食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~
ジャンル
環境 教育 平和 社会変革 問題解決 時間 66分
製作年2024年
監督 田中順也
予約の取れないレストラン“シェ・パニース”のオーナーで、エディブル・スクールヤード(食育菜園)の創始者アリス・ウォータース。
世界中の料理人と教育者に影響を与える彼女が信じる「おいしい革命」とはー?
「食べ方を変えれば、人の価値観、そして社会が変わります。
さあ、皆で動きましょう。気候変動を止め、地球と私たち自身の健康を回復するために。」
ー アリス・ウォータース
©2024 アリス映像プロジェクト/Ama No Kaze
About the film
全米で予約の取れないレストラン シェ・パニースの創始者でありオーガニックの母と呼ばれるアリス・ウォータースと日本国内、カリフォルニアへとおいしい革命の探究へと向かうドキュメンタリー。
More info
<「おいしい革命家」アリスのはじまり>
1971年、カリフォルニア州バークレーにアメリカで初めて、地域の農家と食べ手を直接つなぐフランス料理店「シェ・パニース」が開店した。旬を生かした料理と気取らないあたたかさで客をもてなし、予約の取れない人気店となった「シェ・パニース」。その在り方はのちに「地産地消」「ファーマーズ・マーケット」「ファーム・トゥ・テーブル」というコンセプトに発展し、世界中で知られるようになる。そんな「シェ・パニース」のオーナーの名前は、アリス・ウォータース。半世紀をかけて、世界中の料理人と教育者に影響を与え、「オーガニックの母」「おいしい革命家」と呼ばれるようになった。
<日本の給食や生産者、料理人との出会い>
2023年、アリスの集大成となる書籍『スローフード宣言 ー食べることは生きることー』(海士の風)の出版1周年を記念して、著者来日ツアーが開催された。アリスが日本各地を訪れ、学校給食を味わい、大地の守り手である生産者、料理人と触れ合っていく。そこで語られる力強い言葉と、彼女のまなざしが日本の「美しさ」を浮き彫りにする。日本、そして彼女の拠点であるカリフォルニア・バークレーでの取材を通じて、「おいしい革命」の探求へと向かう。
未来につなぐための映画は、きっとあらゆる人の食卓を変えていく。
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Data
原題 |
We Are What We Eat ー A Delicious Solution of Alice Waters |
製作年 |
2024年 |
製作国 |
日本 |
制作 |
海士の風 |
配給 |
ユナイテッドピープル |
時間 |
66分 |
Cast & Staff
監督 |
田中順也 |
製作総指揮 |
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プロデューサー |
長谷川ミラ、田中順也、阿部裕志、小野寺愛 |
原作 |
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脚本 |
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音楽 |
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撮影 |
田中順也 |
編集 |
田中順也 |
キャスト |
アリス・ウォータース、真鍋太一、スペンサー・ヒューイ、ロス・カナード、レベッカ・ボッツェリ、宇井裕美、ジェローム・ワーグ、中東久雄、松場登美、エスター・クック、ニック・リー
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上映者の声
上映会を主催された方の声を紹介します
このたびは映画上映にご協力いただき、ありがとうございました。高校生たちも集中して映画を見ていたようです。
以下が生徒の感想です。
・シェ・パニーズに行ってみたいと思いました。また、コミュニティの温かさを映像からでも感じられました。映画の中で言っていた「美味しいご飯があれば、戦争はなくなる」という言葉が印象に残りました。
・シンプルに映画の中でアリスさんのすごさを実感しました。まず食という一つの事柄のついて歳を重ねてもここまで探究心を持って学んで、かつ自分が今まで学んできたことをこうやって日本にも持ってきてくれたと、見ている自分も物語に入り込んでいました。映画の中でいくつもの場所に行っていましたが、それぞれで名言があってとても面白かったです。
・日本は毎日の食が多くの人の手によってできているということを幼少期から教えてくれるので、海外と比べたらそういう意識が強いと思います。しかし、この映画を見て、私は食と食に関わる人たちについて知っていると思いすぎていたのかもしれないと思いました。生産者と提供者の繋がり、生産者の思いなど初めて知ったことが沢山あって、もっと自分の選択に関して責任を持たないといけないなと思いました。
第17回マチリノシネマは、大人気作品『食べることは生きること』
「オーガニックの母」「おいしい革命家」と呼ばれるアリス・ウォータースさんのドキュメンタリー映画です。
今回、食育心理研究所代表・ミネラルアドバイザーの国光美佳先生がゲストに来てくださいました。国光美佳先生も、この映画は今回の場で初めてご覧になられたそうで、上映中、何度も涙がつたいました!と。。。長年、活動されてきたからこその臨場感あふれる感想と、給食を中心としたお話をしてくださいました。
また、会場に参加された方々は、長年活動されてきたアクティビスト、料理を専門とされる方々、子育て中のお母さん、自営業の男性、そしてまさに「ファーマーズ・ファースト!」の主役ともいえる生産者さん…などなど。映画にも出てくるような方たちが一同に介しました。上映後は残れる方で、持寄りランチを囲みながら映画のシェア会。それぞれのお料理には、メニューと作った方のお名前を貼って。
あちこちから「すごーい!」「豪華!!」「どうやって作るんですか?」
そんな声が終始絶え間なく。。。みなさんと幸せな魔法のテーブルを囲むことができました。手作りマルシェのような、いつもと少し雰囲気が違った今回のマチリノシネマ。熱い想いと、美味しい料理、そしてみなさんから溢れるあたたかな笑顔。
ここには確かに、不調和や諍い、憎しみは似合いません。
美味しい食べ物、豊かな食材が世界中に行きわたれば、世界から戦争が消える。
映画に出てきた言葉です。それを映画が終わって、すぐに実感した時間でした。
始まりはベランダからでも、ひとつのポットからでもいい。みんなが、土に触れ、何かを作りはじめたなら。。。そうしたらそれは、生産者の一歩であり、大地を守る人の誕生の産声でもあります。上手にできる、できない…よりも、この大地を、地球を守る人として一歩を踏み出せたことを、これからもっともっと喜び合いたい!感じあえる場所を作りたい!そんな想いで胸がいっぱいになりました。
ご参加くださったみなさま、そして国光美佳先生、ありがとうございました。
大学図書館での上映会ということで、所蔵本に関連する映画を選びました。また、本学ではSDGsの授業も多いこともあり、この映画の上映を企画しました。
アリス・ウォータースが半世紀かけて積み重ねた功績は大きいですが、なにより彼女自身から語られる言葉の美しさに、大きく心を揺さぶられ、食について考える貴重な時間となりました。
学生にとっても、この映画がこれから生きていく上での教養の一つとして、心の片隅に残ってもらえたら嬉しいです。
参加者のうち半分ちょっとの人が感想シェアに参加してくれました。2組に分かれてグループごとに感想シェア。
どちらのグループも、アリスの温かいポジティブなメッセージに後押しされて、自分たちができることがあるのではないかと話が盛り上がりました。
自分の仕事に引き寄せた会話が弾んだり、食の基本としての農業の話が盛り上がったり、どちらも会話が途切れず、30分ほどのシェアタイムではおさまらない様子でした。
映画自体は1時間ちょっとの作品ですが、日本の現場を回った作品でもあり、関心の度合いが高かったのだろうと感じました。
「食べ物が変われば世界が変わる」
「いいものを食べれば戦争はなくなる」
この映画を見て、確かにその通りだよな。と感じました。
だからこそ
ファーマーズファースト
であるべきだし、
学校と食をもっともっと繋げていくことが大切なんだろうなと感じました。
日本は、豊かな自然があり、「いただきます」「ごちそうさま」が当たり前の文化を持っている。
日本から食文化を牽引していきたいと思える作品でした。
エディブルガーデンも羨ましい。すぐできることとして、余った籾種を、バケツ稲(で育てる体験)のお誘いに、配ることにした。