様々な理由で外国からフランスに来た中学生たちが、フランス語適応クラスでともに過ごす1年間を追ったドキュメンタリーです。
ストレートに意見を表現する子どもたちの力強さ、一方で、環境や将来に悩み、傷つき、迷う繊細な一面、多文化共生の難しさと希望を感じる時間でした。
初めて来てくれた方も多く、上映後の感想シェア会も色んな意見が交わされました。
感想を紹介します。
・中学生たちは言いたいことを言えている。自分もあんな風に言えたらいいなって思いました。理想の姿だと思いました。
・日本との違いに驚いた。ヨーロッパは難民に対して保護する姿勢あるのに、日本は何でもかんでも規則に従って処理していく。
日本は世界に後れをとっていくだろうなと思った。
・多様な言語が集まっている中で価値観も違うし、教える側の負担が大きいのではないかと感じた。
・中学生なのに大人びている様子や達観していることに驚いた。
・学生自身のモチベーションよりも保護者の意向が強い教育に見えた。
・はじめは態度が悪かったりした部分はあったけど、最後は違いを認め合ったりしてよかったと思いました。
・宗教の話になると子ども達でも詳しくて驚いた。
・学生を指導している際にも、ウィットに富んだツッコミがあったのがおもしろかった。
・普段の言動からは全然わからなかったけれど、住んでいる場所によって暮らし方や選択肢が違い、虐待、性器切除や強制結婚など切羽詰まった背景があることがわかった。
・共生し、互いを理解していくのが良かった。
・問題を見える化して解決していくのが良かった。日本も参考にするとよい。
・外国の人をはじめ怖いと思っていたけど、話すと決してそんなことはなくて優しい人たちが多い。外国の人ともっと交流するべきと思う。
また、「共生に大切なこと」についても参加者に答えてもらいました。
・多様性をおもしろがるということばが大好きで、おもしろい言葉も多い。好奇心を持って接すれば、お互いが同じ人間とわかるのでいいと思う。
・ネットの意見を見ると排外主義の意見が多くて、自分が少数派と思えてくる。しかし、話せば同じ考えって人がいっぱいいることもわかって、そういった話せる場所を作ることが大事じゃないかと思う。
・日本人同士でも共生できていないと思っていて、地域の自治会とか祭りとかもなくなっていて、近所の人を話せば共生の輪が広がっていくのではないかと思う。
・みんなで目標をもって一緒に取り組むこと。多様性のありすぎるところで何か一個二個の目標をもってみんなで取り組むと、みんな楽しく取り組めるのだと思った。
・どういう思いでここにいるのかの背景を理解できれば、掛ける言葉や誘い方を工夫できると思う。理解できれば一緒にいたいと思えるようになるし、自分のことも含めて話せたり聞ける場を作ることが大切だと思った。
・まずは自分からできることをすることが大切ではないか。批判すれば相手も感情的になってしまう。問題化しないように対話や相手を理解していくことが大事ではないかと思う。
・違いを大切にする。自分が何を大切にして何が譲れない部分なのかを明確にして発信していく。嫌なことはしない、良いことは尊重するということをみんなが思ってもらえるといいと思う。
・違いを認め合うことが大切。生きてきた環境が違うので譲れないところはあると思うので、住み分けるべきだと思う。精神的、物理的住み分けを利用することが大切ではないか。他の人の自由まで侵す自由はないと思うので自由を考え直す、意識することが大切だと思う。
感想シェア会でも様々な意見が出て、まさに多様性を感じました。











文化や宗教という壁を越え、彼らはお互いをわかろうと不器用に衝突を繰り返している。
たまにふとみせる寂しげな表情に、移民としての辛い過去を垣間見て、胸がつまるようでした。
たどたどしく、それでもひたむきに。
自分を主張していこうと懸命にもがく彼らに、強さをもらいました。
人は、こうも強くあれるものかと感じさせてもらいました。
そして、彼らそれぞれを見据え、あらゆる偏見、差別の類いを度外視して、個人として生徒に向き合う先生の姿に教育者の鑑をみました。
最後のシーンは、涙をこらえられませんでした。
必見です。