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コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~

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コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~

ジャンル 環境 教育 平和 政治経済 人権 多様性 社会変革 問題解決
時間 90分 / 57分 製作年2016年  監督 マシュー・エディー、マイケル・ドレリング

1948年に軍隊を廃止。軍事予算を社会福祉に充て、国民の幸福度を最大化する道を選んだコスタリカの奇跡に迫ったドキュメンタリー。

Screening Information

2025/10/25
[ 兵庫県 ] コスタリカツアー報告会in関西
2025/10/26 ~ 2025/10/26
[ 和歌山県 ] 『コスタリカの奇跡』上映会+コスタリカ研究者・足立力也さんによる解説@イホルラ舎

上映会 開催者募集

About the film

1948年に軍隊を廃止。軍事予算を社会福祉に充て、国民の幸福度を最大化する道を選んだコスタリカの奇跡に迫ったドキュメンタリー

世界には軍隊なしで国の平和を保ってきた国々がある。そんな数少ない国の一つで、1948年に常備軍を解体した国がコスタリカだ。コスタリカは軍事予算をゼロにしたことで、無料の教育や国民皆保険制度を実現し、環境のために国家予算を振り分けてきた。その結果、地球の健全性や人々の幸福度、そして健康を図る指標「地球幸福度指数(HPI)」2016の世界ランキングにおいて140ヶ国中で世界一に輝いているのがコスタリカである。またラテンアメリカで最も安全とされている国でもある。

『コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~』は、1948年から1949年にかけて行われた軍隊廃止の流れを追いながら、コスタリカが教育、医療、環境にどのように投資して行ったのかを詳しく説明する。アメリカでは公的債務、医療、そして軍事費が日増しに増大していっていることとは対照的だ。この映画は軍隊廃止を宣言したホセ・フィゲーレス・フェレールや、ノーベル平和賞を受賞したオスカル・アリアス・サンチェスなどの元大統領や、ジャーナリストや学者などが登場する。世界がモデルにすべき中米コスタリカの壮大で意欲的な国家建設プロジェクトが今明らかになる。

More info

1953年、アメリカのアイゼンハワー大統領(当時)は、軍産複合体を批判する有名な演説「鉄の十字架」別名「平和に機会を」で「世界は別の道を選ぶことはできないのだろうか?」と問いかけた。今日のコスタリカに、その「別の道」を見いだすことができる。

コスタリカは1948年に常備軍を撤廃。1949年には憲法にも規定された。以来、軍隊に頼らず、条約や国際法、そして国際機関との関係を強化しながら国際的な関係性の中で独自の安全保障体制を構築していった。

莫大な予算が必要となる軍事費の支払いから開放されたコスタリカは、この予算をよりよい教育や国民皆保険制度の実現のために振り分けてきた。1948年12月1日に軍隊廃止を宣言したホセ・フィゲーレス・フェレールの「兵士よりも多くの教師を」というスローガンは有名だ。

このように、コスタリカは国際的な連帯や国際法を基にした平和国家建設への道を決断し、70年近く常備軍を持つことなく平和を維持し、繁栄してきたのだ。本作は、コスタリカを根底から揺るがした1948年の内戦の頃から軍隊廃止までの道筋を紹介する。コスタリカはこれまでの数十年で幾つかの重大な危機を乗り越えてきた。しかし、現在直面する危機が最も手強いものかもしれない。

「20世紀半ば、ホセ・フィゲーレス・フェレールが非武装を「制度化」した。
その後継者たちは、教育や医療、福祉を充実させることで、非武装を「文化」
にまで昇華させた。
21世紀の現在、彼らは環境問題に取り組むことで、その文化をさらに発展させようとしている。」
- 足立力也(『丸腰国家―軍隊を放棄したコスタリカの平和戦略― 』著者)

「改憲をめぐって自衛隊の存在が論じられている今こそ、70年前に軍隊を解体したコスタリカの画期的な取り組みから学ぶべきことが大いにあります。日本の全国民にぜひ見て欲しい貴重なドキュメンタリーです。」
ー ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

Data

原題 A BOLD PEACE 製作年 2016年
製作国 アメリカ・コスタリカ 制作 ソウル・フォース・メディア、スパイラル・ピクチャーズ(制作協力)
配給 ユナイテッドピープル 時間 90分 / 57分

Cast & Staff

監督 マシュー・エディー、マイケル・ドレリング 製作総指揮
プロデューサー マシュー・エディー、マイケル・ドレリング 原作
脚本 音楽
撮影 編集
キャスト ホセ・フィゲーレス・フェレール オスカル・アリアス・サンチェス ルイス・ギジェルモ・ソリス クリスティアーナ・フィゲーレス

Review(24)

17/08/17 11:21

さんのレビュー 削除
感動 学び
軍事政権による人権抑圧がひどいイメージがある中米において、コスタリカのような国が出現したことじたいが「奇跡」だと思った。しかもすぐそばに好戦的な大国・アメリカがある。アメリカからの再三の脅しや圧力にもめげず、軍隊復活のきざしを裁判で制するという手法がすごい。
コスタリカは非武装ゆえの外交能力が卓越している。しかしグローバル経済による貧富の格差と麻薬戦争という新たな課題にも直面。この映画は、コスタリカの社会問題も隠すことなく伝える。だが、たとえどんな困難があろうとも、非武装中立という姿勢が国際的に高く評価されている以上、コスタリカの人々の自信は揺らがない。正直言ってうらやましい。
観終わって、日本は平和憲法を持っているけど、結局アメリカべったりだし武器輸出の片棒を担いでいるし、コスタリカの足元にも及ばないような気がしてならなくなってきた。積極的平和主義というのなら、好戦国アメリカを外交的手段で無力化するくらいの気概がほしいと感じた。

17/08/28 13:58

木村純 さんのレビュー
感動 役立ち 学び 人生変わる
コスタリカの奇跡を観て

勇気ある行動と、その大きな目標に向かって邁進する姿に感動しました。平和とはコスタリカの様に守ることができるのだと新しい視点で考えることができ、日本も同じ方向へ進むことが出来るのではないかなと思いました。 違う方向へ進んでしまう前に 観ておくべき作品だと思います!

17/09/12 10:19

世界にも類がない
コスタリカの壮大な国家プロジェクト。

大きな理想を描き、
小国ならではの戦略を立て、
世界中に仲間を増やしていく。

あくまで「 心 」を中心に据えながら。

今の時代の僕たち日本人が
忘れかけてしまっている想いや、
信じられなくなってしまっている気持ちに対して
とても爽やかな気づきを与えてくれると思います。

あらゆる分野の
リーダーの人たちにはもちろん、
これから社会に出ていく若い人たちにも
ぜひとも観てほしい映画です!

僕たちには想像力という武器がある。

Pura Vida!!


元コスタリカプロサッカー選手 有坂哲

17/10/03 16:25

役立ち 学び
コスタリカという国を今まで知ることがなく、改めて日本という国を見直す結果になった。今の日本から見るUSと、コスタリカや南米から見るUSの姿、今後できることを考えたいと思った。
(市民上映会 参加者アンケートより)

17/10/03 16:25

学び
理想を持つことの素晴らしさがあると信じられる映画だったと思います。現実はなかなか難しいけれども世界中に理想を信じようとする人々が大勢いいると嬉しい。
(市民上映会 参加者アンケートより)

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上映者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~
楽々テラス 2025年09月13日
コスタリカには軍隊がない。持たない選択をした。1948年。
なぜか?それと
その後の流れを語る映画

最初に選ばない選択をした人が穏やかな方法で実現
話し合いにより味方になってもらうという方法で
アメリカ以外の国に賛同をもらう

「あのコスタリカに何をやっているんだ」という気風を醸成し、アメリカが手を出せない空気を作った。

軍隊を持った方がいいという流れになることもあったが、
市民の中から「そうではない」という人が政局につくことで回避

民意が政治に反映される

若者にとっては不戦、軍隊を持たない、は当たり前の感覚。
これからもそうだと思いこんでいる

今向き合うべき問題は?市民に問うた。
一般の人でもすらすらとこれに答えることができる。

軍にかけるコストをすべて福祉と教育にかけている。
国民の意識レベルはどんどん上がっている。

登場した弁護士が「軍隊持ったとしてどう思う?」と半笑いで語った
我が国が軍備にかける予算は、戦闘機1台にもならない。
それでアメリカから国を守れるか?
軍を持ったとして、どこに攻めにいく?
真っ当に考えると本当にムダ。ハハハ。

ただ、映画の最後に、国にお金を落とさない大資本のモールが登場する。
現地の人は時給で働くだけ。
そのような状況から守るためかもしれないが、再軍備の議論が上がってきたりもしている。

約60年の間、アメリカが中南米に「軍を持ち、テロを起こせ」と
裏で動かしていた件数は、わかっているだけでも20件。

資本を持つ人たちは、なぜ、そこまでやるのか。
彼らは最終的には何を目指すのか。
永遠に搾取し続けたいのか。

温泉deCINEMO
(有)ニュー筑水荘 2025年08月01日
治安が良いとは言えない中米の地で小国でありながらも武力を持たずこんなにも賢く平和に暮らしている人がいることに衝撃を受けました。口コミが広がり上映期間の後半は多くの鑑賞者があり最終日にはコスタリカ人ファミリーが来られていました。
映画を通して人がつながって行く、しっかり醍醐味を味わわせて頂いてます。

平和とは、つかみ取り続けるもの
つながる図書館 2025年07月27日
「積極的平和国家のつくり方」と副題にある通り、『平和』は積極的なはたらきかけをもって、つかみ取り続けるものなのだと感じました。

「平和ボケ」なんていう言葉が、日本ではしばしば聞かれるけれど、ボケっとしていて保てるほど、甘いものではない。

利害対立の当事者以外との、関係構築する力や、信頼の獲得こそが、平和を守る力。
誰かの生命を奪う暴力が、平和を作る土台にはなり得ない。

何度も危機を迎えていて、その都度、勇敢な指導者があって乗り越えて来た事かもしれないけれど、何より国民の非武装を貫く覚悟が、そうした指導者を選んできたのだな、とも思いました。


午前の部、午後の部と合わせて、24名の方が参加して下さり、
鑑賞後にはグループ対話の時間を持ちました。

それぞれで話題は様々な方面に及んだようですが、どのグループでも、「突き詰めれば教育」とい話にはなったようでした。
学校教育や家庭教育もさることながら、
こうした映画の鑑賞を通じて対話する、学べるコミュニティがある事のありがたみを、参加者の皆さんと共有できた時間でもあったと思います。

コスタリカに学ぶ
○軍隊を持たぬ国に共感しました。
日本も本当はコスタリカのようになっていたはずなのに、そうしたら全方位外交が実現し、世界にもっと平和貢献ができたはずなのに残念です。
○私は以前からコスタリカに興味を持っていて、なぜ日本は戦後も軍備を持ってしまったのか残念です。今回コスタリカの映画「軍隊をすてた国」を持ってきたので、この会で利用してください。

下川すまっこシネマ 2025.6月上映会 『コスタリカの奇跡』
下川りくらしネット 2025年06月21日
下川町では、すまっこシネマの先輩にあたる「下川まちなか映画会」で何年か前に上映したことがあり、すまっこシネマスタッフや参加者の中にはその時に見たことがあったメンバーもいました。
同じ映画を今回改めて見た感想としては、現在の社会情勢において戦争や格差などの問題が以前よりも近くに感じられるようになっていることもあり、コスタリカが軍隊を持たなくなった歴史的背景やその後の取り巻く状況が以前見た時よりもイメージできた、というようなものが上がりました。
ただ、今後の日本がどうなっていくのか?については、不安を口にする人も多く、どうすれば平和な世界になるのかについては難しいと感じてる人が多かったようです。