とにかく登場する人がすべて輝いています。
自分のしていることが、本当に自分のしたいことだという自信の現れなのかもしれません。
語る言葉の端々にも、それがひしひしと伝わってきます。
パーマカルチャーとは、時間をかけて自然を観察して、その上で自分がどう暮らしていくのかデザインすることです。
パーマカルチャー=農業と思われがちですが、農場というよりは森。
何もしなければすべて森になろうとするのが自然なのです。
人間もその土地の一部となること。
そのためには、小さなものとの継続的なつながりを大切にしなければなりません。
現代の私たちは、忙しさの中で、様々なつながりを失っています。 例えば、私たちの口にする食べ物、水はいったいどこから来て、どこへ行くのか。
それを毎日の生活の中で意識することはほとんどありません。
消費者である私たちからは、いろいろなものが抜けていきます。
まずお金という形で抜けて、お金を稼ぐために時間やパワーが抜けていく。
そのために、時間削減、ゆとり削減をせざるを得なくなります。
循環する暮らしの中では、外に抜けていくものがありません。
そこでは、私たちは消費者から創造者に変わることができるのです。
つながりの中で生きていることを、もう一度きちんと受け止めることが私たちに求められています。
日本の昔の里山の暮らしこそがパーマカルチャー。
あの頃の私たち日本人は、本当に豊かな暮らしをしていたのかもしれません。
あらためて自分にとっての豊かさを考えさせてくれる良い映画でした。
次回のウナギネマは、10/20(金)〜22(日)の3日間です。
上映作品は『おだやかな革命』。
自然エネルギーによる地域再生。これからの時代の「豊かさ」を巡る物語。
地域を変えた、移住者・被災者たちの「暮らしの選択」が映画に。
「あたり前」を取り戻すために選んだ未来とは…
詳細はこちらから。
http://unaginema.com/2023/09/11/2023ウナギネマvol-7『おだやかな革命』/
社会変革を起こしている時は多少の不快や抵抗に合うことは必然であることや、お金やコネクションはさほど重要ではなく、友達を誘って、手元にあるもので、できることから始めればいい、という助言に勇気付けられる。また、大多数の人が暮らす都会のシステムが変わってこそ、社会が良い方向へと転換していく、と都市で活動する人びとの取り組みにもなるほどな、と。どの方もたくさん話し、情報量が多いように感じたけど、かといって、どの場所も削れないかも。