6月の「からびなシネマ」では、平和活動家・思想家・教育者であるサティシュ・クマールの人生を描いたドキュメンタリー『ラディカル・ラブ ~サティシュ・クマール 巡礼の旅~』を上映しました。
核兵器廃絶を訴えて、約1万4000kmを歩いた平和巡礼。その姿に始まり、ホリスティック教育の場として知られる「シューマッハー・カレッジ」の設立、環境活動家ヴァンダナ・シヴァとの協働、生きることと愛することを重ね合わせる彼の歩みが、映像と言葉によって丁寧に紡がれています。
いま、私たちは世界のあちこちで戦争や紛争、分断の報道に日々さらされています。誰かを排除し、正義を叫び、対立の連鎖に巻き込まれていく社会の空気のなかで、この作品の語るメッセージ「愛こそが唯一の解決策」は、決して綺麗ごとではなく、むしろ根源的な希望の提案として心に響きました。
上映後の感想シェアでは、次のような声が寄せられました。
「人との信頼が世界を繋いでいくという言葉に、深く納得しました」
「分断や不信が当たり前になっている時代に、こんなふうに愛を武器に歩いた人がいたことが、救いのように感じました」
「“人生は巡礼の旅”という言葉が忘れられません。自分にとっての巡礼とは何か、考え始めています」
からびなシネマは、毎月1本のドキュメンタリーを通じて、異なる価値観に触れたり、多面的に物事を捉える「問いの時間」をつくっています。今月は、特に“社会と自分をつなぐ視点”として、多くの気づきと静かな余韻が生まれる回となりました。
小さくても希望が感じられる作品を、これからも選び続けたいと思います。
映画『ラディカル・ラブ ~サティシュ・クマール 巡礼の旅~』
からびなシネマさん 25/07/03 10:02
憎まない=許さない、ではないと思った。
パレスチナのガザ地区に対して、イスラエルはいったい何をしたいのか。どういう姿がイスラエルにとって良いと思っているのか。行き着く先に何を求めているのか、知りたいと思った。
とにかく、めちゃめちゃやる。
住める範囲を狭めていき、なおかつ爆撃を続ける。
なんだかんだ理由をつけて。
民家にも。
主人公の家もついに戦車に方位されて爆弾を打ち込まれる。
10人ほどが集い、きゃいきゃいやっていたのに、5人くらい、爆撃により死ぬ。
主人公は怪我を負った娘を病院に連れて行く。
そこで、「私はこれに対して相手を憎まない」と言い出して、周囲はもうびっくり。
憎まない=やり返さない。
ただし、裁判を起こしており、謝ってほしいとは思っている。
これは10年ほどの事件。
注目も浴びており、裁判も続いている。
なのに、イスラエルはまだ攻撃を続けている。
やってる側のイスラエルは、これ以上、何をしようというのか。
涼しい顔で攻撃の正当性を主張する。
恐ろしい。
楽々テラスさん 25/07/02 09:56
ふたりともがいつも、深刻な話になりそうになっても笑い話にする。いつもケラケラ笑っている雰囲気が、幸せを感じるコツと思えた。良かった。
ツツさんの役割は、他の人にできることではない。あのタイミング、あの場所でしか、叶えられないことをじぶんの役割として果たしたのだ。
チベットの宗教のお坊さんは踊り禁止、歌禁止。
ツツさんは踊るので、一緒に踊ろうと誘うが、戒律で禁じられているので困っていた。
もし、ダライ・ラマがそこにいたら、どちらを選ぶのだろうか。
大人だな、と感じた。
ダライ・ラマは洗礼も受けており、そこがすごい!と感じた。
本来、お酒も禁止なのに、洗礼のワインを「薬」と解釈してなめればよい、と案を出して、受け入れたことがすごいと感じた。
隔てることに飽き飽きしている人の取る行動だ、と感じた。
あなたの私の違いを指摘する時代はもう終わるのだ、と感じた。
楽々テラスさん 25/07/02 09:49
顔馴染みも、そうでない方も集まって頂き、それぞれの感想を最後に共有する場がありました。
それぞれ各々感じた気持ちを持ち帰ることができたように思います。共通したのは、楽しく、前をみて進むことに喜びがあるということ、また新しい感覚を得たところも共通していたように思います。
海辺の小さいコミュニティーでの開催です。ご近所さんと、生きるヒントをもらえる映画を観て、それぞれ新しい感性を得た後、またご近所へ一緒に帰るという感覚が不思議という意見がありました。この小さなコミュニティーで、様々な意味での尺度・定規がのばせたら嬉しいと感じました。次は7月です。
ありがとうございました。
The Cさん 25/07/02 01:02
二階シネマは住み開きシアターとして月のテーマを決めて1,2作品上映しています。
6月のテーマは「私が観たい映画&あなたが観たい映画」
リクエスト作品を上映しました。
本作品ではじめて満席となりました!!
映画のパワーと人のつながりの大切さを感じました。
参加者の感想
・人間関係に悩みダライ・ラマの本に励まされた事があり、映画を観にきた。
・昔、お父さんから「とても偉大なお坊さん」と聞いていた方。思想とは別にお茶目な振る舞いにおどろき。
・映画を通じてダライ・ラマに出会い直した。日常では色々あるけれど、大切なことを再確認できた。
・ダライ・ラマの分厚い自伝書を読めずにいる中、映像で考えに触れることができた。
・ダライラマ法王とツツ大主教の悪ふざけっぷり!二人の信頼関係がすてき。
・ツツ大主教の言う「Ubuntu」(他者との関わりの中に学びはある)が心に残った等
謙虚、ユーモア、愛、志...偉大なお二人の表情や話しぶりから伝わるものが沢山あり、有難くて涙がこぼれっぱなしでした。
参加者の方もとても満足いただきました。
ぜひ強くお勧めしたい作品です。
よい作品をありがとうございました!!!
二階シネマさん 25/07/01 09:35
「食べ物が変われば世界が変わる」
「いいものを食べれば戦争はなくなる」
この映画を見て、確かにその通りだよな。と感じました。
だからこそ
ファーマーズファースト
であるべきだし、
学校と食をもっともっと繋げていくことが大切なんだろうなと感じました。
日本は、豊かな自然があり、「いただきます」「ごちそうさま」が当たり前の文化を持っている。
日本から食文化を牽引していきたいと思える作品でした。
映画『食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~』
シネマ牟岐さん 25/06/30 04:27
6月のソーシャルシネマ上映は『食べることは生きること』でした
全編にわたって、オーガニックの母と呼ばれるアリス・ウォータースさんの温かい人柄が伝わる映画でした
ファーマーズ・ファースト
農家を第一に
土地を大切にする農家をリスペクトして、彼らがちゃんと食べていける価格で野菜を買おう
それが私たちの食の未来をつくっていく
原題は「We are what we eat」
私たちは誰でも、自分が口にしたものからできているということ
自分が幸せに生きていきたいと願うのならば、良い食材を選ぼう
安いこと、いつでもあること、たくさんあることに慣れてしまっている現代の私たちは、食材のかけがえのなさに気づけていないし、農家へのリスペクトもありません
でも、こんな「ファーストフード文化」はつい最近のもので、今から60〜70年前はすべてが「スローフード」だったはず
経済優先、効率優先の価値観が、本当に大切にしなくてはいけないものを見失わせているわけです
60年で変わってしまったのなら、60年で元に戻すことだってできるのではないでしょうか?
私たちが意識的に行動することで、必ず未来を明るくすることができるはずです
まず自分にできることから一つずつやっていきましょう!
一緒に映画を観た方の感想です
「食材との向き合い方に気づく内容の映画で、日本の文化に「いただきます」と言って、食べ物に敬意を払い食材の命をいただく…。食育の原点はここにあるのかなと改めて感じました」
次回の上映は7/23水曜『プラスチックの海』
短い映画とゲームで、SDGsについて楽しく知ることができるイベントです
詳細はこちら
https://fb.me/e/6HSb3AZp5
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映画『食べることは生きること ~アリス・ウォータースのおいしい革命~』
ウナギネマ〜ちくごソーシャルシネマ倶楽部さん 25/06/29 15:11
・大変興味あるテーマでした。日常の食品が独占されたり、身体に危害を与える状況を知っているつもりですが、更に認識を深めました。
・素敵な会場で種子の事を含め、問題の多い事を考えさせられ、良い作品でした。
ソシアルシネマクラブ杉並さん 25/06/29 11:21
常連のお客さまのリクエストにより上映。シアターとなる店舗ではまさに「エコ」な商品を集め販売しているので、店主にとってはチャレンジングな上映会となりました。
作品中には世界中(2018年当時)のショッキングな環境破壊や労働環境の現状が映され、参加者の方々もそれぞれ心を痛めたようです。
上映後に感想シェアの時間をとりました。
「ショック、もう企業を信じて買えない!」と感想を述べた若い方に対して、年配の方が「自分も昔知った時はそうだったけど、始まりはそれでいいと思う。まず知って、ショックを受けて、そこから自分でいろいろ調べたり、できることをできる範囲で動いていけばいい」との貴重なアドバイスがあったり、「このメーカーの商品は良い、悪い」といった情報交換もあったり、とても盛り上がる交流となりました。
参加者は皆さん、普段から自然栽培や地産地消などに取り組むなど、グローバリゼーションよりもローカリゼーションを意識している方が多かったのですが、「何も知らない人にこそこの映画を見てほしい」との声がありました。また「一度では情報量が多かったので、また見たい」との声もありました。
こちらは2018年公開のコロナ禍以前の映画であることもあり、ある程度現在と比較して見ることができました。そして、現在の社会の傾向や大国の主義・主張を思い起こしてみると、やはり貧富の差をはじめあらゆるところで分断が加速化してしまったと判断せざるを得ません。昨今の米騒動もそうですが、システムや経済にとにかく振り回されてしまう、大きな流れにのまれてしまう、わたしたちはこれでいいのだろうか?という疑問が止みません。個人が「消費者」というより、「市民」という感覚を持ち、大企業や資本家などが国家と結びつき、経済力により権力行使がまかり通る現代の経済優先の社会構造を、政治や教育によって変革していくことをなさない限り、人類と地球の本当の意味での「持続可能性」は高まらないだろうな、と想像しています。
シネマザガウラさん 25/06/28 17:38
短編映画との同時上映でレイトショーとして開催致しました。
レイトショーということで集客は大変厳しかったのですが、同時上映にすることで、元々この作品に興味がなかったお客様にも届けることができ、有意義な会となりました。
次回は開催時間なども考慮して改めて計画してみようと思います。
二階堂 方舟さん 25/06/28 16:19
※ 上映者の声投稿数で集計