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幸せの経済学

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幸せの経済学

ジャンル 環境 教育 政治経済 多様性 伝統文化 生活医療 科学技術 社会変革 問題解決
時間 68分 製作年2010年  監督 ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、スティーブン・ゴーリック、ジョン・ページ

今、問われる幸せとは?真の豊かさとは?

人や自然とのつながりを取り戻す暮らし方を探るドキュメンタリー。本当の豊かさとはなにか?それを、今こそ考える時ではないでしょうか。GDPからGNHへ。グローバリゼーションから、ローカリゼーションへ。世界中に広がるローカリゼーション運動のパイオニア、ヘレナ・ノーバーグ=ホッジが、人と自然とのつながりを取り戻す、「ローカリゼーション」を提唱します。

Screening Information

2025/12/20
[ 埼玉県 ] まちのTHEATER - 石蔵座 -

上映会 開催者募集

About the film

あなたは、「豊かさ」をどんなものさしではかりますか?
お金を持っていることでしょうか。便利で、快適な暮らしを送ることでしょうか。

 今まで世界では国の豊かさを測る指標として「GNP(国民総生産)」や「GDP(国内総生産)」などが使用され、どれだけ経済成長したかということが「豊かな国」と定義だと信じられてきました。この考え方はグローバリゼーションの波に乗って世界中に広がり、世界の様々な地域に「開発」という名の「消費社会」が流れ込みました。結果、便利で快適に生活できるなどの正の側面がある反面、負の側面ではコミュニティの伝統的な暮らしが崩壊し、かつてはそこにはなかったはずの「新たな貧困」が生まれるようになったことも事実です。本当の豊かさとはなにか?それを、今こそ考える時ではないでしょうか。

More info

-ラダックに迫る近代化の波 -

 急速なスピードで世界的に広がった近代化の波は、30年前まで外国人立入禁止地域だったヒマラヤの辺境ラダックにも押し寄せていました。西欧の消費文化はあっという間に彼らの伝統的な生活スタイルを一変させ、自然との関わりを切り離し、人との繋がりを希薄化させることにより、彼らのアイデンティティーや伝統文化の誇りまでも奪っていきました。その証拠に、昔はいきいきと目を輝かせて暮らしていたラダックの人びとが、10年後には「(欧米文化に比べ)私たちは何も持っていない、貧しいんだ。支援が必要だ」と訴えるようになったのです。
この映画では、消費文化に翻弄されるラダックの人びとの姿をもとに、世界中の環境活動家たちがグローバリゼーションの負の側面を指摘し、本当の豊かさとは何か、を説いていきます。

-答えはローカリゼーションにある-

 監督のヘレナ・ノーバーグ・ホッジは、その解決の糸口として「グローバリゼーション」と対極にある「ローカリゼーション」を提案していきます。地域の力を取り戻すローカリゼーションの促進が、切り離されてしまった人と人、人と自然とのつながりを取り戻し、地域社会の絆を強めていく、と語ります。実際に世界では、「本当の豊かさ」を求め、持続可能で自立した暮らしを目指すコミュニティの構築が世界的に広がりつつあります。この映画の中では、日本の小川町での取り組みやキューバで起こったオイル・ピークについてのサステナブルソリューションについても取り上げています。

 行き過ぎたグローバル経済から脱却し、持続可能で幸せな暮らしをどう作っていくべきなのか。そのヒントは日本の伝統文化の中にもあるのではないでしょうか。彼女はその気づきを我々に与えてくれるでしょう。

Data

原題 The Economics of Happiness 製作年 2010年
製作国 アメリカ、ニカラグア、フランス、ドイツ、イギリス、オーストラリア、インド、タイ、日本、中国 制作 The International Society for Ecology and Culture (ISEC)
配給 ユナイテッドピープル 時間 68分

Cast & Staff

監督 ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、スティーブン・ゴーリック、ジョン・ページ 製作総指揮
プロデューサー ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ(ISECの代表者) 原作
脚本 音楽
撮影 編集
キャスト ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ 辻信一 ロブ・ホプキンス ヴァンダナ・シヴァ サムドン・リンポチェ ロナルド・コールマン

Review(6)

14/05/16 17:13

関根健次 さんのレビュー
感動 元気 役立ち 学び 人生変わる
地球規模の問題は、どれも複雑で解決の糸口が見えにくい・・・。『幸せの経済学』のヘレナさんはそんな難解なグローバルな問題解決の方法を明確に伝えてくれます。「ローカリゼーション」。人と自然との距離を縮めていくというシンプルなところに答えがあったとは!今とても必要とされている考えだと思います。これを観て、田舎暮らしというか、農業というか、大地に根ざした暮らしがしたくなりました。

14/05/19 10:55

とん星 さんのレビュー
元気 役立ち 学び
グローバリゼーションなんてどでかいものに抗うなんて無理!と思っているそこのあなた、ぜひこの映画を見てみてください。「ローカリゼーション」侮るなかれ。ちっぽけな個人の持つ力に希望が持てる作品です。

14/05/13 12:09

うっちー さんのレビュー
元気 役立ち 学び
資本主義・グローバリゼーションの負の側面を描くだけでなく、世界中のクリエイティブな「新しい世界」の創造の芽吹きを感じることができる内容でした。
やはりキーワードは、「ローカリゼーション」。この世界もまだまだ捨てたものじゃない、私たちにできることはまだまだたくさんあるんだ!という希望と勇気を与えてくれる素晴らしい作品です。必見です!!

16/04/16 13:00

きりん さんのレビュー
感動 役立ち 学び 人生変わる
初めて聞いた『ローカリゼーション』という言葉。急速なグローバリゼーションの中で物質的に豊かになったはずなのに、なぜかどこか心が満たされない。そんな長ーいモヤモヤ感に解決の糸口を示してくれる作品でした。どれもメモを取って残したくなるような貴重なお話ばかりでした。まずは、今自分の住んでいる町から見直す事を始めていきたいと思いました。

17/08/16 15:27

kenshi さんのレビュー
感動 元気 役立ち 学び 人生変わる
「ローカリゼーション」。
個人的に、今の日本にとても必要なんじゃないかと思った。

グローバリゼーションはもちろんITの進化により、
人は直接的ではなくても、ネットなどを介して、
どこにいても、誰とでも交流が可能になった。
電車やバスではほとんどの人が下を向いてスマートフォンを眺める。
交流はほとんどないだろう。

しかし、やはり、人と自然、人と人、の直接的な繋がりが大事だと思う。
ローカリゼーションが行われている地域の人はとても生き生きしている!!

グローバリゼーションというもののマイナス面の現実を知れてよかった。
大きなものを優先するのではなく、地域という小さなコミュニティがひとつひとつ成り立ってこそ、
本当のしあわせが訪れるのではないかと感じさせれる作品だった。

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上映者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
【広島・三原】MEET CINEMA NIGHT
株式会社mogurashi 2025年11月26日
広島県三原市、三原駅前イベントにて「幸せの経済学」を上映しました。
屋外広場では飲食と音楽を楽しみながら、併設屋内イベントルームにて小さな上映会を開催。
3回上映で計20名の方にご参加いただきました。

幸せとは何か?
豊かさとは何か?
というテーマで、10年程前の作品でしたが、今の時代でも考えさせられる内容でした。
参加者にも好評でした。

本当の豊かさってなんだろう?
株式会社錢屋本舗 2025年11月15日
「本当の豊かさってなんだろう?」をテーマに、参加者の皆さんと語り合いました。話題の中心となったのは、ローカリゼーションとグローバリゼーションの関係性。

設備が十分に整っていない、いわゆるローカリゼーションの国でも、たとえばトイレひとつにしても工夫しながら使える形をつくっている。一方で、グローバリゼーションが行きすぎると、私たちの暮らしはどこか息苦しくなってしまう。「昭和の高度成長のような一直線の成長志向=グローバリゼーションとは、今の感覚は少し違うかもしれない」など、意見が広がりました。最終的には、「まずは知ることが大事」「どちらか一方ではなくバランスが大切」といった結論に。さまざまな視点が交差し、とても盛り上がる時間となりました!

15年前の作品だけども、今ようやくローカリゼーション。
センノオト 2025年10月24日
参加者のみなさんの声として多かったことが…
15年前の作品なのに、ようやくローカルに目が向いてきている時代になっているよね~という点。

そして、SNSの「比較する」という点が「心の豊かさ」を崩しているのであろうという点が、多くの方の話に出てきました。

地域の経済という観点で、日常を見ていなかったこともあり、自分の暮らしをその視点で見ることで、小さなローカリゼーションを感じることができるね!と話は尽きませんでした…!

とても分かりやすい「経済学」
株式会社アドイシグロ 2024年09月14日
グローバリゼーションの弊害からローカリゼーションの必要性が語られていく映画でした。時代背景もあるのか、考えさせる映画というよりは、分かりやすく説いていく感じが印象的でした。世の中で今まで学ばれてきた「経済学」ではなく、もともとの「経済」の由来でもある「経世済民の学」という視点があり、とても分かりやすい経済学という感想も多かったと思います。

GDPは幸福と豊かさの指標とはいえない
からびなシネマ 2024年07月17日
7月17日に開催された第9回「からびなシネマ」の上映作品は『幸せの経済学』。この作品は、従来の経済成長の指標として用いられるGDPが人々の真の幸福を測る基準として適切かどうかを問いかけ、グローバリゼーションがもたらす問題とその解決策としてのローカリゼーションを提唱しています。

参加者からは、ラダックのかつての生活が本当に幸福だったのか、グローバリゼーションによる恩恵の視点が欠けているとの意見がありました。
また、ローカリゼーションの重要性は認められる一方で、それが唯一の解決策ではないとの指摘も寄せられました。グローバリゼーションの問題を認識しつつ、多面的な解決策を模索する必要性について、作品が提示する問題提起を超えて、多様な視点からの議論が行われました。
今回の鑑賞会は、参加者は異なる価値観や視点に触れ、深い議論を交わすことで、自らの考えを広げる貴重な機会となりました。次回以降の鑑賞会でも、多様なテーマを取り上げ、幅広い価値観を提供していきたいと考えています。