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コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~

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コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~

ジャンル 環境 教育 平和 政治経済 人権 多様性 社会変革 問題解決
時間 90分 / 57分 製作年2016年  監督 マシュー・エディー、マイケル・ドレリング

1948年に軍隊を廃止。軍事予算を社会福祉に充て、国民の幸福度を最大化する道を選んだコスタリカの奇跡に迫ったドキュメンタリー。

Screening Information

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About the film

1948年に軍隊を廃止。軍事予算を社会福祉に充て、国民の幸福度を最大化する道を選んだコスタリカの奇跡に迫ったドキュメンタリー

世界には軍隊なしで国の平和を保ってきた国々がある。そんな数少ない国の一つで、1948年に常備軍を解体した国がコスタリカだ。コスタリカは軍事予算をゼロにしたことで、無料の教育や国民皆保険制度を実現し、環境のために国家予算を振り分けてきた。その結果、地球の健全性や人々の幸福度、そして健康を図る指標「地球幸福度指数(HPI)」2016の世界ランキングにおいて140ヶ国中で世界一に輝いているのがコスタリカである。またラテンアメリカで最も安全とされている国でもある。

『コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~』は、1948年から1949年にかけて行われた軍隊廃止の流れを追いながら、コスタリカが教育、医療、環境にどのように投資して行ったのかを詳しく説明する。アメリカでは公的債務、医療、そして軍事費が日増しに増大していっていることとは対照的だ。この映画は軍隊廃止を宣言したホセ・フィゲーレス・フェレールや、ノーベル平和賞を受賞したオスカル・アリアス・サンチェスなどの元大統領や、ジャーナリストや学者などが登場する。世界がモデルにすべき中米コスタリカの壮大で意欲的な国家建設プロジェクトが今明らかになる。

More info

1953年、アメリカのアイゼンハワー大統領(当時)は、軍産複合体を批判する有名な演説「鉄の十字架」別名「平和に機会を」で「世界は別の道を選ぶことはできないのだろうか?」と問いかけた。今日のコスタリカに、その「別の道」を見いだすことができる。

コスタリカは1948年に常備軍を撤廃。1949年には憲法にも規定された。以来、軍隊に頼らず、条約や国際法、そして国際機関との関係を強化しながら国際的な関係性の中で独自の安全保障体制を構築していった。

莫大な予算が必要となる軍事費の支払いから開放されたコスタリカは、この予算をよりよい教育や国民皆保険制度の実現のために振り分けてきた。1948年12月1日に軍隊廃止を宣言したホセ・フィゲーレス・フェレールの「兵士よりも多くの教師を」というスローガンは有名だ。

このように、コスタリカは国際的な連帯や国際法を基にした平和国家建設への道を決断し、70年近く常備軍を持つことなく平和を維持し、繁栄してきたのだ。本作は、コスタリカを根底から揺るがした1948年の内戦の頃から軍隊廃止までの道筋を紹介する。コスタリカはこれまでの数十年で幾つかの重大な危機を乗り越えてきた。しかし、現在直面する危機が最も手強いものかもしれない。

「20世紀半ば、ホセ・フィゲーレス・フェレールが非武装を「制度化」した。
その後継者たちは、教育や医療、福祉を充実させることで、非武装を「文化」
にまで昇華させた。
21世紀の現在、彼らは環境問題に取り組むことで、その文化をさらに発展させようとしている。」
- 足立力也(『丸腰国家―軍隊を放棄したコスタリカの平和戦略― 』著者)

「改憲をめぐって自衛隊の存在が論じられている今こそ、70年前に軍隊を解体したコスタリカの画期的な取り組みから学ぶべきことが大いにあります。日本の全国民にぜひ見て欲しい貴重なドキュメンタリーです。」
ー ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

Data

原題 A BOLD PEACE 製作年 2016年
製作国 アメリカ・コスタリカ 制作 ソウル・フォース・メディア、スパイラル・ピクチャーズ(制作協力)
配給 ユナイテッドピープル 時間 90分 / 57分

Cast & Staff

監督 マシュー・エディー、マイケル・ドレリング 製作総指揮
プロデューサー マシュー・エディー、マイケル・ドレリング 原作
脚本 音楽
撮影 編集
キャスト ホセ・フィゲーレス・フェレール オスカル・アリアス・サンチェス ルイス・ギジェルモ・ソリス クリスティアーナ・フィゲーレス

Review(24)

21/08/01 12:26

nora neko さんのレビュー
感動
憲法九条、このままでは宝の持ち腐れ、豚に真珠、猫に小判ニャン。
自衛隊ー>保安隊ー>警察予備隊ー>国際救助隊(サンダーバード)

25/02/14 03:49

さんのレビュー 削除
コスタリカは常備軍を持ちません。
その代わり警察が常備軍の代わりなので、どう考えても国内治安で不必要な自動小銃で武装していたりしますね。
また大統領には徴兵権限が付与されていていつでも国民を赤紙招集でき軍隊編成できます。其の為、日本の憲法のように交戦権の完全否定しておらず交戦権も憲法で明確に規定されています。
また2014年のコスタリカの治安関連予算は4億2000万ドルと、ニカラグアの軍事予算8500万ドルを上回ります。

そもそもコスタリカの常備軍廃止は、コスタリカ内戦で政敵のカルデロン前大統領派が多数を占めていた常備軍を使うことが出来なかったという政治的な理由も存在します。

その後フィゲーレスは民兵や予備役兵を組織、55年に隣国ニカラグアに亡命していた前大統領派と戦争し「武力で」勝利しその後ドミニカ共和国内戦が起こると米国の派兵と共にコスタリカも派兵しています。隣国ニカラグアの反政府武装組織FSLNを支援、司令官エデン・パストラが亡命すると彼を司令官とする民兵組織ARDEが組織され、米国の対ニカラグア作戦の前線基地となり中立化も建前化しました。

そうしたコスタリカの現実が描かれない「創作されたコスタリカ」をドキュメンタリーと称するのは如何なものでしょう。


25/02/14 04:07

創作されたコスタリカ さんのレビュー
コスタリカは常備軍を持ちません。
その代わり警察が常備軍の代わりなので、どう考えても国内治安で不必要なH&K MP5、M16A1などの自動小銃やブローニングM1919重機関銃、ドラグノフ狙撃銃やM203 グレネードランチャー 等武装していたりしますね。
また大統領には徴兵権限が付与されていていつでも国民を赤紙招集でき軍隊編成できます。其の為、日本の憲法のように交戦権の完全否定しておらず交戦権も憲法で明確に規定されています。
また2014年のコスタリカの治安関連予算は4億2000万ドルと、ニカラグアの軍事予算8500万ドルを上回ります。

そもそもコスタリカの常備軍廃止は、コスタリカ内戦で政敵のカルデロン前大統領派が多数を占めていた常備軍を使うことが出来なかったという政治的な理由も存在します。

その後フィゲーレスは民兵や予備役兵を組織、55年に隣国ニカラグアに亡命していた前大統領派と戦争し「武力で」勝利しました。
その後ドミニカ共和国内戦が起こると米国の派兵と共にコスタリカも派兵していますし、隣国ニカラグアの反政府武装組織FSLNを支援、司令官エデン・パストラが亡命すると彼を司令官とする民兵組織ARDEが組織され、米国の対ニカラグア作戦の前線基地となり中立化も建前化しました。

現実と乖離した「創作のコスタリカ」をノンフィクションとする姿勢は如何なものかと考えます。

25/03/11 14:41

Mee さんのレビュー
感動 役立ち 学び
コスタリカの様な周りの国が不安定な地域で、争う事を選ばないと言う硬い決意をする事は並大抵ではないと、この映画でよく解ります。一番初めの正しい選択が、後々の問題に対して、国民の正しい判断の基礎にしっかりなっている事に感銘しました。国と言う大きな視点で観る事で、じゃあ自国はどうなんだろうと考えさせられます。

17/05/02 18:10

20世紀半ば、ホセ・フィゲーレス・フェレールが非武装を「制度化」した。
その後継者たちは、教育や医療、福祉を充実させることで、非武装を「文化」
にまで昇華させた。
21世紀の現在、彼らは環境問題に取り組むことで、その文化をさらに発展させようとしている。

コスタリカ人たちは、非武装による平和という「文化」を共有している。
あたかも、あらゆる日本人が桜を愛でるかのように。
フィゲーレスの政敵であった人たちさえもその例外ではない。

非武装は決して非現実的な夢想ではない。
かといって、平和はどこかから降ってくるものでもない。
平和とは、常に何かに脅かされる脆いものだからだ。
だからこそ、「自ら常に前に向かおうとする文化」が最大の武器になる。
長年の苦闘の末コスタリカ人たちがたどり着いたその境地は、マハトマ・ガンジーやマーチン・ルーサー・キング・Jrが出した結論と重なり合う。

文化とは、「誰にでも共有可能な無形物」だ。
だったら、私も、あなたも、その文化を共有できるのではないか。
それが世界中に広まれば、戦争も貧困もなくなるのではないか。
この映画は、そういった希望のヒントを提供してくれる。

- 足立力也(『丸腰国家―軍隊を放棄したコスタリカの平和戦略― 』著者)

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上映者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
対話を続ける
中通島シネマ 2025年10月19日
コスタリカが軍隊を持たず、社会福祉を充実させているとこまでは知ったいたが、米国の圧力にも負けず、このような背景があったことは知らなかった。
映画を観てない方も(社会の話がしたいと)シェア会に加わり、政治の話になる。話が全くかみ合わない相手と話すのはめんどくさい!との意見も出たが、意見が違う人たちとも対話を続けないことには、分断は広まるばかりとも。

コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~
楽々テラス 2025年09月13日
コスタリカには軍隊がない。持たない選択をした。1948年。
なぜか?それと
その後の流れを語る映画

最初に選ばない選択をした人が穏やかな方法で実現
話し合いにより味方になってもらうという方法で
アメリカ以外の国に賛同をもらう

「あのコスタリカに何をやっているんだ」という気風を醸成し、アメリカが手を出せない空気を作った。

軍隊を持った方がいいという流れになることもあったが、
市民の中から「そうではない」という人が政局につくことで回避

民意が政治に反映される

若者にとっては不戦、軍隊を持たない、は当たり前の感覚。
これからもそうだと思いこんでいる

今向き合うべき問題は?市民に問うた。
一般の人でもすらすらとこれに答えることができる。

軍にかけるコストをすべて福祉と教育にかけている。
国民の意識レベルはどんどん上がっている。

登場した弁護士が「軍隊持ったとしてどう思う?」と半笑いで語った
我が国が軍備にかける予算は、戦闘機1台にもならない。
それでアメリカから国を守れるか?
軍を持ったとして、どこに攻めにいく?
真っ当に考えると本当にムダ。ハハハ。

ただ、映画の最後に、国にお金を落とさない大資本のモールが登場する。
現地の人は時給で働くだけ。
そのような状況から守るためかもしれないが、再軍備の議論が上がってきたりもしている。

約60年の間、アメリカが中南米に「軍を持ち、テロを起こせ」と
裏で動かしていた件数は、わかっているだけでも20件。

資本を持つ人たちは、なぜ、そこまでやるのか。
彼らは最終的には何を目指すのか。
永遠に搾取し続けたいのか。

温泉deCINEMO
(有)ニュー筑水荘 2025年08月01日
治安が良いとは言えない中米の地で小国でありながらも武力を持たずこんなにも賢く平和に暮らしている人がいることに衝撃を受けました。口コミが広がり上映期間の後半は多くの鑑賞者があり最終日にはコスタリカ人ファミリーが来られていました。
映画を通して人がつながって行く、しっかり醍醐味を味わわせて頂いてます。

平和とは、つかみ取り続けるもの
つながる図書館 2025年07月27日
「積極的平和国家のつくり方」と副題にある通り、『平和』は積極的なはたらきかけをもって、つかみ取り続けるものなのだと感じました。

「平和ボケ」なんていう言葉が、日本ではしばしば聞かれるけれど、ボケっとしていて保てるほど、甘いものではない。

利害対立の当事者以外との、関係構築する力や、信頼の獲得こそが、平和を守る力。
誰かの生命を奪う暴力が、平和を作る土台にはなり得ない。

何度も危機を迎えていて、その都度、勇敢な指導者があって乗り越えて来た事かもしれないけれど、何より国民の非武装を貫く覚悟が、そうした指導者を選んできたのだな、とも思いました。


午前の部、午後の部と合わせて、24名の方が参加して下さり、
鑑賞後にはグループ対話の時間を持ちました。

それぞれで話題は様々な方面に及んだようですが、どのグループでも、「突き詰めれば教育」とい話にはなったようでした。
学校教育や家庭教育もさることながら、
こうした映画の鑑賞を通じて対話する、学べるコミュニティがある事のありがたみを、参加者の皆さんと共有できた時間でもあったと思います。

コスタリカに学ぶ
○軍隊を持たぬ国に共感しました。
日本も本当はコスタリカのようになっていたはずなのに、そうしたら全方位外交が実現し、世界にもっと平和貢献ができたはずなのに残念です。
○私は以前からコスタリカに興味を持っていて、なぜ日本は戦後も軍備を持ってしまったのか残念です。今回コスタリカの映画「軍隊をすてた国」を持ってきたので、この会で利用してください。