プラスチックの海
ジャンル
環境 社会変革 問題解決 時間 100分/22分
製作年2016年
監督 クレイグ・リーソン
海がプラスチックで溢れている―。わたしたちには何ができるのだろうか。
世界70カ国以上、1200回以上の上映。17カ国語に翻訳され、短縮版が国連本部でプレミア上映された話題作。
「地球に心から謝りたくなりました。そして同時に、地球と一心同体の僕ら自身も蝕まれ始めていることも、あらためて実感しました。誰もがすぐできること、それは「プラスチックの海」でまず現状を知ることです。」
高砂淳二(自然写真家)
「全人類に見てもらいたい映画です。現実から目を逸らさないで。私達は大自然によって生かされている事を知って今すぐに行動しよう!」
土屋アンナ(モデル、女優、歌手)
他多数! https://unitedpeople.jp/plasticocean/rv
About the film
多くの科学者や識者が警鐘を鳴らす、海洋プラスチック問題。年間800万トンものプラスチックが海に捨てられているという。その大半は海底に沈み、海面や海中を漂うプラスチックも永久に分解されず、マイクロプラスチックとなって食物連鎖の一部になっていく。プラスチックゴミによる海洋汚染の実態とは?そしてプラスチックが海に、プランクトンに、クジラに、海鳥に、人体に及ぼす影響とはー?デイビッド・アッテンボロー、シルビア・アール、タニヤ・ストリーター、バラク・オバマ他が出演。海と共に生きる全人類必見のドキュメンタリー。
More info
シロナガスクジラに魅せられ、幼い頃から追い続けていたクレイグ・リーソン。世界中の海でプランクトンより多く見つけたのはプラスチックゴミだった。美しい海に、毎年800万トンものプラスチックゴミが捨てられている事実を知り、海洋学者、環境活動家やジャーナリスト達と共に、自身が監督となり世界の海で何が起きているのかを調査し撮影することを決意する。調査の中で明らかになるのは、ほんの少しのプラスチックしかリサイクルされていないこと。
海鳥の体内から、234個のプラスチックの破片が発見されるなど、海に捨てられたプラスチックで海洋生物が犠牲になっていること。そして、プラスチックの毒素は人間にも害を及ぼすかもしれないこと。撮影クルーは世界中を訪れ、人類がこの数十年でプラスチック製品の使い捨てを続けてきた結果、危機的なレベルで海洋汚染が続いていることを明らかにしていく。海と共に生きる全人類必見のドキュメンタリー。
Data
原題 |
A Plastic Ocean |
製作年 |
2016年 |
製作国 |
イギリス・香港 |
制作 |
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配給 |
ユナイテッドピープル |
時間 |
100分/22分 |
Cast & Staff
監督 |
クレイグ・リーソン |
製作総指揮 |
ソンジア・ノーマン、ダニエル・アウエルバッハ、クレイグ・リーソン |
プロデューサー |
ジョー・ラクストン、アダム・ライプジグ |
原作 |
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脚本 |
クレイグ・リーソン、ミンディー・エリオット |
音楽 |
ミリアム・カトラー、ローレンス・シュワルツ |
撮影 |
マイケル・ピッツ |
編集 |
ミンディー・エリオット |
キャスト |
クレイグ・リーソン、デイビッド・アッテンボロー、バラク・オバマ、シルビア・アール、タニヤ・ストリーター、リンジー・ポルター、ジョー・ラクストン、ダグ・アラン、ベン・フォーグル、マイケル・ゴンジオール他
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上映会主催者の声
上映会を主催された方の声を紹介します
ご縁あって、与論島でビーチクリーンをされている「海謝美(うんじゃみ)」さんの活動に参加させて頂いたことをきっかけに、コラボ企画で上映会イベントを開催させて頂きました。
きれいな海に囲まれた与論島には、広島のカキ養殖に使われるプラスチックが流れつくそうです。
私もビーチクリーンに参加して、いくつか拾いました。
つい、拾ったものを憎く思ってしまいがちですが、映画を見て改めて思います。地球単位で考えなければならないことを・・・。
そして、美味しい魚介類を、お手頃な値段で頂いている私たち。
また日本のゴミも、世界のどこかに流れ着いている。
拾うだけでなく、活動を広めていく大切さを痛感し、その手段として「プラスチックの海」はとてもいい映画で、これまで北海道室蘭市での上映会含め4回上映させて頂きました。
与論島では、海洋教育の一環として小学校と中学校でこの映画を購入されるそうです。
上映会に参加された方が、子どもたちと「プラスチックの海」の会話ができるのも、とても魅力的だと思いました。
下川すまっこシネマ 2023.6月上映会 「プラスチックの海」(通常版)
「プラスチックの海」はコロナ禍に一度オンライン開催をしました。その時に、この映画を観たことによって自身の生活のあり方を変えるきっかけとなったスタッフから「もう一度みんなで見る機会があってもいいかも」との提案があり、今回、リアル上映会を開催することにしました。
一度オンライン上映会をしていたこともあり参加者数はそんなに多くなかったですが、観終わったあとは、プラスチックによる海の汚染問題を切実に感じ、どうしたら良いだろうか…という会話が自然と会場内で起こっていました。
<参加者の感想>-----------------
ゴミの分別をしても結局はプラスチックの総量が減るわけではないので、そもそも作らないで他の物で代用していかなくてはならないと思う。もう限界を超えている事態をみんな知るべき
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若いころに知った地球のキキを何とかしたいと思っていたのに、いつのまにか中年で、このまま老いてゆく(次世代に先送り)ことになっていたと思うけど、やはりそれは申し訳ないと感じました。観に来て良かったです。
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思っていた通りプラスチック製品の行き過ぎた使用による環境汚染は深刻で、決して楽しむための映画ではなかったけれど、自分達人間の今持つ「当たり前」の生活スタイルから抜け出すためにはまず事実から目を背けず、知る事と更に知識を得る事は非常に大切なことだと改めて思いました。
こうした映画を選び、提供してくださるすまっこシネマスタッフの方々に感謝します。
ありがとうございました。
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下川すまっこシネマ 2023.6月上映会 「プラスチックの海」(短縮版)
初めは「プラスチックの海」の通常版(字幕)の上映のみで計画していたのですが、こどもたちにも見てもらう機会になればと吹き替え短縮版の上映もすることにしました。
当日は行楽日和の晴天で、こんな日に子ども連れで来る人はいないかも…と不安になったのですが、6組の家族が参加してくれてとても良い時間となりました。
参考した方からも好評で、
「小学生2人がいる今の自分の家庭環境では、約20分という長さと日本語吹き替えはすごくありがたかった。こどもたちも内容を理解したみたいで、親子の間だけでなく兄弟同士の会話の中にもゴミのことが自然と話題になっていたよ。すごくよかった!ありがとう!!」
と感想をいただきました。
約2年間上映会を続けてきた中で、参加してくれる人をどうやって増やしていくかが課題となっているのですが、この映画のように子どもと一緒に観ることができると家族連れの参加が増えていくかもと思いました。
フクミミ木次は「買い物で未来をつくる」を理念に商店街の空き家を購入して今年オープンし、毎月23日を映画の日と決めて開催しています。
日本海に長く接する土地柄、生活の中で海岸清掃に取り組んでいる人が多いと感じています。
今回は「ゼロウェイストジャパン」のスタッフの方が来場者の方と一緒にコンポスト体験をしたり、お話をしてもらったりと協力してくださいました。
木次商店街には住民が共同利用するコンポストが設置されていますが、当店で出るコーヒーのカスも今後一緒に使用させてもらえるようになりました。プラごみだけでなくアップサイクルしたりして、少しでも減らす工夫をすることで幅広い方に関心を持ってもらえるように心がけたいと思いました。
江田島の海のビーチクリーンなどを行う団体「ベイネット広島」さんをお招きして、映画上映の後に、活動紹介や江田島の海ゴミなどの話をしていただきました。
広島では牡蠣養殖のプラスチックごみが一番の問題になっています。一説には80%が県外に流れているそうです。環境に配慮した取り組みを行っている事業者さんや、リサイクルやアップサイクルする取り組みもあれば、なかなか手が回らないという事業者さんもあります。事業者さんだけの問題ではなく、市や県ぐるみで取り組むものだとの意識も高まり、動きもはじまっていますが、まだまだこれからです。…決して手が回らない事業者さんが悪者ということではありません。
島の中には、今回お招きしたベイネット広島さんの他にも海の環境を守ろうと活動する団体があり、社会全体の取り組みとしてプラスチックごみを減らしていけるようなうねりにしていくためには、どうしたら良いか?などが投げかけられました。
作品の中で海鳥の胃袋から出てきたプラスチックの中に、牡蠣養殖のパイプにも似たものがあり、皆さん「はっと」していらっしゃいました。
海の現状を知り、大切な海を美しい海として何世代の後にも繋げていけるように、もっともっと多くの方に観てもらいたいと思います。
子どもたちにも観てもらいたいので、短縮吹替バージョンも活用しながら、繰り返し上映したいと思っています。
クジラ愛が高じて,巨体が生きる海への関心へと広まり、出会ったクジラの1頭が打ち上げられ、苦しむさまを目の当たりにすることを契機に,真実探求の旅が広がる。
監督を通じて話は展開するも、それぞれの専門家が数々登場する。
船で運ぶ小型無人探査機で、深海まで潜り調査をしたりするので、資金も莫大なものだろうと察する。
5つの海や大都市,風光明媚な観光地、欧米が輸出したプラスチックを燃やしたりしてゴミの山で暮らす、スモーキーマウンテンなど世界各地に飛び、現地の人に聞き取りをしてプラが燃える気体の採取や動物の死体からもデータを集積。
本来ならあってはならない,人の営みで出来た、プラ袋のゴミの数々で内蔵を覆い被せられたことによる死。
解剖し、何百枚,何十㎏ものプラ袋が出て来る。
生き物のいのちが蹂躙されるさまを、まざまざと見せつけられる映画だった。