
今回も上映作品は映画『プラスチックの海』。
プラスチックによって海にいったいどんなことが起こっているのか、映画を通じて知っていただきました。
昨年フルバージョンを大人向けに上映しましたが、今回は子ども対象ということもあり、22分のショートバージョンで上映。
作品としてはフルで見た時と同じくらい学べるもので良くまとまっていて、集中力が続く長さでとても良かったと思います。
開催日は朝からこの映画を見に来館した親子もいらっしゃいました。
中には小学6年生で起業してビーチクリーン活動をしているというお子様も。
そんな意識を持った参加者から、ただ館内で映画をやっていたからという理由だけで参加した人まできっかけは様々でも、ほとんどの人がしっかりと感想を書いてくださっていました。
それぞれ何かを感じていただけたようです。
感想に「人間は自分の家に虫が1匹入ったら嫌がるのに、他の生物の家にはゴミを入れるなんて。」というものもありました。
なかなか気づかされることも多かったです。
”今日からこうしたい、こんな世の中になったらいいな”と思った人には「わたしたちのSDGs宣言」というものを書いていただきました。一部をご紹介します。
\わたしたちのSDGs宣言/
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・つかわないものは買わない
・明日から海に行ったらゴミひろいをしていこうと思う。
・これからゴミを出さないように日々考えて行動する。
・プラスチックに代わる材料を見つけることが大切
・ポイ捨てをしている大人がいたら注意する。
・明日からゴミを捨てない。捨てている人がいれば注意する。海はみんなの庭だから。
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最後のものは映画の中の「海は生き物たちの庭」といった表現が響いたようです。
お子様たちのSDGs宣言がすばらしく、館内に夏休み中展示しました。これを見て、来館者にもまた気づきがあればいいなと思います。
クジラ愛が高じて,巨体が生きる海への関心へと広まり、出会ったクジラの1頭が打ち上げられ、苦しむさまを目の当たりにすることを契機に,真実探求の旅が広がる。
監督を通じて話は展開するも、それぞれの専門家が数々登場する。
船で運ぶ小型無人探査機で、深海まで潜り調査をしたりするので、資金も莫大なものだろうと察する。
5つの海や大都市,風光明媚な観光地、欧米が輸出したプラスチックを燃やしたりしてゴミの山で暮らす、スモーキーマウンテンなど世界各地に飛び、現地の人に聞き取りをしてプラが燃える気体の採取や動物の死体からもデータを集積。
本来ならあってはならない,人の営みで出来た、プラ袋のゴミの数々で内蔵を覆い被せられたことによる死。
解剖し、何百枚,何十㎏ものプラ袋が出て来る。
生き物のいのちが蹂躙されるさまを、まざまざと見せつけられる映画だった。