2021年度ウナギネマを締めくくるのは『0円キッチン』。
廃棄される食材だけを使った料理を作りながらいろいろな国をめぐるエンタメロードムービー。
もちろん車は廃油で走るエコカー。
観賞後のオンライン交流会では、昆虫食に関心が集まりました。
さすがにこれは食べられないという声がほとんど。
イモムシを指でつまんで口になんて、なかなか勇気が必要です。
しかし、いま私たちが当たり前に食べているものはどうでしょうか?
牛も豚も鶏も、あのままの姿で食べるとしたら相当な抵抗がありますね。
ナマコやタコに至っては、見た目レベルでは昆虫と遜色ありません。
要は慣れの問題なのかもしれません。
生まれた時から「これは食べもの」として見ていれば抵抗はあまりなさそう。
もしかしたら近い将来には、当たり前にスーパーで昆虫を買う日が来るかもしれません。
ここまで考えてみて気がつくのは、スーパーの食材の豊富さです。
豊富というよりは、異常なほどの量の多さと言った方がよいかもしれません。
これが膨大な量のフードロスの原因になっているわけです。
いつも食材を手軽に手に入れたいという私たちの消費スタイルが、大量の食材を生産者に求めています。
そのニーズに応えるためには、工業的畜産と呼ばれるスタイルで食材を大量に提供する必要があります。
生まれてから太陽の光を見ることもなく食肉として加工される動物は、もはや生物と呼ぶには難しい状態です。
私たちの社会も、わずか数十年前までは、自給自足をベースとしていました。
必要なものは原則として自分で育てる、あるいは作るなどして賄ってきました。
「百姓」という言葉は「百の仕事」ができるという意味だと聞いた人も少なくないでしょう。
自分の手で生み出したものには、感謝の念が自然と湧き起こります。
残念ながら、スーパーのパックに入った肉には感謝の念が生まれません。
まして、それがもともと命を持つものだったことまで思いを馳せることはありません。
もう一度、自分のまわりを見渡してみて、本当にそれが必要なのか考える必要がありそうです。
そして、それはもともとどのような存在だったかと想像力を働かせてみたいものです。
私たちが欲しがらなければ、その命は奪われなかったのかもしれないのですから。
4月からウナギネマは2022年度として新しく始まります。
現在、新規会員募集中ですので、ぜひこの機会にウナギネマへの入会をご検討ください。
詳細は以下のリンクからご覧いただけます。
http://www.unaginema.com/
2022年度ウナギネマの初回は4月9日(土)『コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~』
1948年に軍隊を廃止。
軍事予算を社会福祉に充て、国民の幸福度を最大化する道を選んだコスタリカの奇跡に迫ったドキュメンタリーです。
詳細・ご予約はこちらからどうぞ!
https://2021unaginema23.peatix.com/
ぜひ次回のウナギネマもどうぞお楽しみに。
詳細・ご予約はこちらからどうぞ!
https://2022unaginema01.peatix.com/
思ったことを行動するダーヴィト氏に、周囲の人は色々なことを気づかされています。
行動しなければ何も変わらない...それこそ、この映画の一番の教えだと思いました。
私は「おから」の廃棄問題に取り組んでおります。
少しでも学びになればと、今回拝聴させていただきましたが
少しの学び...などとんでもない!
自分の今後の活動が変わって行くのではないかと思えるほどの感動でした。
何事も受け入れる柔軟な姿勢と、信念、そしてタフネスがなければ
彼の真似はとってもできない。
街路樹の実、そして昆虫食
これこそ本当に、取り組まない理由が見つからないですよね。
チョッピングパーティー
そして小学校での振る舞い、
全ての人の表情がとても印象的です。
彼らが各自、自宅にその体験を持ち帰り
そしてまた多くの人に伝えるのでしょう。
食肉の問題、食堂での食べ残し
あの食堂のシェフの表情が、大変印象的でした。
まずは現場が変わらなければ…
誰かが、何かのアクションをしなければ!
最後にダーヴィト氏が言っていた言葉
自分がヒマになるときが来れば…
そのために、この映画を観た私たちが
世界中の第2、第3のダーヴィト氏となって
まずは身近な地域から、出来ることから
アクションを起こすことが大切なのだ。
心の中の何かを揺さぶられるような
メッセージ性のあるロードムービーでした。
今日からでも遅くないですよね
「まずは自分に出来ることを」
この作品に出会えたことに心から感謝を✨