ヨーロッパでも人種差別の傾向が強くなっている中で、こどもたち一人ひとりの個性や価値を映し出す作品。
フランスで年間3〜4万人も移民の子供がいるというのは日本と大きく異なる部分だと思います。
ただ、言葉を話せない子どものため、フランスでは全土に移民用の適応クラスが存在。小中高、全年代むけで、映画では11〜15歳までの子供たちとのこと。
映画の中の象徴的な言葉を抜粋すると、
・違いは一つの豊かさの象徴である。
・国や文化の違いは悪いことではなく素晴らしいこと。みんな同じである必要はない。もっと個性を出して生きていきましょう
・他人を受け入れる、他人に偏見を持たずに接する。相手を理解することで人種問題もなくなり共存していける
・学校で躓くと一生の問題になり、社会に馴染むことができなくなり、受け入れてくれる場所がないと益々孤立してしまう。
・こどもにどうして話させるか?生徒たち自身が話し合うことで、「自分とこの子は違うんだ、でも違ったままで一緒に生きていけるんだ」と言うことがわかるから。それを先生の言葉や教科書で、「宗教はこういうもの」と押し付けてもわからない。自分たちの体験から学んでいくことを大切にする。
移民が少ない日本でも大変大事なことを教えてくれる映画でした。それぞれの意見を言い合い、意見が違ってもいい。
日本では、どうしても効率を重視した画一的な教育が目立つような気がしています。校則の問題なども生徒の個性をつぶすためのものに思えてなりません。子どもの意見を大事にする、と言うことは日本はまだまだ遅れているのだと考えさせられます。
ancient beat clubさん 22/04/14 18:25
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