新着上映者の声

会場が一体に

生産者、行政職員、フリースクールや保育園の運営者、政治家、主婦、地域おこし協力隊員など岩手県内の様々な場所から上映会に大人200名+お子さんが集まってくれました。

アリスの言葉に、涙する生産者。
映画上映会後にはマルシェを開催。
お客様一人一人がアリスになってくれました。
その後のトークセッションでは、料理人、生産者、障害児のデイサービス施設経営者、政治家に登壇頂きそれぞれの農や食への日頃のエピソードや未来に向けての想いをお聞きし、人と人の繋がりを地元においてより大切にしていく事を確認することができました。

映画『食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~』

まーこさん 25/08/30 16:30

 この映画の上映を決めたのは、南米チリに世界中から洋服が集まってきていて、そこにあるアタカマ砂漠に大量に捨てられていて、まさに「洋服の墓場」になっている、という全国紙上の新聞記事を目にしたからです。
 これまで「ファストフード」という言葉は聞いたことがあるものの、「ファストファッション」という言葉は初めてでした。それが何を意味しているのか。この映画で取り上げられているのは、ファッション業界のブランド企業と、劣悪な環境・低賃金で働かせられる縫製労働者、原料となる綿を栽培する農家と種子を独占するグローバル企業の関係、農薬による環境汚染、自殺に追い込まれる農業者、皮革製品の製造過程で垂れ流される汚染水、飲み水や地下水の汚染とその影響を受ける村民の姿などなどです。安価な洋服が大量に消費されるファッションの世界、そしてそこで起こっている様々な問題を知ることができました。「私たちの血でつくられた洋服を着ないでほしい。もうたくさんだ」という労働者でもある母親の言葉が強く印象に残りました。
 参加者からは、「若い人にも見てほしい映画ですね。今回も真の豊かさを考えさせられました。少し勉強していた内容ですが、改めて身につまされました。フェアトレードな商品を選ぶ人になりたい。ピープルツリー、実は愛用しています。good choiceでした」「「血で作られている服」印象強く残りました。少ないわずかなお金で生きていくために犠牲者が増える。ファーストフード、ファッションetcが生態系も多様性も命も地球もけずってゆく。システムの変更、私ができる事は?」「まったく無知なことでした。中国、ベトナム、そしてカンボジア…。H&Mは本当に安くて、いいなあなんて買っていました。で、安く作られている事は知っていましたが、正当に支払われていると思っていました!裏側を知り、おどろきました。やはり知ることは大切です」「厳しい映像に目を覆い、自分の無力さを痛感しました。「エシカルコンシューマ」という内容が10年位前から教科書にのるようになりました。世界規模での現実を知る(学ぶ)ことが大切です。しかし、今、世界の主要リーダーが〇〇ファーストの名のもとに国際法すら無視する現実に失望を覚えます。「システムを変える」、私達はどう行動すれば良いのでしょうか」などと多くの感想が寄せられました。

映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』

シネマシェア米沢さん 25/08/30 09:58

ガザの日常を知る貴重な作品!

ガザのドキュメンタリー映画は今年2回目。昨今のガザの惨状に興味関心を寄せていただいた方々10名程の参加がありました。
どこの国とも変わらない普通の若者がカフェに行ったり、歌い踊り笑い、家族団欒の中ではしゃぐ子どもの姿。
しかし、いつ爆撃が落ちてくるかわからないような逼迫した状況、朝起きてみたらそこにあった建物が崩壊、つい先日喋った人が居なくなる・・・。常に死と隣り合わせである事が、より生きている事への喜び、自国への愛、郷土を守る事への使命、自分がどうすべきか、、、、。
イタリア医学留学生リッカルド君が目にする驚きの日々の中での言動、現地ガザで受け入れる同級生サアディ君や同世代の仲間との心の中の本音のやり取り、みんなが様々な立場で葛藤しながら対話しながら寄り添っていく姿、すごく機微な心情が細やかに描かれていて、それでも勇敢に立ち向かう若者達にとても心が打たれる良い作品でした。

今や現地は当時より酷い状況であり、ガザ現地での彼らや病院がどういう状況なのか遥か想像を脱しているのですが、、、このドキュメンタリー作品は非常に貴重である事と、より悪い方向へいっている事が非常に愚かで無念。一体どうしたらこの惨状を止める事が出来るのか落胆の気持ちもありつつ。

参加したみなさんと現地への想いなどができ、大事な時間となりました。ガザへの人道支援の輪が広がり一刻も早くこの惨状が止まる事を祈るばかりです!

映画『医学生 ガザへ行く』

KOSUGI-de-Cinemaさん 25/08/30 09:30

地域とつながる、大地とつながる作品

第18回マチリノシネマは、再上映となる「よみがえりのレシピ」。これまで上映した中でも3本の指に入るくらい好きな映画で、前回上映したときも、みなさん「よかった!」と…中には涙する方も。

舞台は東北、庄内地方。
東北弁のおじいちゃん、おばあちゃんが登場するシーンでは、日本語だけど字幕付きです(笑)
イタリアン「アルケッチャーノ」のお料理は、みなさん「おいしそうだったね!」と。名もなき人々が守り続けてきた在来種のお野菜を、プロの料理人が見事素晴らしいお料理によみがえらせました。

参加してくれた方が、とても素敵なシェアを。
「実家が岩手なので、子どもの頃、映画に出てきた菊の花を湯がいたお料理、祖母がよくだしてくれました。子どものわたしには、それが苦くて苦くて、嫌でたまならなかった。その時のことを祖母との思い出と共に、なんだか切なく思い出しました。食べ物って、単にカジュアルな美味しい思い出だけじゃなく、後になって振り返ったとき、いい感じに熟成されてる。それがいいんですよね」
映画のなかでは、そのことを「食べ物を通して“感性の共有”をする」と表現されてました。キュウリひとつとってみても、在来種のキュウリ(この作品では外崎キュウリ)は皮が薄く、その近くに苦みがあり、そのあとキュウリの旨みが広がる。

学校で自分たちが育てた在来種のキュウリを味わう子どもたち。一口食べて、ちゃんとキュウリそのものを感じて表現する姿に、希望を感じて涙がでそうに。
食べやすいことを追求した品種改良、それは決して悪いことではないのだけど、“感性の共有”という点では本来の存在感がうすらぼやけてしまうのかも。
そう感じるのは、野菜も人間も同じなのかもしれないですね。

これからも、地球とつながる、大地とつながる、そんな作品を上映していきたいと思います。

映画『よみがえりのレシピ』

マチリノさん 25/08/29 16:52

本当に豊かな毎日を送る、ということ。

「豊かさ」について、考えさせられました。
バークレーだったでしょうか、オーストラリアのどこかの都市だっでしょうか、失念してしまったのですが、駐車場だったところを住民の方々で開墾し、何年かかけて豊かな農園、そして一つのコミュニティにしてしまった様子には、感動を覚えました。ただし、トイレ問題には少し、抵抗を覚えましたが、、、日本人としても、江戸時代に学べ、ということなのでしょうか?(しかし、感染症など、新たな問題はあるともいますが)
この上映会当日は熱中症警戒アラートが連日発表される中で、来館者がぐっと減ってしまったのが残念でした。先の選挙でも、環境問題があまり取りざたされなくて(マスコミでも、暑さを言う前に、もっと環境問題を取りざたすべきなのに)失望を覚えました。個人や地方だけではなく、首都圏でも、というか都会こそ、このような取り組みを大々的に取り上げて国でもリリースすべきだと思います。
映画としては、取材して回っている夫婦の立ち位置がいまひとつわかりにくかったなと。小さな子どもさんを連れていましたが、その子どもさんの反応や取材先とのかかわり方などが少しでも描かれていればもっと、優れたドキュメンタリー作品になったのにな、と残念に感じました。




映画『TERRA ぼくらと地球のくらし方』

みどりアートパークさん 25/08/29 13:15

【ジュゴンの伝説や辺野古の取り巻く環境を知る】

ニュースや新聞で知っているけど、細部をイメージできなかった辺野古。そこで起きている葛藤や苦慮、実際の環境への影響がリアルに感じられる素晴らしい作品でした。

辺野古の基地建設については、政府や軍が進めていることなので、個人的な気持ちでは「NO」ですが、善悪・利害を越えて簡単には一つの答えが出ないような、大変難しい事案だと感じました。沖縄全体の戦前からの歴史を含め、もう一度私たちも正しい理解をすべきだなと心に留めたいと思います。

この映画を観ることで、辺野古のことが近くに感じられ、他人事でもないという意識が少しでも芽生えるのはとても有意義なことだと思います。 対話の時間でも、やはり知ることの大切さを皆さん感じたようです。

また、こういったドキュメンタリー映画は慣れていないと、いや慣れていても眠くなることも多いのですが、さすが受賞歴のあるクリエイティブディレクターが手掛けている作品です、全体を通してめくるめく刺激的な展開でなくても、ずっと良い具合に注視できる編集にその手腕を感じました。音楽も素晴らしかったです。

※当事業は市の補助金事業のため、価格を低く設定しております。

映画『ZAN ~ジュゴンが姿を見せるとき~』

湯平藝文會(YACA)さん 25/08/29 10:12

【ボーダーを越えて響く音楽】

以前見逃していて観たかったという方が、主催者の私を含めて数人おり、この場で共有できたことは有意義でした。何度もリフレインするような心地よいメロディと唄。竹や木製の楽器の丸い響きに耳がほぐされました。それぞれの島の伝統音楽をミックスしたアンサンブルという発想は壮大で面白いですね。
中には現代のラップミュージックのような曲調もあり、あれは現代的だったのか、元々あのような曲調があったのか気になりました。

上映後の対話の時間には、アイヌ音楽や沖縄などの島の音楽とも通じる部分が感じられたという感想や、音楽の偉大さ、面白いさを皆さんが語ってくださいました。
11歳から70歳までの皆様が一緒に楽しめた良い時間。
コンピレーションアルバムはApple musicにもありましたので、ドライブ中に娘と映画の場面を言いっこしながら口ずさんでます♪子供の教育にも良い教材だったと感じています。

※当事業は市の補助金事業のため価格を低く設定しております。

映画『大海原のソングライン』

湯平藝文會(YACA)さん 25/08/29 09:55

もったいない精神を思い出す

当日は「もったいない食堂」「アップサイクルジャパン」を運営する西村まさゆき氏によるオープニングトークから始まりました。
「もったいない」という言葉は単なるフードロスや食の問題に限らず、物やご縁など多様な対象に使われる言葉であることを再認識。
一つ一つの物や自然、人間以外の存在にも魂が宿るとするアニミズム的な感覚、いわば八百万の神的な信仰から生まれた、日本人の特性を表す言葉であると学びました。

参加者からは次のような感想が寄せられました。

資本主義的な消費社会の中で、便利さと引き換えに感じる違和感に気づかされた。

自然に寄り添う暮らし方や、自給自足・消費を抑えたライフスタイルの価値を改めて感じた。

「もったいない」を食や物だけでなく、ご縁や時間にも広げて考えることが大切だと思った。

時間の使い方が加速してしまう現代において、「ゆっくり過ごす」ことの意味を考え直したい。

上映会は、ただ映画を観るだけでなく、身近な生活の中で「もったいない」という言葉をどう実践するかを考えるきっかけとなりました。

映画『もったいないキッチン』

TEMPLE CINEMA JORAKUJI~浄楽寺~さん 25/08/28 22:53

素晴らしい時間でした!

参加して下さった多くの人が、他の人にも見せたい!と言って下さり、
生産者の方が、家族、特にわが子達に見せたいと仰っていたのがとても印象的でした。
アリスの言葉はとても力強いけれど、とにかく柔らかく温かくて、オーガニックの価値を魅力を多くの人が抵抗間なく受けいられると感じます。
オーガニックのことを伝えるとき、どうしても価値観の押し付けになってしまうのではないかと、言葉選びにも慎重になり苦労しますが、自分が語るよりも、この映画さえ見てもらえたらOK!
映画の感想をシェアしあうことで、たくさんの素敵なアイデアや出会いも生まれました。
素晴らしい映画をありがとうございます。

映画『食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~』

めぐりるさん 25/08/27 22:52

ランキング

シロナガスクジラに魅せられ、幼い頃から追い続けていたクレイグ・リーソン。世界中の海でプランクトン...
この数十年、服の価格が低下する一方で、人や環境が支払う代償は劇的に上昇してきた。本作は、服を巡る...
『0円キッチン』はジャーナリストで“食料救出人”のダーヴィドが食料廃棄をなくすため、廃油で走るキッチ...
福島から鹿児島まで4週間1600kmの旅。ダーヴィドと旅のパートナーニキを助けてくれるのは、もったいない...
サーファーにラッパー、40人子どもがいる漁師のおじいちゃんなど個性豊かな人々が登場

あなたはガザ...
<「おいしい革命家」アリスのはじまり>
 1971年、カリフォルニア州バークレーにアメリカで初めて、...
1953年、アメリカのアイゼンハワー大統領(当時)は、軍産複合体を批判する有名な演説「鉄の十字架」別...
アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国…。11歳から15歳の子どもたちが世界中からフランスの...
アメリカでは1981年から幸福度研究が始まり、幸福度を教える講座はハーバード大学で人気となりました。...
種は未来に実りをもたらすタイムカプセル

在来種が失われ続けている今、人類の未来の糧を守るため、...

※ 上映者の声投稿数で集計