台北カフェ・ストーリー
ジャンル
環境 その他 時間 81分
製作年2010年
監督 シアオ・ヤーチュアン(蕭雅全 )
これぞ新世代台湾映画!
たちまち魅了された。とびきりの美少女姉妹が経営するオシャレな喫茶店(実在するカフェで、この映画のヒットで行列必至となった)。姉は『藍色夏恋』(02)以来、台湾のみならず日本男子も虜にしてきたグイ・ルンメイ。文句なし!
-石坂健治(東京国際映画祭「アジアの風」プログラミング・ディレクター/日本映画大学教授)
About the film
「あなたにとって 一番 大切なものは?」
台北で美人姉妹がカフェをオープンする。
このカフェでは「物々交換」が人気に。
物と物を交換するとき、実は物にまつわる
ストーリーも同時に交換している。
そして、姉妹は価値観を変えていく。
More info
OLからカフェのオーナーに転身したドゥアルと妹のチャンアルが念願のカフェを台北でオープンする。ドゥアル・カフェは、コーヒーのアロマ、手製のデザートの香りであふれている。しかし、やっと開店したものの、お客が入らない。そこで妹チャンアルが、カフェで物々交換を始めるアイデアを思いつく。様々な物が持ち込まれ、そして次のオーナーのもとへと去っていく。やがて物々交換はドゥアル・カフェの一番の魅力となっていく。そして物々交換がきっかけで出会った人たちが、心を通わせていく。
ある日、一人の男性がお店にやって来る。彼は世界35都市で集めたという35個の石鹸を持って来て、何か特別なものと交換したいという。以後、カフェに来る度に語られるそれらの石鹸のエキゾチックな物語にドゥアルの心は魅せられていく。そして、物々交換をきっかけに、姉妹の価値観が変わっていく。本当に大切なものは?台北を舞台に展開するオシャレ感覚溢れるカフェ・ストーリー。
Data
原題 |
第36個故事 |
製作年 |
2010年 |
製作国 |
台湾 |
制作 |
BIT プロダクション |
配給 |
ユナイテッドピープル |
時間 |
81分 |
Cast & Staff
監督 |
シアオ・ヤーチュアン(蕭雅全 ) |
製作総指揮 |
リン・ジェチアン |
プロデューサー |
シアオ・ルイラン |
原作 |
|
脚本 |
シアオ・ヤーチュアン(蕭雅全) |
音楽 |
サマー・レイ(雷光夏) ホウ・ジージエン |
撮影 |
リン・ジェチアン |
編集 |
タオ・チューチュン |
キャスト |
グイ・ルンメイ(桂綸鎂)
リン・チェンシー(林辰唏)
チャン・ハン(張翰)
中孝介(特別出演)
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上映会主催者の声
上映会を主催された方の声を紹介します

はじめてのcinemoの映画の上映会でしたが、
「cinemoのメルマガを見て知った」という方もいらっしゃり
ユナイテッド・ピープルさんの配給する映画が好きな方々との
繫がりを感じました。
上映会後は、希望者で台湾スイーツを楽しみながらアフタートークを行いました。
社会派を前面に打ち出した映画でない分、価値観の話、社会のしくみの話、家族の話、歴史の話など、受け止め方はかなり人それぞれで、各人の感想を共有することでさらに、さまざまな視点に触れるきっかけになったように思います。
当日は地元のリサイクル団体とコラボして物々交換会(使ってもらいたいものの持ち込みOK,持ち帰りOK)も開催、
アンケート結果も満足度の高いイベントとなりました。
※高校生以下無料
※前売り1200円、当日1500円
毎月1回ドキュメンタリー映画の上映をするという会なので、ドキュメンタリーではない『台北カフェストーリー』はどのように捉えられるのか少し心配もあったのですが、いつもと違う雰囲気だったけどのんびりと楽しめた、という感想が多かったです。
1回目と2回目の間の時間では、「編み編み企画」として、編み物が得意なスタッフが編み物やってみたい人に教えるという企画をしました。参加した方にはとても楽しんでもらえたようでしたが、教えるスタッフにとっても楽しい時間となりました。
物々交換ではなく、コトコト交換?ですが、映画のカフェのように、すまっこ上映会が来てくれる人たちにとって、それぞれの価値観を尊重しながらゆるく繋がれる場になるといいなと思いました。
カフェを営む姉妹の日常が美しい映像で描かれていて、映画を見ているだけでカフェに居るような気分になれた。映画のテーマである「あなたの大切なものは何ですか?」という問いは、観る人に自分の大切にしている物へのストーリーを思い起こさせ、映画鑑賞の後、観客同士でストーリーをシェア出来たことも面白かった。
参加希望の方からのリクエストでこちらを選出。
飲食店の内情だったり、街ゆく人たちへのインタビューなどが散りばめられた作品でした。
<お金>や<世界旅行>をはじめ、交換物にまつわる個々の背景、ここ数年制限のある<当たり前の生活>を12年前に制作された作品の中に見つけ懐かしく感じました。
少しずつ自由が戻りつつあるようで、参加者の皆さんも旅に出かけたい気持ちになったと言われる方も多かったように思います。
会場も作品同様の飲食店、あちこちからいろんなものが届くのも似ています。
主人公の2人の姉妹同様、たくさんの人たちに支えられて細くても長く愛されるような場所を続けていきたいと改めて気持ちを引き締めるきっかけになりました。

あいにくの雨天で当日不参加者もでましたが、少人数ならではのアットホームな雰囲気で対話が楽しめました。
参加者から寄せられたコメントをいくつかご紹介します。
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映画を観て感想をシェアするの楽しかったです!
映画好きなんで、あのようなイベントはこれからも楽しみです。
時間あるときは覗かせていただきますので、どうぞよろしくお願いします!
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「物々交換」というのが面白そうで参加しました。
映画だけでなく「映画と絡んだテーマの共有」というのも、ほかにない映画の楽しみ方だなぁと。キネカマ発祥的で面白いと思いました。
また参加するのを楽しみにしています。
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新しい景色の映画を観て話せた時間や、テーマに合わせてシェアし合えた時間は、本当に有意義でした。
また、いろんな映画を観る機会を、どんどん増やして行きたいなぁ~と思いました。
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以上です。
映画の感想を意見交換する中で、ひとりでは気付かない様々な着眼点に触れるという体験が、開催者・参加者ともに新鮮でした。
素敵な時間を一緒に過ごすことができたと思います。