ありがとうございます!

レビューも投稿してみませんか?

投稿してみる

ワンダーランド北朝鮮

メンバー登録(無料)

メンバー(無料)になると最新の映画情報が届きます。詳しくはこちら

SDGsカテゴリー(SDGsとは?

Recommend

監督:マイケル・マシスン・ミラー
監督:ロクサレ・ガエム・マガミ
監督:オースティン・アンドリュース
監督:ダーヴィド・グロス

ワンダーランド北朝鮮

ジャンル 環境 平和 政治経済 人権 伝統文化 問題解決
時間 109分 製作年2016年  監督 チョ・ソンヒョン

北朝鮮の”普通”の暮らしとその人々。これはプロパガンダか?それとも現実か?

人々の幸せそうな表情に、自然エネルギーを活用した循環型な暮らし。
北朝鮮の予想外のリアルを発見するドキュメンタリー。

Screening Information

上映会 開催者募集

(写真右)チョ・ソンヒョン監督  ©Kundschafter Filmproduktion GmbH

About the film

世界から隔離された国、北朝鮮に良いイメージを持っている人は少数派だろう。北朝鮮のイメージは大概、独裁国家で、核開発を行う危ない国といったところだろう。しかし、それが本当に北朝鮮の姿なのだろうか?韓国出身のチョ・ソンヒョン監督は、この問いの答えを探しに北朝鮮で映画制作を行うため韓国籍を放棄し、ドイツのパスポートで北朝鮮に入国。そして、エンジニア、兵士、農家、画家、工場労働者など“普通の人々”への取材を敢行した。

北朝鮮で制作する全ての映画は検閲を逃れられない。しかし、自由に取材活動が出来ない制約下でも“同胞”として受け入れられたチョ監督は、最高指導者への特別な感情を抱く普段着の表情の人々と交流し、意外と普通だが、予想外の北朝鮮の素顔を発見していく。

公務員画家の男性は、美しい女性を描くことを楽しみ、表情は明るい。デザイナーという言葉を知らない縫製工場で働く少女の夢は、“今までにない独創的な服を作る”こと。こんな“普通”の人々が登場する。また、経済制裁下にある北朝鮮の人々の暮らしぶりは慎ましいが、どこか懐かしさを感じさせる。経済制裁を受け、自活せざるを得ない必要性から、自然エネルギーを活用する人々の暮らしが循環型であることは驚くべき事実である。あなたの知らないもう一つの北朝鮮の姿が明らかになる。

More info

“普通”の人々に出会うために、韓国出身女性監督チョ・ソンヒョンが、韓国人として本来行くことの出来ない北朝鮮に韓国人国籍を放棄し、ドイツ国籍を得てドイツパスポートで入国し、韓国出身者として、初の北朝鮮政府公認ドキュメンタリー映画の制作を行った。韓国では、韓国政府の許可なく北朝鮮に行くと、裏切り行為としてみなされ、北朝鮮渡航後に韓国に戻ると投獄される恐れがある。そんなリスクを避けるために、ドイツのパスポートを使い、北朝鮮に入国したチョ監督は、“同胞”として受け入れられ、自由に取材行動が出来ない制限下で、人々の日常を捉えようとカメラを回していく。そして彼らが人生で何を望み、どんな夢を描いているのか聞いていく。

カメラが映し出す驚くべき北朝鮮の姿の一面は、北朝鮮が閉鎖的で、諸外国から経済制裁を受けているという事情によって皮肉にも持続可能な循環型経済への移行が進んでいることだ。エネルギーの面では、チョ監督が訪れた平壌の真新しいプールは地熱の活用をしているし、田舎の農家では自宅のテレビや照明の電力を太陽光発電により供給している。そこで見えてくるのは、北朝鮮が長年のエネルギー不足を解消すべく自然エネルギーに力を注いでいる事実だ。2013年9月2日朝鮮中央通信は北朝鮮が再生可能エネルギー法を制定したと報道(※1)。AFP通信は「2014年末時点で、北朝鮮国民の約2%が太陽光パネルを入手した」と報じている(※2)。韓国の北朝鮮専門家、鄭昌鉉(チョン・チャンヒョン)氏は、「北朝鮮「2044年までに再生エネルギーで電力500万KWを生産」計画を立案」と、北朝鮮の最新の再生可能エネルギー計画を確認したとしている(※3)。このように、北朝鮮は太陽光、太陽熱、風力、地熱発電など自然エネルギーを推進しているのである。

暮らしの面でも物もお金も限られている必要性から循環型な暮らしが出現している。チョ監督が訪れた農家の家庭では、野菜クズを家畜に食べさせている。家畜の糞は肥料になるし、糞から発生するメタンガスは料理用のガスとしても活用されている。さらに、収穫の終わった後に出る藁は、煮炊きと暖を取るために使われている。経済制裁下の北朝鮮の田舎では、自然とこのような自給自足的な循環型の暮らしが実践されているのだ。

この映画が映し出すそんな普通の北朝鮮の人々の暮らしは、多くの人々が想像するステレオタイプなものとはまるで違うものだろう。

(※1)North Korea adopts renewable energy law
http://www.nkeconwatch.com/2013/09/17/north-korea-adopts-renewable-energy-law/
(※2)北朝鮮で輝く中国製の太陽エネルギー利用機器 国境貿易で取引活発
http://www.afpbb.com/articles/-/3140850
(※3)北朝鮮「2044年までに再生エネルギーで電力500万KWを生産」計画を立案
http://dprkanalysis.info/analyzing02/news/news_detail_72.html

Data

原題 Meine Brüder und Schwestern im Norden 製作年 2016年
製作国 ドイツ・北朝鮮 制作
配給 ユナイテッドピープル 時間 109分

Cast & Staff

監督 チョ・ソンヒョン 製作総指揮
プロデューサー 原作
脚本 音楽
撮影 編集
キャスト

Review(11)

18/05/15 19:57

さんのレビュー
試写会に参加しました。ドキュメンタリー映画のよさをすごく感じられる作品です。監督が被写体と向き合い、その問いかけと会話の中に、被写体の心情や機微、被写体の暮らす社会、世界、背景、人間関係が垣間見えます。監督のキャラクターが良い形で出るのがドキュメンタリー映画の魅力です。この作品は、チョ・ソンヒョン監督だから撮り得たものです。彼女の映画や被写体に対する姿勢がとても素晴らしいと感じました。北朝鮮の人々のあんな表情・発言、よく撮れたなと思います。時間をかけて、説明をして、納得してもらい、ドキュメンタリー映画の手法は人間関係づくりから始まっており、監督の人間味が一つ一つのカットに表れています。被写体のその目や顔、一挙手一投足に注目して映画を見る。それが、この映画を楽しむために観客がすべきことだと思います。

18/05/15 22:31

Ugtoyoda さんのレビュー
感動 役立ち 学び
先ず「隠し撮りはしない」というコンセプトのもとに、北朝鮮側との合意の元に作成された「北朝鮮の庶民の現在」。それではお仕着せのプロパガンダ?との懸念はありますが、本来「映画」と「ジャーナリズム」は別のもの。
北朝鮮の闇を暴く!みたいなジャーナリズムとは違い、監督が見たものを観てその行間を読み、どう感じるかは各々の観客次第、という種類の映画です。光州事件を題材にした「タクシー運転手」も合わせて観てみたいです。

18/05/15 22:41

Tomoboop さんのレビュー
役立ち 学び
「北朝鮮は怖い、異様な国。この映画に登場する普通の人々は、北朝鮮が撮らせたお仕着せのウソ?」と身構えて観ることこそ、偏見かもしれません。先ず偏見を取り払って、その上で何を感じるかが重要です。とはいえ、熱烈に将軍様を称え、幸せを強調する人々、etc、やっぱり「変わってる?」感や違和感が、じわじわ伝わってきます。。

18/05/15 23:30

わせい さんのレビュー
役立ち 笑える
白頭山の観光から始まり、北朝鮮のエリート階層らしき平壌の生活や画家、農家、元山の繊維工場の女工さんインタビューなど金正恩をたたえる歌や踊りをしている?(やらされている?)人々を見て統制された社会がよくわかります。南北統一した方がいいの??今話題の国を知るには、いい映画です。

18/05/16 18:35

techno さんのレビュー
学び
正統なルートにより撮影された北朝鮮に住む人々の営みが記録されたドキュメンタリー映画です。
上司の機嫌を伺いながら会社勤めをしている自分自身を、映像に写る人々に重ね合わせてしまいました。
都市だけでなく農村や浜辺の風景も撮影されているのですが、人間と家畜以外の生物が登場しないことが気になりました。日本で農村や浜辺を撮影すると「鳥」が写ると思うのですが、風景の描写に野生の生物が見当たらないことに、疑問を感じました。試写会で監督に質問したかったです。

レビューを投稿

800文字以内でご入力ください

             

cinemoメンバーに登録してレビューを投稿しよう!

上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
『山のうえの映画館』
身近なメディアから伝えられるイメージで
近くて遠いお隣の国だった北朝鮮。
今作品では改めて物事を別の角度から見たり、
見えない部分は存在しないと決めてしまうよりも『想像』をしてみるという体験を監督のインタビューを通して提案してもらったようでした。

参加者の皆さんもスクリーンに映し出される<イメージしていた怖いもので100%できた国>
で生活している真面目で素朴な人々の言葉や仕草に驚き、出回っている情報の偏りに気がつくことができたとの感想もいただきました。

開催日以降、参加したかったというお声も多いので再上映会も改めて企画する予定です。

新たな交流のきっかけになりました
映画上映ののち、朝鮮族の方々と、東アジアの情勢に詳しい学者も交えて、上映&トークをしました。牧歌的な映画に映る景色や人々への好意的な意見とともに、検閲が厳しい北朝鮮では映画ではいいところしか写っておらず、実際にはもっと厳しいだろうという意見がありました。近いアジアの人々ともっとお互いを知り、繋がりたいという感想がありました。

第3回目
第三回目の上映会でした。ホストにも少しずつ慣れてきました。いつかリアルな開催をできること楽しみです。

参考にするべき所があった。
循環ワークス 2021年09月25日
北朝鮮の体制は置いといて、
身の回りのものや資源を有効に使う生活は参考になりました。