映画を中心に、他者の理解や活動意欲、つながりが生じる会になったと思います。
穏やかな映画かつ時間も60分と短めだったので、高齢者の多い会でも、疲労感少なく鑑賞でき良かったです。
いのちあるものは、田畑に生かされていることに気づいた。ここでしっかりと生きていこう。ー川口由一
自然農とは何を意味するのでしょう? それは、こんがらがった糸をほどくように、農耕という営みの大もとへと辿り直すことにちがいありません。農業を超えて、川口由一さんの物語はすべての人に開かれています。それは、人が人として生きる意味を、人がひとつのいのちとして生きる意味を、そして人が個々の自分を生きるということの意味を語ってくれます。今こそ、川口さんの言葉に耳を傾け、その生き方に溢れている美しさや愉しさを見つめてみましょう。そこには、大転換期を幸せに生きるための智恵が詰まっています。ー辻 信一
いのちあるものは、田畑に生かされていることに気づいた。ここでしっかりと生きていこう。ー川口由一
「自然農の田畑に立って、いのちあるお米と向き合うと、まことの喜びに出会えます」自然農とは農業のやり方を言うのではない。「自然とはなにか」「いのちとはなにか」を考え学ぶ概念であり、自ずから然らしむる“いのちの営み”に寄り添う生き方そのものだと川口さんは言う。永く自然農を実践してきた川口さんの言葉と、自然農によってつくりだされた田畑の美しさや豊かさは、自然と生きる歓びや、農にかかわる楽しさを教えてくれるだろう。
いのちの道へ-川口さんの言葉
・自然農への転換は、生き方を問い直すことからはじまる。
・太陽の恵みを、風の恵みを、空気を、水を、すべての自然の恵みをもらって、ここで生かされてるんだな…。
・生きるのに必要なものをもたらしてくれるのは、いのちの営みのなかでつくりだされる自然の恵みしかない。
・自力のところでは100% 自分を全うし、他力のところでは100% 生かされる存在。
・地球に存在するすべてのいのちは一体。
・いのちがいのちの営みのなかで、いのちの姿をあらわすことに感動がある。
・どこにしあわせがあるのかを悟ったならば、生かされるなかで、平和に生きることができる。
・自然農とは「いのちの道」「人の道」「わが道」を同時に生きること。
| 原題 | 製作年 | 2011年 | |
|---|---|---|---|
| 製作国 | 日本 | 制作 | ナマケモノ倶楽部 |
| 配給 | 株式会社素敬 ゆっくり小学校 | 時間 | 60分 |
| 監督 | * | 製作総指揮 | |
|---|---|---|---|
| プロデューサー | 馬場直子 | 原作 | |
| 脚本 | 音楽 | ||
| 撮影 | 本田茂 | 編集 | 本田茂 |
| キャスト | 川口由一、辻信一、キムナムヒー | ||
終了後、4つのグループに分かれて感想を話し合いました。
紛争や気候変動で食糧の供給が滞ったり、畜産業の餌、農業の肥料など品薄になっています。効率をめざした農業では様々な面で輸入に頼ってきたけれど、こういった時代にはそれは思いがけないほど脆弱で、食料自給がもともと低い日本では、食糧危機が訪れるかもしれないと言われています。