新着上映者の声

同じく小水力発電に取り組む過疎のまちで。

私たちがお座敷シネマを始めたのは、湯平温泉という湯布院の奥にある小さな温泉旅館街です。現在、まちづくり協議会で進んでいる小水力発電によるエネルギーの自給への道。しかし、難しい部分も多く、少し希望を失っているのではないかと感じていた中で、この作品の中の様々な実例を地域の代表者の皆さんと共有でき、「やっぱりこの道だよな!」と嬉しい感想を沢山いただき、良い機会になりました。

また、この作品は10年位前の情報であることを申し添えて、現在の状況、ソーラーパネルに関しては特にその使い方に危機感も感じていましたので、そういった問題点も参加者と共有し、さらに私たちも意識を持って見守る必要があることを相互に確認しました。

電気会社に任せきっていた電力を自分たちのまちで自給することの意義は大きいですね。何より実例の中で皆さんがワクワクとアイデアを出しながら取り組んでいたことも心に残りました。


現在、情報やメディアの多様化の中で、昔のように茶の間に集まって同じ番組や作品を見るという機会も減ってきました。家族でさえです。それによって他者との繋がりを失った部分もあるんじゃないかなと感じていたので、こうして上映会を開くことで、世代の異なる住民同士、お客さん同士で同じ作品を観て、対話できる時間はとても有意義だなと実感できました。引き続き私たちもお座敷シネマの取り組みを続けていきたいと思います。

*当事業は、由布市の補助事業のため金額設定を低くしております。

「おだやかな革命」

湯平藝文會(YACA)さん 25/05/29 12:26

食を、地域を見つめなおす機会に

山形は田んぼや畑、山に囲まれ旬の食材に恵まれた地域ですが、それが当たり前すぎて本当の豊かさに気が付かないことがあります。改めて農業、食文化の大切さを考えるきっかけとしてアリス・ウォータースの哲学に触れようと周りに声をかけました。そしてせっかくなので鑑賞した後で地元の食材を使った身体に優しいごはんを皆と食し心が満たされる時間を共有しました。「日本に住んでいる皆さんは幸せですね」というアリスの言葉が「山形に住んでいて幸せですね」とも捉えられるようなたくさんに気づきがありました。とても好評だったのでまた企画したいと思います。

「食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~」

なりぶうさん 25/05/28 16:18

問いかけ、考え、行動すること

「みらいカフェ」自主上映会(in旧縁寺)に多くの方に参加していただき、みなさんと感想をシェアしました。
「この映画のことを知らなかった」「いつか観たいと思っていた」「10年以上前にバングラデシュでこんなひどい事故があることを知らなかった」「好きで買っていたファストファッションの服の背景でこんなことが起きているなんて全く知らなかった」「今やウルトラファストファッションが現れているけどどうなの?」という声がたくさん。
10年前とさほど変わらぬ現状からして、今なお、この映画を上映する意義を強く感じました。
また、子供たちにもわかりやすく編集して上映してほしいとの声も多数上がりました。
ファッションは毎日のことなので、この映画を観たことにより、今までとは違う選択をする方が増えるのではと思われました。

ファッション業界も大きくかかわる貧困の格差、人権侵害、環境破壊、気候変動といった諸問題を解決することは、とんでもなく困難な道のりに感じるけれど、何も考えず何もしなければ、何も変わることはありません。よりよい未来のためには毎日のお買い物、一人一人の選択が大切なことを認識し、できることを皆さんと一緒に取り組んでいこうと思っています。(みらいカフェM)


以下に匿名でいただいた参加者アンケートを抜粋して掲載させていただきます。
みなさまご協力をありがとうございました。

・「ビジネスや経済が拡大すればするほど、お金が循環して、企業も人々も皆が幸せになり、世界が笑顔で満たされていく」という理想を持って、以前は銀行に勤めていました。
しかし、昨日の上映会で、発展に伴う闇の部分、世界で起きている真実を知って、目を覆いたくなりました…
労働問題、人権侵害、自然破壊、環境汚染、健康被害…大切な命の犠牲のうえの発展とは…と考えさせられます。
なぜ、なぜ、なぜ…どうしたら良いのだろう…ぐるぐる頭を巡っています。問いの先には、必ずまた新しい問いが生まれ、ずっと続いていく。
それは果てしないことで、途方に暮れることかもしれないけれど、答えは出なくても、正解に辿り着かなくても、それでも問い続けることを諦めないことが大切なんだろうと感じます。
また皆さんと一緒に話せたら嬉しいです!
・子供を産んで、食や消費について考えるようになった。食べ物には気をつけているものの着るものについて考えることがなかった。知らないことばかりだった。ファストファッションが大きな犠牲の上に成り立っていたんだと思い知らされた。これからは少し服について考えていきたいと思った。小さなことから取り組んでみます。
・ファストファッション、消費生活の裏側の現実を「知る」ことは自分も含め、もっと広がっていくことが大事だと実感した。
・毎回何気なく着ていた服に対して意識が変わるきっかけとなりました。今回の映画を観ることによって服・食物をはじめ、自分を取り巻く環境に対して考えていこうと思いました。
・学生時代、服飾に関わっていたにもかかわらず知らないことばかりでした。「お金は目的ではなく何かをするための手段」は自分のテーマであり、うれしかったです。「We have to change」という言葉が印象的でした。
・ビジネスは愛が根底に、みんなが幸せになるシステムであってほしい
・衣服工場の崩壊事故をニュースで見ていたけど、もうすっかり忘れていました。ショックでした。日頃、こうしたことを考えずに生活していることに危機感を覚えました。
・前から労働者が大変ということは知っていたがこんなことになっているとは知らなかった。 (20歳以下)
・同じ人間同士だけど、国や立場によって公平に関わることができないことがもどかしく感じた。 (20歳以下)
・自分たちが着ている服はバングラデッシュの人たちなどが作ってくれたものであってあそこまで苦労して作ってくれているので大切にしたいと思いました。そしてもっと服のことについて知っていきたいと思いました。 (20歳以下)

「ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~」

宮下緑さん 25/05/28 16:09

本当の豊かさに気づき、人生を楽しく生きる

自然と共に、地球を愛おしく思う気持ちを大切に過ごして生きたいと思いました。恵まれた自然に感謝し、そこに住むみんなが幸せになるように、自分の役割を見つけながら、楽しみながら暮らせたらいいなぁと思います。助け合いながら支え合いながら、自分ごとのように、自然、生き物、植物、全てが大切な家族のようにそう思いながら過ごせたらいいなぁと思いました。

「happy -しあわせを探すあなたへ」

Green theaterさん 25/05/28 15:43

上映会を終えて

今回初めて映画上映会を実施しました。初回ということで集客に苦戦しましたが当日は上映会に25名、ダイアローグに9名の方にご参加いただきました。参加者からは「食品ロスの現状を知ることが大事だと思った」「食への意識が変わった」などの感想が多く、食に対する新たな気づきを得ていただけたようです。その後のシネマダイアローグでは、参加者同士で普段から実践している工夫(ゴーヤのわたの天ぷらやビワの種の甘露煮など)をシェアし合い、会場は大いに盛り上がりました。私自身も、日常生活で無理なくできることからコツコツと始めていきたいと感じました。今回はありがとうございました。

「もったいないキッチン」

hakata-c@hibiya.co.jpさん 25/05/27 15:23

We are what we eat!

 今回たんぽぽ食堂10周年記念イベントとして『食べることは生きること』の上映会を企画いたしました。常日頃から『食の大切さ』を意識したメニューや食材をお客様に提供して参りましたが、たんぽぽ食堂のコンセプトにぴったりのこの映画に出会えたこと、上映会を開催させていただけたことに感謝でいっぱいです。
 お客様から頂いたアンケートでは、
・とても良い映画だった。アリスさんの本が読みたくなった。
・中高生にもぜひ見てもらいたい映画。
・食にまつわることが教育に繋がり、人生の基本を作る。
・消費者として、消費行動を精査していきたい。
・有機農家として従事しており、自分がやってきたことを認めてもらえ、背中を押してもらえるように感じた。これからも諦めずに続けていきたい。
などのご感想をいただき、映画を通して私たちの意図がしっかり伝わっている、と嬉しく感じました。

 ただの食堂スタッフたちが上映会イベントを主催するなど、はじめは無謀にも感じましたが、私たちが大切だと感じている事を改めてお客様と共有することが出来た良い機会となりました。上映会をやって本当に良かったです。この度はありがとうございました!

「食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~」

たんぽぽ食堂さん 25/05/27 14:12

今回の映画は今、観たいものだと思い企画した。同時に、この奥能登地域の状況や人々の心境を考えた時迷いもなかったわけではない。自分自身がいくつもの悩みや苦しみを抱えている中、この映画を観ることで心の負担が増えてしまったら、という不安があった。実際、直接、お誘いした友人のひとりは「観たくはない」と。ご自身の状況の他、宗教や戦争をやめないことへの理解ができず、そのことに対する怒りがあるとのことだった。それは平和や理解するという願いの裏返しのように聞こえた。
当日の上映直後は言葉にならない重い空気が流れていたように思う。対話の時間では驚き、恐怖、平和、教育の大切さ、疑問などが話された。驚いたのは、いつもより対話の時間への参加率が高かったこと。それだけ、何かた強い衝撃を見る側が受け取ったのかな、と思い、実施できたことを嬉しく思った。

「私は憎まない」

わかちあい劇場さん 25/05/26 21:13

今回はごく少人数の参加となったため、主催者も積極的に発言する感想シェア会となりました。
本編の途中でベラが語る「専門家に会いに行けば答えが分かると簡単に考えていたがそうではなかった」という戸惑いには共感したという声が上がりました。環境問題を考えれば考えるほど答えが分からなくなり、人類を憎み、自然と動物を愛するという考え方に陥りがちです。この映画は「その先」を探そうとしているところに価値が感じられました。
一方で、世界中の動きを俯瞰して眺めているように見えて、実はアジア地域がほとんど登場していないという指摘もありました。ウサギ工場でのやりとりから見られる経済合理性至上主義というのは全世界に及んでいるかも知れませんが、少なくとも自然を支配しようとしてきたというのは欧米の西洋的価値観だと思います。日本を始めとした東洋の価値観、精神性が取り上げられていないのは意図的なものなのか無知なのかというところが気になったという話も出ました。

良くも悪くも意図的にオーガナイズされたストーリーであることは否めませんが、それでもトータルに、生物多様性を始めとした環境問題を扱う映画としては優れているとの感想が得られました。cinemoで扱う他の映画と組み合わせることで、勉強会のよい教材とできるという手応えが得られました。そこは主催者の編集力(組み合わせ力)の見せ所と言えるのかも知れません。がんばります。

「アニマル ぼくたちと動物のこと」

山小屋シネマさん 25/05/26 14:55

参加者からいただいた感想をシェアします

地球の現状を解決し、みんなで未来へ向かって想像はたらかせて創造する時代だと思いました。メガソーラーだけは環境を破壊するのでそこがとても気になります。

ありがとうございました。気候変動が待ったなし!!という危機感を覚えました。子供たちの願いがメッセージとして心に響きました。文化の進歩と保護を上手く融合させるのが大切ですよね。

「知っていること」と「行動すること」は違うということを改めて考えさせられる映画でした。今は、行動する時だと本当に思います。教育の仕事をしているので、「私たち」という意識を持たせることの大切さを感じます。これは、今の日本でも重要!

環境再生型農業で農業をし、パーマカルチャーを学んでいるので知っていることは多くあった。やはり、利権絡みで進まないこともある。チェンジを起こすためには一人一人が行動を起こす必要があると思った。「ラディカルラブ」でサティシュ・クマールも言っていたが、とにかく行動を起こすべきだ。何か、命の循環のしくみに取り組めていることがわかるような、仕組みづくりも良いかもしれない。

子どもたちが話す未来を願う一つひとつの言葉が、純粋でかわいらしいものから、現実を嘆くものまで、大人として刺さるものばかりだった。大人びた言葉も印象的で、これを日本の子どもたちに聞いたらどんな答えが返ってくるのだろうかと思った。現実を知っているからこそ出てくる言葉だと思うと、日本でこうした現実を子どもたちに伝えているのか?伝わっているのか?知らないままでは今を変えることも、未来を想い描くこともできないので、教育が担う責任は大きいと思った。現状を知ることも大切だが、どうしても重くなりがちなので、こうした前向きなメッセージ、自分たちの選択や行動で変えられるんだという光を見出す映画はもっと多くの人に伝わるといいと感じた。娘を想う父の姿が共感しやすく、2040年の姿に未来に希望をもつことができた。ただ、実際どこから手をつけ、変えていけばいいのかが難しい。具体的な方法を見た人の中で提案したり考えをシェアしてみたいと思った。

制作年が2019年なので、現在から2040年を予想すると映画の内容と異なる部分が大きいと思う。解決策が正しくない方向になってしまったものもあるが、今後に向けて修正していければと思った。

底抜けに楽観的に見えるデイモン監督がみせる、環境危機に対処するための処方箋は、たいへん説得力がありました。それ故、今は、自然科学なアプローチよりも、人倫道徳的なアプローチの方が重要なのではないかと。2019年以降のウクライナとロシアの戦争、ガザの無差別空爆、ミャンマーのクーデターなど、地道な自然保護の活動を一瞬にして無に帰すような振る舞いを、先になんとかせねば、どうにもならないのではないかと思いました。

小さくても希望を感じる事が出来たのは、娘が大人にという視点があったからかな。トンネルの先の光でも、遠い光で周りは暗いよ。

「2040 地球再生のビジョン」

大竹財団さん 25/05/26 11:34

今、また観るべき映画

「ジェンダー・マリアージュ」上映会、スタッフ含め17名で鑑賞しました。
2時間弱という長めのドキュメンタリーでしたが、ドラマチックな裁判闘争の展開に全然長さを感じさせなかったね、と見た人たちが口々に言っていました。マイノリティの人権を考えるうえでは本当に考えさせられたり、学びが多かったです。

まさに日本でも今同性婚裁判が実施されていて、そちらの動向にも注視していきたいと思いました。

嬉しかったです。いい映画でした。

「ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~」

つながる映画館さん 25/05/26 10:53

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