10月は、スタッフからの観たい!の声が多かった作品、バベルの学校を選びました。
他のイベントと重なり人数は少なめでしたが、家族連れや教育関係者の方などが来てくださり、アットホームな上映会となりました。
映画の中で赤裸々に映し出される子どもたちのリアルな姿に、参加者はそれぞれの立場で自分の中に沸き起こる想いと向き合っていたようでした。
そんな参加者の感想をご紹介します。
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色々と考えさせられた。
難民(リフュージー)、国際結婚、戦争などの犠牲になるのは弱者であり子供達だ。
その肌の色も言葉も国も違う子供達が一つのクラスで色々な壁をのりこえて兄弟のような関係になってゆく……
それは、ひとつの希望を与えてくれる。言葉、人種や国という壁をくぐりぬけて人と人が結ばれてゆくヒントのようなのを この映画は与えてくれたと思う。
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フランスでも正面から取り扱うことが困難な問題を外国人受け入れクラスを舞台にして、上手く表現してあると思った。
担当の先生のキャラクターあってこその映画と思った。
字幕の翻訳の統一性がない点は少し気になった。
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自分の個性や境遇をさらけ出せる彼らの環境がある意味うらやましいなと。
日本は特に人と違うことを出せなかったり言えなかったりする幼少期がみんなほとんどだったと感じるから。
大人になった彼らがこのクラスで経験、感じたことを話すのを聞いてみたいなぁ。
仲間ってステキ。
人生は何が起きるかが重要じゃなく“だれと”過ごすかだ!!
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文化や宗教という壁を越え、彼らはお互いをわかろうと不器用に衝突を繰り返している。
たまにふとみせる寂しげな表情に、移民としての辛い過去を垣間見て、胸がつまるようでした。
たどたどしく、それでもひたむきに。
自分を主張していこうと懸命にもがく彼らに、強さをもらいました。
人は、こうも強くあれるものかと感じさせてもらいました。
そして、彼らそれぞれを見据え、あらゆる偏見、差別の類いを度外視して、個人として生徒に向き合う先生の姿に教育者の鑑をみました。
最後のシーンは、涙をこらえられませんでした。
必見です。