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グリーン・ライ~エコの嘘~

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監督:ルーシー・ウォーカー   共同監督: ジョアン・ジャルディン、カレン・ハーレイ
監督:アンドリュー・ハッセ
監督:吉村瞳
監督:フラウケ・ザンディッヒ、エリック・ブラック 助監督:フロリーナ・メンドーサ

グリーン・ライ~エコの嘘~

ジャンル 環境 多様性 社会変革 問題解決
時間 97分 製作年2018年  監督 ヴェルナー・ブーテ

監督が世界一周しながら「エコの嘘」の実態を体当たり取材!
この映画を観たら気軽にスーパーで買い物できなくなるかもしれない。

Screening Information

2024/05/09 ~ 2024/05/11
[ 山梨県 ] グリーン・ライ~エコの嘘~

上映会 開催者募集

©e&a film

About the film

スーパーで見かける「環境に優しい」商品。
商品を買うと世界を救えるは本当?確かめるため監督自身が世界一周調査の旅へ出る。

「環境に優しい」「サステナブル」耳触りの良い言葉の裏側に隠された残酷な真実に迫るドキュメンタリー。

More info

スーパーで見かける「環境に優しい」商品。買うだけでオランウータン、海、そして熱帯雨林まで救えるというが本当だろうか?確かに「お買い物は投票」というように一人ひとりの消費行動は企業に影響を与える力がある。でも、本当に正しく消費するだけで世界を救えるのだろうか?ヴェルナー・ブーテ監督は、グリーンウォッシングの専門家カトリン・ハートマンとスーパーを訪れ、カップスープ、ピザやドレッシングなど多くの既製品に「持続可能な」と表示のあるパーム油が使われていることを知る。「持続可能なパーム油なんてない」と主張するカトリンに驚き、実態が知りたくなった監督は世界一周航空券を買い、ハートマンと一緒に旅に出た。

2人がまず向かったのは、パーム油の生産量世界一のインドネシアだ。現地の活動家の案内で、数日前まで熱帯雨林だったがパーム油農園を拡大するため企業により不法に焼き尽くされた土地を訪れると、監督はその痛ましい惨状を見て絶句する。どうしても普段の買い物と、森林破壊が結びつかない。どうすれば環境破壊をせずに済むのか?買わないことなのか、正しい消費の選択をすることなのか? 2人はブラジル、ドイツ、米国を巡って、様々な業界の実態を調べていく。そして著名な学者ノーム・チョムスキーなどに解決方法を聞きに行く。持続可能な未来のために、私たち一人ひとりがどう行動するべきか問うドキュメンタリー。

Data

原題 The Green Lie 製作年 2018年
製作国 オーストリア 制作 e&a film
配給 ユナイテッドピープル 時間 97分

Cast & Staff

監督 ヴェルナー・ブーテ 製作総指揮
プロデューサー マーコス・ポーゼー、エリッヒ・シンドレカ 原作
脚本 ヴェルナー・ブーテ、カトリン・ハートマン 音楽
撮影 ドミニク・シュプリッツェンドルファー、マリオ・ホッチル 編集 ガーノット・グラスル、ローランド・ブッジー
キャスト ヴェルナー・ブーテ カトリン・ハートマン ノーム・チョムスキー ラージ・パテル ヴィンセント・ハンネマン ディーン・ブランチャード スコット・ポーター ソニア・グァジャジャラほか

Review(1)

20/05/07 14:45

ユナイテッドピープル さんのレビュー
役立ち 学び 人生変わる
社会を持続可能な方向に導くために考案されたはずの「グリーンな」認証。その本来の意図を軽々と踏みにじる企業の利益至上主義。いわゆる一般的な生活者の目線とユーモアを大切にする監督の姿勢もあって、ニュートラルな心の状態を保ちながら深刻な実態を追体験できる優れたドキュメンタリーだ。正直に言って、エシカルな消費行動や認証ラベルの意義などについての普及活動をしてきた私は、不誠実な企業による裏切りとも取れる行為の数々に目眩がするほどのショックを覚えた。

それでも尚、私はこれからも、さまざまな認証を参考にして生活をおくるだろう。なぜなら、この地球上のたくさんの場所で起きていることに想いを馳せるとき、認証という仕組みがなければ世界はもっと酷いことになっていると感じるからだ。今の社会システムが次のステージに進むための手段としての可能性を持つ認証制度そのものを批判するだけでは、持続可能な社会づくりに貢献することにはならない。悪いのは認証そのものではなく、その仕組みを悪用する既得権益者と、認証を盲目的に信じる私たち生活者だ。私たち全員の幸せにとって欠くことの出来ない持続可能な社会を実現するには、一人ひとりが自分自身の目を、耳を、感覚を研ぎ澄ませて、真実に迫る努力をするほかないということを、改めて突きつけてくれるありがたい作品だ。

― 末吉里花
エシカル協会代表

***

危機を乗り切るためにユーモアが大切であることを、僕はグリーンランドや南米パタゴニアのフィヨルドや氷河を人力で旅した仲間から学んだ。僕にはない資質を持ったその友人は、状況が深刻になればなるほど独特のセンスを発揮して皆を笑わせた。今、人類は未曾有の危機を迎えている。状況を深く知れば知るほどシリアスにならざるを得ない。でも多くの人々は暗いニュースは好きではないし、耳に痛い話は本能的に避けようとする。大切なことは問題解決への近道を見つけることで、多くの場合、怒りよりもユーモアの方が状況を良くすることに繋がる、というのが今のところの僕の考えだ。そう言う意味でも、この映画の意義は大きい。

― 辻井隆行
元・パタゴニア日本支社長

***

“グリーン・ライ”を終結させるためには、大量消費主義と闘う原動力を、魂の底から掘り出さなければならない。わたしたちは、今この瞬間から選ぶことができる。このままウソをつき続けて金を得るのか、それとも、使命に従い自らの命を全うするのか。

― 井出留美
食品ロス問題ジャーナリスト

***

SDGsの影響で、遂に大企業もサステナビリティを掲げるようになったが、すべてを鵜呑みにしてはいけない。この映画が暴くその事実を知って「消費する恐怖」がより高まった。さあ、あなたはこれからどうする?

― 四角大輔執筆家・森の生活者

***

その他レビュー
https://unitedpeople.jp/greenlie/rv

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
生産現場の搾取、政府と多国籍企業の癒着が見えてきます
ancient beat club 2022年03月26日
持続可能なパーム油と認証されても、その認証自体が実態と異なる現実。不明瞭な説明は、典型的なグリーンウォッシュであり、実際に現地を訪れた監督たちが現実を見せつけてくれます。
企業が嘘をついても、規制はなく嘘をつき放題。認証が騙す手段となる。
ラベルには多くの嘘があり、企業が作り出した。あらゆる情報が溢れ、根本的な情報は消費者には与えられていない。

「目の前にある惨状と、自分が口にしているチョコが結びつかない」と言う台詞が全てを示していると思います。

消費者が企業に問いかける必要性、消費者が会社を選ぶ必要性を感じました。
「もの分かりのいい消費者ではだめ」と問いかけます。

多国籍企業が政府に圧力をかけて、土地を奪い強制移住が行われ、低賃金労働に従事せざるをえなくなる。
映画の中で、新植民地主義と指摘。

なぜ安いのか、それは安い労働力があるから。
大規模な環境破壊で、国を超えて莫大な利益をえる。
現代の奴隷制。

希望も提示していました。

先住民が、戦い、自分たちの土地を返される事例もあるそうです。

労働者自らがビジネスを行い、公共の利益を考える、経済の民主化、労働者への公正な分配を、とチョムスキーさんは語ります。
既存の経済の代替モデルとして、人や環境に優しいあり方。豊かさとは、自分たちの土地で自由に暮らし、自然からの資源を教授する。

参加者の方で、エシカルな商品を扱っている方からの感想です。
「映画が映し出した現実は、
パーム油のための森林火災や
石油採掘のための環境破壊
重油の流出を化学薬品を撒き
海の底に沈めて証拠隠滅
心が痛むひどい状況を知り
何が一番良いのか改めて
考えて選んでいきたいと思えました。
また本当に知るためには
やはり自分の足で出向くことができたら
一番の真実だと思うので
いつか落ち着いたら
自分の目で確かめにいきたいです」

知ること、ドキュメンタリー映画の醍醐味ですね。



グリーン・ライ〜エコの嘘〜の3回目で最後の上映でした。

6名のお客様のうち一名は小学生のお子様で映画代は無料となっています。
今回は見たお客様の中に、映画にも取り上げてられていたパーム油を実際に制限されている方がいました。この事実がもっと世間に広まり知ってもらいたい、知ることが大切。と言っておりました。
他の方は、エコとは何か、資源を使わないことが1番のエコではないか。資本主義経済の下で色々な事が目隠しされている。という感想を頂きました。
親子で来た方々には上映後にディスカッションする機会がとても有意義なものだったと言っていただきまし!

232 CINEMA 2022年03月19日
表面的な情報だけでなく、その裏側にあるものや事情を理解してこそ、本当の意味で「選ぶ」視点を得られるのだと思います。

内容的に、少々偏っている部分もある気がして、もう少し多様な見せ方でもいいのではと感じた部分はありました。

グリーン・ライ エコの嘘
グリーン・ライ2回目の上映で計8名のお客様が来てくださいました。
考えさせられたとみんな口を揃えて言ってました!時代や時の流れで良いとされるものが悪くなったり良くなったりと、何を信じていいのか分からなくなってしまう中、自分で知って信じていくことが大切だとな思った!という意見がありました。

他の方は、エコと記されてるいる大量生産物はエコではないが、本当にエコな物を日々取り入れるにはお金がかかってしまうよなという意見もありました。

グリーン・ライ〜エコの嘘〜の第一回目の上映でした。計7名のお客様がご家族や友人などと一緒に来てくださいました。

今回湘南という土地柄、(エコ)について関心がある人が多いんじゃないかと思い、関心がある人も意識し始めたばかりの人にも分かりやすい映画をと思いこちらの作品を選びました。
思っていた通り環境問題に熱い思いがある方々や、娘さんにも知って欲しいと親子で来てくださった方がいてとてもタメになる内容だった!との感想を頂きました。

また、地下室でのBasement theatreに興味を持って常連さんのご紹介で来てくださった方もいらっしゃり、気に入られていました!