今回、この映画をお借りして、上映会で見るまで「ローカリゼーション」という言葉を知りませんでした。
しかし、上映会を終えて、岩手にもっとこの映画を見て欲しい人がたくさんいる、もっともっと見て欲しい人がたくさんいた、ということに気づきました。
機会があればもう一度お借りして上映会をしたいと思いますが、まずは一度見てからどんな人たちをターゲットにして告知をするべきなのか、考える必要があると感じました。
一BAさん 19/07/21 10:51
衝撃的な作品でした。
1100人以上が亡くなったバングラデシュのビル倒壊事故は、衣服の縫製工場の過酷で非道な労働、人権を無視したビジネスの論理が生んだ悲劇。
さらにこの映画は、素材である綿花(コットン)や革の生産現場に切り込みます。農薬、有毒な薬品は、土地を汚染し、農家やその家族に深刻な人体の被害を与えています。
巨大なアパレル産業を変えるべく、問題に立ち向かっている人の姿も描かれています。
日々の消費が、地球のどこかで人を苦しめ、地球にダメージを与えていること。それに気づかされて圧倒されました。
対話の時間もシリアスな話題が多く出ましたが、この映画を観る前と観た後で自分の購買行動が変わったという人は多いと思います。
映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』
URANOさん 19/07/17 14:38
コスタリカの自然と人がたどってきた歴史の一部を追体験することは、私たちの暮らしを見つめ直すと同時に、自然豊かな地域での経済的な自立をどう図っていくかの試金石となりました。
浜尾和徳さん 19/07/10 00:16
広告を一切かけることなく、目標の集客数に余裕で到達。
やはり時期もあり、大変注目が集まるテーマなのでしょう。
ディスカッションタイムにはたくさんの意見が飛び交い、それぞれの考えを深め合っていました。
多様な立場にしっかりと寄り添っていくこの映画は押し付けがましさも何かの答えの提示も感じることなく、ただ淡々と、問題の本質について問いかけてくるようなものを感じました。
非常に評価されるべき作品で、上映会に申し分ない傑作といえると思います。
the.rootless.0902@gmail.comさん 19/07/09 20:44
上映会に参加頂いた方達は、ほとんどが、フードロスの問題に関心がある方達でした。ただ、どう解決していったらよいのか?漠然としていたものが、映画を観て、具体的なアイデアや、取り組みを知り、自分でできることがはっきりして、自分は何を始めようか、何ができるか、という話で盛り上がりました!アンケートを取りましたが、たくさん書きこんで頂き、映画を観た後の、皆さんの反応の大きさに、驚きました。「0円キッチン」は、難しい問題をポジティブに楽しみながら、時にお洒落な感覚で、軽快に取り組んでいくので、見応えあり、参加者と一緒に色々な感想を共有できて、良かったです。
のんのんさん 19/07/08 22:05
10代からお年寄りまで幅広い世代に方々に参加していただく中、大学生が司会進行を担いました。
上映前に「服を買うときの基準」を来場者の皆さんに考えていただき、鑑賞後、それがどう変化したかを中心に感想の共有を行いました。どう自分たちが変わっていくかを考える機会になり、結果として、お一人2枚以上の付箋に気づきやコメントを残していただきました。また、「一人でも多くの方にご覧いただきたい。」とのコメントも寄せられ、大きなインパクトを与える機会になりました。
映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』
csi@u-nagano.ac.jpさん 19/07/08 08:52
世界で生産される食料の3分の1は
食べられることなく廃棄されている。その重さは世界で毎年13億トン…この事実を知らなかったのでショックでしたがこの重大な社会課題をひとりのヒーローが楽しく
解決していく姿に何かちょっとしたことでも私たちの身の回りでできることは無いか、考えて行動してみたいと感じました。まずは「食べ残さない」ことから。
宇奈月温泉ソーシャルシネマトリップさん 19/07/06 22:33
400年以上前から捕鯨を続けてきた太地町の方々と
そこへ急にやってくるアメリカの環境保護団体の
ドキュメンタリー映画となっていました。
梅雨の時期での上映会となりましたが
しっかり空調を整えておりましたので、観ていただいた方たちには
快適にお過ごしいただけたと思います。
どんぐりの里シアターさん 19/07/05 15:51
プラスチックボトルの大量輸出やマイクロプラスチックによる汚染など、ごみ問題が山積みのいま。
ごみアートというタイトルを見て、まずは見てみよう! と「ツォモリリシネマ」で緊急上映会。
けれど、この映画は、環境問題を扱うドキュメンタリー、という予想をはるかに上回る痛快なノンフィクションなのでした。後で知りましたが、2010年ベルリン国際映画祭やアムネスティ・インターナショナル映画賞など30以上の賞を受賞している映画で、賞が全てではないけれど、やっぱり良い映画なのです。観る人一人一人に、ものすごく多角的に問いかけてきます。
現に、一緒に観た家族たちと夕飯時、翌朝の朝ごはん時、ずっと話してしまったくらい。
どんな映画だったのか・・・やっぱり本当は観て欲しいけれど。
一つだけ、問いかけることにします。
アート界という権威の中で、サクセスを手にしたら、
あなたは何をするだろうか。
例えば、このブラジル出身のアーティスト、ヴィック・ムニーズは、リオデジャネイロ近郊のごみ処理場で、カタドールと呼ばれるリサイクルゴミを拾う人たちと、巨大な作品作りに挑むことにします。
ごみ山をモチーフにしようと思っていたけれど、とヴィックは言います。
そこで働く人たちがいちばん美しいことに気づいたから、と。
滞在制作期間はなんと2年半に及びました。
そこで働く人たちを知ることから彼の制作はスタートしました。
でも、彼の意図するところは、一緒に制作するだけではありませんでした。
これまでも様々な素材で描いてきた彼が、ゴミをアートにした話題の大作を競売にかけます。
世界のごく一部と言われている、富を得た人たちが競ってお金を放出するその場に、
カタドールの一人を連れて行き、そこで巨額で落札されるところを目の当たりにします。
ヴィック自身も、実は空港でゴミを処理して、社会の底辺でもがく一人でした。
もちろん、そのままそこに残った人がほとんどだけど。
友だちの中にはドラッグで命を落とした人もたくさんいるけれど。
ふとしたチャンス。それを得て何かを始めることもできる。
けれど、それが叶わない人もたくさんいる。でも、それでも人は生きる。
いま、自分ができることは何かを考えて行動することなんじゃないか。
モデルに選ばれたカタドールは、お金という一つのチャンスを手に入れるけれど、
それをどう生かすかは自分次第なのだ。
それでいい。
バンクシーのように、落札された途端にシュレッダーにかける作家がいれば、
バスキアのように、ドラックで命を落として、作品がものすごい値段で取引きされるようになって収集家を喜ばせたストリートアーティストもいる。
お金という魔力に取り込まれず、涼しい顔で、それを享受し、利用したヴィックは、やっぱりかなり痛快なアーティストなのではないかと、私は共感します。
映画にカタドールのまま亡くなっていく哲学者のような老人が登場します。
その生き様がかっこよくて。彼のことが最後まで心に残っています。
この映画もまた再映したくなりました。(ツォモリリ文庫ディレクターおおくにあきこ)
浜尾和徳さん 19/07/05 08:21
※ 上映者の声投稿数で集計