新着上映者の声

環境問題に万人が納得する正解はない

前回に引き続き、人工芝のプラスチック問題などに対する違和感を指摘するむきもあったが、環境問題に万人が納得する正解はない、それよりみんなが議論することが大切、という前向きな意見が出てきた。

映画『コペンハーゲンに山を』

タイニーシアター・ガイアさん 23/06/30 21:26

障害を乗り越えて実現する決断がすごい

エコクリティシズム的には生物の扱いはどうなのか、とか、人工芝のスキーってマイクロプラスチックはどうなの、という意見はあったものの、障害を乗り越えて実現する決断がすごい、日本では考えられない、世界の注目を集めることが議論の高まりにつながる、など、いろいろな意見が出ました。

映画『コペンハーゲンに山を』

タイニーシアター・ガイアさん 23/06/30 21:22

2023ウナギネマvol.3『1日1ドルで生活』

2023ウナギネマvol.3『1日1ドルで生活』

「貧困の原因は人でなく環境」
この一言がズシンと心に響きます。

一般的なアメリカの家庭に育ったクリスとザックのふたり。
両親がそろい、スポーツや趣味に時間を使いながら過ごした学生時代。
そんなふたりが、貧困の現場でその生活を実際に体験します。

舞台は中米のグアテマラ。
住民の多くが貧しい暮らしを送るその村で一夏を過ごします。

支出の大きな部分を薪代が占めたり、
寝床ではノミに身体中をくわれたり。
食費を抑えたために十分なカロリーがとれないことも。
あんなにバナナを美味しそうに食べる姿はこれまでに見たことがないほどです。

日雇い仕事などで収入が不安定な生活にできるだけ寄り添おうと、その日の収入をくじ引きで決めることにします。
大きい数字が出たときはいいのですが、0や1が続くと、生活はたちまち行き詰ります。

クリスは途中で感染症と寄生虫にかかり、病院で診察を受けます。
体調不良の原因がわかり、薬を飲めばいいとわかっているのに、その薬代がありません。
病院には行ったけれど、結局、薬を購入できずに帰ることに。

このような不安定な生活の中で現地の人たちは365日、実際に生きている。
日雇いの仕事がもらえなければ、悪天候で作物がとれなかったら、たちまち命が危うくなる。

こんなギリギリの暮らしをする人々を支えるがグラミン銀行。
一般的な銀行ではお金を借りられない人でも、簡単な手続きで融資が受けられる。
それを元手にして新しく仕事を始めたり、学校に通うことができるようになる。
そこで見られる笑顔のなんと輝いていることか。

仲間内でお金を出し合い、それを順番に受け取る「貯金グループ」の存在も大きく役立っています。
12人のグループでひとり12ドルずつ出し合い、その合計144ドルを順番にもらっていくシステムです。
家屋の修繕や結婚などの行事など、一時的に大きな出費をする際にとても有効です。
日本でも、沖縄にある「模合(もあい)」は同様の仕組みです。

1日1ドルの生活が2ドルになったら?
私たち日本で暮らす人にはあまり違いがないけれども貧困層には大きな違いが生まれます。
ほんの少しの収入の違いが、特に子どもたちに大きく現れます。

What can I do to help?
私たちはいったいどのようなことができるのでしょうか?

この問いに対するクリスの一言がこちら。
「貧困の人よりも貧困でない人のほうがはるかに多いだろう。
そのひとりひとりが1人を支えることができれば。」

small changes make big impacts
世界を変えるには、私たちひとりひとりの小さな変化が必要なのです。

鑑賞後、参加者の方々も様々な気づきを共有してくれました。
・学べないことで、職につけないという環境をなんとかしたい。
・こどもたちが働かざるを得ない状況が続くのがつらい。
・スタッフがこれまで経験したことない生活をすることに意義があるし、それを映画で追体験できることにも意味がある。

1時間程度の短い上映時間ですが、1人でも多くの方に観ていただきたい作品です。

次回のウナギネマは、7/21(金)〜23(日)の3日間です。
上映作品は『草間彌生∞INFINITY』。

60年代のニューヨーク。
女性芸術家が単独で個展を開くことが不可能とされた時代、草間彌生は苦境の中でも創作活動を続け、不可能を可能に変えていく。
これは天才芸術家の。そして1人の女性のパワフルでドラマティックな人生が詰まった感動のドキュメンタリー。

詳細はこちらから。
http://unaginema.com/2023/06/27/2023ウナギネマvol-4『草間彌生∞infinity』/

映画『1日1ドルで生活』

ウナギネマ〜ちくごソーシャルシネマ倶楽部さん 23/06/28 15:59

環境保護の賛成派/反対派の両方の立場も観れる映画だと思いました。

参加者は、おとな15名、こども3名、計18名でした。

【参加者の感想】
・オサ半島の緑あふれる景色や生き物たちの映像が常に背景に流れていて、癒された

・コスタリカのことは、軍隊を持たない国として知っていたが、環境保護の分野に関して具体的に取り組みなど知るのは初めてだった

・保護派と開発派、どちらの立場も扱われていた

・軍隊の廃止を実現させた国としての背景が伝わってきた

・観る前は、国立公園ができるまでの歩みを取り上げた作品だと思っていたが、メインがその後の話だったのが意外だった

・環境保全のために国立公園にするというスタイルは、今は世界的には推奨されていない。国立公園であるがゆえに、かえって自然保護とは逆の方向に利用される事例もある

・森は、人の手で特別なことをしないと残せない

・生物多様性の大切さ
例えば「この木は食べられる実をつけるから価値がある」というのではなくて、存在すること自体に意味があることをわかっていないと失われていく。多くの種類の植物や生き物が存在するということ自体に価値がある
↑これが理解されてない現状なので…
多様性を守るためには、木の本数ではなくて、種類の数に応じて報酬があるとか、そのような制度があればいいかも

・観光客が海外から多く来ることが、本当に長期的にみても持続可能といえるのか

・映画は2015年のものなので、観光業を大きな収入源としたオサ半島がコロナ禍を経て現在どうなっているのか気になる

・観光業だけに頼るのは心配と感じた

・価値観は人によって様々。価値を見出す人と見出さない人がいる

・自然を守ることは、合理的を超えた人の想いだけで成り立ってると思う

・自然は力強いので、人に守られるようなものではないのでは

・汚染源となるものに課せられた税金を、自然保護のための資金にあてるという仕組みが良いと思った

映画『最後の楽園コスタリカ ~オサ半島の守り人~』

ママパパシネマ実行委員会さん 23/06/28 15:33

6/24「もったいないキッチン」上映&感想会

”もったいない”精神に魅せられたオーストラリアの食材救出人ダーヴィドが、日本を旅してサステナブルな未来のヒントを発見する映画です。
まとめて廃棄される、まだ食べられそうな食材の山にとてもショックを受けました。
自分が食べるものが、どんな道のりの上に食卓に上っているのかを考えていきたいと思いました。

今回の感想会では、『もったいないキッチン』のディスカッションガイドを用いて、クイズなどをしながら意見を交換しました。
その意見の一部をご紹介します。

・食料自給率のことを考えると、将来的には虫を食べる必要があるのかもしれないが、まだ抵抗がある。
・食品ロスのために、自分ができることはやっていきたい。
・消費期限、賞味期限切れの食べ物が食べられると言っても、やっぱり不安を感じる。
・それぞれのセクションの最後に、登場した方が「もったいない」といって終わるが、この言葉に込められた実感、本気度は、やはり実践を伴っている人ほど深く発せられているように思えた。
・目隠し精進料理体験で出てきたお坊さんが、「食品ロスはなくなると思うか」と問われた際に見せた、否定・迷い・希望が逡巡するような表情が印象的で、言葉として「すべての人が意識をもってこれに当たればその道は不可能ではない」といった内容のこたえを出しておられ、自身の考えと共通する部分がとても大きく安心した。道は困難だが、それは達成できないことではない。
私たちは自分たちの世界をよりよくすることができる。

映画『もったいないキッチン』

大東市 アクロス&DIC21さん 23/06/28 14:50

6/24「1日1ドルで生活」上映&感想会

アメリカからグアテマラの貧困地域に赴いた4人の若者が、貧困状態から抜け出すための方法を探っていく実践ドキュメンタリーです。
現地の生活により近づくために、1日の収入をランダムにするなどの工夫をした彼らだからこそ、リアルな貧困生活が見えてきたのだと感じました。
最後の、「より良い生活の為ではなく、生きるために戦っている」という言葉がとても印象的でした。

上映後の感想会で出た意見の一部をご紹介します。
・生きていくだけで精一杯という生活に胸が痛くなった。
・貧しい中でも子どもたちの目がキラキラしていて、お金がすべてではないと思った。
・人間の強さを感じた。
・「貧困層の生活を紹介してあげるんだ」というような上から目線の描き方だったらどうしようと心配していましたが、まったくそんなことはなく、2人の若者は等身大に、同じ目線で立ち、彼らと接していることがよくわかり、感動しました。

映画『1日1ドルで生活』

大東市 アクロス&DIC21さん 23/06/28 14:43

川口由一さんを偲んで

今月、川口さんの訃報を知り、急遽企画した追悼上映会でした。

急だったので人数は少なかったですが、いい時間を過ごせました。

・音楽が素敵で感動した
・言葉にするのがもったいないくらい感じるものがあった
・今までの上映作品の中で一番静かな映画だった

などと、観終わった後のお話し会もゆっくり聴き合う時間になりました。

また、今の自分の食との関わりを切り口に多様な参加者の交流ができたこともよかったです。

川口さんの「攻撃しない、批判しない、争わない」などと、淡々と(色々と苦悩はあったのでしょうけれど)信じる道を歩まれてきて発される言葉の数々に、たくさんの学びや知恵を授けていただくような時間でした。

近視眼的になりがちな現代、長い目で、トータルで見たときに何を選ぶかが変わってくるということ。立ち止まってゆっくり確かめることができました。

亡骸の層は豊穣の舞台。川口さんや先人たちが積み重ねてきてくれた歴史の上に、私たちがこれからどんな未来を重ねられるか、そんなことに思いを馳せられて、この時間を作ってくださったあらゆることに感謝しています。

また、「都市を耕す〜エディブルシティ〜」と合わせて同日に2本上映しました。

どちらも食を起点に、どう生きるか、どう暮らすかということがテーマで、この2本を選んでよかったです。

映画『川口由一の自然農というしあわせwith辻信一』

かめとだいこんさん 23/06/27 10:39

みんなで作り、行動するシステムチェンジのストーリー

「川口由一の自然農というしあわせ」と合わせて同日に2本上映しました。

どちらも食を起点に、どう生きるか、どう暮らすかということがテーマで、終わった後のお話し会も良い時間を過ごさせてもらいました。

「都市を耕す〜エディブルシティ〜」からは、
・食の主権を取り戻すということ
・どんなふうに社会に働きかけるのか
・人々の生き生きとしている姿
などが印象的にお話しされていました。

「アスファルトって壊せるんだ、そこがまた畑にできるんだ!」という素直な驚きも聞かれていました。

みんなで作り、行動するシステムチェンジのストーリーを、近隣の方々と一緒に観られてよかったです。

おやつを作ってきてくれた仲間のおかげでおいしい時間になりました。

映画『都市を耕す エディブルシティ』

かめとだいこんさん 23/06/27 10:25

フクミミ木次は「買い物で未来をつくる」を理念に商店街の空き家を購入して今年オープンし、毎月23日を映画の日と決めて開催しています。
日本海に長く接する土地柄、生活の中で海岸清掃に取り組んでいる人が多いと感じています。
今回は「ゼロウェイストジャパン」のスタッフの方が来場者の方と一緒にコンポスト体験をしたり、お話をしてもらったりと協力してくださいました。
木次商店街には住民が共同利用するコンポストが設置されていますが、当店で出るコーヒーのカスも今後一緒に使用させてもらえるようになりました。プラごみだけでなくアップサイクルしたりして、少しでも減らす工夫をすることで幅広い方に関心を持ってもらえるように心がけたいと思いました。

映画『プラスチックの海』

フクミミさん 23/06/27 09:31

今回いつもよりも参加者が多かったのは、海外の戦争や社会問題と比べて身近に感じられるテーマだったからなのでしょう。
サティシュの言葉は様々な気づきに溢れていて、参加者それぞれが自分の日常生活やこれからの人生に当てはめて感じ考えることができた様子で、アフタートークでも様々な感想・意見が飛び出し盛り上がりました。

映画『サティシュの学校 みんな、特別なアーティスト』

CATFLIXさん 23/06/27 06:51

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