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コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~

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コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~

ジャンル 環境 教育 平和 政治経済 人権 多様性 社会変革 問題解決
時間 90分 / 57分 製作年2016  監督 マシュー・エディー、マイケル・ドレリング

1948年に軍隊を廃止。軍事予算を社会福祉に充て、国民の幸福度を最大化する道を選んだコスタリカの奇跡に迫ったドキュメンタリー。

Screening Information

2020/03/15
[ 広島県 ] ハチドリシネマ「コスタリカの奇跡」~積極的平和国家のつくり方~

市民上映会 開催者募集

Synopsis

1948年に軍隊を廃止。軍事予算を社会福祉に充て、国民の幸福度を最大化する道を選んだコスタリカの奇跡に迫ったドキュメンタリー

世界には軍隊なしで国の平和を保ってきた国々がある。そんな数少ない国の一つで、1948年に常備軍を解体した国がコスタリカだ。コスタリカは軍事予算をゼロにしたことで、無料の教育や国民皆保険制度を実現し、環境のために国家予算を振り分けてきた。その結果、地球の健全性や人々の幸福度、そして健康を図る指標「地球幸福度指数(HPI)」2016の世界ランキングにおいて140ヶ国中で世界一に輝いているのがコスタリカである。またラテンアメリカで最も安全とされている国でもある。

『コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~』は、1948年から1949年にかけて行われた軍隊廃止の流れを追いながら、コスタリカが教育、医療、環境にどのように投資して行ったのかを詳しく説明する。アメリカでは公的債務、医療、そして軍事費が日増しに増大していっていることとは対照的だ。この映画は軍隊廃止を宣言したホセ・フィゲーレス・フェレールや、ノーベル平和賞を受賞したオスカル・アリアス・サンチェスなどの元大統領や、ジャーナリストや学者などが登場する。世界がモデルにすべき中米コスタリカの壮大で意欲的な国家建設プロジェクトが今明らかになる。

Story

1953年、アメリカのアイゼンハワー大統領(当時)は、軍産複合体を批判する有名な演説「鉄の十字架」別名「平和に機会を」で「世界は別の道を選ぶことはできないのだろうか?」と問いかけた。今日のコスタリカに、その「別の道」を見いだすことができる。

コスタリカは1948年に常備軍を撤廃。1949年には憲法にも規定された。以来、軍隊に頼らず、条約や国際法、そして国際機関との関係を強化しながら国際的な関係性の中で独自の安全保障体制を構築していった。

莫大な予算が必要となる軍事費の支払いから開放されたコスタリカは、この予算をよりよい教育や国民皆保険制度の実現のために振り分けてきた。1948年12月1日に軍隊廃止を宣言したホセ・フィゲーレス・フェレールの「兵士よりも多くの教師を」というスローガンは有名だ。

このように、コスタリカは国際的な連帯や国際法を基にした平和国家建設への道を決断し、70年近く常備軍を持つことなく平和を維持し、繁栄してきたのだ。本作は、コスタリカを根底から揺るがした1948年の内戦の頃から軍隊廃止までの道筋を紹介する。コスタリカはこれまでの数十年で幾つかの重大な危機を乗り越えてきた。しかし、現在直面する危機が最も手強いものかもしれない。

「20世紀半ば、ホセ・フィゲーレス・フェレールが非武装を「制度化」した。
その後継者たちは、教育や医療、福祉を充実させることで、非武装を「文化」
にまで昇華させた。
21世紀の現在、彼らは環境問題に取り組むことで、その文化をさらに発展させようとしている。」
- 足立力也(『丸腰国家―軍隊を放棄したコスタリカの平和戦略― 』著者)

「改憲をめぐって自衛隊の存在が論じられている今こそ、70年前に軍隊を解体したコスタリカの画期的な取り組みから学ぶべきことが大いにあります。日本の全国民にぜひ見て欲しい貴重なドキュメンタリーです。」
ー ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

Data

原題 A BOLD PEACE 製作年 2016
製作国 アメリカ・コスタリカ 制作 ソウル・フォース・メディア、スパイラル・ピクチャーズ(制作協力)
配給 ユナイテッドピープル 時間 90分 / 57分

Cast & Staff

監督 マシュー・エディー、マイケル・ドレリング 製作総指揮
プロデューサー マシュー・エディー、マイケル・ドレリング 原作
脚本 音楽
撮影 編集
キャスト ホセ・フィゲーレス・フェレール オスカル・アリアス・サンチェス ルイス・ギジェルモ・ソリス クリスティアーナ・フィゲーレス

Review(20)

17/05/02 18:10

20世紀半ば、ホセ・フィゲーレス・フェレールが非武装を「制度化」した。
その後継者たちは、教育や医療、福祉を充実させることで、非武装を「文化」
にまで昇華させた。
21世紀の現在、彼らは環境問題に取り組むことで、その文化をさらに発展させようとしている。

コスタリカ人たちは、非武装による平和という「文化」を共有している。
あたかも、あらゆる日本人が桜を愛でるかのように。
フィゲーレスの政敵であった人たちさえもその例外ではない。

非武装は決して非現実的な夢想ではない。
かといって、平和はどこかから降ってくるものでもない。
平和とは、常に何かに脅かされる脆いものだからだ。
だからこそ、「自ら常に前に向かおうとする文化」が最大の武器になる。
長年の苦闘の末コスタリカ人たちがたどり着いたその境地は、マハトマ・ガンジーやマーチン・ルーサー・キング・Jrが出した結論と重なり合う。

文化とは、「誰にでも共有可能な無形物」だ。
だったら、私も、あなたも、その文化を共有できるのではないか。
それが世界中に広まれば、戦争も貧困もなくなるのではないか。
この映画は、そういった希望のヒントを提供してくれる。

- 足立力也(『丸腰国家―軍隊を放棄したコスタリカの平和戦略― 』著者)

17/05/19 18:12

「この映画を、コスタリカの自宅で見た。
見終わった後、あたたかい涙が流れた。
でもそれは、コスタリカが「奇跡」を成し遂げたからではない。
「軍隊は必要ない。敵がいないし、敵はつくらないから。
問題が生じた時は、話し合い(外交)で解決する。」
そんなある意味、当たり前のことを、
コスタリカの政治家と国民とが一体となって達成し、
このクレイジーな世界で、淡々と保持し続けている。
それでいいんだよね、という安心感
ありがとう、という感謝の念
コスタリカに暮らして感じる心地よさ
そんなものが入り混じって、涙が流れたんだと思う。
この映画をきっかけに、多くの人の意識がコスタリカ
そして愛と対話に包まれた世界に向くことを、祈願している。」

コスタリカ在住 平和環境活動家 丹羽順子
https://www.imakoko.org/

17/07/05 19:43

ひろこ さんのレビュー
感動 学び
悲しい戦争を繰り返してはいけない、
人は誰しも平和に生きる権利がある、
これまでも戦争で引き起こされる悲劇を扱った映画にはたくさんふれて、争いに反対であるという意識は強いと思っていた。
しかしながら、この映画を観て改めて、自衛隊がすぐそばにあり同級生や親せきにも関係者が多数いるという環境で育った私には、それが日本における「武装」であるという意識が薄いのかもしれない、とある種の怖さを感じた。
コスタリカのいまを暮らす人々にとっては「常備軍」が普通ではない。大半のコスタリカの人々は生まれた時から平和が普通(戦争が病気)。本当にいい国!みんなで見習おう!冒頭の明るい映像とはウラハラに、その理想的な国家が強力なリーダーシップ、闘い、そして歴代のリーダーに引き継がれてた努力の賜物、そして諦めなかった民意の勝利であることを知り、心が揺さぶられた。
実は見せかけの平安であること、気づかないうちに、普通の感覚が異常の渦にまぎれしまっている日々。気づいた瞬間から、薄い紙を一枚一枚積み重ね続けるような行動が必要だと気づかされた。

17/07/06 18:38

YU-MI さんのレビュー
感動 学び
「平和を維持するためには軍備や核による抑止力が必要」という誰が決めたのか分からない“常識”は、必ずしも正しくはないということ。事実、常備軍を持たずとも平和を維持している国家がある。この映画は、コスタリカが軍備撤廃を実現する道のりを通して、世間で常識とされていることが本当に正しいのかどうか疑い、勇気を持ってそれを覆し、理想を実現する素晴らしさを教えてくれる。
世の中の“当たり前”に挑むことは簡単なことではない。それは、押し寄せる川の流れの中で自分だけ逆走するようなものだ。けれども、強い人の意見や大衆の潮流に流され、思考停止して常識に従うのではなく、本当に正しいのか、疑ってみること。他により良い道はないのか、探ってみること。自分の頭で考え、それが正しいと確信しているのであれば、勇気を持って実行すること。それが大切なことだし、そうすることによって、常識的には無理だと思えるような理想でさえも実現することができるんだ!という勇気を、この映画からもらえた気がする。
平和維持のための常備軍の存在の他にも、「常識としてまかり通っていている、でも、本当はおかしなこと」は世の中にたくさんあると思う。コスタリカの存在は、常備軍の必要性に一石を投じるだけではなく、そんな常識を覆して理想を実現する勇気を、私たちに与えてくれる存在だと感じた。

17/07/07 23:19

MIKI さんのレビュー
感動 元気 役立ち 学び 人生変わる 泣ける
最初から最後まで、涙が止まらなかったです。
心の中で思い描いていた理想って、現実になるんだ!他の国では、なってるんだ!!!
という衝撃的な出会いでした。

そして何より思ったことは、「では、自分は自分に矢印が向けられているのか?」ということ。

このような素晴らしい映像をみたその先に、
でも日本はこうだよね。という評論家にならずに、
「だったら私はこうして、未来を変えていこう」
という実践者であれることが何よりも大切だと感じました。

この映像に出会えて本当によかったです。



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市民上映会主催者の声

市民上映会を主催された方の声を紹介します
「みん映」Vol.01、無事開催できました!
「みんなの学びの映画会(みん映)」ひとまず1年間、月に1回以上の開催を目標に計画し、この度無事1回目を開催することができました。

幸運にも、井原市(岡山県にあります)を挙げての生涯学習の集い「まなびフェスタinいばら」で1つの参加団体の体験講座の形となり、市内全戸配布されるイベントの案内に掲載されたり、各所にチラシを置かせてもらいやすくなったりと、とてもよいスタートが切れたと思います。

この手の映画は、現状では興味を持つひとは多くないことは予想できましたし、今回は無料ということもあり、あまりコストをかけて集客することはしない方針でした。まずはこういう会が始まった、ということを広く知らせることができてよかったと思います。

実際参加された方を見ると、案の定、チラシを通して参加されるようなもともと知り合いでない方の参加より、フェイスブックの告知で参加される方のほうが倍ぐらい多かったです。

この映画については気になっていた、というひとが多かったです。「みん映」としては初回ですし、機会を逃さずに来れたということは、今回の参加者さんたちはそういうアンテナを日々張っている方々なのだろうなと思われます。

上映後のワールドカフェは9名の方が参加してくれました。子育て中や予定があって参加したかったけど残念ながら・・・、という方も数名おられました。国会議員になることを目指す30代の男性、子育て中のお母さん、子育て卒業された女性、平和を愛する40代くらいのヒッピーみたいな感じの人、80歳の地域のご意見番的なお爺さんなどなど、多様な参加者で、1時間と短い時間でしたがとても盛り上がりました。

告知の期間が短いということは計画段階で認識していますので、もう一度同じ映画で2月も開催して、この映画を観たいという方々をしっかり掘り起こし、かつ、「みん映」の存在もしっかり印象付けたいと考えています。

「みん映」は、グリーンコープ生協おかやまの福祉活動組合員基金助成事業に採択され助成金をいただくことが出来た上に、組合員のみなさんへの告知の協力(チラシの折り込み)もいただいています。さらに、年間通しての取り組みに対し、井原市、井原市教育委員会からも後援をいただくことができています。

みなさんの期待に応えるべく、でもがんばりすぎず(年間ライセンスのおかげ!)、今後も地域で楽しい学びの機会を充実させ、広げていき、地域に「みん映」ムーブメントを起こしていきたいと思います!

今だから、見てほしい作品
たねまきプロジェクト 2019年12月16日
平和国家への道が見事に描かれていて、何度見ても時おり涙が出ます。もっともっと多くの人と共有したい映画です。

映画を通じ、繋がる異世代
シネマ尾道 2019年12月15日
3世代が企画に携わり世代間のギャップを埋め合う作業からスタートしたコラボ企画。『コスタリカの奇跡』の映画上映、伊藤千尋さんの講演、そして尾道を中心に各地から応募のショートムービーコンテストを一日中楽しめるイベントでした。       会場のシネマ尾道から出て来られたお客さまの笑顔や感謝の言葉がとても印象的で終始和やかな空気の中、コスタリカ料理やコスタリカ珈琲を味わいながらそこに集まり語らう大切さを再確認したイベントになったとおもいます。

コスタリカの奇跡というより、むしろ勇気ととらえたい
軍隊を廃止するまでの苦労、1948年に軍隊(常備軍)を廃止した後、それを継続することの難しさ(アメリカからの執拗な戦争介入など)を教えてくれた。でも継続できているのはひとつは小国が軍隊を持っても無意味であること、軍隊を廃止することでその予算を教育と福祉に充てて市民が成長したこと。それでもなお、継続するための努力は続けられていること。国際法をよく理解していること。気候変動に関しては国連で責任者(フィゲーレス元大統領の娘)となって活動するなど、小国でありながら世界の重要な国となっている。戦争する国アメリカの傘下に入ることを選んだ日本と対極にある。この映画をみてコスタリカに学ぶところは非常に多いと感じた。