パレスチナ自体は訪れたことはありませんでしたが、中東地域へは何度も訪問しており、もともとこの地域やイスラムの人々に対する欧米の対応には偏りがあると思っていました。また中東地域に関する報道にも欧米からの視点に偏っているという思いがある、さらに争いばかりしている人々というイメージがあるのは感じていました。
今回、ガザの惨状を見て少しでも現在起こっている理不尽な状況を知ってもらいたくて上映会を企画しました。
事前にDVDを送っていただいたので上映会の前に中身を確認することができました。見たところ、ある程度の前知識がないと映画を見てもあまり実感・理解できないと感じましたので、急遽資料を作成し、上映前に簡単にパレスチナ地域の歴史や現状などを説明しました。うまく説明できたか分かりませんが、上映会に来ていただいた方からは説明があってよかったとの感想もいただきました。
また今回の上映会を通じて、長年パレスチナの人々の支援をされている方とも知り合う事ができ、遠方にも関わらずパレスチナの人々が作製した民芸品等を持ってきていただき会場に展示することができました。
このような内容の映画ですとどうしても殺伐とした雰囲気になってしまいますが、民芸品等を展示することで、よりパレスチナの人々を身近に感じていただけたのではないかと感じました。また上映後に展示品を見ていただき、そこから人々の生活の話などもできました。上映会を企画される方は、このような点にも配慮された方がいいかもしれません。
人口600人ちょっとの小さな村で、ちょうどいろいろな行事も重なってしまったこともあり、あまり人出は期待できませんでしたが、近隣の町村からも来ていただき、思った以上に集まっていただきました。また会場の関係で料金を徴収することはできませんでしたが、上映後にカンパを募ったところ、かかった費用の半分以上を賄うことができました。
辺鄙な地域ではこういった映画に触れる機会はほとんどないため、このような上映会を開催できるようになったことは良かったと思っています。もう少し料金が安くなると、もっと気軽に開催できるのではないかと思いました。
このような機会をいただきありがとうございました。
茅根健司さん 24/02/20 15:29
映画をみんなでみて、地元で活動する人のトークセッションとワークショップを実施しました。
今回の映画は服という身近なテーマだったので、参加者の方々が自分ごとで考えておられたと思います。
「ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~」
宮崎ソーシャルシネマさん 24/02/19 15:25
映画が10年前の作品だったこともあり、ガーナの今の状況がわかると嬉しいという話や、この時、バレンタイン一揆を企画して、ある意味で悔しい思いをした彼女たちが、今一体何を考え行動しているのか知りたいという話も出ました。
児童労働は問題外として、識字率が上がって教育が当たり前になった先の、幸せの形についても、現地で議論されているといいなと思った映画でした。
つながる映画館さん 24/02/19 13:23
アートと呼ばれるものは、それに触れたことがあるかどうか、関わったことがあるかどうか、身近にアーティストがいるかどうかでその理解が大きく変わってくることを改めて実感しました。
草間さんの作品を見て、まったく何も感じない、何が良いのかわからないという場合、それ以上踏み込むことは困難だし、良さを理解させようとすることに意味はありません。だからこそ、今回は伝記的な意味であれば作品そのものの価値がわからなくても何か感じるところがあるのではないか…と思いましたが、草間さんのアヴァンギャルドな人生からは、社会に存在しないものを生み出すことの意味と価値について話を深めていくのがやっとでした。
こういう映画こそ、多くの参加者を集めて多様な感想を集める必要があるのだと痛感しました。と同時に、様々な人にこの映画を観てもらってどんな感想を抱くのか知りたい、とも思いました。
次は、美術館でキュレーターができるぐらいの人をゲストに迎えて、トークと映画上映との2本立てで企画したいと思いました。
山小屋シネマさん 24/02/18 12:41
少人数での上映会だったが、林業に携わる人、地域づくりに携わる人、フリーのデザイナー、ソーシャルワーカーさんなど多様な人と鑑賞することができた。グレート・グリーン・ウォールの取り組みを始めて知った、という声が多く、アフリカ内の課題や特色を知ることができ良かったという感想があった。
岩井駅前交流拠点 boccs(ボックス)さん 24/02/18 10:34
各回1〜2名ずつで、対話の会は少しさみしかったが、多様な感想が集まった。映画を見る前はもっと社会的な映画だと思っていたが、個人に焦点を当てたもっとエモーショナルな映画だった、という感想や、日本の保守派が見たらどうか、など、いろんな感想があった。
「ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~」
岩井駅前交流拠点 boccs(ボックス)さん 24/02/18 09:55
◎世界と日常が切り離されている、繋がっていないと感じた。映画シーンの「私たちは常日頃から感じている問題、感じ方が違う」という発言、私も意識しておかないといけないと感じた。辛い労働だけでなく体罰や虐待がないのか気になる。
◎「安いものがいい」という日常がある。適正価格とは何なのか考えさせられた。考えて買いたいが、一方で物価高もあり、安い方を選んでしまう自分がいる。世界と繋がってもいるし、分断されていると感じた。
◎バレンタインのチョコだけでなく、節分の豆、恵方巻、ひな祭り…と、スーパーに特売コーナーがつくられる。売れ残った商品はどこへ? 映画から12年、3人がいまどうしているのか気になる。
◎「よりよい生活をするために教育が必要」というシーンがあったが、日本では学校では不登校などの問題もあり、教育のありかたについて考えさせられた。映画の子どもたちは、目がキラキラしていたのが印象的。元教員として自責の念を覚えた。
◎女子学生3人はどうやってACEにたどり着いたのか? 「気づくのはキツイ」という言葉が印象に残った。知らずに過ごす人が多い中で、使命感で前に進んでいく姿を見て、すごいなと感じた。フェアトレードの農園と周りの一般の農園とのギャップがどうなっているか気になった。フェアトレード、もっと広がっていかないといけない。私たちの労働もフェアではないと感じている。
◎以前途上国で仕事をしていて、児童労働の現場を知っている。先進国と途上国とで視点が違う中で「支援」とは何か考えさせられた。「見映えがいい」「おいしい」「安い」などの理由で買っている人が多く、「裏側」が見えていない。大人は情報を取りに行けるが、子どもたちはどうなんだろう?
◎3人の女性から元気をもらえた。バレンタイン一揆がうまくいかなく悔しがっていたけど、自分には影響があった。「高いけど買う」というのが、もっと気持ちよく買えるようになった。現地の人がチョコレートを食べたことがなかったということにビックリした。お互いが顔が見える関係になったらいい。
◎モヤモヤが残った。学校に行くのがいいというのはそのとおりだけど、教育の中身はどうなんだろう? 教育の結果”偉く”なるだけだったら、現状は変わらないのではないか? 「夢がない」と泣く必要はないと思う。
◎村の子どもたちはいまどうしているのだろうか? 女子学生3人の中の1人と知り合い。彼女はいま、子どもたちの居場所づくりの活動をしている。2011年にカンボジアへ行ったことがあり、車に子どもたちを詰め込んで衣料品工場へ連れていく現場を目にした。「安ければいいのか」と思ったが、忘れてしまう。作り手・売り手・買い手が見えて、想像力を働かせるようになりたい。
◎学校でフェアトレードを習うけど、ちょっとだけ。何のための学校だろうかと感じた。
◎自分はフェアトレードやオーガニック商品を意識的に買っているが、安いものを選ぶ人が多い。社会の構造上仕方がないと思うが、自分が買うことをやめたくない、もっとパーセントを増やしていきたい。
◎第1次産業にお金がまわっていない。生きていくうえで本当に必要なものが得にくくなっている。根源的な欲求が満たされていない。オーガニックと慣行農法とでは土のなかの生態系が全然違う。土のなかの菌と腸内細菌、繋がっている。日本でもオルタナティブスクールの子どもたちは目がキラキラしている。でも社会では不登校扱い…。
◎チョコレートの話と思っていたが、教育の話でもあった。日本の学校は行かなくてもいいんじゃないかと思っている。ギャップがある。企業はもっとフェアトレードに力を入れてもらいたい。
ママパパシネマ実行委員会さん 24/02/18 08:35
もし、家のすぐ近くに畑があったら、毎日植物や土に触れて、食べ物を自分で作ることができるのに。
都内での土地利用、環境や食の教育に、「都市を耕す」ことは一番有効なのでは?
見えない部分(どんな経緯で始まったのか?経費や許認可は?持続可能なのか…?)の不安を考慮してもなお、良いことの方がずっと大きい、「都市を耕す」という発想に、深く共感。
大きな変化の最中にあるアメリカの悩みも垣間見える。日本にも同じことが起こるでしょうか。
人口減、開発や資金の流れの変化、これまでとは違う世界へ動いていることを実感した作品。
様々な社会問題をまとめて解決できるかも!?
ここに希望があると思いました。
里山シネマさん 24/02/16 13:26
※ 上映者の声投稿数で集計