<この機会に、あなたもシネマを始めませんか?>
cinemoを運営するユナイテッドピープルが今年7月で創業21周年を迎えます。21周年を記念して【先着21契約限定】の新規契約キャンペーンを実施します!ぜひこの機会にシネマを開始しませんか?
https://www.cinemo.info/upc.html
対象:2023年7月契約開始の新規契約者
締切:2023年6月30日 ※お申込書必着
上限:先着21契約
上映できる作品は、話題の『もったいないキッチン』『プラスチックの海』
『ミッドナイト・トラベラー』『0円キッチン』『ザ・トゥルー・コスト
~ファストファッション 真の代償~』など数十作品!
▼cinemo年間ライセンス契約対象作品一覧
https://www.cinemo.info/movie_list.html?cinemotheater=on
★先着21契約まで!4大特典をご用意しました★
【特典1】年間ライセンス初期費用無料!
通常は11,000円が契約時にかかります。
【特典2】ユナイテッドピープルが輸入したレバノンのピースワイン
「レブナット・ペットナット・ゴールド 2021」を1本プレゼント!
ご自宅用としてお楽しみください。ラベルにヨレのあるものとなります。
https://upwine.jp/products/901
【特典3】映画『ザ・デー・アフター・ピース』DVD1枚プレゼント!
非売品 上映権は付随していません。ピースデーが9月21日に制定されたこと
についてのドキュメンタリー映画です。
https://www.ufpff.com/dap
【特典4】ユナイテッドピープル配給映画の特製ポストカード3枚セット!
どの映画のポストカードが届くかはお楽しみに!
この機会に、ぜひご契約ご検討ください。
▼cinemo年間ライセンス契約 詳細
https://www.cinemo.info/upc.html
▼お問い合わせ・お申込み
https://www.cinemo.info/contact.html
7月24日(月)に東京で開催予定のユナイテッドピープル21周年記念
『ガザ 素顔の日常』上映トークイベントもぜひご参加下さい。
https://up21.peatix.com/
映画『コペンハーゲンに山を』教育機関用DVDが6月1日(木)発売決定!予約受付中です。
教育機関用DVDは、一度ご購入いただければ学校内授業(同一学校内に限る)で教材としての無料上映であれば、その後何度でも上映が可能となるDVDです。
▼ご注文はこちら
https://www.cinemo.info/117d1e
——————————————-
映画『コペンハーゲンに山を』教育機関用DVD
価格:33,000円(税込) 送料370円(税込)*日本国内発送に限る
【教育機関用DVD著作権許諾条件】
個人館内視聴:可
個人館外貸出:可
団体貸出:不可
館内無料上映:不可
学校授業での利用:可
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教育機関用DVDは、小中高校大学専門学校等の教育機関でご使用頂けるDVDです。
教育目的の授業内の無料上映会に限り、同一学内での上映会開催や、
学校図書館での個人貸し出しが可能です。一般図書館もご購入頂けます。
なお、学外での上映や、一般・外部の方を招いての上映は、
上映会開催のお申し込み並びに上映料のお支払いが必要です。
上映会開催についてはこちら
https://www.cinemo.info/117j
★劇場上映中・予定都道府県では上映いただけません★
最新の上映劇場をこちらでご確認下さい。https://unitedpeople.jp/copenhill/scr
■映画概要
老朽化した都市中心にある巨大なゴミ処理施設をどうする?
“未来都市とサステナブルな環境づくりは両立可能”と建築家ビャルケ・インゲルスは
コペンハーゲンに“人工の山”を出現させる奇想天外なアイデアを打ち出した。
コペンヒル。世界初!スキーが楽しめるゴミ処理発電所へようこそ!
2011年、デンマークの首都コペンハーゲンにある老朽化したゴミ処理施設建て替えのコンペ結果発表会が行われた。白羽の矢が立ったのは、デンマークのスター建築家ビャルケ・インゲルス率いるBIG建築事務所。彼らのアイデアは飛び抜けて奇抜で、巨大なゴミ焼却発電所の屋根にスキー場を併設し、コペンハーゲンに新たなランドマークを作るというものだった。しかし、カメラは完成までの過程で、苦難の連続を追うことになる。ゴミ焼却発電所とスキー場はどう建造物として共存出来るのか?次々と疑問や課題が山積みになっていくが、難題を乗り越え2019年10月、コペンハーゲンにスキーが楽しめる「コペンヒル」が誕生。ゴミで再生可能エネルギーを作る最新鋭のゴミ焼却発電所で、年間3万世帯分の電力と7万2000世帯分の暖房用温水を供給する。誰もが行きたがらないゴミ処理施設が、誰もが行きたがる夢の施設になったのだ。
監督:ライケ・セリン・フォクダル、キャスパー・アストラップ・シュローダー
配給:ユナイテッドピープル
2020年/デンマーク/51分
誠に勝手ながら、以下の期間を弊社 休業期間とさせていただきます。
■ゴールデンウィーク休業期間
2023年5月3日(水)~2023年5月5日(金)
2023年5月8日(月)より通常営業とさせていただきます。
※土日・祝日はお休みを頂いております
【お問い合わせについて】
休業期間中のお問い合わせフォームおよびメールによるお問い合わせは、
24時間お受け致しますが、ご対応は2023年5月8日(月)以降となります。
上記期間中に受け付けましたお問い合わせは、
2023年5月8日(月)より順次対応させて頂きますので、
重ねてご了承頂きますようお願い申し上げます。
cinemo by ユナイテッドピープル運営事務局
この度、5月末までに年間ライセンスの継続または再開申込みをした方を対象に、
ユナイテッドピープルが輸入販売しているレバノンのピースワインを1本プレゼントする
キャンペーンを実施します!ぜひこの機会に、継続・再開をご検討下さい。
対象者:
過去契約者及び、2023年4月、5月で契約期間が満了する年間ライセンス契約者
※4月5日から5月31日までに契約更新・再開お申込みを頂いた方対象。
条件:
継続・再開が4月、5月、または6月開始であること。
キャンペーン内容:
キャンペーン指定期間内に、継続・再開していただくと、
ユナイテッドピープルが輸入販売するレバノンワイン、
「レブナット・ペットナット・ゴールド 2021」を1本プレゼント致します。
https://upwine.jp/products/901
●年間ライセンス 契約料金 https://www.cinemo.info/upc.html
【1ヶ所プラン】
事前登録した1ヶ所での上映が可能。
年間ライセンス料:132,000円(税込)
※前払い。上映素材(DVD/ブルーレイ)の発送費込み。
上限人数:累計参加者人数200人までの上映料が含まれます。
※超過1人当たり550円(税込)の追加料金が発生します。
回数制限:24回まで (1日何回上映しても1回とカウント)
※1回11,000円(税込)*20人まで の追加料金で増やすことが出来ます。
20人まで。超えると一人550円(税込)の追加料金が発生。
【3ヶ所プラン】
同一市・区・郡内最大3ヶ所(事前登録した会場)で上映が可能。
年間ライセンス料:264,000円(税込)
※前払い。上映素材(DVD/ブルーレイ)の発送費込み。
上限人数:累計参加者人数400人までの上映料が含まれます。
※超過1人当たり550円(税込)の追加料金が発生します。
回数制限:48回まで (1日何回上映しても1回とカウント)
※1回11,000円(税込)*20人までの追加料金で増やすことが出来ます。
20人まで。超えると一人550円(税込)の追加料金が発生。
【共通】
初期費用 11,000円(税込) ・・・前払い
※契約終了から2ヶ月以内の更新なら再び初期費用は発生しません。
▼年間ライセンス契約募集ページ
https://www.cinemo.info/upc.html
映画『戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン』、学校の授業などでご使用頂ける教育機関用DVDが4月3日(月)発売決定!予約受付中です。
▼ご注文はこちら
https://www.cinemo.info/110d1e
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映画『戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン』教育機関用DVD
価格:33,000円(税込) 送料370円(税込)*日本国内発送に限る
【教育機関用DVD著作権許諾条件】
個人館内視聴:可
個人館外貸出:可
団体貸出:不可
館内無料上映:不可
学校授業での利用:可
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教育機関用DVDは、小中高校大学専門学校等の教育機関でご使用頂けるDVDです。
教育目的の授業内の無料上映会に限り、同一学内での上映会開催や、
学校図書館での個人貸し出しが可能です。一般図書館もご購入頂けます。
なお、学外での上映や、一般・外部の方を招いての上映は、
上映会開催のお申し込み並びに上映料のお支払いが必要です。
上映会開催についてはこちら
https://www.cinemo.info/110j
★劇場上映中・予定都道府県では上映いただけません★
最新の上映劇場をこちらでご確認下さい。https://unitedpeople.jp/winewar/scr
■映画概要
戦争中も不屈の精神でワインを造り続けたレバノンのワインメーカーたちが語る幸福と生き方論
ワイン界の著名人ジャンシス・ロビンソンやマイケル・ブロードベントなども登場!
ワインは実に偉大な師だ。人々の心を通わせるのだからね。心が通えば平和になる。戦争はしない。
- セルジュ・ホシャール(シャトー・ミュザール)
『食べて、祈って、恋をして』著者で世界的ベストセラー作家エリザベス・ギルバートたちがあなたを魅惑的なレバノンワインの世界へと誘う──。
古くから地中海の交易の中心のひとつであった中東の小国レバノン。度重なる戦争に翻弄されてきた国だが、実は知られざる世界最古のワイン産地の一つだ。レバノンワインの起源は5千年前とも一説には7千年前ともされる。本作は、世界的に高い評価を受けているシャトー・ミュザールの2代目で「レバノンワインの父」と評されているセルジュ・ホシャール他、戦争中もワインを作り続けてきた不屈のワインメーカーたちが登場する。戦争ではなく平和をもたらすために内戦中にワイン造りを始めた修道院の神父や、虐殺が起こった故郷の村で村の再起のためにワイナリーを続ける夫婦など、極限の状況でもワインを造り続けてきた11のワイナリーのワインメーカーたちが人生哲学や幸福に生きる秘訣を語る。レバノンワインに魅せられた『食べて、祈って、恋をして』の著者エリザベス・ギルバートや、ワイン界の著名人ジャンシス・ロビンソンらが、あなたをレバノンワインの世界へご招待する。
監督:マーク・ジョンストン、マーク・ライアン
プロデューサー:マーク・ジョンストン
配給:ユナイテッドピープル
95分/アメリカ/2020年
映画『もったいないキッチン』個人観賞用DVD4月3日(月)発売決定!
発売後、ご購入頂いた方から順次発送致します。
映画『もったいないキッチン』個人観賞用DVD
価格:5,500円(税込) 送料370円(税込)*日本国内に限る
▼ご購入はこちら!
https://www.cinemo.info/85d1i
※個人観賞用DVDは、ご家庭などでお楽しみいただける個人観賞用DVDとなります。
上映会の開催は出来ません。
▼上映会開催をご希望の方はこちら!
https://www.cinemo.info/85j
食の もったいない を美味しく楽しく解決!舞台は「もったいない精神」の国、日本 。
“もったいない精神”に魅せられ、オーストリアからやって来た食材救出人で映画監督のダーヴィド。
日本を旅して発見する、サステナブルな未来のヒントとは。
■映画概要
“もったいない”。
元々は仏教思想に由来する言葉で、無駄をなくすということだけではなく、命あるものに対する畏敬の念が込められた日本独自の美しい言葉だ。そんな“もったいない”精神に魅せられ日本にやってきたのは、食材救出人で映画監督のダーヴィド・グロス。ところがもったいない精神を大切にして来た日本の食品ロスは、実は世界トップクラス。その量毎年643万トンで、国民一人あたり毎日おにぎり1個分。一家庭当たり年間6万円のまだ食べられる食べ物が捨てられている。ダーヴィドはコンビニや一般家庭に突撃し、捨てられてしまう食材を次々救出!キッチンカーで美味しい料理に変身させる“もったいないキッチン”を日本各地でオープンする。
監督:ダーヴィド・グロス
プロデューサー:関根 健次
配給:ユナイテッドピープル
95分,35分/日本/ 2020年
4月より、映画『コペンハーゲンに山を』が年間ライセンスで上映可能になります!ぜひ上映ご検討下さい。
https://www.cinemo.info/117m
★劇場上映中・予定都道府県では上映いただけません★
最新の上映劇場をこちらでご確認下さい。
https://unitedpeople.jp/copenhill/scr
■映画概要
老朽化した都市中心にある巨大なゴミ処理施設をどうする?
“未来都市とサステナブルな環境づくりは両立可能”と建築家ビャルケ・インゲルスは
コペンハーゲンに“人工の山”を出現させる奇想天外なアイデアを打ち出した。
2011年、デンマークの首都コペンハーゲンにある老朽化したゴミ処理施設建て替えのコンペ結果発表会が行われた。白羽の矢が立ったのは、デンマークのスター建築家ビャルケ・インゲルス率いるBIG建築事務所。彼らのアイデアは飛び抜けて奇抜で、巨大なゴミ焼却発電所の屋根にスキー場を併設し、コペンハーゲンに新たなランドマークを作るというものだった。しかし、カメラは完成までの過程で、苦難の連続を追うことになる。ゴミ焼却発電所とスキー場はどう建造物として共存出来るのか?次々と疑問や課題が山積みになっていくが、難題を乗り越え2019年10月、コペンハーゲンにスキーが楽しめる「コペンヒル」が誕生。ゴミで再生可能エネルギーを作る最新鋭のゴミ焼却発電所で、年間3万世帯分の電力と7万2000世帯分の暖房用温水を供給する。誰もが行きたがらないゴミ処理施設が、誰もが行きたがる夢の施設になったのだ。
監督:ライケ・セリン・フォクダル、キャスパー・アストラップ・シュローダー
(51分/デンマーク/2020年/ドキュメンタリー)
https://www.cinemo.info/117m
▼年間ライセンス契約詳細
https://www.cinemo.info/upc.html
「幽霊船」と訳される『ゴースト・フリート』に登場するトゥン・リンさんはじめ、インドネシア沖で漁船での労働を強いられた経験を持つ人たちにLPNでインタビューしたことがある。一日3、4時間の睡眠、仲間内の喧嘩、将来を悲観して自殺を図る者、助ける者、船内での暴力や喧嘩、殺人、それぞれ壮絶な経験をぽつりぽつりと話してくれた。私は質問をした。「日常の食事はどうしていたの?捕獲した魚を食べていたの?」と。(こいつ、何もわかっていないなあ)という呆れた表情とともに柔らかな笑みで男性は「捕獲した魚は、アメリカや日本など先進国に送られているんだよ」と答えた。私は自分の浅はかさを恥じた。語ってくれた人は、安さと豊満なシーフードを貪る先進国の消費者である「私たち」に供給するための魚を捕るために強制労働をさせられていたのだ。
「逃げて帰国することは考えなかったの?」との質問には「そりゃ考えたさ。でも泳げないし、たとえ船長を殺したとしても船を操縦できないし海図も読めない。自分がどこにいるのかもわからない。どうやって帰ればいいかわからなかった」と今度は苦渋の表情を浮かべて答えた。生きて帰国できる希望さえ失いかねない深刻な状況だったのだ。
話し手の一人だったトゥン・リンさんは、魚網に絡んで利き手の右手の指をもぎ取られた時、痛みと絶望で死ぬことを考えたと語った。その後、陸に上がって病院で治療を受けることができ、もう漁船で働かずに済むだろうと安堵する間もなく、再び漁船に戻された。度重なる絶望の末、海に飛び込み、なんとか陸地に泳いで辿り着き、ジャングルに数日潜み、その後、島の村を尋ね、食を乞うた。トゥン・リンさんは、助けてくれたインドネシアの家族のためにバイクタクシーの運転手としてインドネシア語を使って働いていた。2015年の3月、タイから来たパティマさんらに出会い、帰郷を果たした。15歳でミャンマーの故郷を出て、生きるために習得したタイ語やインドネシア語は、映画でわかるように他者を助けるための重要な手段となった。
タイのIUU規制とL P N
タイの水産業および水産加工業は世界に誇る一大産業だ。マクドナルドのフィレオフィッシュも、アラスカから運び込まれタイ工場で成形されて世界中に輸出されている。日本でも見かけるツナ缶や冷凍シーフード、そしてキャットフード缶詰の多くもタイで加工されている。バンコクの西にあるサムットサーコン県には輸出向けの水産加工工業が立ち並んでおり、労働者不足を補うように80年代以降ミャンマーからの移民労働者が増加した。ミャンマーからの移民は、経済格差があるミャンマーからタイに就労目的でやってくる人ばかりではなかった。1988年のミャンマー軍事クーデターから逃れてきた人、ミャンマー軍事政権の圧政を逃れてきた少数民族の人々、大規模開発計画による立ち退きで生計手段が奪われた人々など政治的、社会的な軋轢による生活苦から新天地を求めてきた人たちも少なくない。
そのサムットサーコン県に、移民労働者の子どもたちの教育支援を行うためにパティマさんと彼女の夫ソンポンさんは一緒に2004年にNGOの労働権利推進ネットワーク(LPN)を設立した。設立当初の活動は移民の子どもたちの教育支援だったが、次第に移民労働者たちの相談が増え、未払い賃金交渉や病気や怪我などの労災など移民労働者の権利のための支援に拡大していった。活動は、移民労働者とその家族の支援だけでなく、公立学校や企業での人権啓発活動にも積極的に広がった。
ソンポンさんによれば、2010年以降、インドネシア沖でのタイ船籍の漁船の強制労働を経験しなんとか帰国したミャンマー人やタイ人から、帰国したくでもできない同胞を助けて欲しい、との要望が複数寄せられたという。報道もされていないインドネシア沖で何が起きているのか、2015年3月に特別寄付を募ってパティマさんとソンポンさんらLPNとジャーナリストは、とにかくアンボン島とベンジナ島に行った。そして、監禁されていた複数の元漁船乗組員らを発見し、救出に努めた。2015年3月から9月までの6ヶ月間にインドネシア沖の島から5000人以上が救出され、出身国に帰国した。
このニュースは、欧米中心に大々的に報じられた。EUは、それまでタイから年間50億ユーロの水産物を輸入していたが、違法・無報告・無規制を意味するIUU対策が改善されなければ取引を停止するとのイエローカードを2015年4月に発出した。また、米国国務省は毎年各国の人身取引対策を評価、発行している「人身取引年時報告書2015」(2015年7月)においてタイ政府のタイ漁船での強制労働という人身取引対策を厳しく批判し、経済制裁発出可能な最低ランクの第三階層と評価した。
こうした国際的な評価はタイ水産業・水産加工業輸出に大きな打撃を与え、プラユット首相に早急な対策強化に迫った。タイ政府はIUU問題解決のため、2015年8月に7つの政府機関 が相互協力と情報共有を促す内容の覚書を交わし、同年11月にIUU対策を強化する漁業法を制定した。さらに2019年1月にILOの漁業労働条約(第188号)を批准し、同年10月にはビジネスと人権国別行動計画を発表した。どちらもアジア初の先進的な対応だった。E Uはこうしたタイ政府の国内外の取り組みを評価し、2019年11月にイエローカードによる警告を解除した。
元漁船労働者の帰国後の困難
しかし、タイ政府のIUU規制や労働者の人権保護が進んでいるが、これまで長期間漁船での低賃金もしくは無報酬の労働を強いられ、そこから逃亡しても帰国できずにいる人々やトラウマを抱えて社会再統合を果たせない人の公的な救済は皆無に近い。タイは2008年に人身取引禁止法を制定しているが、インドネシア沖の奴隷労働から帰国した労働者で人身取引被害者と認定された人は僅少だ。人身取引被害者としての支援はなく、未払い賃金や慰謝料は搾取された本人が、就労を証明する書類を揃えるなど煩雑な手続きをして会社に請求しなければならない。LPNに支援されて未払い賃金や慰謝料を得た人もいるが、煩雑で長期の交渉を要するため請求を諦める人も多い。
長期間の暴力や強制労働による深い心身のトラウマで帰国後の生活再建が困難になっている人たちは少なくない。トゥン・リンさんをはじめ、元漁船労働者のミャンマー人やタイ人らは、映画制作の後もLPNのスタッフ、仏教僧、農民従事者として社会生活を送りながら、元漁船乗組員で奴隷労働経験者の相互扶助グループをLPNの支援で立ち上げ、弱っている同僚を見舞って励まし、機会がある毎に、海での奴隷労働の現実をパティマさんとともに伝え歩いている。
パティマさんの眼差しと私たち
ところでパティマさんは映画で、彼らのことを友であり、家族のようだと語り、一人の人に生み育てた家族があり、故郷があることを尊重し、帰国できない事情を持つ人々の意思を尊重し、命を落とした同胞らに鎮魂の祈りを捧げ、深い人間愛の眼差しを向けていた。
齋藤百合子
大東文化大学国際関係学部特任教授。人身取引問題や大学のフィールド教育を通して学生と共にLPN等で被害者らの語りを聞いてきた。関連する論文は「メコン地域における人身取引対策の課題 -タイの労働搾取型の人身取引への対応」『明治学院大学国際学研究』第49号(2016年)。ほかに論文や書籍(共著)など多数。
4月でドキュメンタリー映画『ハーフ』(監督 西倉めぐみ、高木ララ)の公開から10周年となります。
10周年を記念して、『ハーフ』のオンライン上映会を、監督のお二人の参加のもと開催致します。この10年で、日本社会の変化は?登場人物たちのその後は?監督のお二人の近況は?映画を観て、一緒に考え、語り合いましょう!
【イベント概要】
日時:2023年4月6日(木)19:00-21:15
場所:オンライン(Zoom ミーティング)
参加費:1,500円/人 ※ご覧になる人数分のチケットが必要です。
プログラム:
映画『ハーフ』上映(87分)※英語字幕付き
トークとQ&A(45分)
登壇者:西倉めぐみ監督、高木ララ監督
主催:ユナイテッドピープル株式会社
チケットはこちら
https://hafu10.peatix.com/view
■映画『ハーフ』について
~ 日本は多様化している Japan is Changing ~
「ハーフ」の2人の監督西倉めぐみ、高木ララがとらえた日本の姿!
厚生労働省の統計によると、日本の新生児の49人に1人が、日本人と外国人の間に生まれています。
ハーフであるとは、どういうことなのか? 日本人であるという意味は? 一体、それは日本にとって、どういう意味を持つのか?
映画詳細→ https://www.cinemo.info/16m
4月24日はファッションレボリューションデー!
#whomademyclothes
2013年4月24日バングラデシュの首都ダッカ近郊で、死者、行方不明者、負傷者全て合わせて4,000人以上の被害者を出した「ラナ・プラザ」ビルの倒壊事故から、今年で10年が経ちます。
2013年の事故以後、毎年4月24日を含むファッションレボリューションウィークには
世界各地でファッションを変革するためのイベントや、働きかけが行われています。
*2023年のファッションレボリューションウィーク:4月22日~4月29日
cinemoでは、華やかなファッション業界の裏側の真実に迫るドキュメンタリー、
映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』を
4月中上映限定で、通常上映料4割引のキャンペーンを実施します!
●ファッションレボリューション特別ライセンス
2023年4月中の上映なら、最低保障料金55,000円(税込)が33,000円(税込)に!
https://www.cinemo.info/38m
最低保障料金33,000円(税込)
※ただし動員人数×550円(税込)が最低保障料金を上回る場合は、動員人数×550円(税込)。
※1日毎に料金が発生します 。
※同日、同会場(同敷地内)であれば、1日の間で何度でも上映可能です。
※入場料(参加費)の有無に関わらず、動員人数で上映料金を精算します。
▼上映会開催についての詳細&お申込みはこちら
https://www.cinemo.info/38j
※年間ライセンス対象作品です
映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』
この数十年、服の価格が低下する一方で、人や環境が支払う代償は劇的に上昇してきた。本作は、服を巡る知られざるストーリーに光を当て、「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」という問題を提起する、ファッション業界の闇に焦点を当てたこれまでになかったドキュメンタリー映画だ。
この映画は、きらびやかなランウェイから鬱々としたスラムまで、世界中で撮影されたもので、ステラ・マッカートニー、リヴィア・ファースなどファッション界でもっとも影響のある人々や、環境活動家として世界的に著名なヴァンダナ・シヴァへのインタビューが含まれている。またフェアトレードブランド「ピープル・ツリー」代表サフィア・ミニーの活動にも光を当てている。私たちは行き過ぎた物質主義の引き起こした問題に対して、まず身近な衣服から変革を起こせるのかもしれない。
監督:アンドリュー・モーガン プロデューサー:マイケル・ロス
製作総指揮:リヴィア・ファース、ルーシー・シーゲル
出演:サフィア・ミニー、ヴァンダナ・シヴァ、ステラ・マッカートニー、ティム・キャッサー、リック・リッジウェイ ほか
配給:ユナイテッドピープル
特別協力:ピープル・ツリー 協力:Dr.Franken
2015年/アメリカ/93分/カラー