新着上映者の声

パレスチナに生きるということ

ピアノ調律師の方が体調不良をおしてご参加くださいました。思うところが画面のあちこちで感じられたそうで、ぜひピアニストや先生方に見てほしい!と話しておられました。
検問所の様子、パスポートがないこと、イスラエル側の承認をうけた立ち位置でないと海外公演もレッスンにも行けないなどなど。
10歳からでもここまで伸びるものか!
芸術は主人公にとっては生きることそのものだということを感じる中で、これまで「地球のステージ」を通して知りえた苦難を生きるガザの人々のことが思い起こされます。
「ガザを。パレスチナを忘れない」そのためにも本作他、
パレスチナを描く作品たちの力を借りたいと思います。

映画『パレスチナのピアニスト』

旅するシネマ&カフェさん 24/04/17 09:47

自分にできること

つながる映画館10回目となる上映会は『トゥルーコスト 真実の代償』を鑑賞し、その後、日本リ・ファッション協会の鈴木純子さんをゲストに招き、お話し会も行いました。
お話し会では、最初に映画で知った衝撃のファッション業界の事実について、沸き起こる感情や疑問をグループで少しシェアする時間を設けてくださり、少し緊張がゆるんだ感じがしました。
映画から知ったことに加えて、鈴木さんから日本において古布がどうリユースされたりアップサイクルされているかとか、綿の生産量など、具体的で最新のデータを提供していただいたことで、問題の輪郭がより明確になりました。
参加者の中に、バングラディッシュ、タイ、カンボジアなど、綿製品の生産地での支援活動経験のある方がいらっしゃり、彼らが見てきたのは80年代のことですが、もしかしたらファストファッションの代償により、80年代よりも深刻になっているのではないかと感じました。
鈴木さんが投げかけてくれた4つの問いがあります。
「誰が得をしている?」「誰が代償を払っている?」「誰に決定権がある?」「誰が正しさを作れる?」
4つ目の「誰が正しさを作れる?」という問いに対して、参加者の多くが「わたし」を主語に、自分にできることを考えていたことがとても印象的でした。

映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』

つながる映画館さん 24/04/15 23:40

ファッションを軸に資本主義社会、経済に全体について、環境や農業に至るまで感じることができる作品でした。
参加された皆さんも自分たちが着ている服のことも見つめなおしていらっしゃいました。
最近では直すよりも新しいものを買ったほうが安いからと直して使う人が減り、利用者が減るから、お直しする職人さんも減っているという裁縫業界のお話も参加者さんから聞けました。
昔は靴下に穴が開いても、祖母がきれいに繕ってくれて長く履いていたけれど、繕い方も教えてもらっておけばよかったなど修繕、手直ししながら長く使いたいという想いが共有されていました。お直しワークショップを同時開催しても楽しそうですね。
経済という渦の中で、コマーシャルに踊らされないようにしたいという意見もありました。

映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』

しまのぱんsouda!さん 24/04/15 16:00

平和について考える機会に

みなさんが思い思いに映画の感想、平和について、戦争はどうしたらなくなるかなどの意見を葉っぱや木の実などの型どった色画用紙に書いてもらい、樹の幹の絵に貼り付け希望の樹を作成しました。映画を見た方はもちろん、見てない方もこの樹の絵を見ることにより、平和について考える、戦争について知るよい機会となりました。

映画『ガザ 素顔の日常』

ユイの館さん 24/04/14 14:58

「この世界の片隅」の青春の輝き

2021年当時でも、ガザ地区では国境での抗議デモが銃撃され、空にはドローンが飛び交い、しばしばイスラエル軍による空爆が襲うという戦乱の巷でしたが、そこに住む人々は、どこにでもあるような穏やかな暮らしを営む、ごく普通の市民であったという当たり前の事実に、この映画は気づかせてくれました。海岸の風景の美しさも印象に残ります。主人公リッカルドを囲む現地の若者たちの描写は、さながら青春映画の趣きでした。いま、このような市民の日常のささやかな幸せが、無惨にも破壊されてしまった現実の悲惨さを思い知らされます。戦争が、ごくありふれた普通の暮らしとささやかな幸せを打ち砕いてしまう様子を描く点では、アニメ映画「この世界の片隅で」にも通じるところがあるように感じました。「ガザ・サーフクラブ」「ガザの美容室」など、ガザの日常生活を描くドキュメンタリー映画も、機会があれば取り上げてみたいと思います。

映画『医学生 ガザへ行く』

鈴木不二一さん 24/04/12 22:46

2023ウナギネマvol.11『戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン』

紛争の絶えない地域でワインを作り続ける。
内戦のない私たちの生活からは到底考えられません。

「戦争があっても現実的に生きることが大切」

戦争があろうがなかろうが、酵母の働きは変わることはない。
良質のブドウを無駄にしないため、作り手たちはワインを作り続ける。

人生の本質を彼らは教えてくれます。
カリスマ的存在のセルジュ・ホシャールの言葉は非常に含蓄にあふれています。

爆弾が落ちるたびにワインを一口飲んだ。
そして気づいた。
ワインを口に入れてしまえば、あとは脳しか使わない。
爆弾が落ちてくるところでは爆弾の味になる。
ワインは人生そのもの。
最後の一口を飲んだ時に涙がこぼれたと。

ある時は、午後いっぱいかけて1本のワインを飲もうと言います。
同席者が感想を述べようとすると「まだ早い」
すでに飲み始めて3時間も経っているのに。
まだ最後まで飲んでいない、これからも変わるのだと。

私たちは「いま」の状況でいろいろと判断を下します。
人間関係においても、相手を「いま」の関係で見てしまいます。
しかし、セルジュに言わせれば「まだ早い」
これからその人はいくらでも変わる可能性があるのです。

幸せとは何か。
よく生きるためにはどうすればよいか。
そんな問いの答えになるものが、たくさん見つかる映画です。
ぜひ機会があれば、みなさんもご覧ください。

次回のウナギネマは4/26(金)〜29(月祝)の4日間です。
上映作品は『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』。

ファッション業界でも大量生産・大量消費が問題化
誰かの犠牲の上に成り立つファッションに変化が起き始めた!
トレンドはエシカル&フェアトレード・ファッション
ファッション産業の今と、向かうべき未来を描き出すドキュメンタリー

詳細はこちら
http://unaginema.com/2024/03/24/2023ウナギネマvol-12『ザ・トゥルー・コスト-~ファスト/

ぜひこちらの作品もお楽しみに。

映画『戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン』

ウナギネマ〜ちくごソーシャルシネマ倶楽部さん 24/04/12 08:36

他人事にはできない、自分ごととして捕らえたくなる映画

個人的には2度目でしたが、主催者としてはもちろん始めての視聴となりました。
おだやかな革命、の「革命」の部分は地域での再生可能エネルギーの開発、ということを指すのだということが、感想シェア会で(自分の中)で判明して、なるほどそうだったのか〜と久しぶりに腑に落ちました。というのも、登場した地域の大半に縁があるせいか、ただエネルギーの話だけでなくその周辺のことも含めて圧倒的な共感を感じていたからでした。

おだやかな革命を起こせる地域とそうでない地域の違いはなんなのか、ということを考えつつも、自分自身が革命そのものを生きることをしていこうと、改めて心に誓ったのでした。

とは言え、革命という言葉はいささか刺激的なようで、参加者からはとまどいの様子というか、「…キューバ?」といったような反応が多かったのも事実ですが。

映画『おだやかな革命』

山小屋シネマさん 24/04/11 20:03

10年あまり経過していても

監督の堀潤さんをお招きし、上映後、撮影した当時のエピソードなどをお聞きしました。10年以上経っても、解決していないことや、今、あらためて気づくことなどを参加者のみなさんとシェアいたしました。映像を映画として残すことの意義を感じました。

映画『変身 - Metamorphosis』

御苑でシネマさん 24/04/09 12:17

アートの奥深さを感じた作品

続編ということで、3月4月と2作品続けての上映でした。

前編に比べて痩せ細り、どこか気力も無くしてしまっているかのように見えるハーブ。彼を献身に支えるドロシー。

少し寂しい展開となりましたが、アートに対しての姿勢は衰えることなく精力的で、生き生きしていました。

アパートの一室いっぱいに詰め込まれたコレクションが全米に渡り、それぞれの場所で日の目を見ることになった壮大なプロジェクト。映画で紹介されていたのはほんの一部に過ぎませんが、相当な時間と労力だったと思います。

それでもアートに対して真っ直ぐ向き合い、軸がぶれないふたりは素敵だなと正直に感じました。

生涯を通してこんなに夢中になれるものがあるふたりが羨ましい!

映画『ハーブ&ドロシー2 ふたりからの贈り物』

iroirocinemaさん 24/04/09 10:32

ランキング

シロナガスクジラに魅せられ、幼い頃から追い続けていたクレイグ・リーソン。世界中の海でプランクトン...
福島から鹿児島まで4週間1600kmの旅。ダーヴィドと旅のパートナーニキを助けてくれるのは、もったいない...
この数十年、服の価格が低下する一方で、人や環境が支払う代償は劇的に上昇してきた。本作は、服を巡る...
『0円キッチン』はジャーナリストで“食料救出人”のダーヴィドが食料廃棄をなくすため、廃油で走るキッチ...
サーファーにラッパー、40人子どもがいる漁師のおじいちゃんなど個性豊かな人々が登場

あなたはガザ...
<「おいしい革命家」アリスのはじまり>
 1971年、カリフォルニア州バークレーにアメリカで初めて、...
1953年、アメリカのアイゼンハワー大統領(当時)は、軍産複合体を批判する有名な演説「鉄の十字架」別...
アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国…。11歳から15歳の子どもたちが世界中からフランスの...
アメリカでは1981年から幸福度研究が始まり、幸福度を教える講座はハーバード大学で人気となりました。...
種は未来に実りをもたらすタイムカプセル

在来種が失われ続けている今、人類の未来の糧を守るため、...

※ 上映者の声投稿数で集計