1日1ドルで生活
ジャンル
社会変革 問題解決 その他 時間 56分
製作年2013年
監督 クリス・テンプル、ザック・イングラシー、シーン・レオナルド
56日間 56ドルの所持金で貧困をサバイバル体験
グアテマラの貧困地域で2ヶ月間たった1日1ドルで生活した若者たちの実践ドキュメンタリー
「極度の貧困の中で人生の困難と希望を見出せる必見の映画」
-ムハマド・ユヌス(ノーベル平和賞受賞者)
About the film
若者4人の友達がグアテマラの田舎へ約2ヶ月間の旅に出る。1日に使えるお金はたった1ドル。ビデオカメラを手にして、空腹、寄生虫、生活難による極度のストレスに耐えながら、なんとか生き残ろうとする。通常のアメリカの若者にとって、この直面する現実は想像を絶することだが、世界中に貧困で苦悩する人々が存在するのだ。仲間たちは、そう簡単に解決策が見つかるわけがないと理解するが、寛容で忍耐強い20歳の女性ローサと12歳の少年チコが、くじけない希望を与える…少しでも世界を変えていく効果的な方法があるんだと。
More info
もしあなたが極度の貧困地域に生まれ育ったとしたら、あなたはどのように闘うだろうか?映画『1日1ドルで生活』は、この問いへの答えを探すべく、アメリカから4人の若者たちが中米グアテマラの田舎の貧困地域に赴き、実際に1日1ドルで生活し、貧困から抜け出す方法を探る実践ドキュメンタリーだ。グアテマラの田舎に到着した4人は、56日間を所持金56ドルでどう生き抜き、貧困状態から抜け出だせるのか、その方法を探っていく。
予測不能な世界に生きていることを想定し、毎日均等に1ドルが使えるのではなく、くじ引きでその日使える金額が決まる仕掛けを作り、実践の日々が始まっていく。彼らは、節約の他、現金を生み出すためのビジネスアイデアも実践する。しかし現実は厳しく、空腹や腹痛に苦しみながら、厳しい現実に直面することになる。それでも、20歳の女性ローサや12歳の男の子チノの優しさと強さに触れ、効果的な方法を粘り強く探していく。ザックやクリス達は、果たして「世界は変えられる」と思わせるような結果を出せるのだろうか。
Data
原題 |
Living on One Dollar |
製作年 |
2013年 |
製作国 |
アメリカ |
制作 |
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配給 |
ユナイテッドピープル 協力:国際NGOプラン・インターナショナル |
時間 |
56分 |
Cast & Staff
監督 |
クリス・テンプル、ザック・イングラシー、シーン・レオナルド |
製作総指揮 |
デイビット・ドス、マイケル・ラング、ジェフ・クライン |
プロデューサー |
クリス・テンプル、ザック・イングラシー、シーン・レオナルド、ライアン・クリストファーソン |
原作 |
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脚本 |
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音楽 |
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撮影 |
ライアン・クリストファーソン、シーン・レオナルド |
編集 |
シーン・レオナルド |
キャスト |
アンソニー・ソラリス、ローサ・ソラリス、ローサ・コーフ・ボセル 他
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上映者の声
上映会を主催された方の声を紹介します
グアテマラの子供たちの輝く目、家族でない人を手助けできる寛容さ、
コミュニティによる助け合い、学校や起業によって自立を目指す女性たち。
日本にはない“豊かさ”が、映画の舞台となった村にはあった。
1日1ドルの生活は過酷だ。
開発援助を学び、そのリアルを知りたいと思ったアメリカの大学生たち。
彼らが体当たりで伝えてくれた貧困のリアルは、私たちの常識を超える。
日本では当たり前の生活インフラもない。
病気一つが命にかかわることだってある。
そうした環境では“小さな変化が大きな救い”になるという。
様々な生活の知恵やコミュニティの互助によって、生活を切り開く逞しさ。
貧しさの中にあって、他人に与えることを忘れない彼らの精神性。
本当に心が打たれた。そこには、私たちが失いつつある人間性、“心の豊かさ”があった。
「豊かさを追い求める前に、日々を生き抜く僕らのことを忘れないでほしい」
そうだ。人間として、忘れてはいけないことがある。
現代日本の”貧しさ”に気付かせてくれる素晴らしい映画でした。
今回の上映会では、10名の中高生も参加してくれた。
彼らは、きっと、アンソニーやローラやチノのことをいつまでも忘れないと思う。
この小さな光が、未来を大きく変えることを祈って。
第6回haishopソーシャル映画祭×第114回銀座ソーシャル映画祭
映画上映後40分ほど時間をとってディスカッションを行いました。
少人数でのディスカッションを2回行いましたが、「幸せとは」「豊かさとは」という人間の暮らしの本質について議論する濃密な時間でした。
年代層や住んでいるところなど、参加者の層が幅広く、考え方の多様性を全員が目の当たりにしました。映画の中で「お金」をハブに人々が繋がっていく様子などは印象に残ったようで、議論の中でも頻繁に話題に上がっていました。
当時のグアテマラの様子を懐かしく思い出してお話をしてくださいました。貧富の差が大きかったこと、子どもたちの表情が明るかったことなど共有できました。
貧困や困難な状況の中にあっても、コミュニティ内で助け合いながら懸命に生きている人々の姿が心に響く、素敵な映画でした。日本で薄れてしまっている人と人の繋がりの重要性を感じることができたように思います。
上映後、グアテマラの村の人たちの貧しくても精一杯もてなしてくれるところや、町の人同士が惜しみなく助け合う様子に、日本では見られないと思った、日本人の心は貧しいと感じた、日本人はあまり困っていないから助け合わなくなったのかという話に始まり、自分は誰にも迷惑かけないで生きてると思ってる人が多いけど、酸素吸って二酸化炭素出してる時点で迷惑かけてるんだから自分ができることは人に対しても地球に対してもしてお互いに助けていかないとという話にも発展した。当たり前に助け合うことが当たり前だがキーだと思った。