内容的に、少々偏っている部分もある気がして、もう少し多様な見せ方でもいいのではと感じた部分はありました。
監督が世界一周しながら「エコの嘘」の実態を体当たり取材!
この映画を観たら気軽にスーパーで買い物できなくなるかもしれない。
News
- 2021/03/02
- 映画『グリーン・ライ~エコの嘘~』教育機関用DVD発売決定!(2021年5月6日)予約受付中
- 2021/01/29
- 映画『グリーン・ライ~エコの嘘~』オンライン上映解禁
- 2020/12/15
- 映画『グリーン・ライ』各地で劇場公開中!
- 2020/04/24
- 「仮設の映画館」で映画『グリーン・ライ ~エコの嘘~』5/2(土)公開

©e&a film
About the film
スーパーで見かける「環境に優しい」商品。
商品を買うと世界を救えるは本当?確かめるため監督自身が世界一周調査の旅へ出る。
「環境に優しい」「サステナブル」耳触りの良い言葉の裏側に隠された残酷な真実に迫るドキュメンタリー。
More info
スーパーで見かける「環境に優しい」商品。買うだけでオランウータン、海、そして熱帯雨林まで救えるというが本当だろうか?確かに「お買い物は投票」というように一人ひとりの消費行動は企業に影響を与える力がある。でも、本当に正しく消費するだけで世界を救えるのだろうか?ヴェルナー・ブーテ監督は、グリーンウォッシングの専門家カトリン・ハートマンとスーパーを訪れ、カップスープ、ピザやドレッシングなど多くの既製品に「持続可能な」と表示のあるパーム油が使われていることを知る。「持続可能なパーム油なんてない」と主張するカトリンに驚き、実態が知りたくなった監督は世界一周航空券を買い、ハートマンと一緒に旅に出た。
2人がまず向かったのは、パーム油の生産量世界一のインドネシアだ。現地の活動家の案内で、数日前まで熱帯雨林だったがパーム油農園を拡大するため企業により不法に焼き尽くされた土地を訪れると、監督はその痛ましい惨状を見て絶句する。どうしても普段の買い物と、森林破壊が結びつかない。どうすれば環境破壊をせずに済むのか?買わないことなのか、正しい消費の選択をすることなのか? 2人はブラジル、ドイツ、米国を巡って、様々な業界の実態を調べていく。そして著名な学者ノーム・チョムスキーなどに解決方法を聞きに行く。持続可能な未来のために、私たち一人ひとりがどう行動するべきか問うドキュメンタリー。
Data
原題 | The Green Lie | 製作年 | 2018年 |
---|---|---|---|
製作国 | オーストリア | 制作 | e&a film |
配給 | ユナイテッドピープル | 時間 | 97分 |
Cast & Staff
監督 | ヴェルナー・ブーテ | 製作総指揮 | |
---|---|---|---|
プロデューサー | マーコス・ポーゼー、エリッヒ・シンドレカ | 原作 | |
脚本 | ヴェルナー・ブーテ、カトリン・ハートマン | 音楽 | |
撮影 | ドミニク・シュプリッツェンドルファー、マリオ・ホッチル | 編集 | ガーノット・グラスル、ローランド・ブッジー |
キャスト | ヴェルナー・ブーテ カトリン・ハートマン ノーム・チョムスキー ラージ・パテル ヴィンセント・ハンネマン ディーン・ブランチャード スコット・ポーター ソニア・グァジャジャラほか |
Review(2)
上映者の声
内容的に、少々偏っている部分もある気がして、もう少し多様な見せ方でもいいのではと感じた部分はありました。
考えさせられたとみんな口を揃えて言ってました!時代や時の流れで良いとされるものが悪くなったり良くなったりと、何を信じていいのか分からなくなってしまう中、自分で知って信じていくことが大切だとな思った!という意見がありました。
他の方は、エコと記されてるいる大量生産物はエコではないが、本当にエコな物を日々取り入れるにはお金がかかってしまうよなという意見もありました。
今回湘南という土地柄、(エコ)について関心がある人が多いんじゃないかと思い、関心がある人も意識し始めたばかりの人にも分かりやすい映画をと思いこちらの作品を選びました。
思っていた通り環境問題に熱い思いがある方々や、娘さんにも知って欲しいと親子で来てくださった方がいてとてもタメになる内容だった!との感想を頂きました。
また、地下室でのBasement theatreに興味を持って常連さんのご紹介で来てくださった方もいらっしゃり、気に入られていました!

商品選びの際にそう考える人も少なくないでしょう。
その時のガイドになるのが認証マーク。
ところが、本作では、それこそが企業の罠だと言います。
消費者を欺き、自社の商品を選ばせるために認証マークをつけていると。
私たち消費者は、何を信じて選べばいいというのでしょうか。
おそらく認証の先駆けとなった企業はこう語るでしょう。
「私たちのアクションが広まることで世界は必ずよくなる」
そして、そのアクション自体も真に未来を見据えたものであることが多いことでしょう。
問題なのは、遅れて参加してくる企業なのではないか。
この第2グループの企業にとって、認証マークは「売れる」ためのマークなのです。
私たち消費者はマークの裏側の意味を見抜く力を持たなくてはいけないのかもしれません。
世の中に「地球によいものしか売っていない」状態になれば消費者は迷わなくていい。
選択肢が用意されていることに問題がある。
そのために法整備を厳しく進めればいいという学者の意見も紹介されていました。
ここに描かれているのは極端な例ではないかという意見も交流会では出ました。
細かいところまで徹底しすぎると選ぶことができなくなってしまいます。
ある意味「ほどほど」で選択することも必要なのかもしれません。
私たち一人一人はとても小さな存在です。
そんな微力な私たちでも大勢が集まることでムーブメントを起こすことができる。
そのための旗印として、象徴としてのマークは大切であるように思います。
それを利用しようとする企業のウソを見抜く賢い消費者になれ。
映画では繰り返しそう語りかけてきます。
正解ではなくても「考えて選ぶこと」を私たちは続けていきたいと思います。
次回のウナギネマは、2月5日(土)『バレンタイン一揆』
チョコレートの原料、カカオ豆を、どこで誰がつくっているのか、あなたは知っていますか?
ガーナで児童労働の問題と出会い、悩み、闘った、日本の女の子たちの物語。
ぜひ次回のウナギネマもどうぞお楽しみに。
詳細・ご予約はこちらからどうぞ!
https://2021unaginema21.peatix.com/
#映画 #オンライン #SDGs #ソーシャルシネマ #cinemo #unitedpeople #ウナギネマ
それでも尚、私はこれからも、さまざまな認証を参考にして生活をおくるだろう。なぜなら、この地球上のたくさんの場所で起きていることに想いを馳せるとき、認証という仕組みがなければ世界はもっと酷いことになっていると感じるからだ。今の社会システムが次のステージに進むための手段としての可能性を持つ認証制度そのものを批判するだけでは、持続可能な社会づくりに貢献することにはならない。悪いのは認証そのものではなく、その仕組みを悪用する既得権益者と、認証を盲目的に信じる私たち生活者だ。私たち全員の幸せにとって欠くことの出来ない持続可能な社会を実現するには、一人ひとりが自分自身の目を、耳を、感覚を研ぎ澄ませて、真実に迫る努力をするほかないということを、改めて突きつけてくれるありがたい作品だ。
― 末吉里花
エシカル協会代表
***
危機を乗り切るためにユーモアが大切であることを、僕はグリーンランドや南米パタゴニアのフィヨルドや氷河を人力で旅した仲間から学んだ。僕にはない資質を持ったその友人は、状況が深刻になればなるほど独特のセンスを発揮して皆を笑わせた。今、人類は未曾有の危機を迎えている。状況を深く知れば知るほどシリアスにならざるを得ない。でも多くの人々は暗いニュースは好きではないし、耳に痛い話は本能的に避けようとする。大切なことは問題解決への近道を見つけることで、多くの場合、怒りよりもユーモアの方が状況を良くすることに繋がる、というのが今のところの僕の考えだ。そう言う意味でも、この映画の意義は大きい。
― 辻井隆行
元・パタゴニア日本支社長
***
“グリーン・ライ”を終結させるためには、大量消費主義と闘う原動力を、魂の底から掘り出さなければならない。わたしたちは、今この瞬間から選ぶことができる。このままウソをつき続けて金を得るのか、それとも、使命に従い自らの命を全うするのか。
― 井出留美
食品ロス問題ジャーナリスト
***
SDGsの影響で、遂に大企業もサステナビリティを掲げるようになったが、すべてを鵜呑みにしてはいけない。この映画が暴くその事実を知って「消費する恐怖」がより高まった。さあ、あなたはこれからどうする?
― 四角大輔執筆家・森の生活者
***
その他レビュー
https://unitedpeople.jp/greenlie/rv