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ナディアの誓い - On Her Shoulders

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監督:クリス・テンプル、ザック・イングラシー
監督:ライケ・セリン・フォクダル、キャスパー・アストラップ・シュローダー
監督:ロクサレ・ガエム・マガミ
監督:ルーシー・クラフト、ケレン・カズマウスキー、キャサリン・トールバート

ナディアの誓い - On Her Shoulders

ジャンル 平和 人権 多様性 社会変革 問題解決
時間 95分 製作年2018年  監督 アレクサンドリア・ボンバッハ

私は無数の人々の声になる。

2018年ノーベル平和賞 国連親善大使 ナディア・ムラドの決意と行動
イラク北部でISISによる虐殺と性奴隷から逃れ、人々の希望となった23歳のナディアに密着した感涙のドキュメンタリー

「ナディアは彼らの声の代弁者
彼女が彼らの未来です
彼らの唯一の希望です」
アマル・クルーニー(人権弁護士)

Screening Information

上映会 開催者募集

©RYOT Films

About the film

ノーベル平和賞2018の受賞者、ナディア・ムラドはISIS(イスラム国)による虐殺と性奴隷から逃れた23歳のヤジディ教徒だ。彼女は、普通の女の子のように生きたいと思う時もある。しかし残された同胞のため、国連などの国際的な表舞台で証言を続け、やがては同郷の人々の希望の存在となっていく。

More info

ノーベル平和賞2018の受賞者で23歳のナディア・ムラドは2014年8月までイラク北部の小さく静かな村、コチョ村で母と兄弟姉妹達と幸せに暮らしていた。しかし、ISIS(イスラム国)がやって来て、少数民族ヤジディ教徒の虐殺が始まる。殺されるだけではない。捕まった少女や女性は戦利品として売買や交換の対象となった。ナディア達も捕らえられ、母親と6人の兄弟は殺されてしまう。彼女は性奴隷として3ヶ月扱われた末、脱出に成功し、ドイツに逃れる。そしてナディアは2015年12月の国際連合安全保障理事会で、ISISの虐殺や性暴力についての証言を行い、ヤジディ教徒の希望の存在となる。

少し前までは、どこにでもいるような普通の女の子だったナディアの夢は、自分の村で美容室を開くことだった。普通の生活に戻る日を待ち望みながらも、故郷を奪い、家族も殺したISISの虐殺を止め、まだ捕らえられている同胞や、世界中の性暴力被害者のため、彼女は表舞台に立ち続けることを決意する。そして彼女は痛ましい体験を、苦しみながらも繰り返しジャーナリスト、政治家、そして外交官に訴え続けた。カメラは冷静に数々の困難に辛抱強く立ち向かっていくナディアに密着し、ギリシャの難民キャンプや国連本部でのスピーチまでを追っていく。そして、彼女の揺るぎない決意を浮き彫りにしていく。

Data

原題 On Her Shoulders 製作年 2018年
製作国 アメリカ 制作
配給 ユナイテッドピープル 時間 95分

Cast & Staff

監督 アレクサンドリア・ボンバッハ 製作総指揮 ブリン・ムーザー、マット・イッポーリト、マリー・テレーズ・ギルジス、アダム・バーダック、アリソン・グレイマン
プロデューサー ヘイリー・パパス、ブロック・ウィリアムス 原作
脚本 音楽 パトリック・ジョンソン
撮影 編集 アレクサンドリア・ボンバッハ
キャスト ナディア・ムラド ムラド・イスマエル アマル・クルーニー

Review(1)

20/05/07 14:41

ユナイテッドピープル さんのレビュー
感動 学び 泣ける
もう、あなたの肩だけに背負わせたりはしない。この映画を観た私たちも一緒に、声を届けるから。これはイラクや女性という枠を超えた、「人間の問題」なのだから。

― 安田菜津紀(フォトジャーナリスト)

***

人権侵害を知らせること自体が難しい、世界を動かすことはもっと難しい。その中で、ナディアさんのような被害者が声を上げることの勇気、困難、希望が凝縮された映画。

― 土井香苗(ヒューマン・ライツ・ ウォッチ(HRW)日本代表)

いくら言葉を尽くしても越えられない「無関心」の壁と闘うナディアさんの底知れぬ悲しみに言葉を失う。それでも前を向く彼女の強さに涙が止まらなかった。

― 長野智子(キャスター)

***

夢、家族、故郷、自由―、一度に全てを失った一人の村娘ナディア。「どこに行って話しをしても、奴隷だった自分しか見えない」。悲しむ人々の代弁者となった彼女の言葉と、遠くを見据える眼差しに、私たちはどう向き合うのだろうか。

― 林典子(写真家)

その他レビュー
https://unitedpeople.jp/nadia/rv

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上映会主催者の声

上映会を主催された方の声を紹介します
第48回 haishop × KIGI ソーシャル映画祭『ナディアの誓いナディアの誓い - On Her Shoulders』
株式会社Innovation Design 2024年01月11日
年明け最初の開催ということで、
限られた人数でしたが、その分しっかりと対話の時間を取ることができました。
以下参加者の感想です。
ーー
観終わって最初の感想は、私には彼女の何も理解することは到底できないということでした。彼女の体験談やニュースの報道などから、何が起きたかを知ることはできます。ですが、安易な共感や同情は彼女らを無意識に傷つけかねないと思わされました。彼女らが世界各国に赴き、指導者や権力者そして市民に何度も訴えかけるなかで、世界に絶望さえ感じているような場面もありました。ただ、そのような中でも、言葉のちからを信じて活動を続けるナディアさんらの姿は、私たちに訴えます。知ったその先の私たちの行動を問い続けてくるようです。
ーー
世界は何も変わっていないのか、とやるせない気持ちになりました。現在進行形で苦しんでいる人々がいることを思うと、このような民族間や宗教間の争いは一筋縄では解決に至らないと思います。ただ、第三者のわたしたちは、それに打ちひしがれるのではなく、前向きに物事を捉えていく勇気が必要だと思います。小さなことからでも、例えばSNSや海外のニュースで情報を取りに行き、彼らの存在や現状を知り、忘れないことから始めてみてはどうでしょうか。
ーー

CATFLIX  2023年12月23日
想像もつかぬほどひどい体験をした女性が、その現実を世界に訴える様を見て、やはり知ることから始めて私たちはどう行動するかどう生きていくか、ポジティブな意見が飛び交い、ドキュメンタリー映画の上映会の意義深さを改めて感じました。今後もより多くの人々が世界の諸問題に目を向けてほしいと願います。

ディスカッション向けの映画でした
様々な社会課題に気づけるとても深いテーマの映画でした。
ディスカッションでは、それぞれの多様な価値観に触れるいい機会になりました。

もっと内面を知れたなら。
国連での演説や活動の紹介映像がありつつも、ひとりの難民、性奴隷被害者として彼女が負ってしまった心の傷、彼女を支える様々な人たちの想いもとりあげており、難民問題になじみのない人に関心をもってもらえる映画だと思います。

ぜひもう一歩踏み込んで、彼女がいた村がどのようにして解放されたのか、彼女が何を想い、演説でどのようなことを語ったのか、そしてそれによって影響を受けた人たちがどう行動したのか そのあたりも深掘りして考えたいところです。

2021ウナギネマvol.12『ナディアの誓い - On Her Shoulders』
2021ウナギネマvol.12『ナディアの誓い - On Her Shoulders』

自身の壮絶な体験を語ることによって、
平和への歩みを呼びかけるナディア・ムラドさん。
彼女は2018年にノーベル平和賞を受賞しました。

彼女の暮らすヤジディ教徒の村をISISが包囲します。
イスラム教への改宗を強要するが信心深い人々は当然拒否。
ISISは、若い女性と幼い男の子以外を虐殺しました。

幼い男の子は洗脳してゆくゆくは自分たちの戦闘員に育てます。
若い女性は性奴隷として扱われることに。
奴隷は人とはみなされません。

イスラム教では、結婚する前の性交渉が認められていません。
ISISは、新しく兵士となる若者をひきつける材料として彼女たちを利用。
ヤジディの女性は人間ではないので罪にはならないと。

女性の尊厳を踏みにじる行為であるとともに、
少数派の宗教に対しての明らかな迫害です。

ナディアは声を上げました。
しかしメディアは興味本位の取り上げ方ばかり。
「どのようにレイプされたのか」
「あなたはどうしたいのか」

彼女が訴えたいのは、彼女個人のことではありません。
これからヤジディはどうしていくのか。
いま難民キャンプでは何が起きているのか。

自分のためにではなく、多くの仲間の未来のために彼女は立ち上がったわけです。

まるでジャンヌダルクのような存在のナディア。
彼女への風当たりは想像を絶する強さだったでしょう。
それは敵だけでなく、味方の方からも吹いていたはずです。

それでも自分の意思を貫いた彼女は本当に強い。
その彼女に対して、国連やカナダの議会が「ありがとう」と感謝します。
これは私たちの日本ではまずできないことでしょう。

人々を救うために宗教はあるはずです。
それなのに世界の各地で、宗教がきっかけとなった争いが絶えません。
一つの正義は、異なる正義を許さないのです。

戦前の日本がそうであったように、
幼い頃から教育によって刷り込まれれば、その正義を疑うことはありません。

人は人を人として尊敬し、大切に扱わなければいけない。
人が人の命を奪うことはどんな理由があっても決して許されない。
これが世界の共通言語として、当たり前になる世の中にしていかなければいけません。

また人の尊厳という点では、難民に対しての日本の対応の遅れも深刻です。
入管での虐待事件もあったように、前時代的なシステムがいまだに通用しています。

世界の国々で、難民の受け入れ枠をきちんと決めることも必要ではないか。
SDGsが声高に叫ばれている現代では、必要なアクションだと感じます。