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グリーン・ライ~エコの嘘~

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監督:アンドリュー・ハッセ
監督:カール・マルクーナス
監督:タガート・シーゲル、ジョン・ベッツ

グリーン・ライ~エコの嘘~

ジャンル 環境 多様性 社会変革 問題解決
時間 97分 製作年2018年  監督 ヴェルナー・ブーテ

監督が世界一周しながら「エコの嘘」の実態を体当たり取材!
この映画を観たら気軽にスーパーで買い物できなくなるかもしれない。

Screening Information

2025/06/27 ~ 2025/06/28
[ 千葉県 ] 「グリーン・ライ〜エコの嘘〜」上映会@千葉県袖ケ浦市

上映会 開催者募集

©e&a film

About the film

スーパーで見かける「環境に優しい」商品。
商品を買うと世界を救えるは本当?確かめるため監督自身が世界一周調査の旅へ出る。

「環境に優しい」「サステナブル」耳触りの良い言葉の裏側に隠された残酷な真実に迫るドキュメンタリー。

More info

スーパーで見かける「環境に優しい」商品。買うだけでオランウータン、海、そして熱帯雨林まで救えるというが本当だろうか?確かに「お買い物は投票」というように一人ひとりの消費行動は企業に影響を与える力がある。でも、本当に正しく消費するだけで世界を救えるのだろうか?ヴェルナー・ブーテ監督は、グリーンウォッシングの専門家カトリン・ハートマンとスーパーを訪れ、カップスープ、ピザやドレッシングなど多くの既製品に「持続可能な」と表示のあるパーム油が使われていることを知る。「持続可能なパーム油なんてない」と主張するカトリンに驚き、実態が知りたくなった監督は世界一周航空券を買い、ハートマンと一緒に旅に出た。

2人がまず向かったのは、パーム油の生産量世界一のインドネシアだ。現地の活動家の案内で、数日前まで熱帯雨林だったがパーム油農園を拡大するため企業により不法に焼き尽くされた土地を訪れると、監督はその痛ましい惨状を見て絶句する。どうしても普段の買い物と、森林破壊が結びつかない。どうすれば環境破壊をせずに済むのか?買わないことなのか、正しい消費の選択をすることなのか? 2人はブラジル、ドイツ、米国を巡って、様々な業界の実態を調べていく。そして著名な学者ノーム・チョムスキーなどに解決方法を聞きに行く。持続可能な未来のために、私たち一人ひとりがどう行動するべきか問うドキュメンタリー。

Data

原題 The Green Lie 製作年 2018年
製作国 オーストリア 制作 e&a film
配給 ユナイテッドピープル 時間 97分

Cast & Staff

監督 ヴェルナー・ブーテ 製作総指揮
プロデューサー マーコス・ポーゼー、エリッヒ・シンドレカ 原作
脚本 ヴェルナー・ブーテ、カトリン・ハートマン 音楽
撮影 ドミニク・シュプリッツェンドルファー、マリオ・ホッチル 編集 ガーノット・グラスル、ローランド・ブッジー
キャスト ヴェルナー・ブーテ カトリン・ハートマン ノーム・チョムスキー ラージ・パテル ヴィンセント・ハンネマン ディーン・ブランチャード スコット・ポーター ソニア・グァジャジャラほか

Review(2)

20/05/07 14:45

ユナイテッドピープル さんのレビュー
役立ち 学び 人生変わる
社会を持続可能な方向に導くために考案されたはずの「グリーンな」認証。その本来の意図を軽々と踏みにじる企業の利益至上主義。いわゆる一般的な生活者の目線とユーモアを大切にする監督の姿勢もあって、ニュートラルな心の状態を保ちながら深刻な実態を追体験できる優れたドキュメンタリーだ。正直に言って、エシカルな消費行動や認証ラベルの意義などについての普及活動をしてきた私は、不誠実な企業による裏切りとも取れる行為の数々に目眩がするほどのショックを覚えた。

それでも尚、私はこれからも、さまざまな認証を参考にして生活をおくるだろう。なぜなら、この地球上のたくさんの場所で起きていることに想いを馳せるとき、認証という仕組みがなければ世界はもっと酷いことになっていると感じるからだ。今の社会システムが次のステージに進むための手段としての可能性を持つ認証制度そのものを批判するだけでは、持続可能な社会づくりに貢献することにはならない。悪いのは認証そのものではなく、その仕組みを悪用する既得権益者と、認証を盲目的に信じる私たち生活者だ。私たち全員の幸せにとって欠くことの出来ない持続可能な社会を実現するには、一人ひとりが自分自身の目を、耳を、感覚を研ぎ澄ませて、真実に迫る努力をするほかないということを、改めて突きつけてくれるありがたい作品だ。

― 末吉里花
エシカル協会代表

***

危機を乗り切るためにユーモアが大切であることを、僕はグリーンランドや南米パタゴニアのフィヨルドや氷河を人力で旅した仲間から学んだ。僕にはない資質を持ったその友人は、状況が深刻になればなるほど独特のセンスを発揮して皆を笑わせた。今、人類は未曾有の危機を迎えている。状況を深く知れば知るほどシリアスにならざるを得ない。でも多くの人々は暗いニュースは好きではないし、耳に痛い話は本能的に避けようとする。大切なことは問題解決への近道を見つけることで、多くの場合、怒りよりもユーモアの方が状況を良くすることに繋がる、というのが今のところの僕の考えだ。そう言う意味でも、この映画の意義は大きい。

― 辻井隆行
元・パタゴニア日本支社長

***

“グリーン・ライ”を終結させるためには、大量消費主義と闘う原動力を、魂の底から掘り出さなければならない。わたしたちは、今この瞬間から選ぶことができる。このままウソをつき続けて金を得るのか、それとも、使命に従い自らの命を全うするのか。

― 井出留美
食品ロス問題ジャーナリスト

***

SDGsの影響で、遂に大企業もサステナビリティを掲げるようになったが、すべてを鵜呑みにしてはいけない。この映画が暴くその事実を知って「消費する恐怖」がより高まった。さあ、あなたはこれからどうする?

― 四角大輔執筆家・森の生活者

***

その他レビュー
https://unitedpeople.jp/greenlie/rv

24/06/09 18:46

ひろんた村母屋 さんのレビュー
元気 学び
皮肉が効いておもしろい。じゃあ、こうしましょう!と唯一の正解のようなものも用意されていない。現実らしく、もやもやとどうすれば分からないまま。だからこそ、考える。

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
嘘か本当か?見極めるのは簡単じゃない?
KOSUGI-de-Cinema 2025年05月30日
本日は上映会8回目、15名以上の参加者があり共感いただける方が少しづつ増えている事を実感しました。
今回の作品について、グリーンウオッシュというキーワードを知りながらも、その実情を深く知り得る事がなかったので、世界各地の現地の映像に驚きの声がありました、椰子の田畑が自然破壊に繋がっている事実、シンガポール各国などでの空気汚染、ドイツの炭鉱採取がいかに生活を壊しているか、、、等々。
特に日本ではこれらの事実が隠蔽され、大企業の都合のいいイメージ戦略ばかりがメディアを覆っている中で、嘘か真かを見極めるのはなかなか難しいなと。が、それでも私たち消費者1人1人が知恵や意思を持って選択するという行動を、より多く連携すれば、いずれは変革が起こせるのだと、そう感じる作品でした。
ラストの星の王子さまのメッセージが身に沁みました。
ありがとうございました

「つくる責任、つかう責任」を問う作品
「環境に優しい」と謳われている商品でも、我々の知らないところで環境破壊が行われている現実があると知りました。
例えばパーム油は熱帯でしか育たないため、大企業は熱帯雨林を焼き尽くしてすべてパーム油林にしてしまいました。その結果、生態系や地域住民に悪影響を及ぼす事になってしまったそうです。

環境に配慮したパーム油であることを示す「RSPO認証」を受けている企業でさえも、焼き尽くされた熱帯雨林を所有しているという事実もあるとか。

我々消費者は何を信じて商品を選択すればよいのか、自分で無理なく続けられる「正しい消費」とは何なのか、非常に考えさせられる作品でした。
来場された方にも非常に好評いただき、少人数ながら意義のある上映会になりました。


企業の嘘がわかる映画
ここさんぽ 2025年05月24日
サステナビリティを強調する広告が増えてきて、疑問だったので上映することにしました。

主役の2人が、企業に対して厳しく、鋭く、追求していて、様々な側面を知ることができてよかったです。
一見誠実そうにみえる、企業のサステナビリティに関する表明は、並べてみると曖昧なことばかりだとわかります。
企業の不正に対して現場で戦っている人たちの姿を見て、力強い連帯に胸が震えました。

参加者からは、製品のラベルをよく読むようにしたい(パーム油が使われていないか)、無駄な物は買わないようにしていきたい、企業の不誠実な姿勢に対して怒りを感じる、友人たちと環境について話したいという感想をいただきました。

のっぺらぼうではなく、顔の見える流通へ
広田まゆみ事務所 2025年05月23日
フェアトレード認証にこだわって珈琲を購入している方などから、「そうは言っても。。。」という声もよせられました。

認証にこだわるよりも、顔の見える流通に変えていきたい。「のっぺらぼう」の流通は、命や、誰かを犠牲にしやすい。

身近な衝撃
くもり空だったけれどもぐぐっと気温が安定してきた4月26日(土)開催しました。
以前上映したときはコロナ直後で集客があまりうまくいきませんでしたが、自分たちが買い物をするときを考えればとても身近な話題で、改めて衝撃を受けた方も多く、上映後の感想シェアもおおいに盛り上がりました。
4人程度の3チームに分かれて自由に語り合っていただきました。それぞれの仕事をからめて、あまり知られていない「ウォッシュ」を語り合ったり、上映することの意義を話し合ったり、話題はさまざまだったようです。
連絡先を交換する人もあり、作品を媒介に人と人とがつながる上映会となりました。