2022ウナギネマvol.1『コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~』
現在の社会情勢を受けて、この作品を上映しました。
ウクライナで起きている悲劇に対して、私たちはなんと無力なことか。
ニュースを聞くにつけ、心を痛める毎日の連続です。
ところが、この作品を観て、あらためて勇気をもらいました。
私たちが、本当に平和を望むのであれば、それは可能である。
このことを私たちに教えてくれたのは、他ならぬコスタリカの人々でした。
平和国家コスタリカの歩みも、順風満帆だったわけではありません。
他国からの圧力などで、再軍備に進もうとしたこともありました。
そんな時、進むべき方向に国を引き戻したのは、コスタリカの人々の力でした。
それにしても、平和国家を築くために、紛争を起こさなくてはいけないというのは、なんという皮肉でしょうか。
武力によって反対勢力を駆逐した上で平和国家を建設するというのは、まるで秦の中国統一を見ているかのようです。
そこに共通するのは、法による支配という思想です。
私たち現代の日本人が安心して暮らせるのも、法によって守られているおかげです。
青信号で安心して道を渡れるのも、赤信号で車が停まるからです。
法の下ではどのような立場の人も平等に扱われるというのは、当たり前のようでいて、実はとても大事なことです。
ただし、法が有効に機能するためには、法を犯したものを罰する力の存在が不可欠です。
日本が安全に暮らせるのも、警察の力が非常に優れているからです。
「赤信号みんなで渡ればこわくない」がまかり通る世の中では、安全は保障されないわけです。
かわぐちかいじさんの漫画「沈黙の艦隊」では、原子力潜水艦が抑止力として世界平和を保障することが描かれています。
それでは、今の世界平和はどのように保障されているのでしょうか。
悲しいことに、常任理事国のロシアが当事者となっていては、国連としての抑止力は発揮しようがありません。
本来は、常任理事国こそが抑止力とならなくてはいけないのに。
また、国際法という観点からも、ロシアのみならずアメリカなどの大国は、この枠組みに参加していないのです。
ここで思い出したいのは、やはりコスタリカの歴史です。
大国からの圧力があっても、国民一人一人が平和であることを選択しました。
コスタリカでできたことを、地球レベルに置き換えてみたら。
私たち世界中の一人一人が、心から平和を望むことができれば、それは実現できる。
このことを信じて、決してあきらめることなく進んでいきましょう。
ウクライナだけでなく、世界のすべての地域で戦闘がなくなりますように。
現在、ウナギネマでは、新規会員募集中です。
月に2本ソーシャルシネマをオンライン鑑賞できて、年会費1万円(2023年3月まで)です。
ぜひこの機会にウナギネマへの入会をご検討ください。
詳細は以下のリンクからご覧いただけます。
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次回のウナギネマは4月23日(土)『ミッドナイト・トラベラー』
アフガニスタンからヨーロッパまで5600km。
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(市民上映会 参加者アンケートより)