア 制作 アレッポ・メディア・センター、ラーム・フィルム
配給 ユナイテッドピープル 時間 104分

Cast & Staff

監督 フェラス・ファヤード 製作総指揮
プロデューサー ソーレン・スティーン・イェスパーソン、カリーム・アビード、ステファン・クロース 原作
脚本 音楽 カルステン・フンダル
撮影 アレッポ・メディア・センター、ラーム・フィルム 編集 スティン・ヨハネセン、マイケル・バウアー
キャスト

Review(3)

19/04/14 20:14

Yaya さんのレビュー
学び 人生変わる 泣ける
 終始、胸にナイフを突き刺されているようであった。映し出される光景や彼らの表情と言葉は、問答無用に心に入りこみ、気づくと下腹部に力が入り呼吸が止まっている自分が何度もいた。
 ハレドの子供との会話や向ける眼差しは、どこにでもある平和な風景であるが、そこは空爆が行われている最中の瓦礫と化した町であった。文字通り常に死が隣り合わせの中で、瓦礫に埋もれた生存者を救出しながら、自分の家族の命の安全について同様に考える。残るか、この地を離れるか。離れたところで安全は保障されていない。生きることが命がけになることにはかわりはない。しかし、家族を守りたい。苦悩、葛藤、救助、死体と向き合い、死者の数を報告する。ある日、彼らが公園の遊具で楽しむも束の間、戦闘機の飛来で避難する。標的とされないために集団で一箇所にいてはならない。そう、もはや戦闘機は、人を殺すことだけが目的で、戦闘員であるか、非戦闘員であるかは関係ないのだ。そのような戦時に彼らの日常があり、家族と過ごしている生活がある。子供や家族、兄弟を思う気持ち、同僚と冗談を言い合う普通の場がある。希望や未来はどこにあるのだろうか。果たしてそれを日常と言ってよいのだろうか。
 何度も空爆を繰返し、ボタンひとつで爆弾を落とす行為に、「人殺し」という重みを麻痺させていると怖く感じた。どのようにこの行為を肯定することができるのだろうか。正義は勝者にあるのだろうか。これが同じ地球上で、同じ人間という生物がおこしているのである。映画は説明が多くないだけに、当事者達の会話から直面している悲しみや苦しみが、そのまま心に突き刺ささる。トークショーにおいて、安田純平氏の「無関心、無責任」という言葉が重かった。何が正しく、何を問題にすべきかを自分の頭で考えることだけが、過ちを踏みとどまらせてくれるブレーキとなるのだと感じた。

19/05/11 11:34

Yamato さんのレビュー
人生変わる
見終わって渋谷駅に向かいながら、自分の周りの景色や人々に違和感を感じました。このまま日常に戻ってしまっていいのかと考えさせられました。それくらい作品の中に入り込めました。
爆音や戦闘機などの音もあるのですが、そういうものからくるのではない静かな衝撃がありました。
作中の「アサドのせいで俺たちは空を見上げるようになった」というセリフが1番印象に残っています。私たちが空を見上げる時なんて、天気を気にする時か清々しい気分である時で、しかも飛行機を命の危険をもたらすものとして捉えたこともない。なんというか決定的な違いを感じました。

23/10/17 15:49

宮崎ソーシャルシネマ さんのレビュー
学び 人生変わる 泣ける
今まで見た映画の中で一番衝撃を受けました。

袋小路に追い込まれたような気持ちがする映画だった。
もし自分がここに居たなら、精神が崩壊するんじゃないかと思った。
しかし、その中で、異常な日常をひたむきに生きる人の姿に感銘を受けた。

この映画を上映会で流す上で、シリアの歴史的背景について調べて、また絶望的な気持ちになった。
これだけ複雑に入り組んだ多国の関係と多数の組織。血で血を洗う抗争により恨みの連鎖が複雑に絡み合う。

私には答えが見つからないけど、でも見るべき映画だと思った。

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
現実の戦争と平和
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Rolling20'sシネマ アレッポ最後の男たち
ドキュメンタリーの生々しさを見せられた。金魚鉢の中にいる金魚とアレッポから出ない人たちが重なっていた。このように生きている人がいることを受け止めて理解するのは時間がかかるけど受け止めたい。自分たちの価値観だとWin-Winは良いことだと思っていたけど、Win-Winは自分が損をしないことを前提にした人間関係だから、困っていて大変さを抱えた具体的な相手に対して。自分は何ができるのかという強い思い・愛から生まれる互助・相愛互助の姿勢が欲しい。


終始、破壊された街の姿・・・
まちがこれだけ破壊されていく中で、何に対して希望を見出せば良いのか、そして現地にいない私たちには何ができるのだろうか・・・。全く答えが見出せず、多くの市民の命が容赦無く奪われていく様子に、参加者一同、振り返りの言葉はほとんど出ませんでした。