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おクジラさま ふたつの正義の物語

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監督:ベン・コトナー、ライアン・ホワイト
監督:ロバート・エプスタイン
監督:西倉めぐみ、高木ララ

おクジラさま ふたつの正義の物語

ジャンル 環境 平和 多様性 伝統文化 問題解決
時間 96分 製作年2017年  監督 佐々木芽生

捕鯨でも、反捕鯨でもない、どっちつかずのいい映画だ!イルカ漁を巡って太地の港を右往左往する人間たちのコメディ。「クジラやイルカが絶滅寸前だと議論をしているが、こんな小さな町こそ絶滅危機にある」というアメリカ人ジャーナリストの科白が光る。
―――ビートたけし

日本におけるクジラ・イルカ漁の問題は、尖閣や拉致問題と同様にナショナリズムの問題になっている。だからこそ政治は硬直する。硬直に抗するためには、多様な視点を知ることが必要だ。様々な視点と視線が幾重にも折り重ねられながら、映画はあなたを新たな視点へと導くはずだ。
―――森達也 (映画監督・作家・明治大学特任教授)

分かり合えないからこそ、向き合うべき時がある。
感情の「壁」が立ちはだかる現代を、「おクジラさま」が飛び越える。
海からやってくる「奇跡」の予感。
―――茂木健一郎 (脳科学者〕

アフリカの辺境の地でも、すでに起き始めているグローバリズムとローカリズムの衝突。いいことも、わるいこともある中で、自分なりにそれを”考えてみること”を提案してくれる映画です。
―――ヨシダナギ(フォトグラファー)

Screening Information

2020/10/24
[ 福岡県 ] ウナギネマvol.14『おクジラさま ふたつの正義の物語』

市民上映会 開催者募集

Synopsis

紀伊半島南端に近い和歌山県太地町は、人口約3000の小さな漁師町。2010年、この町が一躍世界の注目を浴びた。町で行われているイルカの追い込み漁を批判的に描いたドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』がアカデミー賞を受賞したのだ。以来、「クジラの町」として400年の捕鯨の歴史を「誇り」にもつ太地町は、イルカやクジラを保護したい海外の活動家たちからの集中非難の的となる。2010年秋、過激な抗議活動で知られるシーシェパードのメンバーが太地町に降り立ち、小さな漁師町が国際紛争の舞台となった時から、物語はスタートする。

マスメディアが報じてきた二項対立 ―捕鯨を守りたい日本人とそれを許さない外国人― という単純な図式ではなく、賛否にとらわれない多種多様な意見をカメラは捉えていく。歴史・宗教・イデオロギーの違いや、自分と相容れない意見や価値観を持つ他者との共存は果たして可能なのか?日本の小さな漁村で起きている衝突を通して、世界が今直面しているグローバリズムとローカリズムの対立、そして「ダイバーシティ~多様性の危機」を描き出す。
2010年大ヒットした映画「ハーブ&ドロシー」の佐々木芽生監督が6年がかりで制作した本作品は、2018年夏、アメリカでも劇場公開されて大きな話題を呼んだ。

Story

2010年9月、過激な抗議活動で知られるシーシェパードのメンバーが、黒いドクロマーク付きのTシャツを来て太地町にやってきた。彼らは、メディアをうまく使って世界で最も成功している環境NGOの一つ。南氷洋で日本の調査捕鯨船に体当たりしては新聞やテレビを賑わせ、彼らの「英雄行為」に対して数億円単位で寄付金が集まる。

太地町では12隻の船でイルカや小型クジラを湾に追い込み捕獲する。活動家はその様子をビデオや写真におさめ、ネットで配信。すると非難のメッセージが町役場や漁業協同組合に殺到し、欧米の活動家が抗議に駆けつける。国内外の報道陣が集まり、地元の政治団体が街宣車のスピーカーから片言の英語で活動家たちに脅しをかける。この状況を打開できないかと、太地町代表者と外国人活動家の対話集会が町の公民館で開かれるも、お互いの意見は決して交わらないことを確認するだけだった。

2014年秋、太地町の状況はさらに悪化していた。追い込み漁の季節になると、大勢の活動家が大型バスで乗り付ける。地元では警察、海上保安庁、時には機動隊まで出動して警戒体制が敷かれる。今や TAIJIの名は、「イルカ殺しの町」として世界の隅々まで知れ渡り、ソーシャルメディアなどを通じてネット上で罵詈雑言が拡散している。

絶望的にみえるこの状況の中で、一人のアメリカ人ジャーナリスト、ジェイ・アラバスターと出会う。彼は太地町に住み込み、公平な立場で町や人々を理解しようと奔走するが・・・

マスメディアが報じてきた二項対立 ―捕鯨を守りたい日本人とそれを許さない外国人― という単純な図式ではなく、賛否にとらわれない多種多様な意見をカメラは捉えていく。歴史・宗教・イデオロギーの違いや、自分と相容れない意見や価値観を持つ他者との共存は果たして可能なのか? 太地町で起きていることは、今まさに世界が直面しているグローバリズムとローカリズムの対立、そしてダイバーシティ(多様性)の危機と重なる。

インターネットとソーシャルメディアを通じて、一瞬にして情報が拡散す時代に、私達はどう世界と対話して行くべきなのか。

Data

原題 A Whale of A Tale 製作年 2017年
製作国 日本・アメリカ 制作 FINE LINE MEDIA JAPAN
配給 エレファントハウス 時間 96分

Cast & Staff

監督 佐々木芽生 製作総指揮
プロデューサー 佐々木芽生 原作
脚本 音楽 デビット・マズリン
撮影 笠原 貴/杉岡 太樹 編集 バーナディン・コーリッシュ
キャスト ジェイ・アラバスター 三軒一高 リック・オバリー スコット・ウエスト

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市民上映会主催者の声

市民上映会を主催された方の声を紹介します
映画を通しての気づき
株式会社ココウェル 2020年09月26日
2回目のオンライン上映会でしたが、音声が流れないというトラブルから始まりましたが、参加者のみなさんからチャットで知らせいただき、その後は問題なく上映することができました。

上映会の後は、前回と同じく30分程度の意見交換会を行いました。ほとんどの方が参加してくださり、5名程度の方に感想を話していただきました。クジラ漁、イルカ漁の賛成、反対の声が上がるのかなと思っていましたが、映画の内容が中立の立場から制作されているせいか、「町と反対団体とコミュニケーションの難しさを感じた」という声などが聞かれました。
また、こちらで捕鯨協会や映画の資料なども紹介したことで「知らないことがいろいろとあった」という感想もあり、みなさんに映画のテーマをより深く感じていただけたのかなと思っています。

社会問題をテーマにした映画は、感じたことを多くの方とシェアすると言うことが大切なんだと今回も思いました。

物ごとには多様な側面があることを痛感する作品
NPO法人Liko-net 2020年09月24日
なにげなく選んだ作品でしたが、よい意味で想像を覆す素晴らしい内容でした。
コーブと違い、多様な視点でファクトを提示し、受け手それそれの感情や意見を引き出してくれます。
個人的には、「いただきます」の精神で余すところなくクジラを頂き感謝する太地町の人々に心が動きました。

コロナ対応のガイドラインで上映後のトークができないため、来場者の感想を聞けないのが残念。
みどりアートパーク 2020年08月23日

上映会報告
スローフードさっぽろ 2019年12月01日
雨がぱらつく悪天候とインフルエンザ罹患などから事前申し込みの方のキャンセルもありましたが、当日飛び入り参加もあり、会場はほぼ満員。関心の高さがうかがえました。
参加者は、学生からご年配まで幅広く、日曜とあって、お子様連れの方もいらっしゃいました。
主催者メンバーの口コミやSNSを通じて参加された方が多かったのですが当日飛び入りの方は、新聞の紹介記事をみていらっしゃっていました。
真剣に見入っている様子で、「面白かった」「考えさせられる」という感想を漏らして帰られる方もいました。