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ポバティー・インク ~あなたの寄付の不都合な真実~

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監督:瀬沢正人
監督:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、スティーブン・ゴーリック、ジョン・ページ
監督:マシュー・エディー、マイケル・ドレリング

ポバティー・インク ~あなたの寄付の不都合な真実~

ジャンル 政治経済 人権 生活医療 社会変革 問題解決
時間 91分 製作年2014年  監督 マイケル・マシスン・ミラー

貧困援助がビッグ・ビジネスに?
あなたの”善意”が、誰かを傷つけているかもしれない

「この映画を観たら貧困と第三世界を決して同じ様に見れないだろう」
- マイケル・ムーア(映画監督)

Screening Information

2025/07/25
[ 神奈川県 ] KOSUGI-de-Cinema vol-10『ポバティー・インク ~あなたの寄付の不都合な真実~』

上映会 開催者募集

(c)PovertyCure

About the film

「貧しい気の毒な人たちのために手を差し伸べよう」「彼らは無力で何もできない」

そんなイメージを謳い、繰り広げられてきた営利目的の途上国開発は、今や数十億ドルに及ぶ巨大産業となっている。その多くの援助活動が失敗に終わり、援助の受け手がもともと持っている能力やパワーも損ないさえする。

私たちの「支援」がもたらす問題は?正しい支援のあり方とは?途上国とどう向き合うべきなのか?ハイチやアフリカを主な舞台に、“支援される側”の人たちの生の声を伝えるドキュメンタリー。

More info

営利目的の途上国開発業者や巨大なNGOなどにより、数十億ドルにも及ぶ「貧困産業」が生まれ、そのなかで先進国は途上国開発の指導者として地位を獲得してきた。慈善活動のビジネス化が歴史上これほどまでに発展を遂げたことはない。しかし、「気の毒な人々を何とかしなければ」「彼らは無力で何もできない」といったイメージを先進国側の人々に植え付けるプロモーションや、一方的な押し付けで受け手側の自活力を損なうような援助のやり方に、反対の声をあげる途上国側のリーダーは増えている。

本作『ポバティー・インク 〜あなたの寄付の不都合な真実』(原題:POVERTY, INC.)は、靴を一足購入するごとに途上国に一足贈るトムスシューズや、途上国発の太陽光パネルベンチャー企業、国際養子縁組やアメリカの農業補助金などについて取り上げながら、私たちに、支援のあり方について問いかける。20ヶ国で200人以上に行なったインタビューは、もはや無視することができない、“寄付の不都合な真実”を浮き彫りにする。

Data

原題 POVERTY, INC. 製作年 2014年
製作国 アメリカ 制作 ポバティーキュア, アクションメディア コールドウォーター・メディア
配給 ユナイテッドピープル 時間 91分

Cast & Staff

監督 マイケル・マシスン・ミラー 製作総指揮
プロデューサー 原作
脚本 音楽
撮影 編集
キャスト ムハマド・ユヌス ジョージ・アイッティ ハーマン・チナリー=ヘッセ ポール・コリアー セオドア・ダルリンプル エルナンド・デ・ソト 他

Review(10)

17/03/27 15:22

私たちは確かに貧しい国のイメージを強く持ち、我々よりも能力がないかわいそうな人々という考えを持っていた。しかし、本当は能力などという話ではなく、全て今の先進国である私たちがもたらした結果なのだということを改めて考えさせられた。

17/05/12 16:48

援助物資が途上国の発展を閉ざしている事、イメージによる、(被援助者が)無力で何もできないという思い込みが押しつけの援助を生み出している事実に驚いた。今まで寄付をするだけてお金の使われ方にはあまり興味がなかったが、生きたお金の使い方をしなければならないと感じた。

17/05/12 16:52

自分が途上国で貧しい暮らしをしている人たちを対等に見れていないのかもしれないと、自分の視点を考え直す必要性に気付いた。貧困産業の与えるイメージを考え無しに受け入れてしまっていた。

途上国に必要なのは援助ではなく、発展の手助けだということ。この映画を大学などで見られるようにしたらいいと思う。

17/05/12 16:54

今までは物の支援が必要だと思っていたが、本当に必要なのは技術の支援だと気づいた。
支援の押しつけは逆に人々を苦しめている。それはもう古い考えなのだということに驚いた。

17/07/24 19:03

Shake-Handsシネマ&トーク さんのレビュー
学び 人生変わる
2017.1.26 参加者アンケートより

・ハイチでは、米国をはじめとした国家レベルでの支援、さらにNGO等による支援によって、かえって人々の自立が妨げられているという。それなりの年齢になって少しは世間がわかったように思っていても、何も知らない自分に気づかされました。

・教育、特に特別支援教育に関わっています。寄付だけでなく「善意」や「支援」とは、と根本から見つめ直す機会となりました。支援する側は「やがて自身がヒーローやヒロインにでもなったかのような錯覚、自己陶酔に陥りがち」であることを忘れずにいたいと思います。

・寄付の話だから対象はNPO関係者? ではなく、医師、看護師、心理士、教員、そして高校生や大学生等々たくさんの方々に見てほしいと思いました。

・あたり前と思ってしまうような善意に基づく支援が、実はネガティブな影響を引き起こしてしまうことを「先進国」側の人のインタビューだけではなく「途上国」現地の人の声も拾いながら描かれていて、あらためて「支援とは何か」を考えさせられた。

・教育現場の「支援」と重なることがあり、複雑な思いで鑑賞した。人々の自立を妨げるだけではなく、存在していた職業までも”潰して”しまう「支援」。教育現場で子どもに”発達障害”とレッテルを張ることで”潰して”しまっていることがないか?今一度慎重に考えたいと思った。

・映画を観ながら色んなことを思い出し考えさせられた。20歳の頃、寄付が相手の生きる力を奪う気がして、友人に話したら「なんて冷たい人間なんだ!寄付や支援は良いに決まっている」と責められたこと。与論島に昔から住む人たちから聞いた愚痴(綺麗なリゾート地が出来てもお金は全て都内へ流れてしまう)等々。真に相手を思い、本当に相手のためになることをするのは難しい。寄付は気になるけど、国の懐に入ってしまうとも聞くので、これからも相手の顔が見える支援を続けようと思った。

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上映者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
支援とは
NPO法人 HAPPY PLANET 2025年06月20日
支援は与えることではなく、自立できる環境を整え、自立へのサポートをすることが大事とこの映画から学びました。
発展途上国がテーマでしたが、日本で行われている様々な支援の現場に通ずることも多く、とても勉強になりました。

支援と受援のむずかしさ
わかちあい劇場 2025年06月14日
この映画を選んだのは、寄付や支援を外部から受けるという立場に今いる地域(奥能登)として、改めてそれらについて、考えてみたいと思ったから。発災後、国内外からの様々な支援を頂き、直接、間接的に支えていただいた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
一方で正直なところ、窮屈さや戸惑いの気持ちを持つ時もあって、その理由を探ってみたいという思いがあったと思う。災害と貧困ではもちろん違う点もあるのだけれど。
支援という活動をする際に「思いやり」、「貢献」するという願いから起こした行動が、結果として相手の大切にしたいことを妨げることになっていることがある。そして、それは豊富な経験を持つ国際的な団体や資金力のある各国の政府系機関の活動でさえ、起きていること。支援をすること、受けることの難しさと悲しさを感じた。
上映後の話しの時間では今、まさに支援に様々な立場で関わる人たちと、そのあたりについて話してみたい思いがあった。珍しく全員の鑑賞者が話し合いに参加してくれたことは関心の高さの現れかもしれない。ほぼ全員の声を聞くことができたのはうれしかった。ただ、中には民主主義や、他人の行動への批判だけに終わる発言もあり、残念な気がした。それらの発言の奥にある何かしらの望みを少しづつでも聞けるようになりたい。

もっと多くに見てほしいという声があった
日本の地方の問題にも通じるところがあるという感想があった。参加者が少ないため、良い作品なので、もっと多くの人に見てほしいという声があった。

第192回銀座ソーシャル映画祭 x デモクラシーフェスティバル・ジャパン
銀座ソーシャル映画祭 2024年06月15日
6/15(土)昼、第192回銀座ソーシャル映画祭 x デモクラシーフェスティバル・ジャパンを開催、日本でも北欧のようなデモクラシーフェスティバルを進めているDemocracy Festival Japanと共催でした。
久しぶりの再上映作品、たぶん6回目の「ポバティー・インク あなたの寄付の不都合な真実」は、も古い作品ながら今でもお勧めできる秀作で、感想共有もいつも以上に活発でした。
今回は高校生のゲストスピーカーをお招きしましたが、これがまた素晴らしかったです。小学生でもフィリピンの体験から社会的課題に関心が高まり、中学生で国際ボランティアを学び、高校生になりケニア、ルアンダで活動。その考え方や行動力を、楽しく学ぶ機会となりました。

来週6/22(土)は、第193回銀座ソーシャル映画祭x第17回プロギング部ラン&ピースです。気軽にご参加ください。
申込は https://gsff193.peatix.com/ へどうぞ。

何度でも観たいドキュメンタリー
来場者には「忘れる前に定期的に観たいドキュメンタリーだった」と言われ、嬉しく思いました。今回あまり集客できませんでしたが、もっとPR工夫して定期的に行いたいです。