マヤ ― 天の心、地の心 ―
ジャンル
環境 政治経済 伝統文化 社会変革 時間 99分
製作年2011年
監督 フラウケ・ザンディッヒ、エリック・ブラック 助監督:フロリーナ・メンドーサ
マヤ暦5125年の周期の終止符に
- 古代マヤから私たちへのメッセージとは?
この映画は、単なるマヤ暦、マヤ文明に関するスピリチュアルな作品ではなく、古代マヤの美しい世界観を表現しながら、現代マヤ人が直面している問題を浮き彫りにして、その上で、現代を生きる我々全体に対しての警笛を発している渾身の作品です。
「マヤ暦の終わりは世界終末か、新しい世界のはじまりか。 グローバリゼーションは悪か善か。 人間は地球にとって死神か、救世主か。 それを決めるのはぼくらだ。 多くの命を犠牲にして発達させてきたこのテクノロジーを、マヤ族たちの思想をもって、地球のために活用すること。 それが唯一の償いだと、ぼくは信じる。 一遍の詩を詠むように、この作品を感じて欲しい。」
- 四角 大輔 (Lake Edge Nomad Inc.代表)
About the film
古代マヤ暦の偉大なカレンダーは2012年12月21日に終焉。この壮大な物語はどのようにして終わりを迎えるのだろうか。海は荒れ狂うのだろうか。最後の木が切り落とされた時、天が落ちてくるのだろうか。
古代マヤと私たちの文化や宗教観とは異なる。しかし、私たちが今直面している問題にマヤ暦の終わりが、不思議にもタイミングが同期しているのはなぜだろうか。事実、すべての生命を宿している地球は、恐ろしい速度で破壊されつつある。この現実を前に、私たちは無関心であり続けている。マヤ暦の終焉は盛んに「人類の滅亡」と関連付けられ、様々な情報が溢れているが、このような憶測よりも説得力のある事実がある。現代のマヤ人900万人が暮らすメキシコのチアパス州とグアテマラは、グローバリゼーションによって翻弄されているのだ。遺伝子組み換え作物、グローバリゼーション、鉱山開発などにより、地球が破壊され、マヤ人たちの文化や生活環境が崩壊に瀕している。現代マヤ人に起きていることは、私たち自身が抱える問題の縮図ではないだろうか。
More info
『マヤ ― 天の心、地の心 ―』は、現代マヤ人が暮らすメキシコ南部とグアテマラの6人の若いマヤ人の伝統的で儀式的な日々と日常生活を取材し、グローバリゼーションに翻弄され、マヤの文化や環境破壊が進行するなか、それぞれがこの危機にどう立ち向かっているのかを浮き彫りにしていく。
これらの出演者たちの証言は、自然の繊細美とマヤの創世神話「ポポル・ヴフ」を描いた映像に織り交ぜられ、古代マヤと現代マヤを、時空を超えてつないでいく。森の奥深くにひっそりと佇むかつてのマヤ文明の偉大な遺跡群は、果たしてこれから我々自身に起こりうることの前兆なのだろうか。すべてが関連し、相互に繋がっている彼らの宇宙観は、私たち人類全体に、21世紀人類が抱える問題へのオルタナティブなアプローチを示唆している。
Data
| 原題 |
HERZ DES HIMMELS DER ERDE |
製作年 |
2011年 |
| 製作国 |
ドイツ |
制作 |
アンブレラ・フィルムズ・プロダクション、ZDF/3SAT共同製作 |
| 配給 |
ユナイテッドピープル |
時間 |
99分 |
Cast & Staff
| 監督 |
フラウケ・ザンディッヒ、エリック・ブラック 助監督:フロリーナ・メンドーサ |
製作総指揮 |
エリック・ブラック |
| プロデューサー |
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原作 |
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| 脚本 |
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音楽 |
アルトゥーロ・パンタレオン、ゲッツ・ナレッパ、ソーイ・キーティング、サク・ツェブル、ホセ・ルイス・ヴァカ・“チェロ” |
| 撮影 |
エリック・ブラック |
編集 |
グレッタ・イェンセン |
| キャスト |
ホセファ“チェピータ”・ヘルナンデス・ペレス
フロリダルマ・ペレス・ゴンザレス
カルロス・チャン・キン・チャヌク
カヒカン・フェリペ・メヒア・セペット
アロンソ・メンデス
ドン・アントニオ・マルティネス
グレゴリア・クリサンタ・ペレス
マウディラ・ロペス・カルドナ
ダビデ・ヘロニモ
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上映者の声
上映会を主催された方の声を紹介します
チラシから得られるイメージとは違うものでした。
つまり、TPP問題とか、遺伝子組み換えとか、金鉱の問題を描いているように見えます。しかし、それらを越えて民族の迫害、殺戮、差別が今でも続いている。その根底にあるのは徹底した白人の優越意識と新自由主義、資本主義社会の非人間性に気付かざるを得ない。それがこの映画で表現しようとしたテーマではないかもしれないが、そこに思いを致さざるを得ない。
今まさにトランプがイランの指導者を殺害しました。
ガザの人民を殺し続けるメタニヤフ同様、トランプもまた大量殺人の首謀者だが、彼らを国のトップに据えて利益をむさぼっているのは一握りの大富豪、大資本に他ならない。
怒りを抑えられません。
衝撃的な映画です。
重くて観るのが辛い内容でしたが、大企業の利権のために先住民の命までもが奪われるという日本でも世界のあちこちでも聞かれる話なので、私たちは選挙や募金などできるアクションから始めなければと、来場者たちと話し合い、もっとたくさんの人々とシェアしたいと強く思わされました。
大国と大手企業による、小国当局の買収、弱い者いじめの構造。立ち向かう人々の力はあまりに小さい。しかし、語り継ぐ文化の力を信じる彼らの眼差しは力強い。
無くしたくないもの、守られるべきものとしての遺産を、派手なツーリズムに偏ったら選定をせず、昔ながらの方法でひっそりと暮らしていたい人々の権利擁護に充てて欲しい。
マヤ文明は詳しくなくても、マヤ暦は人気があるようです。
女性と親和性のある作品と思いましたが、男性の申し込みもありました。
夜シネマの2回目で、リピーターの方もいらっしゃいました。
お料理と映画鑑賞というカフェ上映ならではのスタイルで、主催者もお客様も和やかに会話が弾みました。
最近日本でもマヤ歴が注目されていますが、独特の自然観を持った文化だと思います。本作品は、そうした文明や自然観に焦点を当てたものではありませんが、うつくしい自然の風景とともにマヤの人々の自然との共生のようなものを感じます。そして、そうした自然観に根差した生活そのものが破壊されていく状況は、まさに現代社会への警鐘となるすぐれた作品だと思いました。
Rolling20'sシネマ マヤ ― 天の心、地の心 ―
観たかった映画を上映してもらってありがとうという声をいただきました