新着映画レビュー

今まで見た映画の中で一番衝撃を受けました。

袋小路に追い込まれたような気持ちがする映画だった。
もし自分がここに居たなら、精神が崩壊するんじゃないかと思った。
しかし、その中で、異常な日常をひたむきに生きる人の姿に感銘を受けた。

この映画を上映会で流す上で、シリアの歴史的背景について調べて、また絶望的な気持ちになった。
これだけ複雑に入り組んだ多国の関係と多数の組織。血で血を洗う抗争により恨みの連鎖が複雑に絡み合う。

私には答えが見つからないけど、でも見るべき映画だと思った。

「アレッポ 最後の男たち」

宮崎ソーシャルシネマさん 23/10/17 15:49

学び 人生変わる 泣ける

前作から引き続き、明るくて笑顔がキュートなダーヴィド監督が日本を旅しながら「もったいない」をキーワードに日本のフードロス問題について色んな角度から光をあててくれている映画でした。

日本は「もったいない」に代表される素晴らしい価値観があるので、そこに立ち戻って、自分の暮らしを大切にしていきたいと思いました。
一方、コンビニやスーパーマーケットの食品の流通システムなど、大手が自社に都合の良いように作ったシステムで苦しむ小規模事業者の姿とフードロスの問題も透けて見える。
そういったことには消費者が声を上げていく必要があるなと思いました。

「もったいないキッチン」

宮崎ソーシャルシネマさん 23/10/17 15:43

元気 役立ち 学び 笑える

宮崎県延岡市で先日上映会を開催しました。

女性や子ども、時には赤ん坊さえもレイプ被害に遭うという異常な状態をまず知り、
そして、それは性欲から生まれるものではなく、性的テロリズムであり、その問題と自分たちが実は地続きであることを知りました。

ユナイテッドピープルさんの映画は、見終わった後、その課題のあまりの大きさと入り組んだ関係性に絶望したくなるものも多い。でも、上映会はその絶望を抱えて、そこからどうして行けばいいのかを話し合えるのが本当にいいところだと思います。

映画の主人公のムクウェゲさんが2023年12月の大統領選挙に出馬されると報道で知りました。
どうか無事に選挙を迎え、大統領になって国や国際世論を動かして欲しい!
頑張ってムクウェゲさん!

「女を修理する男」

宮崎ソーシャルシネマさん 23/10/17 15:21

学び 人生変わる 泣ける

ハマス・イスラエル衝突が始まった今、映画を拝見して、とても心が動きました。

映画を見始めてしばらくの間は、綺麗な町並みやビーチ、子どもたちの弾ける笑顔、タクシーのドライバーが仕事前に海を見ながらカフェラテを飲むシーンなどが続き、ガザの日常を生きる人って、私たちと同じだな、と感じました。

でも、それから、ガザを取り巻く惨状や若者の姿、よくみたらガリガリに痩せた子どもたち、難民キャンプを襲う襲撃に、ガザの日常が「異常」であることに気づきました。

この時期にこの映画を見ることができてよかったです。
自分にできることがないか、考えてアクションしたいです。

「ガザ 素顔の日常」

宮崎ソーシャルシネマさん 23/10/17 15:14

学び 人生変わる

業界の裏側を描いた作品。

この作品が作られた当時、バングラデシュの縫製工場の倒壊事故に衝撃を受けた。
途上国の劣悪な環境・低賃金は昔から問題視されていたが、改善されるどころかますます肥大化している現状を知る。

アメリカ人は一人年間37キロの衣服を廃棄すると。
本国で中古市場に出回るのは1割、あとは廃棄か途上国への寄付。
ハイチに寄付される膨大な量の衣類。山積みの衣類から自由に持ち去る…結果地元の縫製業は衰退。
インドではコスト削減のため遺伝子組み換え種子、農薬、肥料の購入で農家は借金…返済出来す自殺者が続出。化学薬品まみれの土地で障害や小児がんも多発。
かつての美しい農村には二度と戻れない。

オイルショックだの省エネだのと言われ育って来たのに、なぜ逆行?
昔は数少ない持ち物を大切に使うことが当たり前だった。
それがいつの間にかあふれるほどモノを所有するようになり、どうもおかしいぞと思われ出したのはいつごろからか。
「捨てる技術」「シンプルライフ」「断捨離」と持たない生活が謳われて久しい。それなのに同時進行でfast fashionの市場拡大とはなんとも不思議な現象。
グローバル経済と巨大企業の独占が世界を牛耳る中、このまま大量消費、大量廃棄を続けたらどうなるか…誰しもその先の未来に凄惨なものを感じながら、日常的に過剰な消費を続けてしまう。

グリーンランドで昔ながらの狩猟生活をしていた少数民族の男性の言葉を思い出す。
「最近では我々の生活にも随分モノが増えた。モノが増えると時間が無くなる」
嗚呼、広まり始めた消費に夢中にならず、モノに侵食される危機にいち早く気付く感性よ!
まだ汚染されていない、その感覚がいかに貴重か。
しかし、こうしている間にもTVからH&Mのコマーシャルがリビングに流れ、彼らの眼差しをとらえる。
(2015/10)

「ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~」

里山シネマさん 23/06/30 21:25

役立ち 学び 人生変わる

「またいつ壊れてしまうかわからない束の間の平和を生きる日常。限られた自由と抑圧の中で、その運命と向き合う以外に選択肢のない人々の想いが激しく伝わってくる秀作。」

─ 吉田美紀
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA) ガザ地域事務所職員

* * * * * * * * *

「封鎖と紛争にさいなまれるガサ。でもそこに生きるのは生身の人間。海で泳いで、おしゃれして。私たちとどこも違わない人。そんな「人」が、パレスチナ紛争下を生きる苦しみ、恐怖、悲しみ、そして希望へのもがき。ウクライナ戦争が起きた今年にこそ、紛争下の「人びと」に目を向け、日本ができることを考えたい。」

─ 土井香苗
国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)日本代表

* * * * * * * * *

「「ガザ」という二文字の向こう側で確かに存在する途方も無い数の不条理、虚無、喪失、葛藤、そして人々を生かす絆や信念に触れられる、貴重な作品です。遠くても出来ることがあると信じて動く、その第一歩目に。」

─ 並木麻衣
日本国際ボランティアセンター(JVC)広報担当

「ガザ 素顔の日常」

ユナイテッドピープルさん 23/05/18 09:34

感動 役立ち 学び 泣ける

生態系を破壊する無法状態の乱獲は、漁船という監獄に閉じ込められた奴隷によって支えられている。その魚は私たちの食卓にもあがっているかもしれない。SDGsを掲げるなら、まずこの映画を見て、現実を知らねばならない。

── 斎藤幸平
『人新生の「資本論」』著者

***

世界有数の水産物輸出国・タイ。それは奴隷労働による「安価な労働賃金」が支えているのかも? タイの水産物輸出先第2位・日本の私たちは、まずは現状を知ること。状況は変えられる!という希望の映画でもあります。

── 枝廣淳子
幸せ経済社会研究所所長

***

洋上は監視の目の届かぬ無法地帯で、世界中から集められた奴隷たちが、覚醒剤を使って長時間労働をさせられている。密着ドキュメント映像によって、我々は海の上の地獄を体験できる。この魚を食べているのは我々だ。

── 鈴木 智彦
フリーライター /『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』著者

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あまりにも非道な奴隷労働で獲れた魚を無自覚に口にしていたことにゾッとした。下手なホラーより背筋の凍るような現実が突きつけられる。魚介消費大国日本に住む我々が見るべき一作。

── 榎森耕助(せやろがいおじさん)
お笑い芸人YouTuber

***

「当たり前」を生きていると、私たちは知らないうちに問題に加担する当事者になる。この映画は、海の奴隷の真実を明らかにしてくれた。問題を知る、ということは、言い換えれば、解決への一歩を踏み出したことになるのだ。奴隷撲滅に動くパティマさんの姿に希望を見出した。
── 末吉里花
一般社団法人エシカル協会代表理事

***

私たちの食卓上のおいしい魚が、奴隷たちの苦しみで獲られているとしたら…。映画は背筋も凍る現実を突きつける。でも希望はある。奴隷労働はNOとはっきり言おう。私たちだけが、日本の輸入会社を、日本の政府を動かせる。映画を見て、現実を知って、声をあげて、人を救おう。

── 土井香苗
国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)日本代表

「ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇」

ユナイテッドピープルさん 23/03/09 15:20

 ロシアのウクライナ侵攻は絶対許されないものですが、この映画を観ると、ロシアを刺激して戦争をさせる方向に持って行った力があるのではと思ってしまいます。戦争をビジネスとする存在、死の商人は、恐怖と不安をあおって敵を作りたがります。そうしなければ生き残れないから。
今、米国は台湾有事を煽っており、日本は巻き込まれそうです。そうなったら死の商人は喜ぶことでしょう。
映画の冒頭と最後に挿入された映像に救われた思いがしました。第一次大戦の硬直した前線でクリスマスに武器を捨て、互いに駆け寄り抱擁しあった兵士達、初めに武器を捨てて敵に身をさらした兵士の勇気を思います。現実の歴史を知ると暗い気持ちになってしまいますが、私はこの兵士の勇気に学びたいです。
この映画は恐怖と不安をあおる者の存在を教えてくれました。煽りにのせられず、冷静になって平和を求めたいです。


「シャドー・ディール 武器ビジネスの闇」

吉田うららさん 23/02/18 21:17

学び

畑の大好きな人がたくさん集まりました!
本作品は市民が耕作できる農園のない東京都北区民にとってはとても刺激的な作品です。畑が大好きで地元で農にかかわりたい人々がたくさん集まり、私たちのこれからの活動に希望をいただきました。

「都市を耕す エディブルシティ」

グリーンリンクさん 22/12/21 14:35

元気 役立ち

海とクジラの大好きな監督クレイブ・リーソン氏がメガホンを持ちながら,自ら出演し、話す映像から始まった。
クジラ愛が高じて,巨体が生きる海への関心へと広まり、出会ったクジラの1頭が打ち上げられ、苦しむさまを目の当たりにすることを契機に,真実探求の旅が広がる。
監督を通じて話は展開するも、それぞれの専門家が数々登場する。
船で運ぶ小型無人探査機で、深海まで潜り調査をしたりするので、資金も莫大なものだろうと察する。
5つの海や大都市,風光明媚な観光地、欧米が輸出したプラスチックを燃やしたりしてゴミの山で暮らす、スモーキーマウンテンなど世界各地に飛び、現地の人に聞き取りをしてプラが燃える気体の採取や動物の死体からもデータを集積。
本来ならあってはならない,人の営みで出来た、プラ袋のゴミの数々で内蔵を覆い被せられたことによる死。
解剖し、何百枚,何十㎏ものプラ袋が出て来る。
生き物のいのちが蹂躙されるさまを、まざまざと見せつけられる映画だった。

「プラスチックの海」

y5804jp@yahoo.co.jpさん 22/07/08 18:35

感動 役立ち 学び

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※ レビュー数で集計